10日、三草山に登った際、R372を隔てた北側に連なる岩稜峰の絶景に、是非登ってみたいという声が出たので案内してきた。
私にとっては6~7回目、昨年の1月以来である。最初に登った平成18年頃?は踏み跡も薄く、生い茂るシダと灌木との戦いだったと記憶しているが、訪れる人も多くなったのか随分と歩きやすくなっている。
登山道の入り口はR372の小さな、少しずれた十字路で、南に入ると三草山、北に入ると三草アルプスだ。
三草山へは立派な案内板が立っているが、三草アルプスには案内がない。
その代わりに「カントリー・キッチン宙色のたね」の看板が立っている。(PR代はもらっていません)
尚、三草アルプスは私が勝手に名付けた名称です。
自宅を7時に出発、メンバーさんを集めて7:20姫路駅をスタート。
今まではR372一本だったが、最近では横着になり、播但道と中国道を滝野社まで利用するようになった。
ICを降り県道17から R372を東に走り、右折三草山の案内のある小さな交差点を、左折。狭い橋を渡り右折し旧道に入る。
少し走ると「やしろ台」と「宙色のたね」の看板があるので、それに従って左折。その先で二股に分かれているので、左の坂道を登り少し走った所の道路脇に8:05駐車。
準備をして8:20スタートする。登山口はこの写真でははっきりしないが、緑と茶色の屋根の、しゃれた佇まいのお家の横だ。
坂道をあちこちの犬に吠えられながら登って行くと、緑色の家の横が狭いロータリーになっており、突き当たりが登山道の入り口になっている。
このお宅の横を登っていき、尾根に乗ると素晴らしい展望が広がっていく。ただ少しモヤっており、残念ながら遠望はきかなようだ。
谷の西側には歩いてみたくなるような、岩稜の素晴らしい尾根が延びている。
少し登ってから見下ろす尾根。ますます歩いてみたくなる。先端下には西の廻谷を堰き止めた溜池が見える。
緩やかだった尾根はP240の急登にさしかかる。
西側の尾根は雨裂を刻みこみながらP298に向かって駆け登って行く。
8:50ケルンのあるピークに着く。後は298mのピークだ。
大坂山方面の視界が広がる。はるか彼方だ。
左の尾根の雨裂は美しい縞模様を刻んでいる。
9:40 P298mに着いた。ケルンの立つP240を振り返る。なかなか美しい尾根だ。
ここまではほぼ快適な尾根道だが、登山道の状況は一転、灌木やシダが邪魔をするようになり、高度50mほど急降下するとキレットが待ち構えている。
モロく崩れやすい花崗岩は、来るたびに様子が変わっている。深さ2m~ほどで、巾は3~4mくらいか?
手にする物がなく、厄介だが、どなたが置かれたのか、枯れ木が足場を作っている。
ガケの両側は樹木が密生しているので恐怖感は薄いが、切り立ったガケだと引き返す所だろう。
さあ、慎重に降りましょう・・・
緊張のあとはP320への急な登りになり、部分的には腰あたりまでのシダこぎをさせられるが、踏み跡はしっかりしている。
狭い320のピークよりP298を振り返る。その左に首をのぞかせているのがケルンのP240。その左白く見えるのが昭和池。
10:10 小ピークを越え狭い4等三角点上三草299mを通過。
やがて高圧線が近づき10:20鉄塔下に着く。高度310m。東側の展望がいい。
10分ほど休憩し数曽寺峠の190mまで一気に下りだ。なおここから峠までは巡視路になるので、シダに泣かされることもなく歩きやすくなる。
10分で数曾寺峠に降りる。ここは十字路になっていおり、体調が悪い場合は右折し、数曾寺谷沿いに進むと車に帰れる。
尚地形図では南から上がってきた数曾寺谷の破線が、峠手前で右の谷に向かっているが、実際はまっすぐ北上し、峠で西脇への破線とつながっている。
峠からは高度270mのきつい登りになる。道は岩場や相変わらずのシダの中を歩くが、踏み跡はしっかりしている。西北西には金城山399.3mがひときは高い。
11:30 三等三角点三草山2のある、通称大坂山に」到着した。
すぐ南には三草山が」見える。最初訪れた時は樹木が茂り、ほとんど展望がきかなかったので、次に登った時に南側の木を数本、持ち主さんには無断で切らせてもらった。
そして登るたびにほんの数本・・・ところが来るたびに視界が開け、今日はまた一段と展望が開けている。展望を楽しみながらお昼にしよう。日陰にはところどころ先日の雪が残っているが、今日は風もなく、絶好の山日和だ。
12:15 お腹もふくれた事だし、そろそろ下山にかかろう。帰りはあの赤白鉄塔の方向に向かって尾根歩きだ。鉄塔右の白い部分は昭和池。
登りと違い、南に向かって展望がきく尾根を歩くので快適だ。
12:35 赤白鉄塔の下に降りてきた。鉄塔フアンも多いらしいが、私も鉄塔が好きだ。下から見上げて一枚。
鉄塔にはロマンがあり夢がある。果てしなき旅にも出る。関西電力、中部電力、北陸電力・・・それぞれその地方独特の構造、形があり、見ているだけでも楽しい。
この赤白鉄塔を追って旅をすると、西の起点は相生市西部の西播変電所で、東の起点は三木市吉川町の北摂変電所になっている。ただ途中で交差したり枝分かれするし、変電所からまた次の変電所に向かうので鹿児島から北海道まで繋がっているのだろう。
年末の大雪で,山陰地方で鉄塔が数本倒れたのには驚きだ。そんなに積もるような所がないように思が・・・・
振り返って見上げる大坂山と赤白鉄塔。なかなかいい顔をしている。
さてこのコース、楽しい岩場があり、途中2か所に錆びたクサリ場もある快適な道だ。
そんな尾根歩きもP324で終わり、ここから数曾寺谷に下る。最初は急だが下の方は等高線も緩み、やがて数曽寺谷沿いの道に出る。巡視路標No167が立っている。
1キロ程歩くと林道に出る。
林道はほんの数分で数曽寺池に沿った舗装道に出る。水鳥が数羽、気持ちよさそうに泳いでいる。きれいな水だ。
13:35 池の堰堤横に「宙色のたね」がある。場所がら流行りそうにないが、お茶でも飲もうということになった。
以前に一度だけ入ったことがあるが、止まっている車もない。オープンの標示が出ているので2階への階段を上る。2匹の飼い犬がうるさく吠える。客に対して失礼な奴だ。
狭い店内は照明も消され、人の気配もない。あきらめて帰りかけると、背後で女性の声が。
あらためて中に入る。コーヒーを注文、今からあわてて湯を沸かし・・・てなとこかな。多分本日始めてで最後の客?¥300と安く、歩いた後だけに結構うまかった。
14:10 5分ほど歩いて無事車に帰ってきた。概算距離7.2キロほど。しかしアップダウンが多く、距離以上に歩いた感じがする。
さて帰るにはまだ時間が早い。この近くだと30分もあれば三角点(山の名前)に着くので、とにかく行ってみようと14:20スタートする。
予定にピッタリ、14:50三角点登山口駐車場に到着。しかし今からだと下山は17時をまわるので無理だ。
しかし鳥居の行列に皆さん興味深々、鳥居の先の稲荷神社まで歩く事にする。
稲荷神社から見下ろす鳥居。帰りに鳥居を数えたMさん、123本あったで~以前私が数えた時は確か122本だったが・・・まあ1本くらいは許容範囲だ。
15:05帰りは加西市の「根日女の湯」を予定していたが、三角点に寄ったので、帰りの道筋の「へその湯」に入る。15:15~16:40
往路を引き返し、皆さんを自宅に送り届け、17:40帰宅した。
(参考データー)
7:00自宅出発⇒姫路駅7:20⇒姫路BP・播但道・中国道滝野社IC⇒県道17・R372⇒8:05駐車地点着。
スタート8:20→登山口8:30→ケルンのピーク8:50→P298 9:05~9:20→P320 9:40~9:50→三角点上三草10:10→鉄塔10:20~10:30→数曽寺峠10:40→三角点三草山2(大坂山)11:30~12:15→赤白鉄塔12:35→ P324 12:45→数曾寺谷13:00~13:10→林道13:30→宙色のたね(お茶)13:35~14:05→駐車地点14:10
出発14:20⇒R372・県道144・R175・県道297・294・594福地集落三角点駐車場14:50~15:10⇒R175⇒へその湯15:15~16:40⇒R175⇒滝野社IC 中国道・播但道砥堀IC⇒自宅17:40
(走行距離 約125キロ 歩行距離 約7.2キロ 累積標高差 約680m)
元日、大阪へお墓参りに行っただけで、事情あって家に閉じこもったまま。山も昨年12月26日 鈴鹿に行ったきりだ。当然ストレスがたまる一方で健康上よろしくない。
そろそろ近場でいいから動くか!と言うことで裏山の広嶺をテクテク歩くことにした。
昨年3月 広嶺神社まで車で登り、奥広嶺を回遊してきたが、今回はもっと距離を延ばすべく、自宅からオール歩きで、増位山から登ることにした。
7:10 自宅をスタート。バス道をテクテク2.4キロ歩き、地形図のお墓の横の破線の登山口に着いた。
登山口といっても標識があるわけでもなく、巡視路の赤い標識が立っているのみ。但し道は良く手入れされている。車で前を通るたび、一度登らねば・・・と思っていたコースだ。
あれ、おかしいな?たしか地形図の破線は北東方面の急斜面を登っているが、北西に向かっているのだ。しかも等高線に沿っており、チラチラ左下に人家も見える。すぐに鉄塔で道は行き止まりになった。
地形図を取りだしてみると、3本走っている高圧線の一番下で、完全に方向違いだ。
ありゃりゃ、スタートから道迷い、なんちゅうこっちゃ!
バックするのも面倒なので適当に斜面をよじ登るが、灌木が密生しており、右に左に思うように進まない。
8:00 ようやく樹木が切れ、尾根の鉄塔に着いた。地形図の道が気になるので、近いうちに確認しなくては・・・
南方には素晴らしい展望が広がっている。平成の大修理で天守閣がスッポリ覆われた姫路城は、ひときは大きい。
西には広嶺山中腹のセトレ・ハイランドビラと複数の高圧線が走っている。
8:15 出発だ。大岩を巻くと、左から地形図にない東尾根コースの登山道が、さらに少し進むと右から砥堀からの道が上がってくる。
8:34 三等三角点増位山(259m)についた。
東側の展望が開け、播磨アルプスから高御位、北の方には笠形山が見える。見た範囲では雪はないようだ。
10分ほど休憩してスタート、5分ほどでソーメン滝と随願寺の分岐着。正面の道を歩いてきた。
随願寺への道を進むと、榊原正邦と夫人の立派な墓がある。
その先に増位山の梅林がある。これが梅林?名前負けするほどのちっちゃなものだ。
9:00随願寺に着いた。本堂と右鐘桜。
本堂の西には榊原忠次の墓所唐門がある。
さらにその西には開山堂が建っている。
随願寺を後に坂を登り、下ると広い駐車場に出るが、道路を横切り斜面を登ると増位山西尾根縦走路に飛び出す。
尾根を北に取ると十字路に着く。地形図はT字路だが、真っ直ぐに梅田新道が弥高山に続いている。傍の立木には一本松の道標がある。ここから西へ広嶺神社に向かう。
9:38 広嶺神社着。どこかの学生がトレーニングで集合、賑やかだ。夜や早朝などヘッドライトが次々山を登って行くのが家からも見えるが、三ケ日は賑わった事だろう。しかし今は一般参拝者はパラパラで、学生が占拠している。
9:42 うるさい学生の声に落ち着かないので、早々に出発。静かになった道を北上、、左、氷室池に行く近畿自然道と別れ、直進。とっくに中止に決まっているのに、まだ白い空港予定地方面の看板が健在だ。
このあたりはとっても雰囲気のいい道だ
この立看板も過去のものなのに、今だに撤去されていない。
10:14 四等三角点弥高山(339.7m)に着く。三角点は少し離れた所にある。なぜか落ち着かない山頂だ。
空港反対の人たちがこのあたりを活動拠点にしていたので、当時の生活用品の残骸が草むらに捨てられている。昨年に比べるとだいぶ減ったが、自然破壊もいいところ、残念なことだ。
播磨空港とは、1990年代だったか、国の第6次?空港整備計画に盛り込まれたが、利用者が見込まれない、住民の反対が強い等で見送られ、2008年事実上計画中止になったものである。
2回目のコーヒータイムを取り10:40出発する。
小さなアップダウウンが続く。樹間から谷の向こうの連続したピークが覗くが、あれを一つ一つ越さねばならない。
11:12 320mのピークに着く。真っ直ぐに下る道と、左氷室池方面の分岐だ。昨年は直進したが、今回は左折して尾根道を行く。いくつものピークを越え11:45この山系で一番高い三等三角点狼谷(371.8m)に着いた。通称アドケ岳だが某スポーツ点が名付親か?山頂は狭い。
ここでお昼にする。本日は肉うどんだけの、また省エネ食事だ。一日中歩いてこれではエネルギー不足だろうな。増位山より少し距離が近くなった笠形山。
寒い日が続いているが、今日は風もなくしのぎやすい。単独にしてはのんびりと50分も過ごす。
12:35 さあ氷室池に向かって出発だ。ここからもいくつかのピーク越えが待っている。そして激下りだ。
トラロープが何か所も設置されている。
13:08 160mのコルで激下りは終わる。ここは十字路になっており、左は氷室池への最短コースで右はヤマサ蒲鉾に下る。直進は氷室池への尾根コースだ。昨年は左の道を降りたので、今回は尾根コースを歩く事にし、直進の坂を登る。
13:21 二つ目のP190は見晴らしがいいので、大休止のコーヒータイムとする。
左の一番高いピークが点名狼谷。
明神山と小明神の特徴あるライン。
13:35 さて氷室池に降りようか、確かここから下る道があるはずだが・・・とあたりをキョロキョロ。もう4~5年前に一度歩いているが記憶はあいまい。テープは西の尾根に向かって続いているが、下の方向には見当たらない。??
もう少し先だったかな?とりあえずテープの方向に進む事にした。踏み跡は心細くなるが、テープは続く。
しかしどうも様子がおかしい。余り進むと予定コースに戻れなくなるので、13:42いさぎよくUターンすることにする。
13:55 160mのコルにもどってきた。ここから谷に沿って下れば氷室池に出る。
谷沿いの道はやがて開けた植林地帯に出る。特徴のない広い植林の中は迷いやすい。地形図でもほとんど平地に等しく、要注意個所だ。
テープを頼りに進むと、右から道が下ってきた。尾根コースだ。次の機会に登ってどのあたりに出るのか確かめてみよう。
やがて山富の方から上がってくる林道が見えてきて、氷室池の堰堤下の流れにかかる橋に14:20到着。
橋を渡り階段を上がって林道に出た。ここで広嶺頂上以来初めて人に出会う。御夫婦連れだ。
奥さんはしんどくて歩けない、と座りこんでおられるが、「この時期、日暮は早いので・・・」御主人は困り果てた様子だ。氷室池の堰堤、堰堤内に水はなく雑草や灌木が茂っている。
ここからは近畿自然歩道になる。10分余り歩くと、独協大との分岐に着くので、マジック書きの道に入る。
ゆっくりした登りは10分ほどで180mあたりの峠に着く。ここからはゆったりとした下り道で、10分後の14:52林道に飛び出した。
少し下ると左の高台に独協大のグランドがある。
騒々しい山陽道の下をくぐると、センターラインの入った道になる。両側の独協大の立派なキャンパスを眺めながらテクテク歩くと、少し先の独協大バス停にバスが停まっている。
すぐ近くまで行くとバスは発車しかけたが、私を乗客と思われたらしく、すぐに止まってドアを開けて下さった。
家まで歩くつもりだったが、親切な運転手さんに「ありがとう」と礼を言って乗り込む。
時計を見ると15:05だ。5分ほどで最寄の停留所に着く。このバスだと自宅まで800mを歩かねばならず、オール歩きは途絶えたが、約20キロ、休憩含む約8時間、充実した2011年の初歩きだった。但し??個所が2か所あったのは反省材料だ。
自宅から眺める、道迷いの末に辿りついた鉄塔の建つ尾根。ちょうど左端、画像が切れたあたりが増位山。
(参考データー)
自宅7:10→登山口7:40→160m鉄塔の尾根8:00~8:15→増位山8:34~8:40→随願寺9:00→広嶺神社9:38~9:42→氷室池分岐9:53→弥高山10:14~10:40→三角点名狼谷11:45~12:35→最低コル十字路12:53→P190展望ポイント13:08~13:35→P224手前でUターン13:42→最低コル十字路13:55→氷室池堰堤14:20→独協大分岐14:32→林道14:52→独協大バス停15:05=バス=平野南口バス停15:10→自宅15:20
(歩行距離 約20キロ 累積標高差 約950m)
もっていても広い場所を取るわけでもないし、また10年ほどたってから見るのもよし(生きてるかな?)
せっかくだから昔を見てください。その時代の貨幣価値がよくわかります。
左上 S35.10 この頃は1,2,3等のランクがあり、3等で10円。今は3キロまでが最低運賃の140円。 飾磨港線はS61年廃止された。
右上、中 尼崎港線はS56に廃止。
右下 S36はまだ大阪環状線はなく、大阪~西九条~桜島は西成線で、大阪~京橋~鶴橋~天王寺が城東線だった。西九条~天王寺がつながり、大阪環状線が開通したのはS39年。
それにしても大阪から天王寺まで10円で行けたんだ。今は他の線より安い「電車特定区間」の運賃計算になるが、210円。
キップの山。全部チエックするのは大変だ。
昔販売していた周遊乗車券。現在はもっと狭い範囲に分けた周遊ゾーンやフリーきっぷがある。
残念ながら改札口で渡してしまったが(あたりまえだ)九州周遊券の場合、北九州をぶらつき鹿児島行きの夜行に乗り、翌日は鹿児島。また夜行に乗りは朝博多着。すぐに長崎行きで長崎に。再び夜行で門司に帰り、夜行で宮崎へ。通用期間が1週間か10日あったので連休+休暇を利用しすべて列車泊。
昔は夜行列車があったのと、何よりも若さで勝負。この手で九州は一通り回る。
定期券も神姫バス、姫路市バス、国鉄、山陽電鉄等多数あり。
S47.10 ダイヤ改正のダイヤグラム。国鉄職員、運転士、車掌などが持っているダイヤ。もちろん市販されていないが欲しくって、自分で作る気になった。そこで市販の時刻表より大阪~姫路間を作成してみた、その一部。左端は大阪基準の距離。次は駅間距離。太線は特急列車で点線は急行列車。細い実線は普通電車。
よくぞこんな面倒臭い事をしたもんだ、と我ながら感心する。
これを見ると、例えば上り姫路4:09発の特急明星1号(博多~新大阪)は三宮5:01、大阪5:29着だ。
上り普通の姫路発の始発は5:22、下りの始発は西明石発5:16になっている。
山陽新幹線未開通の頃は、特急、急行、準急等の本数が凄く多かった。
音戸・鷲羽・雲仙・日南・彗星・高千穂・天草・つくし・あかつき・しおじ・屋久島・みささみまさか・但馬・・・・
不定期ながら姫路~東京間に電車急行はりまが誕生、何年か後に廃止になり、大阪~東京間の寝台急行銀河が姫路始発になった。
やがて新幹線岡山開通で、再び銀河は大阪発に戻ったが、2008利用客減少で廃止された。懐かしいな~
こんなものが出てきた。
六甲全山縦走、昔は塩屋からスタート(塩屋~宝塚間56キロ) していたが、今は須磨浦公園からに短縮されている。
若かったせいで山頂ドライブウエー等走りまわり、かなり速かったように思う。タイムを書いた紙をもらったように思うのだが、見当たらない。
覚えているのは始発電車に乗り(上のダイヤの姫路5:22発、西明石が5:57着。それから各停に乗り換え塩屋へ)夕方の早い時間に宝塚着の記憶がある。(8~9時間?)
しかし後日、山はタイムを競う所ではない、との反省から、以後一度も参加していない。
*出てきたボロボロのノート
山仲間と、8時間以内だったら山男合格、10時間以内の場合はあと少し訓練必要・・・なんて書いてある。
私は山男と認定された、と書いているので、多分8時間以内なんだろう。
今年最後の山行は、一年を締めくくるにふさわしい?寒さと強風との戦いになった。
沿海州上空3000mには-24℃の寒気の中心があり、-18℃ラインが四国、九州を除く西日本上空をすっぽり包んでいる。地上の天気図は強い冬型で日本海側は雪。
しかし鈴鹿山系南部は琵琶湖を越えて時々雪雲が流れてくる程度で、強風さえガマンすればOKと判断し、決行する。
5:25自宅スタート。山陽・中国・名神を走り、草津JCTから新名神に入る。鈴鹿南部はこれまで名阪国道を走っていたが、新名神は時間短縮が出来、ありがたい道路だ。
土山SA で7:30開店のパンやさんを待ってアンパンを一つ。これが朝ご飯だから安いもだ。
鈴鹿ICで降り西へまっすぐに走り、突き当たりを左、次を右で小岐須渓谷沿いになる。小岐須渓谷山の家
等を見送り狭い舗装道を大石橋まで走り、橋の手前の空き地に駐車8:05。 すでに1台が停まってる。
すぐに豊田ナンバーが1台やってきて、横に駐車される。尚橋を渡って少し進むと広い駐車場がある。
8:15支度を済ませ出発。大石橋を渡るとすぐに宮指路岳への登山口ポイント1があるが、下山はここに降りてくる予定だ。
すぐ先の広い駐車場には1台の車が停まっており、登山の用意をされている。年末と言うのに山好きな人もいるものだ。
林道はすぐにゲートで通行止め。その柵を越えて進むと、30分で仙ケ谷ポイントナンバー1に着く。
林道はさらに続き、10分で堰堤があり林道終点になる。ここから登山道は植林に向かっている。
光線の加減で 道標が読めないが、進行方向は小社峠(こやしろ)だ。仙ケ岳と宮指路岳(くしろ)の中間あたりの縦走路に出る。
登山道に入ると沢を渡り、仙ケ谷の左岸を行く。ナメ滝が多く美しい流れだ。
9:10ポイント2、ここで小社峠 方面と分かれて左の沢を渡り仙鶏尾根コースに入る。沢はナメ滝となっている。
急斜面を登ると左から谷が近づき、美しい流れに沿って細い道が続く。
何か所か支流を渡る所の道が抜け、トラロープが張られているが流れが凍っており、ヒヤヒヤものだ。流れを2か所ほど渡るとポイント5に9:50着。ここから沢から離れ植林の中の急登になるが、これがキツイ!
5分程急登に耐えると仙鶏尾根のコルに出た。
ここから仙ケ岳までは岩場やガレ場の急登となる。
右側が開けた所があり、ずんぐりした入道ケ岳、鎌ケ岳、御在所岳等が「お待たせしました」と目に飛び込んできた。
10:30急坂を登りきると 東峰だ。ここに 高さ5~6mはあろうか、どでかい仙の石がある。
不安定で、よく倒れないもだ。この岩の後は西側が開けた絶好の展望台だが、風が強く吹き飛ばされそうになるので、パス。よく見ていると、加東・西脇市境にある婆婆岩にそっくりだ。
少し東に寄ったところが最高点と落書きあり。
行ってみるが狭い一角で、何の標示もない。目の前に本峰の西峰がどっしりと構えている。仙ケ岳は双耳峰だ。
東峰から少し下り、登り返した所が仙ケ岳頂上だ。三角点はない。10:45着。見晴らしはいいが冷たい強風が容赦なく吹き抜け、とにかく寒い。気温は0℃。これに風速が加わるので体感温度はかなりの-だ。
カメラも不調。予備バッテリーを持ってきていないので、カメラからバッテリーを取りだしては暖める作業が忙しい。
長居は無用で10分ほどで小社峠に向かってスタート。ここからは尾根歩きになり、強風との戦いだ。とにかく寒い!かじかんだ手でカメラを構える。途中からの展望。御在所岳頂上の白い建物もしっかり見える。
小。社峠への下りは急だ。滑らないように足元に注意しながら慎重に下る。ああもったいないなあ、また登らねばならないのに・・・・
11:20三差路になった小社峠に着く。吹き荒れる冷風に、いっそここから降りようか、という気持ちになるが、そこはぐっとガマンの子。
ここからが大変、ピークが次々と現れる。吹きさらしの中、登っては下りの繰り返しに次第に口数も少なくなっていく。
12:00 このあたりでお昼にしよう、の声にヤレヤレ。風当たりが少ない所を選んでドッコイショ。温かいうどんだけの簡単メニューだ。朝は小さなアンパンだけの省エネだ。
12:25 食事を済ませ早々のスタート。登って降りてが続く。 地形図で読める範囲でも8か所のピークがある。行く手に花崗岩の岩峰が現れた。風化したザレ状の道は非常に滑りやすい。
身を寄せ合うイワカガミ。このあたりのイワカガミは葉の色が濃い紫色だ。
犬返りの剣にさしかかる。文字通り犬も引き返す、と言われる危険地帯の下りだ。
ここで滑るとはるか下まで止まらない。手にする物がないだけに慎重の上にも慎重に・・・
逆コースの人に何人かすれ違ったが、なるほどここは登る方がいいな。
ようやくコルに降り、次はいよいよ宮指路岳の登りだ。振り返る犬返りの剣。
宮指路岳の登りは激登り。いい加減疲れた足にムチ打つ急斜面だ。 せいぜい標高差100mくらいだが、ジグザグに道をつけてくれ~
13:05やっと宮指路岳に着いたぞ!山名は946mの標高からとったと言われている。
樹木が邪魔をして見晴らしは良くないが 、少し北に岩峰の展望台がある。奇岩の行列だ。
南を振り返ると仙ケ岳の双耳峰が美しい。
遮るもののない北方向は鎌ケ岳から御在所岳・雨乞岳・綿向山・竜王山がズラリと並んでいる。御在所と雨乞のコルからは、はるか彼方の霊仙山が覗いており、素晴らしい大展望だ。
三角点と展望台の間は台地になっており、休憩するにはもってこいだ。のんびりコーヒータイムでもとりたいところだが、とにかく風が強いので早々に引きあげよう。カワラコバルートポイントが立っているが、ヤケギ谷ルートで小岐須に下る。どちらノルートも時間的には変わらない。
南に向かうとあの冷たい風がピタリとやんだ。最初は急坂だが少し登り返すと雰囲気のいい尾根道になる。
三体仏岩の道標がある。
ざっくを置いて少し下ると、三体の仏様に似た奇岩が行儀よく並んでいるが、左側が切れてしまった。どちら側が正面だろう?下の写真は食事場所から写したもの。左が三体仏岩で右は東海展望台。
さらに進めば東海展望台がある。尾根から少し南に張り出した奇岩群で、晴れていれば伊勢平野から東海方面を望む展望台だが、今日は霞んでいる。
ジグザグの急坂を下るとポイント7に着きヤケギ 谷と出会う。
樹林帯の中の沢沿いの道はやがてポイント3に着いた 。ここで大休止、30分ばかり休憩をしてスタート。急坂をどんどん下れば二股に出た。沢沿いの左をとると広場に出て、すぐに林道に飛び出した。
すぐ右にポイント1と宮指路岳への道標が立つ登山道だ。二股を右にとるここに出てくる。
15:15駐車地点に到着。 強風吹き荒れる中を7時間、どうもお疲れさまでした。
調べてみると、今日歩いたコースは2年前の春、赤ヤシオが満開の時に登っている。今回は宮指路岳からまだ未等踏の入道山を予定していたが 、直前に都合で仙ケ岳に変更した。
尚鈴鹿山系はヒルが多いことで有名だが、このコースもシーズン中は要注意だ。
15:25帰途に着く。鈴鹿ICの少し先に「天然温泉ロックの湯」があるが、本日は温泉は都合でカット、道中は渋滞もなく順調に走り 、三木SAで食事をとり、18:30姫路に帰ってきた。
(所要データー)
自宅5:25⇒姫路東ICより山陽・中国・名神・新名神・東名阪鈴鹿IC⇒県道27・560⇒林道大石橋に駐車8:05
スタート8:15→林道終点8:55→仙鶏尾根9:55→仙ケ岳東峰10:30→仙ケ岳10:45~10:55→小社峠11:20→途中昼食12:00~12:25→宮指路岳13:05~13:15東海展望13:35→ポイント3 14:30→駐車地点15:15
出発15:35→往路引き返し自宅18:30
(走行距離 約440キロ 歩行距離 約12キロ 累積標高差 約1000m)
京都北山のうち,桟敷ケ岳・皆子山・峰床山・雲取山の四座は比較的接近した位置関係にある。
このうち雲取山は未踏なので、本年最後?の山として登ってきた。
6:30出発、山陽・中国・名神と快走し、京都東より湖西道路に続く西大津BPに入る。
ここは夕方帰る時は渋滞に泣かされる区間にだったが、しばらく来ないうちに四車線化が完成しており、これで渋滞から解放されそうだ。
雲取山は京都南からR1・府道38を走り、R477に出て花脊峠を越えるのが距離的に短いが,以前からR477を走ってみたかったので、湖西道路の真野ICで降りる。
家を出るときは快晴だったが、東に走るほど空模様が怪しくなり、西大津BPに入ると雨が降り出した。
途中でR367との併合区間に入るとすぐに有料の途中トンネルに入るが、ラッキーにも10月から無料開放になっている。
3キロあまり走りいよいよR477の難関区間に入る。最初の間は2車線の快適な道だが「大型車通行不可」「この先離合困難」の標識が多くなり、ついに植林の中の細い山道に入る。
心細い道はカーブの連続で山に登り、峠を下ると突然わずかの集落に飛び出した。百井町か。
再び車1台がやっとの道は山に登り始め、百井峠を越すとものすごい下りになる。
やがて京都市内からまっすぐ北上してくる府道38合流、ここまで1台の車にも出会わず、植林のなかをひたすら走ってきたが、やっと数台の車に出会う。再びヘアピンカーブの連続で花脊峠へ登り、坂を下ると花脊の集落だ。道路地図を眺め、カーブの連続する細い国道、以前から走ってみたかったがようやく実現。
しかし大変な道ではある。
さて花脊・・・名前はよく聞くがどんな所だろう、と想像はしていたが・・・
花脊高原前の京都バス停を左折。細い道に入る。すぐに小学校があるが、閉校の張り紙が・・・
山深い山村、生徒数が減り学校としての機能が果たせなくなったのだろう。
細いガタガタ道の林道を、お腹をこすらないように慎重に走る。すぐに花脊スキー場跡ある。
日本で3番目に出来たスキー場とのことだが、狭いし、なによりもアクセスが悪すぎる。
売店や食堂の建物も残されているが、荒れるにまかせている。
9:20 スキー場から少し進んだ林道の二俣に駐車する。そばに1と書かれ道標がある。
9:40 準備を済ませスタートする。雨はやんだようだ。沢沿い林道は山道に変わり、植林の中を進む。
2、3と道標を過ぎ、4に着いた。9:55 どういう基準の番号かわからないが、いやに周りが暗い。そして・・・なんだ、この気味の悪い白いものは・・・・?現場では見られなかったのに、写真で見てビックリ!まるで心霊写真のようだ。以前誰かが亡くなり、その霊がさまよっているのか・・・・
ここから道は沢を離れ、尾根をトラ-バスするように登っていく。
10:00 寺山峠に着いた。四差路になっている。小雨が降り出した。
ザックカバーと傘を用意する。「こっちやね」とHさん、なんとか巡視路の方向を指すので、疑いもせずに左の明るい尾根に進んでしまう。ここで地図確認を怠る初歩的なミスをしてしまった。
まるっきり方向違いなのに気づかず、テープに案内され快適な尾根をルンルン気分で歩く。
10:20ユニークな札がある。なるほど ここは山に違いないや。
862mのピークを少し下ってから、うん・・・?おかしいぞ、とやっと気がついた。
寺山峠から一の沢に下るはずなのに今尾根を歩いている。あわてて地図を見る。峠から西に下るのに、なんと南に向かう尾根を歩いているのだ。あ~あ やちゃった。
10:40 寺山峠の戻ってきた。30分余りのロスだ。もう一度あたりを見渡すと細い道が西に下っており、5の番号が立っている。番合はもちろん最初から気づいていたが、この峠の番号と勘違いしていた。しかし実際はあの方向に降りなければいけないのだ。
10:45 一の谷出会いに降りてきた。
一の谷の流れに沿って源流に向かって歩く。この沢の水は曲がりまわって亀岡に出て桂川になり、嵐山から下ってやがて淀川となって大阪湾までの長旅をする川だ。
前方に小屋が見えてきた。
渓流クラブの雲取山荘だ。一般の人は入られない。
11:10何度か渡渉を繰り返していた沢もいつしか消え、やがて雲取峠に着いた。
広々とした気持ちのいい峠だ。
すぐ下に京都府大のワンゲル小屋が見えるが、ちょうど道標の陰になっている。青い建物は物置小屋だ。
雨はいつの間にか上がっているが、峠は北からの風が冷たいので先を急ぐ。
このあたりはシカに皮を剥がれた木が目立つ。
シカがササを食べ尽くしてしまったのだろう。すぐ近くの皆子山や、峰床山も案内に書かれているササはなく皮を剥がれた木が多いが、全国的に鹿の害に手を焼いている。
南アルプスも貴重な高山食物が危機にさらされているそうだ。
11:30 雲取山に到着。しかし地形図は無名峰で点名は三等三角点川上になっている。案内番号は12で、どうやら西に下る三の谷に向かうらしい。山頂は樹林に囲まれ展望は良くない。
下山路は西に下る三の谷と、まっすぐ南の二の谷があるが、今日は二の谷を歩く。風を避けて東の谷側に少し下ったところでお昼にする。今日は自作のおにぎりと即席みそしるだけ。栄養学からすれば×だろうな。
12:15下山にかかる。二の谷は開放的で明るい谷だ。
ロープの設置された急坂もあるが、歩きやすい気持ちのいい谷だ。山小屋が見えてきた。
立命館大の立派なワンゲル小屋だ。
流れを何度も右に左に渡るが、水量の多い時は大変だ。
林道が見えてきた。写真以上に手前の沢の巾は広いので、渡れそうな所を探し林道に上がる。
12:55 ここが一の谷・二の谷出会いだ。三の谷を歩いてきた番号は山頂の12から18になっている。
林道は右の山に上がっていくが、登山道は左の一の谷沿いを行く。
この道も渡渉の連続だが、丸太の端が架かっている。しかし気を付けないと非常に滑りやすい。
13:25 最初の一の谷出会いに戻ってきた。番号は行きが6で20で戻ってきた。
13:35 道迷いの寺山峠通過、沢沿いの道4に下る。登りの写真には気味の悪い白いものが写っていたが、この写真には写っていない。写真で見るまで分からなかったが、あれは何だったのだろう・・・
14:05 駐車地点に戻ってきた。今日は誰一人として会わなかったが、天気のせいもあるのだろう。
14:15 出発、花脊峠に向かう。花脊峠は海抜769m、花の美しい京都北山の懐にあるので「花の背」と呼ばれた、とか、花の京都の背骨に位置するからとかの諸説があるらしい。
なお「脊」と「背」は混同しやすいが、本来は「脊」の方が正しい。
往路を引き返す予定だったが,あの道はもうやめようということになった。
帰ってから国道フアンとして調べてみたが、起点の三重県県四日市から湯の山温泉を通り、竜王ICを経て琵琶湖大橋を渡る。そしてあの極悪国道になり南丹市へ。さらにR372と重複走行してから南下、池田市に至る217.6キロの長い道のりだ。
ただし不可解なルート設定と、散在する難所が多く、近畿で5指に入る酷道らしい。
花脊峠を下り、切りかえをしないと一度で曲がれないR477を左に見送り、府道38を南下、観光客でにぎわう鞍馬を通過、京都市内へ入る。
京都市内が混むのでこの道は走りたくなかったが、時間が早いせいか大した混雑もなく、京都南から名神に乗る。名神も早いので混雑もなく、姫路東ICに4時半に帰ってきた。
(所要データー)
自宅6:30⇒姫路東IC より山陽・中国・名神京都東IC⇒西大津BP⇒湖西道路真野IC⇒R477⇒花脊高原バス停左折、花スキー場跡近くに駐車9:20
スタート9:40→寺山峠10:00~道迷いで再び寺山峠10:40→一の谷出会10:45→雲撮り山荘10:55→雲取峠11:10→雲取山11:30~12:15→立命館小屋12:35→二の谷・一の谷出会12:55→一の谷出会13:25→寺山峠13:35→駐車地点14:05
14:15出発⇒R477⇒府道38⇒R1⇒京都南ICより名神・中国・山陽姫路東IC16:30
(走行距離 約350キロ 歩行距離 約7キロ 累積標高差 約500m)