新居浜市・四国中央市 天気 快晴 メンバー6名
姫路を5時に出発。姫路西ICより山陽道に入り、瀬戸中央道から松山道へ。豊浜SAで軽く朝食をとり、三島川之江IC下車。R11・R319・県道6で筏津バス停に着く。道路の膨らみに駐車、ちょうど8時だ。休日は車の行列が出来るが今日は金曜で他に車はなし。ようこそ筏津山荘の大きな立て看板の向こう側左に入った所に登山口がある。

8:20準備を済ませスタート。植林の中の退屈な道も、やがて左下から瀬場谷の流れの音が聞こえてくるようになると自然林も混ざるようになり、あでやかな色合いがまわりを染めるようになる。


流れの音が一段と騒々しくなり、木立の合間から八間滝がチラリとのぞく。深緑の頃はなかなかお目にかかれないが、枯れ葉の舞う季節になると、姿を見せてくれる。3段で落差60m、堂々とした滝だ。

50分ほどで瀬場谷分岐に着く。左は赤石山荘へ、右は東赤石山に直接登るコース。登りは先に赤石山荘に立ち寄り、下山は東赤石山から直接下る右のコースをとる。

50分ほど登ると第1徒渉点の木橋を渡る。澄んだきれいな水の流れだ。渕に浮かべた色とりどりの枯れ葉が美しい。


さらに30分ほど歩くと第2徒渉点の流れを渡る。

森林限界を越え、赤石小屋が近づくと、青空にそびえる八巻山の岩峰が視界に飛び込んでくる。視野の端から端まで屏風のように立ちはだかる荒々しい岩稜の尾根に心が弾む。橄欖岩が風化した赤っぽい岩肌にヒメコマツ(五葉松)、そしてその白い立ち枯れの木がアクセントを添えている。

11:25すでに閉鎖された赤石山荘に着く。平日で人影もなく静寂の世界だ。ここでお昼のランチとする。

12:10お腹を満たし、ひとまず東赤石山とは正反対の西に向かって出発し、15分ほどで石室越に着く。樹木の間から西方面をのぞき見ると、前赤石の断崖絶壁から物住頭、西赤石山が望まれる。ここから再び東に向かって標識の難路、八巻山・東赤石山に向かう。(この写真は前回訪れた時のもの)

100mほど樹林帯の中を進むと、岩場に飛び出す。素晴らしい展望に歓声が上がる。これから進む東赤石方面の岩峰群に胸がワクワクしてくる。

足元に注意しながら岩稜歩きのスタートだ。中央の岩峰が地形図のP1682で、右端が八巻山1698mだ。

左端こP1682を登る仲間の姿が。この山はルートを示す〇や→がほとんどなく、ルートハンテイグの楽しさがある。

たまには振りかえって足跡を確認するのもよし・・・

八巻山が近付いてくる。


いよいよ八巻山への登りだ。

八巻山頂上に着く。八巻大権現の金属製の真新しい祠。後ろに避雷針が建てられている。


山頂からの展望は雄大だ。右の小ピークの後ろが東赤石山で、左の二ツ岳の岩峰が美しい。

ここから道は一旦東赤石山とのコルまで下ると、赤石越に着く。帰路は正面の道を下山する。ここにザックを置いて身軽になって山頂を目指す。

10分足らずでピークに着く。ここに東赤石山の看板があるが、茂みをかき分けて数分の所に山頂はある。紛らわしい標示だ。ここを山頂と勘違いする人もいるのでは・・・・

樹木の中を東に数分進むと、三等三角点のある東赤石山(点名赤石)1706m頂上に着く。

遮るもののない大展望だ。手前P1650の後に権現山1593m、その向こうには岩峰の二ツ岳1647.3mが
どっしりと構え、一番後ろは赤星山1453mだ。それぞれの山は同じ傾斜で瀬戸内海に向かって落ちていく。薄いモヤがかかり、その瀬戸内海は確認しにくい。石室越から続いた岩稜地帯もここで終わる。

この赤石山系は岩肌に地衣類のミヤマハナゴケが多くみられる。ルートを示す〇印と間違えやすい。乾燥した岩を好むその生態は・・・・?

展望を惜しみつつ下山開始。赤石越に戻り、100mほどの急斜面を一気に下ると、西赤石山から岩稜の尾根を迂回して二ツ岳に向かう縦走路に出る。右二ツ岳・筏津方面に進む。

すぐに右折・筏津方面の小さな標識に従い長い下山道に入る。しばらく岩のゴロゴロした歩きにくい道が続く。長距離を歩いた足にはこたえる道だ。

足元ばかりに注意がゆくが、所どころには見事な紅葉の世界が広がっている。薄暗くなり始めた夕暮れの紅葉は朝方とは違い、なぜか寂しい感傷的な雰囲気にさせるのは、私だけか・・・・


スタートして8時間たった16:15、やっと瀬場谷分岐にたどり着く。

植林帯の中はすでに薄暗く、夕闇が迫ってくる。17時ジャストに登山口に降りてきた。

今日は誰ひとり会うこともなく、快晴で温かい空のもと、素晴らしい大自然を独占、楽しく思い出深い山行だった。東赤石フアンとして今回が5度目だが、花の百名山として高山植物が多い夏場に一度訪れたいものだ。
帰路、よく行く三島川之江IC近くの湯の華温泉に立ち寄るが、照明もなく真っ暗。どうしたのだろう?仕方なく山の汗を抱いたまま20:40姫路に帰ってきた。東方面の山に行くと慢性渋滞の名神に必ず泣かされるので、スイスイ走る西方面は時間計算ができるのでありがたい。
所要データー
姫路5:00⇒山陽姫路西IC・瀬戸中央道・松山自動車道三島川之江IC⇒R11・R319・県道6 筏津登山口8:00着
登山口スタート8:20→瀬場谷分岐9:10~9:20→第一徒渉点10:10~10:20第二徒渉点1050→赤石山荘11:25~12:10→石室越12:25→八巻山13:30~13:45→赤石越13:55~14:00→東赤石山14:15~14:25→赤石越14:30~14:35→巻き道縦走路14:45→瀬場谷分岐16:15→登山口17:00
登山口出発17:20⇒三島川之江IC18:00⇒姫路着20:40
(走行距離 約490キロ 歩行距離 約11キロ 標高差約1040m)
先週の奥深い大峰山系・稲村岳の紅葉には感動したが、こちらは植林が多く、どちらかというと里山の部類に入るので規模は劣るが、それでも見事な紅葉の世界に浸ってきた。
姫路を6時に出発、行きはいつもとはコースを変え新名神を利用、8:35に登山口に着く。今回は登山者用の駐車場からさらに奥まで入り、ゲートの手前に駐車。ここは4~5台のスペースがある。車1台を竜王山下山口に回送し、9:05に出発する。ルートは表参道から竜王尾根コースだ。

15分ほど歩くとヒズミ谷出会小屋に着く。ここから登山道になる。

すぐに鉄製の橋を渡り、植林の中の単調なジグザグ道になる。ヒルの多い山だが、足元は日照り続きで乾燥し、ヒルにとっては活動しにくい環境だ。それともこの季節になると、そろそろ冬眠の準備に入っているかな?一般には4~10月頃までがヒルシーズンと言われているが・・・・

3合目で一旦林道に出る。この表参道には合目標示があり、標高と頂上までの距離が書かれてある。

100mほど歩くと再び登山道に入り、数分で木立の中に建つあざみ小屋を見送る。

ヒズミ小屋より1時間ほどで5合目小屋に着く。「夢咲の館」の標示があり、周り一帯が切り開かれているので展望はすこぶるいい。

すぐ北500~600mには谷を隔ててこれから縦走する竜王の尾根コースが手に取るように眺められる。2本の鉄塔下は絶好の展望台だ。

ここからはやっと雑木林も混ざる様になり、紅葉の世界が繰り広げられる。

15分ほどで木立の中に小社が建つ行者コバ(木場)に着いた。日野綿向行者尊の像が建っている。

このあたりからは見事なブナ林だ。しかし範囲は狭く、すぐに雑木林になる。今が紅葉真っ盛りで、山肌は色とりどりに染まっている。


8合目の水無山分岐

すぐに金名水分岐がある

やがて最後のジグザグ道になり、コンクリートの階段(何段あるのかな?)を登ると鳥居があり、綿向山頂上に立つ。信仰の山なので大嵩神社が祀れ、そばに大ケルンが建つ。


紅葉の谷の向にはドッシリとした雨乞岳が,そして霞んでいるがその右には尖った鎌ガ岳が見える。御在所岳はちょうど雨乞岳に隠されている。

鈴鹿の盟主鎌ガ岳遠望

昼食を済ませ竜王山への縦走開始だ。雨乞岳分岐のP1080mに向かう。ササと紅葉のラインが面白い。

ブナの珍変木。幸せを求めてアーチの中に入り、ハイポーズの女性達もいるが、男は恥ずかしい・・・


気持ちのいい尾根歩き

ここで雨乞岳・鎌ガ岳に最後のお別れをする。

雨乞岳分岐からは足場の悪い激下りとなる。シャクナゲの群生地もある。


急斜面の下りが終わると、何度かのアツプダウンを繰り返し、見晴らしのいい鉄塔の下に着く。目の前には3時間半ほど前に休憩した5合目小屋が見える。

綿向山頂上から2時間足らずで竜王山に着いた。三等三角点(点名竜王山2)がある。展望はなし。

竜王山からの下りは、最初は急勾配だが、千畳平の看板の立つ平坦地を過ぎ、少し傾斜を増すが、やがて車の待つ林道の登山口に降りてきた。

西明寺バス停近くに建てられた案内看板。立派な循環式トイレも建てられている。


帰路は名神竜王ICに近い(十二坊温泉ゆらら)に立ち寄り、いつものように名神の渋滞に巻き込まれながら、21時半ごろ姫路に着いた。
所要データー
姫路5:00⇒播但・山陽・中国・名神・新名神甲賀土山IC⇒県道41・182綿向山登山口8:35
登山口9:05→ヒズミ谷出合小屋9:20~9:25→あざみ小屋10:05→5合目小屋10:25~10:35→7合目行者コバ10:50~1055→綿向山頂上11:30~12:20→雨乞岳分岐12:30→P913m13:20→鉄塔13:45~14:00→竜王山14:10~14:15→竜王登山口14:45
西明寺バス停15:20⇒R477⇒十二坊温泉16:30~17:30⇒R477⇒名神竜王IC・中国・山陽・播但⇒姫路21:25
(走行距離約400キロ 歩行距離約10キロ)
母公堂から山上辻を経て大日山、稲村ケ岳へ、下山はレンゲ辻経由の周回ケースを歩いた。
姫路を5時に出発。阪神高速から南阪奈道、R169・309を経て洞川の旅館街を抜け、大峰大橋のPまで入る予定だったが、500mほど手前の毛又橋あたりで路肩が崩れ通行止め。道路沿いの杉の木が数本大雨で倒れ、そのあおりで路肩が崩壊していた.


毛又橋を渡り、木立の中に駐車し、1キロほど洞川寄りにバックし、登山口のある母公堂に着く。

母公堂の石柱の横には女人結界の文字が彫り込んである。500mほど先の山上ケ岳登山口にも同様の石柱が建っているが、ここを知らずに通過しても、奥でストップさせるという二重のバリケードである。が、それは昔のことだろう、今は母公堂の石柱は完全無視だ。

母公堂の西側の登山口から山に入る。

法力峠までは植林の中の変化のない退屈な道が続く。

1時間弱で法力峠に着く。ここで初めて南側に自然林が広がる。そろそろ葉を染めているようだ。




山上辻まではほぼ等高線にそった緩やかな道。そして高度を上げるにつれ、言葉では言い尽くせない、素晴らしい紅葉の世界が繰り広げられてゆく・・・・登山口から2時間半弱で稲村小屋の建つ山上辻に着いた。

数人の登山者がベンチで休憩している。小屋から出てきた女性の話では、昨夜は7人が泊まっていたそうだ。ここにザックを置き、大日山と稲村ケ岳に向かう。登山道の案内板。

笹原の中の快適な道を進むと、やがて大日山の頭が樹木の間から顔をのぞかせる。

なだらかだった登山道も、大日山に近づくにつれところどころ小さなガケやロープをつかっての変化に富んだ登山道に変わる。鋭い大日山の岩峰に、赤や黄色が彩りを添える。

大日山はいきなりロープを使っての急登となり、ハシゴ、クサリで垂直に近い岩峰をよじ登る。地形図から拾うと、登山道から60mほどの高さだ。

紅葉に染まった色とりどりの色彩が谷間を埋め尽くす。大日のキレットだ。去りがたい思いのする光景・・・・

大日山への途中から稲村ケ岳を望む。

狭い大日山頂上(1689m) 大日如来を祀る祠がある。

岩場を慎重に降り、稲村ケ岳に向かう。大日山から30分ほどで、三等三角点稲村ケ岳山頂に着く。山頂には鉄製の展望台が設置されているが、美しい自然にそぐわない感じがしてならい・・・・


展望台からは雄大な大峰の山々が望まれる。正面の弥山は肉眼で山頂小屋もかすかに見えるようだ。

稲村小屋に引き返す途中の崖を、ロープを使って慎重に下る。心配そうに見つめる人たち。

あたりは黄一色世界。登山者の顔も黄色に染めて・・・・

1時間半後、稲村小屋に戻ってくる。冷たい風を避け、小屋の中で昼食にする。売店もあるが、ここの荷揚げは人力によるボッカだ。13:30 女性がお待ちかねの女人限界の門柱の立つレンゲ辻に向け出発。周りの美しい紅葉に見とれながら、小さな起伏の快適な笹原の中の道を行く。

やがて念仏山の裾を巻く細い道となり、レンゲ辻に着く。正面に「女人結界」の門が建っている。(都合により写真は掲載していません)門のすぐ後には切り立った崖が、人を寄せ付けない迫力でそびえている。

記念写真を撮り、川瀬谷の急勾配を下る。高度1400mあたりまで降りてくると、この谷の木々はまだ緑色だ。

途中何か所か岩のゴロゴロした荒れた沢沿いを下る。

レンゲ辻から約1時間で林道に降りた。

ここから約1.4キロほど歩くと大峰大橋の駐車場に着くが、通行止めのため、広いPはがらんとしている。谷川にかかる朱色の橋を渡ると、山上ガ岳の登山口になるが、道の両側にはお墓があり、すぐに女人結界の石柱と門がある。その先はうっそうとした杉並木で、厳粛な雰囲気が漂っている。

500mほど歩くと、駐車している毛又橋に着いた。ストレッチの後洞川温泉で汗を流し、帰路に着く。
所要データー
姫路5:00⇒阪神高速・阪和道・南阪奈道・R169・309・川合より県道21⇒毛又橋に駐車8:00
(尚、阪神高速大阪港線の工事通行止めを事前に調べていなかった為、西長堀で降ろされあわててしまったが、夕陽丘までの約15分は市内を走り、再び阪神高速に乗る)
毛又橋駐車地点8:20→母公堂登山口8:40→法力峠9:35~9:40→山上辻11:10~1120→大日山11:40→稲村ケ岳12:00~12:15→山上辻・稲村小屋12:45~13:30→レンゲ辻14:10~14:15→林道15:15→大峰大橋・山上ケ岳登山口15:30~15:55→駐車地点16:05~16:20⇒洞川温泉16:25
洞川温泉17:50⇒R309・169(橿原市内で夕食40分)⇒南阪奈道・阪和道・阪神高速豊中より名神・阪神高速⇒姫路着21:20 (帰路は通行止め区間の大阪市内走行を避け、名神を利用する)
(走行距離・約380キロ 歩行距離・約14キロ)
三ノ峰は白山から南へ、別山、三ノ峰、二ノ峰、一ノ峰、銚子ケ峰と続く白山の南縦走路に位置する山で、私にとっては3度目だ。標高は低いがアルペンムードが漂い、標高差も1200m近くで登りごたえのある好きな山の一つ。今回は紅葉にはまだ早いが「刈込池」を一周、翌日三ノ峰に登る計画を立てた。
10月11日朝6時に姫路駅出発。山陽道から中国・名神・北陸道とスイスイで、途中朝食を食べ、福井ICを9:25に降りる。時間はタップリあるので、先に1キロあまりまわり道をして近々登る予定の「荒島岳」の登山口を覗きに行く。駐車場はすでに満車状態だった。写真ではわかりづらいが、このスキー場の急斜面に泣かされる人が多い。登った人のほとんどが、荒島はしんどい山と言うが、スキー場を指す人が大部分だ。
荒島岳登山口

荒島岳駐車場より30分足らずで山峡の一軒宿、鳩ガ湯温泉に着く。昔傷ついた鳩がここの湯で傷を癒したところから、その名がついたという。、日本秘湯の会会員で、日本の秘湯100選に選ばれている。看板は温泉旅館だが、三ノ峰や荒島岳、赤兎山などの登山者がよく利用する宿でもある。

鳩ガ湯から眺める三ノ峰

ここで名物の越前そばをいただく。一杯は600円、複数の場合は550円とややこしい値段の看板がある。

夕食までに刈込池一周するため、約8キロ先の上小池Pへ。あちこちのナンバーの車でいっぱい。遊歩道一周は約2時間だ。打波川にかかる橋を渡ると、標高差200mあまりを一気に登る恐怖の686段の階段が待っている。

刈込池の紅葉は、鳩ガ湯の主人の「紅葉はあと10日位してから始まりますよ」の通りで、木々はまだ浅緑が多い。それでも大勢の人の姿が見られた。ここからの写真は数々のポスターに掲載され、あまりにも有名だ。青い空に紅葉、そして三ノ峰の雄姿を池面に浮かべる姿は、素晴らしいだろうな、と想像する。

とっても美しいブナの原生林。ここのブナは非常に背が高い。

出口にかかる橋。こちらから登ると恐怖の階段は下山になるが、疲れそうだ。

のんびり一周して宿に帰る。建物は古いが外観からは想像できないくらい内部は広く、部屋数もある。
12畳くらいの部屋二間が割り当てられる。旅館なので料理はごちそうだ。酒もうまい。が私は飲めない。ちなちなみに一泊二食、お昼のオニギリ付きで税込み13、545円。(ご主人様、おにぎり少々固かったです)

日帰り温泉としては10~14時までで500円。狭い浴槽が一つだけだ。

10月12日
5時間ほどぐっすり眠り、4時50分真っ暗の中を上池波のPに向け出発。舗装はされているが細い山道を慎重に運転。Pに着くと5~6台が駐車しており、車内で過眠していた人達が車から出て来る。体操をしてライトの明かりを頼りに5:30にスタートする。20分で登山口着。ここまでは林道だが、いきなり急な階段がお出迎えだ。

20分ほどで狭い平地の(山越跡)に着く。壊れかけたベンチがある。昭和の半ばまで山越家の人が住んでいた屋敷跡で、地形図ではこのあたり一帯は広い平坦地になっている。、かなりの人家が過去にあったのかも知れない・・・

樹林帯の中の緩急の傾斜の道は、山越跡から50分ほどで尾根に飛び出す。桧の大木が立つ六本桧だ。ここは三差路になっており、右が三ノ峰から白山、左は赤兎方面への縦走路になっている。

始めて北側の視界が広がり、アルペンムードの三ノ峰の姿が飛び込んでくる。

ここからは三ノ峰を眺めながらの気持のいい尾根歩きとなる。

やがて剣ガ岩が迫ってくる。昔上打波に悪蛇が出没、泰澄上師が刈込池に封じ、出てこないように剣ガ岩にあった剣を突き立てた、という伝説の岩だ。登山道は岩の左を通過する。このあたりが森林限界だ。

振り向くと(左)赤兎山1628.7mと(右)大長山1671.4mに続く長大な尾根。大長山は2004年2月、関西学院大のワンゲル部員14人が吹雪の中で立ち往生するという、遭難騒ぎのあった山ですっかり有名になった。

真っ赤なナナカマドの実が山肌に彩りを添える。

登山道脇にはリンドウも多い。剣ガ岩をすぎると、激登りとなる。

三ノ峰(左)と打波の頭2095mが迫ってくる。

スタートより4時間、やっと三ノ峰避難小屋に着く。後の平らな小高い所が福井県の最高峰打波の頭(2095m)だ。御嶽、乗鞍、穂高などが蒼い東の空に浮かんで見える。

三ノ峰に向かって出発。非難小屋から10分ほどで、あたりは美しい笹原だ。

10:05三ノ峰頂上に着く。白山(後の左)は一番高い山が御前峰。手前の尾根の右は別山(2399.4m)で、ここから約1時間半ほどかかる。一昨年5月下旬、真っ白な美しい姿に魅了され、残雪の中を軽アイゼンで冷や汗を流し、4時間かけて往復した記憶がよみがえる。

登山者が次々登ってくる狭い山頂。別山には三角点があるが、三ノ峰にはない。

コーヒータイムをとり、名残惜しいが10:35下山にかかる。2000mあたたりより見下ろす長い縦走路。

急登も下りは早い。剣ガ岩あたりの美しい風景。青い空に白樺、緑のササ原に紅葉。

山頂から一時間半ほどで六本桧まで帰ってきた。

ここからは尾根を外れ、退屈な樹林帯歩きだ。山越跡まで降りてきてお昼とする。ここからは登山口まで15分、13:40に登山口に降り立つ。そして13:55無事駐車場に着く。各地のナンバーの車で満車状態。その中に1台私と同じ姫路ナンバーの車を見つけ、近寄ると、知人だった。昨夜到着し、車で仮眠をとったそうだ。

14:15 帰路に着く。山といえば温泉。福井ICの10分ほど手前にある「美山森林温泉・みらくる亭」に。ここは地下1001mから温泉をくみ上げているそうだ。
杉木立の山の斜面に沿って建物があり、3Fまでエレベーターに乗り、ここから階段を60段ほど登りようやく温泉に着く。もちろん建物の内部なので、木の階段だ。刈込池の階段でうんざりしたのに、また・・・

16:30に温泉を出発、問題は渋滞だが心配は的中。北陸道長浜あたりより名神にかけて大渋滞が待っていた。そして5時間以上をかけ、21:50 ようやく姫路駅に着いた。

所要データー
10月11日
姫路5:55⇒播但・山陽・中国・名神・北陸道福井IC9:25⇒R158・荒島岳登山口10:05~10:15⇒県道173⇒鳩ガ湯温泉10:40~11:10⇒上小池P11:25 ~11:35刈込池一周14:00~鳩ガ湯温泉14:25
(歩行距離 約4.2キロ)
10月12日
鳩ガ湯温泉4:50⇒上小池P5:15 出発5:30→登山口5:50~5:55→山越跡6:15~6:20→六本7:05~7:15→剣ガ岩8:05~8:25→三ノ避難小屋9:30~9:55→三ノ峰10:05~10:35→避難小屋10:40→剣ガ岩11:30~11:35→六本桧12:10~10:25→山越跡13:00~13:25→登山口13:40→P13:55~14:15出発⇒美山森林温泉15:40~16:30⇒福井IC16:40⇒往路姫路駅着21:50
(走行距離 約780キロ 歩行距離約11キロ 累積標高差 1295m)
その1 室尾山 629.7m (朝来市)
今日は去年11月19日に31年ぶりに開通した床尾山林道を走り、途中の豊岡・朝来市境の峠から、鉄鈷(かなとこ)山と東床尾山、そして林道を下り、東里ケ岳を登る予定だ。その前に道順で手前にある室尾山を先に登ることにした。
室尾山は和田山の中心街の北東約5キロ、室尾森林自然公園に指定されている。
自宅を7時に出発。播但道和田山ICで下車。R312を北へ。R9を突っ切り、山陰線のガードをくぐり、次の信号を右折、そのまままっすぐに岡田の集落に入り、法寶寺のPに入る。

少し引き返し、室尾山登山口の看板に進む。

すぐに八幡神社の鳥居がある。

境内に入り、拝殿への石段の下の広い道を左に進む。

この先すぐに獣除けの金網ゲートがある。先日の大雨で流れてきた岩で下部が変形、雨で道もえぐられ、その役目は果たせないようだ。
すぐに植林のジメジメした沢のような道になる。視線は本能的に足元に・・・ヒルがうようよいそうな場所だ。が、幸いこの地にはいないようだ。10月の気候のせいかも。コースは道標やテープ類がなく、枝道もありふと心配になる。25分ほどで小さな流れを渡り、少し登り返すと、立派な道標のある三差路に出た。どうやら道標にある西の室尾からのコースがメインコースらしい。ここからは道標が多くなる。

道もしっかりしたものになり2か所目のゲートがある。こちら頑丈な造りで、その先には階段が見える。

階段を登りきると平地になり小さな小屋と石垣がある。法宝寺跡だ。天平21年僧行基により建建されたとある。このあたりは万葉の森というらしい。



下草が茂り、ジメジメした足元が気持ち悪く、ゆっくり看板を読む気になれずに早々に退散だ。すぐに3か所目のゲートがあり、その先は美しい自然林となりホッとする。

男山の道標に誘われ寄り道する。

しかし森の案内板とベンチがあるだけで、視界はゼロだ。

山頂ヘ0.5キロの道標から自然林の中の急登になる。

1時間20分ほどで山頂に着いた。展望は樹木が茂り、ごく一部分に限られる。3等三角点(点名岡田山)がある。

15分ほど休憩し下山にかかる。前半のうっとうしい植林と、後半の美しい自然林の混ざるコースだった。
データー
姫路自宅7:00⇒播但道・R312・県道104・273⇒法寶寺P8:00
Pスタート8:05→三差路・室尾コース合流8:30→法宝寺跡8:40→男山9:05→室尾山9:20~9:35→
法宝寺跡10:05→三差路10:10→法寶寺P10:30~10:35床尾山林道に向けスタート
その2 鉄鈷山 775m (朝来市・福知山市)
法寶寺Pから20分ほどで東床尾山のPに着く左の大カツラ方面が東床尾山の登山口で、林道は直進だ。

峠近くから見る東床尾山へ続く美しい尾根。

林道から西を見ると、西床尾山がどっしり腰を据えている。遠方の山は妙見山あたりか・・・

カーブの連続の林道は15分ほどで、標高650mあたりの峠に着く。東床尾山のPが約380mだから270mほど登った計算だ。峠よりほんの少し下ったあたりに小さな市境の道標があり、手前は朝来市。下ると豊岡市になる。その向こうに見えるのが展望広場の駐車場だ。

立派な石碑には峰遥の文字と国会議員の名前。裏は林道の概要。石碑の左の山は東里ケ岳663.7m。



鉄鈷山の登山口はわからず、うろうろ探しまわった末、駐車場の右を少し下った所にあった。この小さな古い看板は、周りの木々と一体化しており、分かりずらい。

植林に入るとはっきりした踏み跡はないが、適当に尾根に向かって登ると、次第にはっきりしてくる。

途中から見る鉄鈷山。最後の登りはきつそうだ。登山者が少ないコースなので、道が不明瞭な所があるが、尾根を歩くと間違いない。

一度コルに下り、最後の60mほどは急登だが、背丈以上のススキが道を隠している。

鉄鈷山頂上。視界はほとんどなく、また三角点もなし。ここで昼食にする。定番のうどんとおにぎりだ。栗がたくさん落ちている。このあたりはクマがいるはずだが・・・

下山は同じ道を引き返す。途中から見える西床尾山と下の写真は東床尾山。林道が山肌を削り痛々しい。


データー
法寶寺P発10:35⇒県道274・10⇒東床尾山P10:55⇒床尾山林道・峠の駐車場11:10
スタート11:20→鉄鈷山11:45~12:15→駐車場12:35
その3 東床尾山 839.1m (豊岡市・朝来市)
かっての縦走路も林道の開通で寸断されてしまったが、鉄鈷山登山口が道路の右側に対し、東床尾山は道路の左側にあるはずだ。ここでも登山口を探してうろうろするが、標識らしきものは見当たらない。そこで大体の見当をつけ、道路わきに密生しているススキの中に飛び込んだ。

尾根を目指して斜面を駆け上がると鹿除けネットにぶつかった。そしてネットに沿って踏み跡が続いている。

ネットの所々に紙きれのようなものがついているのでよく見ると「雷注意」の注意書きだ。今まで気にもとめていなかったが、ネットの材質は通電するのだ。

イワウチワの群生地がある。足の踏み場もない、の表現がピッタリするほど密生している。

気持ちのいい広い尾根に出た。テープもところどころにあるが、古いのでわかりずらい。

Pより45分で東床尾山山頂に飛び出した。1等三角点(点名床ノ尾山)839.1mがある。

山頂の周りを取り囲むように密生しているこの植物の名は??。名残の花が数輪まだ咲いている。

南東方向には先ほど登った鉄鈷山が見える。手前の尾根の一番高い山。

北東方向中央には端正な姿の東里ケ岳。

東里ケ岳はこのあと登る予定にしていたが、時間を考えると、秋のつるべ落し、次の機会としたほうがよさそうだ。あまり人が登らないようだし、登山道も整備されていないと聞くので・・・誰ひとりいない山頂で青い空と緑の山肌を見つめていると、時の経過を忘れさせてくれる。15分ほど寝転がっていたが、下山にかかる。
登山者の少ないコースなので踏み跡も頼りなく、広い尾根は間違いやすい。千町峠から平石山・高星山方面の迷いやすい尾根ほどでもないが・・・
古びた私設の道標が2~3枚、そして古びたテープが目印だが、見えずらい。間違って支尾根に入りそうな個所もあり、要注意だ。
単独の場合はどうしても速足になる。休憩も取らないでひたすら歩く。あっという間に駐車場が見えてきた。鉄鈷山登山口は、車の右側を少し下ったあたりになる。

1年たった林道の状況
朝来市側のスタート東床尾山Pからは写真のような現状でまずまず。

ところが登るにつれ山肌が崩れ、普通車ではハンドルを握る手に汗をかく場面が出てくる。

ここは深い溝ができており、避けて通るには大きな石がゴロゴロ。仕方なく手で石を取り除く。

四駆なら問題ないが、乗用車では通過するのに勇気がいる。ここでも手作業だ。タイヤが悲鳴を上げる。

ここでも一仕事だ。いずれも写真ではやさしく写っているが、現場はもっとひどいですぞ!

峠近くになるとおおむね走りよくなる。バックは鉄鈷山。

開通直後は全線にわたって上の写真のような路面だったが、大雨で山肌が崩れ、1年近くたった今は哀れな現状だ。ただ崖崩れのあたりは相当昔に整備された所なので,傷みもひどい。峠から豊岡市側を望む。

今回は東里ケ岳をパスしたので、林道は峠で折り返した。尚途中1台の車にも合わず、また登山者にも合わなかった。
データー
峠の駐車場スタート12:45→東床尾山13:30~13:45→峠の駐車場14:20
峠の駐車場14:35⇒東床尾山駐車場14:55⇒県道10・104・R312・和田山IC15:35⇒播但道砥堀IC16:10
[走行距離166キロ 歩行距離 約11キロ]

