

最近は雪山に行くのが面倒になってきて、その心配のない低山めぐりです。今日は京都大原の金毘羅山にやってきました。この山は絶好の岩場があり、クライミングでも有名です。
7時自宅出発、大原は京都市内を抜けるのが一般的ですが、信号のない北側から入ります。
京都東から湖西道路に入り真野ICで下車、R477~R367で大原へ。里の駅大原が無料で止められそうですが、日曜朝市で大勢の人でいっぱい。駐車場探しでウロウロしましたが、結局三千院バス停近くの駐車場、¥500にお世話になります。
9:30 支度を済ませ出発。コースは江文峠~金毘羅山~翠黛山~寂光院の予定です。R367を南に進みます。右下を流れる高野川を渡るのですが、橋ははるか下流までありません。ちょうど流れを堰止めて工事中の箇所あるので、柵を乗り越え下に降ります。
橋を架ける工事のようで、立ち入り禁止の看板を無視した行動に反省しきりです。
田圃の中の一本道を西進すると府道108に出るので左折、あとは道標にしたがって江文峠に向かいます。しばらく行くと、里の駅方面からの府道40に合流、車道をテクテク歩いていると、10時ジャストに案内板の立つ分岐に着きました。



道標に従い府道から離れ、細い舗装道を北上、5分ほど歩くと次の道標があります。直進は江文神社、左折は江文峠で、京都一周トレイル・東海自然歩道は江文峠に向かいます。

分岐からやっと山道になりますが、すぐに獣除けフエンスがあります。

最初は石がゴロゴロした歩きにくい道です。


登山道は府道に沿って数メートル高い山の斜面を歩きます。山側はフエンスで足場は極端に狭く、踏跡はあるような、ないような・・・ここはルート?
フエンスは鋭角で右折、急斜面で山に登っていきます。フエンスの外側にロープが現れました。やはり登山道でしょうか。

やっと急斜面は終わり、緩やかな道になります。しかし人が歩いた形跡はあまりありません。

先日の犬鳴山に続いて今日も都合で地形図なく、2001年発行の大阪周辺の山250(現在はタイトルが変わっています)の小さく読みづらい地形図が頼りです。この地図は確かに江文峠から尾根を歩くように表示されています。やがて右からしっかりした登山道が上がってきました。江文神社からの道のようです。

左からもよく踏まれた道が上がってきますが、手持ちの地図にはありません。
行く手に階段です。

神社が見えてきました。琴平神宮者社です。


神社横から急な階段を登るとクライミング方面の道が分岐します。展望台とありますが、曇り空にガスがかかっているのでパスしましょう。高度を上げるにつれて回りは雪景色になってきます。そしてどんよりした空から小雪が舞ってきました。

尾根の分岐に出ました。大勢の人です。ザックが並んでいますが、近くを散策されているのでしょう。
横の高台に上がってみると鳥居があり、工事中らしく資材がビニールシートでおおわれています。三壺大神と彫られた石柱が立っています。
三壺とは、火壺・風壺・雨壺の三つで、自然の石壺があったそうです。


その先の大岩の上に大きな石碑があります。大国主之命・天御中主之命・魔王大神の文字が読めますが、裏にも書いてあったかもわかりません。

金毘羅山三角点は一度小さなコル下って登り返したところにあります。前方のピークです。

金毘羅山頂上に到着、時刻は11:10です。三角点は三等で点名は根王です。


小雪が舞っていましたが、先ほどから雨が降り出してきました。雨具嫌いで少々の雨ならガマンするほうですが、今日は寒いので濡れると風邪をひくかも。嫌いな雨具をつけたところでおやつをいただき、出発です。
一度尾根の分岐点まで戻り、北に向かい翠黛山を目指します。

いきなり岩場の急降下になりますが、雪で滑りやすく、慎重に足場を選びます。

岩場が終わるとあとは整備された歩きやすい道にかわります。

570mほどのピークを越えると登山道は二俣になっています。直進していると、後で右の方が道がしっかりしている、とAさん。翠黛山は直進のような気がしますが、なるほど右の道はよく踏まれています。

どこかで合流するのかも、と右の道に移動しますが、右へ右へと翠黛山の裾を巻いて寂光院に下りていくような気がします。持参のわかりにくい地図はあいまいで頼りになりません。
引き返すのは面倒だし、そのうち翠黛山から延びる尾根に出るだろうから、登り返せばいい、と前進します。
やがて翠黛山から東に延びる尾根に出たので左にバック、翠黛山山頂を目指します。

10分ほど登ると平坦な翠黛山頂上に着きました。10人ほどのグループが食事中です。そういえば賑やかだった金毘羅山から誰にも会っていので、登山者に会うのは初めてです。こちらまで足を延ばす人は少ないのでしょうか。


時刻は11:55でお昼です。しかし適当な場所がないし、雑木林の中で展望もありません。弱いですが雨も降り続いています。お腹もすいてきましたが、どこかに場所を移しましょう。
最初はガイドブックに記載されている,百井道と合流する峠まで約900m尾根を北上,峠から寂光院へ下る予定でしたがこの天気、意欲もそがれ下山することにしました。
ふたたび尾根道を下って行くと道標があり、頭上を覆ってい樹木が切れ少し視界の開けたところに出ました。

瞬間ガスが切れ大原の家並みがのぞきますが、またガスが登ってきます。小雨は降り続いていますが、ここでお昼にしましょう。
しかし小雨の中暖かいものを作るのも面倒で、冷たいコンビニ弁当をのどに押し込みます。
山はやはりお天気次第で、山の印象もガラリと変わってきます。
10分余りで食事を切り上げ、展望のない林の中をどんどん下ります。

やがて獣除けフエンスの所に出てきました。

外に出ると石段で、2本の大木を囲う柵が見えます。その下は道路でしょう。やっと下りてきました。

道路から振り返ると、立札に(建礼門院の待女の墳墓)とあり、上にまだ新しい札に名前?が書かれています。阿波内侍、右京大夫・・・
そういえば柵の中の大木の下に墓らしきものがあったような気がします。


寂光院の前を通り坂道を下ります。


林道はすぐに府道108になりますが、北に折れ、大原女の小道に入ります。

季節的にまだ観光シーズンには早く、また天気も悪く人影もまばら。閉まっている店も多く、ある土産物店の軒下のベンチをお借りしてコーヒータイムとします。ようやく雨も上がったようです。
ゆっくり駐車場に帰りますが、時間はまだ早いので三千院までブラブラしようという話になりました。川に沿った道沿いの土産物店はまだ閉まっている店が多いです。展望台の道標があるので、寄ってみましょう。橋を渡り田んぼの中を歩くと高台があります。ガスに霞んでいる左の山が金毘羅山で右が翠黛山です。

三千院に向かいます。

ほとんど人影もない参道。


帰り道、空いているお店で甘酒をいただきます。駐車場に帰る途中、あるお店の前に飾ってある雪だるま。

14:05 駐車場に帰ってきました。山とセットの温泉ですが、京都は観光地だけに全体的に高いですが、壬生に時々利用する割安な温泉があります。が、今日は京都マラソンなのでパス。帰りのルートも市内を避け往路を引き返します。
帰ってから地形図を見ると、私たちが登った尾根のすぐ西に金毘羅大権現社があり、そこから谷沿いの道が、また江文神社からの道もあり、いずれも私たちが歩いた尾根道に合流しています。金毘羅山で大勢の登山者に会いましたが、そのいずれかのコースで、私たちの歩いた尾根道はほとんど利用されていないようです。
また地形図をよく見ると、府道から尾根道に取りつくわずかな区間の破線が切れています。ということは道がないということで、あのフエンス沿いのわずかな部分のようです。
15日12時の天気図

[データー]
姫路自宅7時出発⇒山陽姫路東IC(山陽・中国・名神)京都東IC⇒R161湖西道路真野IC⇒R477
⇒R367大原駐車場9:15
出発9:30→R367→農道→府道108→府道40→東海自然歩道→江文峠→琴平神宮社10:45
→金毘羅山11:10~11:15→翠黛山11:55→途中で食事10分→寂光院下13:00→三千院13:45→駐車場14:05 以下記録忘れ
(走行距離 約330キロ 歩行距離 約8.8キロ 累積標高差 約620m)
天気・晴れ メンバー・6人

行者の滝 落差15mとのことですが・・・

修験道の霊場で、真言宗犬鳴派の本山犬鳴山。大峰山より6年早く開山されたといわれ、美しい渓流沿のあちこちに霊跡が見られる山岳宗教の聖地を歩きます。
6時半姫路を出発、阪神高速を泉佐野北まで走り、府道20~ R170~府道 62を走って犬鳴山温泉バス停横の駐車場に8時半に到着です。すでに数台の車が停まっています。
ちょうど係りおばさんが来られたので駐車料金500円を渡すと、駐車場下(写真左)のホテル犬鳴山温泉「み奈美亭」の入浴券900円が600円の割引券をいただきます。

支度を済ませ8:45スタートします。犬鳴川に沿った道を進むと、名勝犬鳴山の標柱の立つ門があります。ここから境内に入ります。

すぐに二の橋を渡ります。

川沿いの参道。

大小四十八滝あるそうです。


瑞龍門

虚空蔵菩薩殿



本堂が見えてきました。

本堂の境内には大きな青銅製の不動明王が祀られています。


横には水子地蔵尊が。小さな水子石地蔵は5000円だそうです。

ぼけ除け不動尊。

行者の滝を見るには本堂の中を通りますが、土足のまま入り、中を通り抜け外に出ると、さらにお堂があり、仕切りがあって滝のそばにへ行く場合は有料になっています。

お金には敏感に反応、滝見物は外からで十分です。さあ山に向かいましょう。少し引き返し高城山方面の階段を登ります。

階段を登りきると犬鳴東手川林道に出ました。

林道を少し進むと左に入る道の分岐があり、高城山方面の大きな看板があます。

右下を流れるコッシキ谷に下りると布引滝がありますがパスします。

コッシキ谷の源頭部を過ぎ谷が狭まります。登山道はほぼ植林の中で展望はありません。

30分あまりで小広場の尾根に出ました。

林道の進行方向は部分的に簡易舗装がされています。

登山道はしばらく林道と並走し、林道に出たり入ったりしますが、やがて林道は山頂あたりを避け大きく離れていきます。林道を歩くとおっしゃるメンバーさん3人と別れ登山道を進むと、やがて十字路があり、高城山は左折します。

10:40杉林に囲まれた高城山山頂着です。

林道は山頂を避けて走っているので、適当に斜面を登ってこられたメンバーさんの到着を待ってから出発します。
事情がありPCの地形図が印刷できないので、古いガイドブックの地図が便りです。ルートはこのガイドブックにある南南西に延びる破線を歩きます。先ほどの十字路まで戻り、道標はありませんが、写真のようにしっかりとした登山道に入り、直進します。

この登山道、進むにつれ頼りなくなってきました。踏み跡も薄くなってきますが、テープを頼りに南下します。
しかしどうも持参した地図とは違う方向に進んでいるようです。
そのうちに踏み跡がなくなってしまいましたが、尾根を歩けばいずれ下の林道に出るでしょう。

急斜面なってきました。いつしか赤テープも見当たりません。枝をつかんで歩きやすいところを選んで滑らないように慎重下ります。やがて林道が見えてきました。

高城山より30分で犬鳴東手川林道に下りてきました。地形図なしで初めての山は心細いですね。
舗装された林道を4~5分も歩くと犬鳴隧道です。

狭いトンネル内は乗用車一台分ほどの幅で、すれ違いは困難です。

なお後で知ったのですが、このトンネルは大阪ではNO1の心霊スポットで、夜車で走ると、霊感の強い人だとさまざまな人間の声が聞こえるそうです。
余談ですが、私は霊感には縁のない人間と思っていましたが、昨年夏の夜、あの日航機墜落事故のあった群馬県の御巣鷹山登山口への林道に迷い込み、不思議な体験をしました。宿泊した旅館の女将さんの話では、不慮の死を遂げた迷える霊がさまよっているとか・・・
現在科学でも解明されない霊って、なんなんでしょうね。
トンネルを出ると、やがて高城山登山口の分岐に戻ってきました。時刻は11:35です。ここでお昼にしましょう。

さて食事を終えましたがまだ12時です。犬鳴川の対岸の灯明ケ岳に登るか温泉に入って帰るか、まだ決めていません。ぶらぶら林道を歩きながら・・・どうする?
犬鳴川対岸にそびえる山に視線をやると、かなりの急斜面で相当きつい登りが想像されます。満腹で急斜面の山を登るのはしんどいので、林道をこのまま歩き温泉にでも入って帰ろうか、で話がまとまりました。
本堂から登ってきた道を見送り、林道を歩いていると下に降りる道があります。どこに出るのだろうと興味半分でその道に入ります。すると下に先ほどの不道明王が見えてきました。な~んだ同じ所に出るんだ。

ここでまたまた予定変更です。時間は早いし、せっかくだから灯明ケ岳に登ろう、という話になりました。
登山口は不動明王の右側にあります。鳥居をくぐり橋を渡ると山道です。すぐにこんなお願い板があります。

ジグザグに切られた道はかなりの急登です。途中にある道標。

急登を登りきると奥の院・倶利伽羅不動明王と書かれた鳥居の前に出ました。ここが灯明ケ岳のようです。

道はここからさらに上に延びています。50mほどの急登に耐えると経塚権現山に着きました。

灯明ケ岳・経塚権現山共に展望は全くありません。さらに西に尾根はのび、樹間からピークが見えますが、天狗岳のようです。
ついでですからピークを踏んでおきましょう。ここまでほとんど植林の中を歩いてきましたので、短い区間ですが気持ちのいい自然林の中を歩きます。

10分ほどではっきりとしたピークはありませんが、天狗岳に着きました。

少し離れたところに立派な天狗さんが祀ってあります。

時刻は13:10。ここも展望がまったくないので、天狗さんに手を合わせ下山します。これで本日の予定は終了です。登ってきた道を引き返します。天気もまずまずで寒さも一服の今日は登山者より観光客、神社参拝者が多いようです。

14:10 無事駐車場に戻ってきました。重い靴を脱ぎ駐車場下の温泉に向かいます。山+温泉の昨今ですが、登山後にゆっくり入る温泉は、また格別ですね。

[データー]
自宅6:30⇒花田IC(播但道・姫路・加古川BP・第二神明・阪神高速)和泉佐野北IC⇒府20⇒R170
⇒府道62・ 犬鳴山駐車場8:30
スタート8:45→林道別れ登山口9:45→尾根10:25→高城山10:40~10:55→林道11:25→登山口11:35(昼食)12:05→不動明王像12:15→灯明ケ岳12:45→経塚権現堂12:55→天狗岳13:10→ 不動明王立像13:50→駐車場14:10→温泉14:20~15:20 帰路は往路引き返す
(歩行距離 約9.5キロ 累積標高差 約1060m)
メンバー・6人

瀬戸内の小さな漁港

Mさんから、岡山県浅口市の低山だけど歩きごたえのある竜王山はどう?という連絡をいただきました。
岡山も知名度のある山はほとんど登りましたが、竜王山は知りません。もっとも低山にはあまり関心がない方なので・・・
さっそく道路地図で探してみると、ありました。しかも二つの竜王山が接近しています。そこでネットで調べると、沙美アルプスとあります。海岸に沿うように伸びているので、展望はよさそうです。
6:45自宅出発、山陽道を玉島で下りR2に出ます。鴨方の方が近いのですが、帰りの温泉の位置確認のためです。
R2を約12キロ西に走った六条院中の交差点を左折、県道284に入ります。3キロ余り南に走ると小さな峠に差しかかり、少し海側に下ったところに路肩のふくらみがありますので、そこに駐車します。
8:55 支度を済ませ出発します。実は予定ではこの山塊の東の端から西の端まで縦走するつもりでしたが、下山後駐車地点まで10数キロタクシー利用になるので途中に車を置き、両山往復に変更です。
しかしどちらの竜王山を先に登るか決めていません。歩きながら相談、先に西の竜王に決めました。
地形図では登山道入り口が二本並行して走っている高圧線の北側の下になっています。ちょうど峠の真上なので、峠に向かってバックします。左の工場のようなあたりかな?

敷地内をよく見ると奥の方に小さな標識(矢印)のようなものが見えるので、居合わせた工場の人に挨拶して入らせていただきます。

近寄ってみると登山口で、備南アルプスとあります。ここは安倉峠で、竜王山の頭に所在地地名の寄島がつけられています。初めて来た人にもわかるように道路脇に、この登山道入口の標識がほしいところですね。

道路をはさんだ東側にも山に入る道が見えます。こちらは入口に沙美(さみ)アルプス縦走路、と書かれた小さな標識があります。沙美は縦走路の途中にある沙美峠からとった名前のようです。
この県道をはさんで西が備南アルプス、東が沙美アルプスと別れているようですね。

備南アルプスの登山道はよく整備されています。

すぐに北鉄塔No26が、少し登ると北鉄塔27が頭上を横切ります。さらにひと登りすると南鉄塔No23をくぐります。高圧線が二本並行して走っているので、北と南に分けていますが、いずれも中国電力玉島発電所からの送電線です。

左が竜王山289.2mで手前は240mほどのピークです。そのピークの頂上下に茶色の大きな岩のようなものが見えます。

240mのピークに近づくと大きな岩がゴロゴロしています。茶色く見えたのはこの辺りの岩でしょうか?


この岩は絶壁になっており、登攀用の金具が撃ち込まれているので、クライマーの練習場のようです。

視界が良ければ四国まで見えるのでしょうが、今日は無理ですね。右は寄島の埋立地で先端の島と陸続きになっています。小さな港は寄島漁港です。

9:45寄島竜王山に着きました。峠から休憩を入れてもわずか50分です。三角点は三等で点名は西六条になっています。

西方の展望。右は笠岡市街で海の向こうは福山の工場地帯でしょうか。

東の展望です。これから向かうもう一つの竜王山を探しますが、中央のコブが二つ並んだ山のようです。遠いな~

10分ほど展望を楽しみ、さあ出発します。10分余りで展望のいい大岩を通過。

10:25県道に下りてきました。30分です。道路を横切り矢印の道標の登山口へ。

どことなく備南アルプスと違う明るい雰囲気の道をどんどん登ると、南鉄塔22です。

鉄塔から振り返ると、寄島竜王山が遠くなりました。北鉄塔26の下に登山口の工場が見えます。

すぐ北に北鉄塔25があり、その後方にピークがあります。道があるのでコースから外れますが、展望がよさそうなのでちょっと行ってみます。

ピークから少し下ったあたりから北側の展望が開けます。山の上の白い建物は遥照山から天文博物館あたりでしょうか。
道は下の集落に下っていますのでターンして縦走路に戻ります。

数分で軽部山199.6mに着きました。地形図では無名峰の三角点で、四等奥の原です。

枝道が多いですが、道標は完備しています。

遠くなった寄島漁港と寄島埋立地。きれいな三角形の山は青佐山249.4m。

竜王山がだいぶ近くなってきました。中央の一番高い山、下の鉄塔の真上のピークです。

南高圧線の下をくぐり、190mほどのピークから急な坂を下ると浦峠の十字路です。ここで備南アルプスの道標が出てきました。沙美アルプスのはずですが、統一した方がいいと思いますが、いろいろ事情があるのでしょうね。

峠から急な登りに耐え184mのピークを踏むと、急な下りです。北鉄塔23を過ぎると県道471が見えてきました。


県道を少し南に歩くと竜王山の登山口があり、沙美アルプスの地図が柱に取り付けてあります。
安倉峠から東の沙美アルプスの概略図で、峠以西は書いてありません。


登山道に入ると最初は竹林がありますが、次第に急な登りになってきました。いくつものアップダウンをこなしてきただけに、この登りは結構キツイです。傾斜が緩くなってきたころ、くたびれた道標の前に来ました。右に入ると竜王山の三角点で直進は竜王宮と読めます。

樹木が邪魔をして歩きにくいところもありますが、5分もすると狭い空間の三角点に出ました。回りは樹木が密生、展望はありません。二等三角点佐方です。

時刻はちょうど12時になりました。先ほどからお腹がすいた~の声がうるさかったので、お昼にします。冷たい風が当たらないとはいえ、食事をする雰囲気でないことは確かです。
12:30 出発します。下の道標に竜王宮と書いてあったので、寄ってみましょう。分岐まで戻り、少し歩くと三叉路があります。直進は倉敷市黒崎の縦走路終点に行きますが、左折して竜王宮に寄ってみます。

うわ~ ここでお昼にしたらよかった、残念! 素晴らしい空間が広がっています。まるで公園です。

大きな石碑が立てられていますが、文字がありません。

後ろにまわると・・・文字の方向を広場に向ければいいのに、逆のような気がします。

立派な石碑に比べてちょっと見劣りしますが・・・

玉島工場地帯と後方山の下に広がるのは水島工業地帯。

去りがたい、のんびりしたい気持ちのいい山頂ですが、12:55下山することにします。
途中から振り返る標高210~220mの竜王宮の台地。

下りは快調に県道471に下りてきました。13:20です。さてここからはアップダウンの連続で、体力勝負です。浦峠13:40,軽部山14:20,そして登山口の県道284に無事下山しました。少し県道を歩いて14:20駐車地点に到着です。
休憩入れて約5時間半、300mにも満たない低山ですが、いくつものアップダウンは結構体力を使います。しかし展望もよく、楽しませてくれる山でした。
14:25出発、R2沿いにある(くらしきの湯)に向かいます。新倉敷駅に近いショッピングセター・マルナカに隣接した温泉で、現役時代このあたりはよく走りましたが、記憶があいまいなので朝方確認済です。
14:45 温泉着。駐車場はマルナカと共用なので温泉客かどうかわかりませんが、よく混んでいます。
¥700 温泉内は広く、湯は強い塩化ナトリュウ泉で、かなりショッパイです。

15:50 温泉出発、山陽道玉島ICはすぐです。
[データー]
姫路出発6:45⇒姫路西IC(山陽道)玉島IC⇒R2⇒県道284安倉峠近くに駐車8:50
出発8:55→寄島竜王山9:45~9:55→県道284→軽部山10:55→浦峠11:15→県道471 11:45→竜王山12:00 ~12:30→竜王宮12:45~12:55→県道471 13:20→浦峠13:40→軽部山14:00→駐車地点14:20
帰りは往路引き返します。出発14:25⇒くらしき乃湯14:45~15:50⇒姫路18:00
(走行距離 約300キロ 歩行距離 約10キロ 累積標高差 約 860m)

連絡船から見る左弥山と右駒ケ林

最近山に登る機会が減ってきましたが、新年の初登山は宮島の弥山に登ることにしました。
弥山といえば過去年明け早々に3~4回登っていますが、主に安く行ける青春切符利用で、車は1回だけです。
青春切符は普通車利用のため5時半ごろの始発に乗り、帰宅は日付が変わる寸前になりますが、車の場合は高くつく費用に目をつむれば宮島口まで3時間程度で走ります。しかし今回はのんびりモードで前夜発としました。
相棒さんが土曜日仕事なので帰宅後の18時半出発、山陽道を西条ICまで走り、東広島市で一泊します。
現役時代このあたりもよく走りましたが、見違えるほど都会になっていてビックリ。
広島のベッドタウンとして発展している様子がよくわかります。
朝7時に宿を出発、途中宮島SAに立ち寄り、朝日を浴びる宮島の写真を撮ります。しかし海上から立ち昇るモヤがかかり、見通しはいまいちです。

中央の一番高い山が弥山でその右が駒ケ林です。

広島岩国道路廿日市ICで下り、R2を西へ4.5キロほど走ると宮島航路の船着場に着きます。
駐車場の北側は広電(広島電鉄)宮島口駅終点です。留置線には低床車3950型連接車・ぐりーんらいなーが停まっているので、ついそちらの方へ。

この車両は3両で約27m(JRのほとんどの車両は一両が約20m)。ただし3両は固定編成で、車輪は矢印のように2両にまたがって取り付けられています。このため分割はできませんが小回りがききます。
西広島までは軌道を走り、そこから先JR広島駅前までは道路上ガタゴト走るので、乗り降りと小回りができる低床車が導入されています。

広電は超低床車や懐かしい神戸や大阪・京都の市電も在籍、動く路面電車の博物館と鉄道フアンには人気があります。しかし電車に関心のない相棒さんは、早く行こうと催促しています。
7:55に出港、10分ほど船に乗り宮島桟橋に着きました。駅舎を兼ねた建物は工事中です。外に出ると早朝にかかわらず、すでに大勢の人で賑わっています。登山者の姿もチラチラ。

人ごみにまじって海岸沿いの道を歩きましょう。まだ眠そうな鹿。

厳島神社の大鳥居。

干潮の様で、鳥居の下まで潮が引いています。

厳島神社も陸続きです。


人混みから離れて紅葉谷への道に入ります。

ユニークな案内板。

弥山へは大聖院コースから登って紅葉谷コースで下山される人が多いようですが、今日は紅葉谷コースから登り大元コースで下山します

道標の弥山登口方面に入ります。

整備された紅葉谷川。




階段が多い道をどんどん登ると尾根の分岐です。ここまで一人も出会いませんでした。

先に弥山に行くとおっしゃる相棒さんと別れ、まだロープウエー駅に行ったことがないのでちょっと寄ってみます。
尾根道はロープウエーからの観光客で急に賑やかになりました。みなさん弥山に向かわれています。
5分足らずで山頂駅です。案内図。後方は弥山で山頂の展望台が見えています。


駅の南側の一段高い岩場が展望台になっています。

素晴らしい展望が広がっています。南側は霞んでいますが、東側は遠く広島市内あたりまで確認できます。

ロープウエー獅子岩駅。

西には弥山。頂上の白い建物は展望台。

しばらく展望を楽しみ、弥山に向かいます。尾根道は樹林帯ですが、途中からロープウエー駅と江田島が見えます。

ロープウエー駅から15分ほどで弥山本堂です。

本堂前の北側には霊火堂。内部に立てられた白いローソクが並んで見えます。

矢印アップ。



本堂から弥山まで巨岩の多い高度30mの登りです。

くぐり岩。

岩の間を縫って頂上に着きました。老朽化した休憩所は新しく建て替えられ、昨年2014年7月オープンしています。10:40 まだ早いですがお昼にしましょう。しかし日当たりのいい場所はグループに占領され、北風の吹き抜ける、日蔭しかありません。ブルブル・・・

さて広場中央に二等三角点御山(530m)がありますが、南南西16・8m離れた岩の上が5m高いことがわかり、2005・10より三角点を下の写真の左端の岩の上の矢印に移動、標高535mに変更されました。
三角点の高度変更といえば、北岳が2004・10に南南西に28m離れた岩盤の上に変更、3192mから3193mに。
また逆に劔岳が2004・10に3003mから2999mと低くなっています。



左廿日市市から広島市へと町並みが続く。

ロープウエーと江田島。

山頂の、寂しそうな表情の鹿。

登山者やロープウエー利用の観光客が次々登ってこられるので11:10下山しましょう。
帰りは寄り道して駒ケ林に寄ってみます。頂上が茶色く見える岩山です。

周回コースを下って行くと干満岩があります。海水の潮位が高度500mあたりのこの岩とつながっているのでしょうか?

大日堂。

周回路は先ほどの弥山本堂の少し西側に出るので、もう一度本堂まで戻り、無事の下山をお祈りし、駒ケ林に向かいます。途中の仁王門をくぐります。

四つ角に出ました。最短で下山できる大聖院コースとここで別れ、駒ケ林・大元方面に進みます。

ゆるい坂を上ると、すぐに駒ケ林への道標があります。

一部階段の急坂を上ると、あっと驚く人々で満員御礼。

山頂での食事は寒くて落着けなかったのでゆっくりお茶でもしたいところですが、左側の斜面はすべり落ちそうだし、腰を下ろす場所がありません。北側は茂みがあり、北風を遮断しているので暖かく、のんびりしたいところですが、残念です。
先ほど登ってきた弥山。


駒ケ林の説明看板。


駒ケ林から元の道に下り、少し西に歩くと道標のところで直角に曲がり北に下ります。ただそのまま直進して山に登る踏み跡があります、地形図の490mのピークに行くようです。

やがて見晴のいい頂上につきました。西側が開け素晴らしい展望です。と、誰もいないと思った岩陰に男女の姿が。写真を撮りたかったけど、慌ててUターンします。
下山途中目の前に駒ケ林の絶壁が広がります。これが説明看板にあった高さ50m・長さ450mの一枚岩からなる断崖絶壁です。

パノラマ写真。矢印は大鳥居。対岸には廿日市市から広島市にかけての市街地が広がっています。

分岐に戻ると大元に下る弥山原始林の中を下ります。結構急坂ですが、こちらも階段が多いです。

大元コースは登山者は少なく、途中で4人に会ったのみです。
大元公園に下りてきました。


海岸沿いを東に向かって歩いていくうちに次第に人通りも多くなってきます。
潮が満ちてきて大鳥居も厳島神社も海水の中です。


九本松。写真には九本うまく入りません。


このシカ、えさにありつけなかったのか、広告紙のようなものをムシャクシャ食べています。

朝方と違い大勢の人で各通りは人人々であふれています。13:35乗船場に到着です。
連絡船は13:40発です。狭い海峡は多くの連絡船が往来しています。

遠くなる宮島。

近付く宮島口。

13:50桟橋に着きましたが、まだ島に渡る大勢の人の行列ができています。連休で明日も休みですね。
14:15駐車場スタートです。帰りの温泉ですが、相棒さんは、今日は汗をかいていないのでパスしてもいい、とおっしゃるので、廿日市ICから高速に乗ります。
東と違い西は渋滞がないのでスイスイ走られます。吉備SAで軽食をとり、17:15 宮島の駐車場より休憩入れてちょうど3時間で自宅に帰ってきました。
[データー]
宮島駅8:30→紅葉谷登山口9:10→尾根分岐10:05→ロープウエー駅10:10~尾根分岐10:20→弥山本堂10:30→弥山山頂10:40~11:10→駒ケ林11:45~11:50→P490 12:05→大元公園登山口13:10→宮島駅13:35 13:40(船)⇒宮島口駅13:50
駐車場スタート14:15⇒R2⇒廿日市IC(広島岩国道路・山陽道)姫路西IC⇒自宅17:15
(走行距離 約560キロ 歩行距離 約9.8キロ 累積標高差 約820m)