

今年最後の連休ですが日曜は用事、月曜も午前中用事アリです。ただ早く終わったら今年最後の山として近くに行く予定にしていましたが、10時前にかたずいたのでYさんに電話。
今からだと広戸仙に行けるので、とりあえずワカンを持って出発します。
中国道美作ICが早いのですが、勝央SAに用事があったので津山で降り、R53を東に走って日本原交差点を左折、県道450に入ります。声ケ乢以北積雪のため通行止めの看板が何か所かに立てられています。
声ケ乢は登山口の駐車場があるところです。
塩手池に来ると、雪を冠った広戸仙が目に飛び込んできました。右へ滝山、那岐山と並んでいますが、雲の中で見えません。

集落が終わり声ケ乢に向かって急坂を登っていくと、道路に雪が現れました。今日は雪用タイヤを履いた軽自動車ですが万一の凍結を考え、峠手前の路肩に停めます。
ザックを背負った単車の男性が追い抜いていきました。登山かな?
11:15峠の登山口まで5分ほど坂道を登ります。気温3℃、路面凍結の心配はないようです。声ケ乢に着きました。
ここから先は通行止めの規制が出ていますが、何台かのタイヤ跡が見られます。右の登山口に入ります。

階段から登山道に入り、高度を上げるにつれ当然のように積雪が多くなってきます。先ほどの単車の男性に追い抜かれます。峠手前の売店のある広場に停められたのでしょう。

倒れて間もない木が登山道を塞いでいます。

あっという間に10㎝以上の積雪です。せっかく持ってきたワカンを車の中に忘れてきました。先ほどの男性の足跡を失敬して進みます。

12:10やっと第一展望所です。お昼ですが、展望のいい第二展望所に向かいます。


ますます雪は深くなります。第二展望所分岐です。

先ほどの男性はこちらに寄らずに登られたようで、トレースの跡はありません。

ふかふかの雪です。ベンチに積もった雪を払い、お昼にします。12:30になっています。

南西方向の山形仙

はるか南の瀬戸内海に、ぼんやりと小豆島が見えますが、デジカメでは無理のようですね。

食事のあとコーヒーをいただきますが、寒いので12:55早々に引きあげます。
積雪ますます深くなってきました。ワカン忘れが悔やまれます。単車の男性のトレースを頼りに登りますが、時にはヒザあたりまでズボ~と沈み込みます。
第三展望所の少し手前を左に入ると狭いですが大岩があり、北方から広戸仙を見上げる素晴らしい展望岩があります。案内板はありませんが、この道標が目印で左に入ります。

しかし奥は密生した灌木にかなりの積雪で、思うように進みません。

ほんの数十mですがたどり着くとガスの世界で視界ゼロです。岩の先端までは恐ろしくて進めません。

これは以前の写真ですが、雪と樹氷の広戸仙頂上です。

一度この分岐から急坂で下りますが、相棒さんはここでダウン。引き返されます。私はどうしょうかと迷いましたが「せっかく来たのだから頂上を踏んできて」の言葉に先を急ぎます。
しかし急げば急ぐほど深みにはまり込み、思うように進みません。
ようやく第三展望所です。時刻は13:50。ちょうど単車の男性が食事を終えられたところです。正月の雪山に備えトレーニング中で、頂上は先に登ってきので、これから下山されるそうです。

滝山です。その後方の那岐山は雲の中です。

南は先ほどより雲が低くなりました。このあたりは川がないのでため池が多い地形です。

10分ほど景色を楽しんで頂上に向かいます。先に下りた相棒さんが気になりピッチを上げます。といっても雪が深く思うように進めませんが・・・
それでも10分で頂上に到着です。尚、三角点はこちらより40mほど低い第三展望所にあります。

最高峰は標識の立つあの岩の上です。

14:15 さあ急いで下山しましょう。このあたりで積雪50~60㎝あたりでしょうか。

第三展望所のある三角点のピークです。

14:25第三展望所通過、山形仙と、雪を冠った第二展望所の東屋が下に見えてきました。

唯一のクサリ場通過。登りにくらべると、少し雪が融けています。

14:50 第二展望所分岐を、15:00第一展望所を通過、そして15:20登山口に下りてきました。

相棒さんが待つ車に帰り、15:30出発、湯郷温泉に向かって走ります。
16:10 温泉着、冷えた身体をゆっくり暖めます。今日はつぼ足で歩いたので、少し疲れたかな?
17:00 温泉出発、18:20自宅に帰ってきました。先々週の烏ケ山に続いて2度目の雪山ですが、寒さに弱いのが泣きどころです。
[本日のデーター]
9:50自宅出発⇒R29山崎IC(中国道)津山IC⇒R53⇒県道450⇒声ケ乢手前駐車11:15
出発11:20→第一展望所12:10→第二展望所12:30~12:55→第三展望所13:50~14:00→広戸仙14:10~14:15→第三展望所14:25→第二展望所入口14:50第一展望所15:00→駐車地点15:20
出発15:30⇒県道450⇒R53⇒県道51⇒179⇒R374⇒16:10(湯郷温泉・鷺の湯)17:00⇒R374⇒R179⇒美作IC(中国道)山崎IC⇒R29⇒自宅18:20
(走行距離 約180キロ 歩行距離約 約6.4キロ 累積標高差 約700m)
[12/31 アクセス数 108、810]


6:30 行き先未定、走りながら考えよう、で出発します。大山、烏ケ山、皆ケ山、上蒜山・・・
米子道鳥居トンネルを抜けると、まっ白な大山が目に飛び込んできます。といっても上半分は雲の中ですが・・・
蒜山SAで止まります。大山は雲の中ですが、その手前の山陰のマッターホルン烏がおいでおいでと呼んでいます。
蒜山SAからの烏ケ山、左は真っ白な裾野の一部をのぞかせている大山

決まりです。今日は大山に登っても多分ガスだし、よく登っているので、5年ぶりの烏にしましょう。
冬期閉鎖になる(蒜山大山スカイライン)はまだ雪はありませんが、通行車両は皆無です。
絶好の展望台(鬼女台)まで登って来ると、ようやく大山が姿を現すのですが、すっかり雲に隠されてしまいましたので展望台はパスします。

登るにつれ道沿いが白くなってきます。(大山鏡ケ成国民休暇村)に着きました。8:45分です。
建物正面の駐車場には10台ほどの車が停まっていますが、宿泊者でしょう。登山者用の駐車場は車はありません。
見上げるカラスはかなりの積雪のようです。登山者はいないし心細くなったのか、予定変更で擬宝珠山から象山に変更しよう、と相棒さん。じゃそうしようかと擬宝珠山の駐車場に移動します。
烏ケ山と国民休暇村

準備を済ませ、さあ出発というところで、「烏を目の前にして登らないのもシャク、やはりカラスにしよう」と相棒さんの声に、再び予定変更で駐車場を移動します。
9:15スタート。新小屋峠から登り、下山ルートは頂上で決める事にし、県道45を北に向かってテクテク歩きます。

1キロ足らずで新小屋峠登山口に着きました。この峠が岡山県と鳥取県の境界です。あれ?ここに登山禁止の立て看板があったのに・・・その看板は倒れて雪を冠っています。

雪を払っておきましょう。

もう震災から13年、登山道の一部が崩壊しましたが、大勢の登山者で踏み固められ、注意すれば問題はありませんし、ここ以上の危険地帯はアルプスではザラにあります。
地元の山岳会などが鳥取県警に[登山禁止解除]の交渉に行っても、万一事故があった場合の事を考え禁止は続けていくそうです。
現在、地形図や登山地図、ガイドブックからは登山道等はすべて削除、また烏ケ山本峰の少し北のピークにあった1385.6m三等三角点烏ケ山は亡失、地形図から消えています。
登山者が減って一部笹が茂り、登山道を隠してしまった箇所もあります。

点々と続く動物の足跡。

尾根に出ました。ササの上に足を置くと20~30㎝は沈み込みます。

冬枯れの木の間から三つのピークが見えてきました。左がカラスです。

このあたりで30~40㎝くらいでしょうか。まだ傾斜が緩いのでワカンがあればピッチが上がるでしょうね。

高緯度を上げると樹氷の世界に入ります。

10:20峠の尾根に出ました。右から登ってきましたが、ここから直角に折れ手前に向かいます。

カラスを正面に尾根を歩きます。中央がカラスの頭で左右に羽を広げた格好に見えます。山肌が黒いのでカラスになったのでしょうが、見る方向によってさまざまな形に変わります。

少しアップにします。

頭にあたる頂上の岩峰。不気味な様相です。登山道は左側の急斜面の岩場をよじ登ります。

登山道は1200mほどのコルに下ります。峠からわずか高度差30mほどですが、雪が深いので結構時間がかかります。
コルからのカラス。右側のピークに亡失した烏ケ山の三角点がありました。

足許ばかりに神経を集中していますが、「たまには頭上の樹氷を見たら、キレイよ」と相棒さん。

左は矢筈ケ山です。

矢筈からカラスを見るとこんな形です。


激斜面です。ステップを刻んでも雪がやわらかく、すぐに崩れてしまって足場の確保に四苦八苦。
適当な手掛かりのない斜面ではしばし立ち往生です。

カラスから東に延びる1300mの尾根に立ちます。両翼を広げた堂々たる姿です。

大山は東壁の一部が望めめる程度です。

南東方向の蒜山三山。

北東方面には日本海が。

時刻は11:20です。ここでお昼にしましょう。
この先小さなコルに下り、翼の頂点に向かって本格的な登りとなりますが、その頂点が崖崩れの現場です。
相棒さんは「今から頂上は時間的に無理じゃない?この雪だと どのくらいかかるかわからないし・・・」

少し不安な様子です。雪の山中に2人だけなのでなおさらでしょう。私もラッセルで少し疲労気味です。
「じゃ食事を済ませてら下山しようか」で決まりました。
11:55下山開始です。下りは2人分のしっかりしたラッセルがあるので,かける様に12:15峠に着きましした。1時間近くかかった登りに比べ、わずか20分です。
相棒さんは少し遅れているので、少し東にある三角点に寄って見ます。
四等三角点西鴨ですが、鳥取西部地震で地殻変動があったのでしょう、烏ケ山の「亡失」に続き「傾斜・処分保留」となっています。

矢筈ケ山です。左はP1300,矢筈ケ山、右の尖ったピークは甲ケ山。

相棒さんの到着を待って12:20峠を後にし、12:50登山口に下りてきました。今日は登山者ゼロでした。

13:05駐車場に戻ってきました。今日の行程は矢印まで登って引き返して来たことになります。

13:15出発、やつか温泉・快湯館に向かいます。ここの国民休暇村も日帰り入浴ができますが、一台も車が停まっていないと入りにくいものです。温泉で冷えた身体をあたため、夕方自宅に帰ってきました。
今日は消化不良気味の登山でしたので、日を改め再度挑戦です。
[本日のデーター]
自宅6:30⇒R29⇒山崎IC(中国・米子道)蒜山IC⇒県道114⇒大山鏡ケ成国民休暇村駐車場8:45
出発9:15→登山口9:30→峠10:25→P1300m 11:20~11:55→峠12:10~12:20→登山口→駐車場13:05
出発13:15⇒県道114・422⇒やつか温泉13:45~14:40⇒R312⇒湯原IC(米子道 ・中国道)山崎 IC
⇒R29⇒自宅16:50
(走行距離 約310キロ 歩行距離 約6.2キロ 累積標高差 約480m)


上空5500mで-30℃の寒気が日本海まで南下、東北から北陸にかけては雪です。
急に樹氷が見たくなり6:20自宅を飛び出します。久しぶりの単独で、行き先は1時間あまりで登山口に着く那岐山です。
ただ樹氷の気象条件として-5℃くらいが必要で、まだ早いような気もしますが・・・
中国道を美作で降り県道51を北上、はやる気持ちを抑え、那岐三山が見えるポイントに着いて、アリャー、やはり冷え込み不足です。
左から山形仙、広戸仙(爪ケ城)、滝山、那岐山

近くまで来てアップしてみますが・・・残念!

せっかく来たのだから山は登っておくとして、お決まりのC~Bコースではつまらないので、長くなりますが久しぶりにAコースに下りてみましょう。
と言っても前回はいつごろ歩いたのか、Aコースの記憶はほとんど残っていません。
Aから下りてくるとなると第一駐車場が便利です。
第一駐車場はこの分岐を左に少し登ったところで、Aコースは右の菩提寺から下ってきます。

7:30到着、すでに2台が停まっています。
支度を済ませ7:45出発します。天気は快晴、気温は3℃です。

上の駐車場は満車です。

蛇淵の滝入口を右に見て少し歩くとB・Cコース分岐です。


10分ほど歩くと駐車場から続く林道を横断します。

少し登るとベンチが設置された学習広場です。

すぐに水場があり、上のパイプから美味しい水が流れ落ち、草むらを伝って下でツララが出来ています。
札には「ありがとうございます」の文字が。但し文字は薄れているので画面上で修正しました。

やがてジグザグ道にかわり、あたりはうっすらと雪が。

8:40大神岩です。

岩の上に立ちますが、霞みがかかって見通しはききません。

このあたりから樹氷がみられるのですが、気温は1~2℃で無風です。

8合目通過。

ササ原に飛び出します。

滝山方面。

トイレと休憩所のある三角点峰に着きました。9:10です。

三角点は三等で点名は名義山です。3キロほど西の滝山には一等三角点があります。後方は那岐山最高峰です。最高峰からA・Bコースに向かう尾根が少し白くなって見えますが・・・あの尾根が樹氷の美しい尾根です。

避難小屋ですが、今日はパスします。

9:20那岐山最高峰に着きました。男性が一人食事をされています。お話をすると、私と同じで樹氷を期待して登って来られたそうで、少し前にも樹氷を楽しみに登ってこられた5人ほどがBコースに下りられたそうです。

平成22年2月同じ場所。

三角点峰と右は滝山。

西の空には雲の帯が横たわり、泉ケ山から角ケ山、花知ケ山、三十人ケ山などの連山と、その後方に大山が控えているにのですが、確認できません。

北方に視線を移すと、篭山の後方にボンヤリと鳥取市街と日本海が確認できます。

山頂を後にABコースに向かいます。前方は最高峰のすぐ東のP1250。

樹氷のトンネルを想像して歩きましょう。快晴で気温2℃、無風。これではね・・・

それでも高い樹木の上の方に、申し訳程度の樹氷がみられます。

尾根からの下降点に新しい簡易ベンチが造られています。昨年はなかったので、どなたかが設置されたのでしょう。東側の絶好の展望ポイントなので、価値があります。
霞んでいますが、扇ノ山から氷ノ山、沖ノ山あたりがかろうじて肉眼で確認できます。

日名倉山と後山。

Aコースは一度林道に降り、画面中央の無名峰を登り返します。

景色を堪能して出発、坂道を下ると、A・Bコース分岐です。

今日はBをパスし直進、1~2分で分岐に着きます。左は鳥取県に下る東仙コースで、Aコースは直進で、すぐに菩提寺に下るAコースの道標があります。

Aコースはもともと歩く人が少なく、随分以前ですが雪の日、下るつもりできましたが、トレースの跡がないので不安になり、Uターンしたことがありました。

休斜面の道をどんどん下ると、植林に入ります。雪が多いとルートを見逃しやすい地形です。

10:25 林道に出ました。写真は振り返って撮っていますが、左は鳥取県境のR53黒尾峠に、右はBルートの合流地点で終わっています。
尚Bコースを下る場合、Aコースをここまで下り、林道を400mほど歩いてBに合流する方が、200mほど距離が短くなります。


さてここからは なが~い階段の直登です。
最近長い階段は数をチエックするクセがついています。スタートです。


標高差90mを311段で登り切ると尾根に出ます。快適な道が延びています。

道標を見るとやっと那岐山から半分の距離です。随分歩いたように思いますが・・・

少し歩くと五合目です。

この方向から見る那岐山は始めて。意外と大きな山ですね。

無名峰のピークに三角点があります。がよく見るとちょっと変わっています。帰って調べてみると四等三角点(大石ケ峰)でした。

尾根上の気持ちのいい道は続きます。

尾根は終わりやがて植林の下りに変わります。また階段です、長いです。ただ段差が低いので歩きやすいですね。

下りの階段は数えませんが、どこまでも続きます。八巻山城址の道標があります。登山道から右に入った所に八巻山がありますが、城址があることは知りませんでした。600mとあるので一瞬迷いましたが、どうせ小さな規模の城跡だろうと思い、パスします。

展望のない植林の中を黙々と歩いていると、また八巻城址への道標です。立ち寄らずに帰ったらアカン!と誘っているようなので道標に従い右折ます。ここからだと400mです。

等高線沿いの道を5分も歩くと、前方に切り倒した大量の杉の木が通せんぼをしています。見上げると林道工事中です。この林道は最初にあった八巻城址への道標から続く道のようです。
倒木を避け上に登るか谷に下るか・・・迂回してもいいのですが、面倒になり引き返します。

10分余りロスをしましたが登山道に戻ります。ほどなく地形図にない林道を横断します。もうすぐ菩提寺らしく下から声が登ってきます。

菩提寺に下りてきました。

登山口を振り返ると、熊注意の看板が。そういえば昨年2月に来たときも雪の上で大きな足跡を、また駒ノ尾山でも雪の中の足跡を見ましたが、最近では人里まで降りてくるようです。

11:40大イチョウで有名な菩提寺です。





周囲12m、高さ45m、樹齢900年といわれる大イチョウです。


四方から支えられ、懸命に生きています。

大木だけに下は落ち葉の絨毯です。

広い境内の日あたりのいいベンチで、おにぎりと鍋焼きうどんの昼食にします。
イチョウは葉を落とし、そろそろ冬の準備に入ろうとしていますが、それでも次々と車が上がってきます。
12:35本日の予定終了、境内を抜け、駐車場に帰ります。


那岐山を見ながら舗装道路をテクテク歩きます。
画面中央のB・Cコースの登山口に向かう林道上に、駐車場から溢れた車でしょうか、3台の車が見えます。
白線内は左からの植林が続いていたのですが、平成18年の台風ですべてなぎ倒されました。
以前はうっそうとした植林の中を歩いていました。

12:55 駐車場に帰ってきました。Aコースは随分長く感じましたが、休憩時間込みで5時間少々。
樹氷こそ空振に終わりましたが、、久しぶりのAコースはなかなか変化に富んだいいコースでした。
帰りは湯郷温泉で汗を流します。

[本日のデーター]
自宅6:20⇒R29⇒山崎IC(中国道)美作IC⇒県道51⇒R53⇒山の駅看板左折⇒那岐山駐車場7:30
出発7:45→B/C分岐7:55→大神岩9:40→三角点9:10→最高峰9:20~9:25→Aコース分岐9:50→林道9:20→大石ケ峰三角点10:45→菩提寺11:40~12:35→駐車場12:55
出発13:10⇒県道51⇒R179⇒R374(湯郷鷺温泉)13:40~14:30⇒R374⇒R179⇒作東IC(中国道)山崎IC⇒R29⇒自宅16:00
(走行距離 約190キロ 歩行距離 約10キロ 累積標高差 約1020m)
次は鳥取・烏ケ山に登りました。


昨日、奈良県東部から三重県に入り、大洞山~尼ケ岳を縦走してきましたが、今日は別のメンバーさんと、また奈良県は中部の大峰山系・観音峰に登ります。連ちゃんになりますが、近くなので気分的には楽チンです。
6:20自宅を出発。南阪奈道を経てR309に入り、川合まで走りますが、以前のR309は細いヘアピンカーブ連続で山越えしていましたが、今は新設、拡幅、新しいトンネルの開通などで、かなりの時間短縮で走れるようになりました。
川合から県道大峯公園線に入り、虻トンネルを出た所の右側にある駐車場に9:30に到着です。
案内板です。

支度を済ませ、9:45駐車場のトイレと休憩所の間から、山上ケ岳を源とする山上川に架かる吊橋を渡ります。


長い吊橋の向こうは薄暗い植林です。

変化のない植林の中の登山道には、所どころに階段があります。・

観音の水です。コップが置いてあるので一口飲みますが、自然の湧水はとっても冷たく、うまい!

等高線に沿うような緩い登りを進むと、左へ分ける道があります。第一展望台への分岐です。寄ってみましょう。

立木が邪魔をして南側の狭い範囲しか展望はありません。樹木の成長はやがて展望台の名前を消してしまうでしょうね。
左端が弥山です。

元の道に戻り、小沢を二つ橋で渡ります。


やがて植林から自然林に変わります。かっての住居跡などが点在する一角を抜けると休憩所が見えてきました。


この休憩所は屋根に菊のご紋が入っています。(矢印)南北朝時代、後醍醐天皇の皇子で,元弘の乱で活躍した護良親王の神社跡だそうです。

休憩所の横から階段を登ります。

右前方に大きな岩壁がブナ林の上に見えてきました。歌碑の埋まった大岩の前を通ります。
この歌碑は「お歌石」と言うそうで、護良親王が、この地に落ちのびた祭に詠んだ歌だそうです。 よしの山 花ぞちるらん 天の川 雲のつつみを くずすしらなみ

写真ではわかりにくいですが、地形図では岩壁の長さが400mほどあり、巨大な壁を形成しています。

あの岩壁の上に立ってみたいな~、と思っていたら、それらしき分岐がありました。
急坂を登ると、洞窟らしき前で行き止まりです。

この窟は、天川の民が護良親王をかくまった岩屋で仏像が祀ってあり、内部は横に広がっています。

元の道に戻り、ジグザグの坂道を登ります。もう紅葉もほとんど終わりですが、今が真っ盛りの木も残っています。


自然林から再び陰気な植林を抜けると目の前が明るくなり、ススキの茂る尾根に出ました。

その先は台地になっており、観音峯展望台です。素晴らしい大展望が広がっていますが、登山者でいっぱい。写真は下山時に回し、観音峰に向かいます。タイムは11:15。お昼は山頂にしましょう。
後方のピークが観音峰と思っていましたが、ハズレで、ここからは見えません。


展望台地が終わると小さなコルに降り、雑木林の登りになります。

先ほど見えていたP1285の前衛峰で、観音峯はあのPを越えなければなりません。

下草が全くないブナ林の美しい斜面。

線を引いたように真っ直ぐな植林と自然林の境界を登ります。

11:45特徴のない、尾根の一部のような観音峯山頂に着きました。


日陰に少し雪が残っています。三角点の上に雪だるまさんを置きます。三角点名は観音峯山です。


樹木のため展望はありませんが、葉を落とした樹間から前衛峰のピークが見えます。風を避け日だまりでお昼にしましょう。
ハイキングコースは観音峯展望台までで、こちらまで登ってくる人はほとんどなく、静寂の世界が広がっています。
食事を終える頃、団体さんが登ってこられました。方力峠まで縦走し、洞川温泉に下りられるそうです。食事をされる彼らに場所を譲り下山しましょう。時刻は12:20です。
前衛峰のピークを過ぎ、どんどん下ると、ススキに囲まれた観音峯展望台のピークが近ずいてきます。

展望台はもうほとんどの人が帰られ、ひっそりとしています。

東側の大展望です。左から山上ケ岳、尖ったピークの大日山、稲村ケ岳、そして鋭いピークの連なるバリゴヤの頭と続きます。

南方向です。

画面調整で山をアップします。

大展望を満喫、下山です。

往路を引き返し、吊橋に帰ってきました。


13:40駐車場着です。
私はどうしても標高の高い山に憧れる傾向にあり、大峰山系わずか1300m台の観音峯はどちらかというと関心のない山でしたが、お誘いを受けたSさんには感謝です。素晴らしい展望の山で満足、満足でした。
帰りはすぐ近くの洞川温泉に向かいます。このあたりに来たときは必ず立ち寄りますが、駐車場は1時間以内は無料なので、そこは貧乏人、のんびり湯につかっておられません。
以前は確かこの駐車場は無料で、ここに車を停め稲村などに登った記憶がありますが、遠い昔かな・・・

[本日のデーター]
自宅6:20⇒姫路・加古川BP・第二神明⇒阪神高速⇒阪和道⇒南阪奈道葛城IC⇒県道30⇒R309⇒県道21虻トンネル出口・観音峯駐車場9:30
スタート9:45→第一展望台10:05~10:15→観音平休憩所10:35→窟10:50→観音峯展望台11:15→観音峯山11:45~12:20→観音峯展望台12:45~12:55→駐車場13:40~13:55⇒洞川温泉
14:00~14:35
温泉出発14:40⇒帰路は阪和道から近畿道を直進⇒中国道~山陽道経由で自宅19:00着です
(走行距離 約380キロ 歩行距離 約7キロ 標高差 約800m)

大洞山から尼ケ岳
食事のあとのコーヒーをいただき下山準備をしていると、7~8名グループが登ってこられました。
食事にしたいのだけど、雄と雌のどちらが展望がいいかとリーダーらしき男性が尋ねられましたので、雌の方が断然いいですよ
あと15分くらいです、と教えてあげます。
今日始めて合った登山者で、これから向かう倉骨峠に車を置いて先に尼ケ岳を往復、これから大洞山をピストンされるそうです。
短時間で二つの山を登れるので、私も最初はそのコースを予定していましたが、三多気の桜を見ておきたかったのでロングコースを選びました。
「〇〇さん、展望より腹へったわ~」グループ最後から登ってこられた女性です。
「展望よければメシ美味し、あと一息頑張ろう!」
私たちも出発します。11:35です。
160mほどの激下りで途中に階段があり、小さなコルをすぎると岩混じりの道に変わり,また登りになります。
地形図の894のピークには,四の峰の標示があります。

すぐに三の峰があるのですが、ピークというより尾根の延長上で、確認できませんでした。
階段が現れ、どんどん下ると道標の立つ三差路です。帰りは右の桔梗平休憩所に向かいますが、先に左へ尼ケ岳に登ります。

分岐から100mほど下ると林道が見えてきました。倉骨峠です。尼ケ岳は林道を横断し、正面の登山道に入ります。


林道から登山道に入ると、分岐があります。左は林道に沿った平坦な道で、直進は急斜面を直登です。
高度50mほど登ると二の峰の狭いピークに立ちます。

二の峰を下ると倉骨峠の上で別れた林道沿いの道と合流、すぐに一の峰のピークですが、知らぬ間に通過。少し下ると植林の中のオオタワの十字路に着きました。そのまま直進で尼ケ岳に進みます。東海自然歩道になっているので、その標示テープが巻かれています。

東海自然歩道のテープが、あちこちに巻かれています。自然歩道歩きが目的の人にとってはこの薄暗い植林の中、心細くなる道でしょうね。

階段を登り、少し下ったところがコタワです。

コタワから高度差60mほど登るとY字路になっています。左は下山用とし、登りは右の直登を進みます。

分岐から高度差130mほどは激登です。途中に張り紙があります。今登っている直登路は道ではないので、巻き道を利用してください、と書かれています。先ほどの分岐を左にと言う事ですが、それなら分岐に標示しないと、ここまで登ってバックはできません。

傾斜が緩くなり、やがて頂上が見えてきました。

13:05富士山のような山容から伊賀富士とも呼ばれる尼ケ岳頂上です。山頂は広くゆったりとしています。

三角点は二等で山名は尼ケ岳です。

大洞山雄岳を振り返ります。

西方の展望は、左から高見山,古光山、日本ボソ,俱留尊山、三国山と並んでいます。

北側を拡大すると青山高原の風車群が見えます。現在55基が稼働中ですが、さらに40基が計画中だそうです。
ただ風力発電は風速12~25mが必要で、また台風など強風時は25m以上になると停止。さらに故障も多く、原子力に変わる安定した電力供給とはいえないのが現状、と何かに書いてありました。

遠く津から四日市市街と伊勢湾が霞んでいますが、確認できます。

コーヒーをいただきながらゆっくり展望を楽しみ、13:20下山しましょう。登ってきた直登道を避けは、お願い文に従い巻き道を歩きます。反対方向の北に向かいますが、これまた階段が延々と続きます.
階段は苦手ですが、工事をされた方々に感謝の気持ちを込め、ゆっくり一歩一歩下ります。

降り立ったと事は小広場になっており、三多気方面3.8キロ方向に直角に西方向に折れます。

午後の日差しを受けた林の中を歩きます。途中に尼ケ岳から下りてくる道標があります。地形図を見るとこちらの方が近道ですが、頂上ではこの道の取り付きには気がつきませんでした。
ここで再び直角に左へ曲がります。尼ケ岳の裾を巻く東海自然歩道になっていす。
ほぼ等高線の沿った道は、やがて登りに歩いた急登の道の分岐に着きます。ここからはコタワ・オオタワと登りと同じ道を引き返し、、一ノ峰からは二ノ峰の登りを避け、下から登ってきた林道沿いに歩くと、倉骨峠です。

峠の横に空き地があり、数台の車が停まっていましたが、すべて帰られたようです。時刻は14時ジャストです。この時期の山中で14時になると、時間が気になってきます。あと三多気までどのくらいかかるのでしょうか。

峠から大洞山に向かう道を少し登ると、山頂に向かう道と、山腹を巻く道の分岐です。右の山に取り付く道は、降りてきた道で、帰りは直進でこの道は東海自然歩道です。

植林から自然林の中の石畳の道に変わります。

木々はほとんど葉を落とし冬装束にかわりつつありますが、このコケを見ていると、夏場は太陽の恵みから遮断されているのでしょうね。


雰囲気のいいコケ道から植林に変わり、等高線沿いの道はやがて明るく開けた桔梗平に飛び出しました。気になるタイムは14:45になっています。


10分ほど休憩し、落ち葉の絨毯を進むと道標があります。大洞山への直登道と真福院の分岐です。


東海自然歩道のテープの巻かれた植林の中をどんどん下ります。

林道です。

林道の道標です。

道標に従い少し歩くと分岐があります。どちらをとっても真福院までの距離は同じようなので左の林道に入ります。植林の中展望のない退屈な道を10分ほど歩くと、登りに歩いた道と合流します。休業中のキャンプ場入口の道です。分岐のあたりの紅葉。

登りは看板の左の道に入りました。

林道はやがて真福院横に着きますので、もう一度境内に入ります。時刻は15:30です。10分ほど美しい境内を散策、山門を下ります。

あとはサクラ並木を駐車場に向かいます。


駐車場に帰ってきました。15:50です。休憩入れて6時間半の山旅は終了です。
15:55駐車場スタート、来た道を引き返し、R368と369の交差点の角の道の駅(伊勢本街道御杖)に併設されている[みつえ温泉・姫石の湯]に入ります。


失礼ながら田舎の温泉だから大したことないだろう、と思っていましたが、大勢の人で賑わい、建物内部も広くて立派なものです。

16:50ゆっくりと山の疲れを流し、往路を引き返して20:30自宅に帰ってきました。
[本日のデーター]
自宅6:00⇒姫路・加古川BP⇒第二神明⇒阪神高速⇒西名阪・名阪国道(R25)針IC⇒R369・368⇒三多気のサクラ駐車場9:15
出発9:20→真福院9:35~9:45→大洞山登山口10:05→大洞山10:45~10:50→雄岳11:10~11:35→倉骨峠12:05→尼ケ岳13:05~13:20→倉骨峠14:00→桔梗平14:45~14:55→真福院15:30~15:40→駐車場15:50
出発15:55⇒R368・369交差点、姫石の湯16:00~16:50⇒往路引き返し自宅20:30
(走行距離 約420キロ 歩行距離 約12.5キロ 累積標高差 約1220m)