みちくさおじさん山を歩く

2015年 09月 03日 ( 1 )

No406 上越国境の名山・巻機山

巻機山(1967m)新潟県南魚沼市・群馬県みなかみ町 2015・8・15(土)天気・晴れ メンバー・4人

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中央が巻機山最高点(三角点はなし)


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100名山の巻機山に行こう、とAさんからお誘い受けました。が、どこにある山?
100名山フアンならともかく、無関心の私には聞いたことがない山です。

早速調べてみると、新潟・群馬県境、谷川岳から北16キロあまりに位置する上越国境の山です。
谷川岳は登りましたが、関西から遠いのでどうしてもこちらの山は馴染みがありません。
道順をしらべてみるとアプローチはいたって簡単。関越道を六日市で降り、R291を南に走るとすぐ近くに登山口があります。

それにこのR291は行き止まり国道で、その終点もすぐ近くにあります。道路フアンでもある私には、ぜひ終点の写真を撮っておかねば・・・楽しみが一つ増えました。

14日6時姫路を出発、播但・中国・舞鶴若狭・北陸・関越道を走り、六日町ICを降りてR253に入ります。
すぐに R17に出るので右折、1.5キロほど走って今度は左折して県道131に。200m走らないうちに右折して行き止まり国道R291に入ります。

私はナビを使わず、事前に道路地図や地形図を記憶して走るので、あまり複雑だと覚えるのが大変です。
もちろん車にナビはついていますが、機械に頼ると人間が本来持っている方向感覚をマヒさせるので使いません。それにナビが出るまで地図を記憶して走っていたので、全く不便は感じません。今の時代ナビを使わない私、ちょっとヘソ曲がりかな?

ほぼ直線のR291を15キロほど走ると、今夜の宿清水集落の民宿に13:50に到着しました。
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今日は北陸道を北に進むにつれ雨になり、関越道では一時前が見えないほどの猛烈な雨に会いましたが、夕方にはやっと上がりました。民宿からの外の風景。
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15日
6時に出発、雲はかかっていますが今日はいい天気になりそうです。宿から2キロほど林道を登ると桜坂駐車場です。三か所ほど駐車場がありますが、一番上に行きます。すでに多くの車が停まっており、神戸ナンバーが一台見られましたが、ほとんどが関東方面の車です。
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6:20支度を済ませ出発です。注意書の看板が並んでいます。
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看板のうちの一つに(ヌクビ沢コース・天狗尾根コースは雪渓の状況が不安定で危険ですので入山禁止とします)とあります。ヌクビ沢を登り井戸尾根を下る周回コースの予定でしたが、井戸尾根のピストンに変更したほうがよさそうです。
もっとも雪渓の状況~とあるので、この時期はもう雪渓はないだろうし、関係ないと思いますが、初めての山で勝手がわからないだけに安全パイで行きましょう。
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登山届を提出して少し歩くと分岐があり、右の井戸尾根コースに入ります。直進は予定していたヌクビ沢・天狗尾根コースです。
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その先に登山口の道標があり、登山道に入ります。昨日の雨で濡れており、足元に注意しながら樹林帯をゆっくり登って行きます。
やがてブナ林に変わります。雨上がりのブナは生き生きとしています。
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7:15 五合目です。右側のはるか下を米子沢が流れていますが、あいにく上の方はガスで見えません。
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10分ばかり休憩して出発、30分ほど歩いた7:55,六合目に着きました。
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左側の展望が開け、ヌクビ沢とその左に丸く尖った天狗岩がガスの中に確認できます。ヌクビ沢の上流にはガスさえなければ割引岳が見えるはずですが、残念です。
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ここでも10分ほど休憩して先を急ぎます。樹林帯が終わり、雨で深くえぐられた荒れた道にかわります。人影の見えるあたりが七合目です。
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荒れた道からササ原の急な登りに変わります。視界が一気に広がるはずですが、あいにくガスで展望はありません。
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9:20 倒れた道標に八合目の文字。この辺りは土砂流失防止の横木が登山道兼用になっていますが、年代物で、多くが朽ちかけています。
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登山道が北東から北西に方向を変えると、突然美しい景色が眼に飛び込んできました。今までの道中とはまるで違う別世界です。思わずキレイ!と叫んでしまいました。素晴らしい景色に疲れも一気に吹き飛んでしまいました。地形図を見ると、中央の一番高い所が巻機山のようです。
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9:40 九合目のニセ巻機山です。ちょっとかわいそうな名前ですが、前巻機山とも呼ぶそうです。
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登山道は緩い下りになり、木道が現れます。
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避難小屋が見えてきました。
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二階建の立派な小屋です。時刻は9:50,3時間半かかりました。
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内部は帰りにのぞくとして先を急ぎます。斜面にポツポツ黄色い花を見かけますが、ニッコウキスゲはほとんど終わりです。
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非難小屋からは新しい木道が設置された緩やかな登りになります。
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この辺りは池塘が点在しており、素晴らしい眺めです。
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ひときは大きな織姫の池。
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まさに雲上の庭園といったところでしょうか。
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ふりむくとニセ巻機がひときは高くそびえています。ととのった美しい山容です。登山道もくっきりと。
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10:15 坂を登りきると、広場に出ました。あれ?ここが巻機山?地形図を見ると1930m位で、牛ケ岳と割引岳の分岐点で御機屋と呼ばれているところです。表示は1967m巻機山頂とありますが、道標の間違いでしょう。
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30mあまり高い最高峰は東にそびえるあのピークでしょうね。
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南を見るとニセ巻機山や避難小屋(矢印)そして右端に織姫ノ池が見えます。
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食事にはまだ早いので20分ほど休憩し、巻機山から牛ケ岳に向かいます。あいにくガスの流れが早く、遠望がききません。360度の展望を期待していたのですが・・・
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巻機山最高点に着きました。道標類はありませんが地形図の標高点1967mです。
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牛ケ岳に向かいます。池塘が点在し、素晴らしい光景に気分は最高です。
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登山道から外れますが、新潟・群馬県境尾根上の美しい山容の山です。
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1分余りで新潟県側からガスが駆け上ってきました。
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牛ケ岳が近づいてきます。米粒のような二人の登山者。
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11:05牛ケ岳山頂に着きました。三角点は三等で点名は牛ケ岳です。
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ササ原の山頂は狭く座る場所もありません。北方向に少し高い所が見えます。はっきりした道が延び、2人の登山者の姿が見えるので、私たちも行ってみます。
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しかし標識らしき物はなく、行き止まりです。ガスの間からこれから行く予定の割引岳がのぞきました。中央やや右の三角形の山です。直線距離は短いですが、間に谷があるため一度大曲して御機屋まで戻ってから登ります。
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牛ケ岳三角点のピークに引き返します。ポールが立っているところが三角点です。
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大草原を御機屋に向かって歩きます。青空だったら快適に歩けるのですが、ガスが流れ、展望が隠されているのが残念です。越後三山や谷川岳方面を見たかったのですが・・・
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もう花は終わりに近いのでしょうか、人目を引くピンクのハクサンフウロが頑張っています。
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ガスの間から瞬間湖が見えました。方向からすると奥利根湖かな。このあたりも利根川の源流部になりますが、こちらには馴染みがないだけに?です。
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巻機山への登り。
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ケルンが積まれただけの巻機山を通過、写真中央が御機屋でその向うきれいな三角形が割引岳。
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⒒:45御機屋に戻ってきました。ちょうどお昼なので民宿で作っていただいたおにぎりをいただきます。相変わらずガスが流れ視界はききません。 

まだ時間が早いので割引岳の頂上を踏んでおきましょう。⒓:15ザックを置いて出発します。一度ヌクビ沢の源頭部近いコルに下ります。ガスの中に割引岳が浮かんでいます。
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頂上直下は少し傾斜がきつくなります。
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12:35割引岳頂上に着きました。素晴らしい展望、のはずですが、ガスで視界はありません。三角点は一等、点名は割引山です。
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期待した展望がダメなので引き返しましょう。この辺りがヌクビ沢源頭部で、ヌクビ沢コースが沢沿いに下って行きます。
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牛ケ岳に行く人は多いですが、こちらは訪れる人は少ないようで、登山道もやや荒れています。
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⒓:55 御機屋着で、13時ジャスト下山開始です。ニセ巻機と避難小屋が近づいてきます。美しい景色ですね。
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小屋の室内をのぞきますが、今夜も何人か泊まられるそうです。ニセ巻機に登り返すと、雲上の庭園は終わります。
下山途中ガスが取れ、大きな山が遠くに見えます。ここから途中遮る山がなく見通せるのは、尾瀬の燧ケ岳でしょうか。
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八合目あたりから下が見えてきました。白い線は米子沢と左は林道。このあたりからまだ高度差は1000m近くあります。
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七合目あたりから見る天狗岩と割引岳。
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時刻は14:40,六合目まで下りてきました。美しい山容の割引岳とヌクビ沢。そして天狗岩。
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五合目手前の景色。登山者からあの尖った山は太源太山(1598m)と教えていただきました。
地図を見ると左の木に隠れているいる山が七つ小屋山(1675m)になり、太源太山との間に頭を少し出しているのは谷川岳近くの茂倉山?一の倉岳や谷川岳は七つ小屋岳の左になります。山頂からの展望には恵まれず、心残りです。
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五合目15:25に通過、駐車場には16:10、無事下山、約10時間の山旅は終わりました。

今から帰ると日付が変わる前後になるので、もう一晩同じ民宿にお世話になります。

16日
朝5時 一人で行き止まり国道の確認に走ります。民宿からすぐ下のR291に出て少し南に走ると終点のバス停があり、大きな案内板が設置されています。
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案内板によると3.2キロ先の追分まで走行できますが、それから先は点線国道となり県境の清水峠から群馬県に入り谷川岳方面に抜けます。ただし並行する形でハイキング道が清水峠まで整備されています。

点線国道に変わる地点までわずか3.2キロ、数分の距離です。少し走ったところでセンターライン入りの道は終わり、細い道にかわります。心がはずみます。
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ところがバス停の案内板から500mあまり走ったところで工事通行止めのゲートが。う~ん、残念!今日はお盆で日曜日、工事は休みなので入ってみようか、という誘惑を断ち切って・・・引き返します。国道末端探訪はかないませんでした。
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昨日、民宿のある清水集落手前に道標があったのを思いだし、引き返します。3キロ先通行不能の標示です。
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民宿に帰り朝食をいただき、8時頃帰途に着きます。夕方まで時間はタップリ、のんびり走ります。
途中北陸道,有磯海SAで昼食をとりますが、前を北陸新幹線が走っており、SA前を通過するおおよその時間を書いた紙がテーブル上のメニュー挿しに入れられているのには驚きました。北陸地方の人々にとって待ちに待った新幹線、人気はすごいですね。

お盆休み最後の日、ある程度の渋滞は覚悟していましたが、混雑する名神を走らないのでスム-ズに姫路に帰ってきました。

ニセ巻機までは結構急な登りでしたが、あとはまるで別世界、なだらかな尾根上の高原散策で気分爽快、記憶に残る素晴らしい山でした。

(データー)

姫路6:00⇒播但・中国・舞鶴若狭・北陸・関越道六日市IC⇒R253⇒R17⇒県道131⇒R291清水集落13:50

宿6:00⇒登山口駐車場6:05
駐車場6:20→五合目7:15~7:25→六合目7:55~8:05→八合目9:20→九合目ニセ巻機山9:40→避難小屋9:50→御機屋10:15~10:35→牛ケ岳11:05~11:15→御機屋11:45~12:15→割引山12:35~12:40→御機屋12:55~13:00→ニセ巻機山13:25→六合目14:40→五合目15:15→駐車場16:00
駐車場⇒16:10宿16:15

帰路は往路引き返し、ゆっくり走って約8時間半位かかりました。

(走行距離 約1330キロ  歩行距離 約14.5キロ  累積標高差 約1660m)

by hotaka443 | 2015-09-03 17:48