No520 イワウチワの伯州山から御林山,丸山周回


17時頃まで時間が空いたので久しぶりに伯州山へ走ります。目的はイワウチワ鑑賞と高清水トレイルのブナの谷頭あたりの状況確認です。
昨年6月、人形峠~伯州山をピストンしましたが、ブナの谷頭あたりのみ未完成でヤブコギ。新ルートがどうなっているか、気になっていました。
中国道夢前スマートICから院庄ICまで高速を走り、R179を北上。上齋原を過ぎ、伯州山の道標に従い右折します。
昨年11月に開通した高清水トレイルと同時に新しい看板に書き替えられたいっぷく亭の看板。

この道は町道かな?赤和瀬渓谷沿いから開けた田畑の中を走ると、やがて広い駐車場が見えてきてビックリ。駐車場がなくどこに車を止めるか苦労したけど、高清水トレイル開通で田畑を埋めて広い駐車場が整備されました。

広い駐車場はすでに車でいっぱい。なんとか白線外の隅に押し込みます。時刻は10:05です。
仕度を済ませ10:15スタート。駐車場の大きな案内板。17時頃には帰りたいので御林山を目標にします。案内板では御林山まで2時間、伯州山まで50分ですが、これは伯州山までメインで最短の滝谷コース。イワウチワが多い尾根コース(新コース)を歩くのと、撮影時間がプラスで1時間以上見ておきましょう。


駐車場から道路を横切り、集落最後の民家の横から山に向かいますが、なんと集落最後の民家はロープで囲ってあります。一人暮らしの年配のご婦人が住んでおられ、以前お茶をごちそうになったことがありますが、どうされたのでしょうか・・・

少し先の左側、側溝脇にひとかたまりのキクザキイチゲが咲き、眼を楽しませてくれますが、今年はまだツボミ、楽しみにしていたのですが、残念!

あちこちにみられたこの光景、今はここだけ。シーズンになるとブロックの上に板を敷き、胡蝶蘭
を育てるハウスになるとか、最後の民家のおばさんから教えていただきました。部落は空き家が増え、いずれ住む人がいなくなるのでは・・・

広い林道は年によっては残雪が見られますが、今年は暖冬でゼロ。

10分余りで分岐です。直進はメインルートの滝谷コースで、右は尾根コース(新コース)。イワウチワの群生している尾根コースに入ります。左の劣化した案内板は字が読めません。

以前はこうでした。

沢沿いの気持ちいい道。

少し歩くと沢から離れ左の山に取り付きますが、早速イワウチワのお出迎えです。

横木の急な階段脇にもイワウチワがあちこちに。かわいい!キレイ!と女性の声が聞こえてきます。

階段が終りフラットな道を少し進むと尾根コース入り口ですが、こんな注意書きが。危険個所はありませんが、高清水トレイル完成で一般的でないとの判断でしょうか。

坂を登り尾根道に出ます。整備されていないので踏み跡のうすいところも。

少し歩くと、待ってました、イワウチワの群生地です。






数人あっただけの静かなコース。たっぷりとイワウチワ鑑賞ができました。

群生地が終り山頂へ、木立の間から人形峠に続く高清水トレイルの尾根がのぞきます。

伯州山荘が見えてきました。左からの整備された滝谷コースと合流します。

登ってきた尾根コースにも下と同じ看板が。そういえば駐車場の案内板にも尾根コースは未記入でした。

山荘到着11:10、整理整頓が行き届いた山荘内では数人の登山者がくつろいでおられました。
トレイル完成で設置された山荘前の道標。

山荘に取り付けられた伯州山の解説文。

山頂に向かいます。小屋から山頂までは踏み跡程度の道でしたが立派な道が整備されています。

11:20伯州山山頂です。トレイル完成で新しい標柱が立てられました。

昨年5月の山頂、三角点は四等白作山です。但し地形図では無名峰です。

あいにく大山は雲隠れ。

北東方面。左は三徳山、中央高い山は無名峰で三等三角点中津、右は鷲峰山。

東方面。

南方に広がる大展望。

写真を済ませ出発。山頂直下の道標。高清水高原方面に進みます。

快適な尾根道、前方が霧ケ原で伯州山~人形峠間の最高峰ですが、なだらかな尾根上のため標識がなければわかりません。

その標識ですが、追いついた家族ずれとお話している間に通り過ぎてしまいました。
人形峠側はかなりの距離に木材チップが敷き詰められていますが、伯州山側は開削工事で終わりのようです。

中央がルートから外れたブナの谷頭。左に見える建物は新しくできた展望台。

ブナの谷頭に登る踏み跡。トレイルのルートは通りません。昨年は人の姿が見える先で工事はストップしていました。

ブナの谷頭の標高点1021mはこのあたりかな?昨年の写真。

中央がブナの谷頭に入る西側の踏み跡。

休憩所です。

ベンチで多くの人が休憩されています。
展望台の上からの展望。伯州山から南西に1.2キロほどの地点なので展望はほぼ同じです。

登山道の先が池川山でその後方が御林山。

コルのわずかな区間が未整備で残されています。地形の関係でしょうか。

すぐに広い道です。ブナの谷頭と展望台を振り返ります。

12時ジャスト、丸山分岐通過。下山はここから丸山経由で帰ります。

5分ほどで池川山です。ここも霧ケ原同様なだらかな尾根上のわずかな膨らみです。

一度コルまで下り50mほど登り返してブナの密生した御林山着です。この辺りはクマの生息地で多くの人に目撃されています。私も昨年6月人形峠~伯州山ピストンの際目撃しましたが、トレイル完成で多くの人が訪れるようになり、クマもくまったな!

時刻は12:17,17時頃までには自宅に帰りたいので本日の予定はここまで。すぐに引き返します。
池川山の登りから振り返る御林山。

池川山通過、丸山分岐12:35着です。ここから初めて歩く丸山経由で下山します。しばらくはブナ林を歩きます。

整備された道が突然終わります。ふと右を見ると三角点があります。

三角点脇の標柱もなく、雑草が茂ると埋もれてしまうでしょう。四等三角点澤丹土。

ここからはちょっぴり登山道らしくなります。

突然イワウチワの群生に出会い、ビックリ。まさかこんなところでイワウチワに再開できるなんて
思いませんでした。




あのピークが丸山かな?

丸山は小さなピークです。

丸山を過ぎるとほとんど人が通らないのか、踏跡は薄く荒れてくると同時に激下りになります。
登りに使うと大変です。


林道が見えてきました。

13:20林道登山口ですが標識はなくテープのみ、一般向きででなくマイナーなコースですね。

広い沢丹土林道をテクテク。

10分ほど歩くと町道に出ました。

さらに5分あまり歩いて12:37、駐車場に帰ってきました。満車だった広い駐車場もかなりの車が帰っています。

休憩なしで 歩きながらおにぎりとパンを食べての4時間半の登山でした。
トレイル完成で多くの登山者が訪れ大賑わい。ただ登山が目的では物足りなく、ハイキング向きのコースで,特に人形峠から高清水高原までは遊歩道感覚で子供ずれでも安心して歩けます。
14時スタート、伯州山帰りにいつも立ち寄る上歳原温泉、国民宿舎いつきかのクアガーデンかのこ、
時間に余裕がありますがパスして15:40、自宅に帰ってきました。
(本日の走行距離 約260キロ・歩行距離 約9キロ・歩行時間無休憩 約4時間半・累積標高差 約600mでした)

