No508滋賀 武奈ケ岳はガス深し
夏冬問わずよく通った武奈ですが、最近はご無沙汰で4年ぶりになります。
6時姫路出発、名伸~湖西道路を走りいつもは真野ICで下りますが、今日は一つ先の和迩まで走ります。ICを出た所にある(道の駅妹子)に立ち寄るためです。
連休の湖西道路は車でいっぱい。思うように走れません。帰りが思いやられます。
休憩の後県道311からR477に出て5分も走るとR367に合流します。367を10キロあまり北上すると信号のある曙橋交差点があるので左折、橋を渡ると葛川市民センターの広い駐車場があるので、ここをお借りします。
時刻は8:05広い駐車場はまだ数台が止まっている程度です。
快晴だった空は山間部に入るとガスで山々は隠されてしまいました。
支度を済ませ8:15スタートです。安曇川にかかる曙橋を渡りR367へ。
左折して明王院の大きな看板方向に進みここを右折すると、正面に地主神社が見えてきます。
神社前を左に進むと明王谷川にかかる赤い橋が見えてきます。
橋の手前には明王谷に沿って右に入る林道があり、牛コバから比良山系への登山道です。
明王橋を渡ると右手に明王院があります。
明王院の先に登山口で道標があります。
いきなり植林の中のジグザグ道の急登が始まります。
高度を上げていくとあたり一面無残な倒木でビックリ。昨年9月の台風21号で渡月橋の欄干が倒されされ、北山杉の多くが壊滅的な被害を受けましたが、この辺りも地形的に風の通り道になったのでしょう。
倒木地帯を抜けるとブナ林で、漂うガスで幻想的な世界に溶け込みます。
9:40冬山ルート分岐です。
10:15、別れていた冬山ルートと合流します。
10:30御殿山に着きましたが、相変わらずガスは濃淡を繰り返しています。小休止でコーヒーを頂きます。
天気が良ければここで初めて武奈が顔をのぞかせます。
15分ほど休憩し、坂を下るとワサビ峠です。下山はコヤマノ岳経由でここに戻ってくる予定です。
ワサビ峠から少し登ると西南陵と呼ばれる明るい高原の尾根に変わりますが、ガスが深く展望は、残念です。P1120+あたりの小ピーク。
小ピークから10分余り登るとケルンの積まれたピークで、山頂までわずかです。
山頂直下の三叉路分岐。手前から登ってきましたが、帰りは右方向のコヤマノ岳の山頂にタッチして下山の予定です。
11:25大勢の人で賑わう武奈ケ岳山頂に着きました。360度の大展望もガスでお預けです。
土砂流出でむき出しになった一等三角点武奈ケ岳。
北よりの強風を避け、皆さんそれぞれ食事をされています。私たちも風の当たらない狭い一角を見つけお昼にします。ガスはますます深まり、少し離れると、声はすれど姿は見えず,です。
私にとっては比良山系は思い出多く、かっては浜大津から近江今津まで走っていた江若鉄鉄道を利用。1969年に廃止になってその後湖西線が開通し、また比良山ロープウエーが2004年に廃止になるまでは、今ではメインルートになっている坊村からの御殿山コースは登ったことがありませんでした。
展望のない山頂で一時間半近く過ごし、12:40下山スタートです。コヤマノ岳に寄るつもりでしたがこのガスなので、ピストンに変更します。
展望を楽しみながら下る快適な西南稜もガスの中。
晴れていると実に爽快な西南稜の尾根歩きです。尾根から続く左端の山が御殿山。
13:10ワサビ峠通過。
どんどん下りますがまわりの景色は相変わらず墨絵の世界です。
再び倒木地帯を通過します。限られた範囲ですが風の通り道になっているこの辺りの地形も、ガスのためわかりません。
やがてしっかりした杉林の急斜面に入り、一気に下ると明王院でその先の階段下には赤い欄干の明王橋が見えます。
橋の下は美しく澄んだ明王谷川が流れています。
14:50駐車場帰着です。下界はいい天気ですが見上げる山々はまだガスかかかっています。
展望もなく歩くだけの山行になってしまいました。
15:05駐車場を出発、温泉ですが、今日は何度か利用したことのある(比良ゆうとぴあ)に向かいます。湖西道路を10キロほど逆の北方向に走りますが、心配した通り帰りの京都方面行は大渋滞です。
比良ICから少し東に坂を下った所の温泉に15:35着。1時間余りのんびり汗を流し、渋滞の列に並んで19:30姫路に帰ってきました。ガスの中をひたすら歩くだけの物足りない武奈ケ岳でしたが、またいつの日か訪れてみたいものです。紅葉の秋もいいですね。
[データー] 走行距離 約340キロ 歩行距離 約9キロ 累積標高差 約1060m