みちくさおじさん山を歩く

No496晩秋の岡山若杉原生林から峰越峠へ

若杉原生林∼峰越峠 岡山・鳥取・兵庫三県境 2018・11・18 天気・晴れ メンバー・4人 


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山の紅葉は一足先に終わり、やがて来る冬を待つ寂しさ漂う若杉原生林を歩きます。今日は誰一人登山者に会いませんでした。

6:35姫路出発、播但・中国道で山崎で降り、R29~429で千種町へ。あとは県道72の終点峰越峠まで走ります。千種高原手前県道沿いの鍋ケ谷渓谷の紅葉は素晴らしいですが、すでに営業終了でした。

車は峰越峠の少し手前の広くなった路肩に駐車します。時刻は8時ジャストです。
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8:20ここから若杉原生林まで長い舗装道路歩きです。少し先が岡山県境の峰越峠で兵庫県道72の終点です。
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峠から500mほどで左にダルガ峰林道を分けますが、西日本豪雨で通行止めの看板が。岡山県もあちこちの道路が閉鎖されています。

緩い下り坂を2.2キロ、やっと若杉原生林に向かうT字路が見えてきました。交差点を右折です。
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交差点から今度は緩い登りでペースダウンです。登山口まであと1キロもあるの?もう疲れたわ~
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やっと駐車場が見えてきました。
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9:10駐車場に到着です。クマ注意の看板と案内板。
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今日は第一分岐~第三分岐~第二分岐と自然研究路を歩きます。
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9:20出発します。
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道中にある若杉原生林の説明板。
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吉野川の源流に向かって歩きます。
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苔むした石段。この道は美作と因幡を結ぶかっての重要な道でした。
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9:35第一分岐点です。
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ここから左へ、ジグザグ道の階段が連続します。
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傾斜が緩やかになると東屋に着きます。
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自然研究路だけあり,道はよく整備されています。
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岡山・鳥取の県境尾根に出ました。
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左方向は光線の加減で地名が読めませんが、中国自然歩道芦津です。
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尾根を少し歩くとまた標識で、ここが第三分岐点になります。標識の若杉峠まで700m(実際は900m)は尾根コースで、私たちは自然研究路を歩くため尾根から離れ、吉野川源流の第二分岐点に下ります。
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自然研究路には数々の説明板があります。
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一口にカエデって言っても種類が多いのですね。
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10:50第二分岐点に降りてきました。
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手前若杉峠方見から見る第二分岐点。直進が駐車場方面で、右から下りてきました。
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吉野川源頭部あたり。吉野川は下流で吉井川と合流、岡山市東部で瀬戸内海に注ぐ大きな川です。
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若杉峠に着きました。
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峠のお地蔵様。
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峠から左へ、階段をひと登りすると展望東屋があります。
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展望台手前の案内板。
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11時ジャスト、展望東屋に着きました。
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東方面の狭い範囲ですが展望が開けています。左はくらますで右は三室山。この展望も樹木の生長でいずれ隠されてしまうでしょね。
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南方向でわずかにのぞいているのは、左が後山で右が船木山?もう少し範囲が広ければわかるのですが・・・
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東屋の横の日当たりのいいところでのんびりと食事とコーヒーをいただきます。今日は風もなく絶好の山日和です。
1時間後の12時スタート、階段を降り若杉峠へ。峠からは道標がありませんが右へ坂を登ります。
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テープを拾って植林の中へ。
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おかしいな?少し進んだ時、枯葉の上にかすかな踏跡がありますが、これは道ではないぞ!と立ち止まります。7年前に歩いた時とはまるで様子が違います。以前歩いた記憶が残っているので地形図もコンパスも不携帯。さてどうするか・・・引き返すのも面倒だし・・・
ただ斜面を登っているので左下に方向修正する必要があります。

道を探していたメンバーさんから「道があったよ」と下の方から声が聞こえてきました。
ヤレヤレです。少し斜面を下ってようやく登山道らしき所に復帰,大失敗です。

帰宅後調べると、7年前を歩いた地形図の登山道はほぼ県境に沿って直進していますが、現在はP1100に向かって少し登ってから下るように引かれています。ルート変更があったようです。

植林の中を歩くと下に林道が見えてきました。
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林道に出る手前の落葉の中に隠れるように小さな私設の道標があります。見えやすいように置きなおしますが、どうやら傍の木から下に落ちたようです。
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ここでまたミスです。峰越峠は右方向なので林道を右に歩きます。雑草やススキに覆われた荒れた林道ですが、10分あまり歩いたところで、またまたおかしいな?とストップ。
こんな林道を歩いた記憶にありません。
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また間違ったぞ、今度はUターンです。地形図・コンパスは必ず持参しましょうね。ハイ!
先ほどの道標近くまで帰ってきて前方を見ると、なんと立派な標柱が立っているではありませんか。
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まだ新しく以前はなかった標柱です。なるほど一旦林道に出て右じゃなく左に進み、ここから右に進むと峰越峠です。それにしても標柱に気が付かなかった凡ミスです。

ところで辺りをよく見ると、標柱の向こう、矢印が前回歩いた古い地形図の登山道跡のような気がします。
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30分近くのロスでした。気を取り直して出発しましょう。記憶に残っている道端の荒れ果てた作業小屋は、7年たった今も健在です。
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この辺りは薄暗く陰気な雰囲気なので自然に足早になる区間です。
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陰気な雰囲気区間を過ぎ、P1124を過ぎると、やがて天高くそびえる一本杉です。時刻は13時、この下で小休止、コーヒータイムとしましょう。
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東には右三室山左くらますが近くなってきました。
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15分ほど休憩して腰を上げます。急な坂を下ると林道に出ました。作ったものの荒れ果てたままの林道、もったいない話です.銘板の吉〇山林道、〇の文字は何でしょう?
作成した後から間違いに気づき削られたのか、それともいたずらか?気になるところです。
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ちなみにこの林道、どこまで開通しているのか知りませんが、北に下ると若桜町吉川です。
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林道から少し登ると一気に視界が広がります。右くらますと中央後方が氷ノ山です。
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氷ノ山アップ。
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西を見ると中央が東山(とうせん)左が沖の山です。画面右に休憩した大杉が見えます。
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アップすると昼食をとった若杉峠上の東屋が見えます。
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柱から落ち朽ちかけた道標。
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ねじ曲がった木。雪の重みで倒れる寸前に踏みとどまったのか、先端からまっすぐに枝が延びています。自然はたくましいですね。
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13:35三国平分岐です。後ろに見えている三国平は文字通り平らな地形で、目立ったピークはありません。特徴がなく過去に行ったことがあるので皆さんパスしよう、です。
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峰越峠に下ります。多少のアップダウンがありますがなだらかな地形です。
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14:10登山口に降りてきました。登山口の道標は三国平です。
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駐車地点まではすぐです。あれ、東屋がなくなっている!年々劣化が進み倒壊は時間の問題、と思っていましたが、とうとう撤去され、小屋後ろの石垣だけが残されています。
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ありし日の東屋。雪の重みで倒壊しないかな、と気をもんだものです。
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14:15道間違いのハプニングがありましたが、無事車に帰ってきました。

14:20帰路に着きます。ちくさ高原スキー場あちこちでオープンに向け作業をされています。暖冬の予報も出されていますが、どうなるかな?
私は何度も通いましたが、ここ2シーズンはご無沙汰です。
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こちらに来るとの帰り道にある千種町の温泉(エーガイヤ温泉)に入りますが、今日は工事で休館。
仕方なく山崎町のR29から少し西に寄り道して(しそうよい温泉)へ。設備のわりには¥700と高いのが難点です。
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15:20~16:10まで温泉につかり、17:15姫路に帰ってきました。

[走行距離 約180キロ 歩行距離 約10.5キロ 累積標高差 約600m] 
by hotaka443 | 2018-11-29 14:59 | Comments(0)