みちくさおじさん山を歩く

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳

火燈山(803m)~富士写ケ岳(941.9m)石川県加賀市 2017・5・7(日)
 天気・晴れ(黄砂)メンバー・4人

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_224843.jpg


No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_10482118.jpg


前回は2014・5・4に登っているので3年ぶりになります。あの時は満開のシャクナゲが出迎えてくれましたが、今年はどうでしょうか?
群生しているシャクナゲが見たい、とおっしゃる3人を案内して、火燈山に向け5時半に姫路を出発します。
大型連休最後の日になりますが、逆方向になるので混雑することはないでしょう。

舞鶴若狭道から北陸道に入り丸岡ICで下車、県道17~10でR364に出て左折北へ。丸岡・山中温泉トンネルに入り、福井県から石川県へ。トンネルを出るとすぐ右に入る細い道があるので鋭角で右折します。ここはトンネルができるまでの旧のR364ですが、目印になる道標はありません。

細い道を登って行くと路上駐車の車の列が見えてきます。
これで一安心、シャクナゲは隔年開花とか3年周期とか聞いていますが、この車をみるとシャクナゲ目当の登山者がいるといいうことです。

適当な場所に駐車、時刻は8:50になっています。止まるのが面倒なので北陸道杉津PAで15分ほどトイレ休憩しただけでノンストップ。それでも3時間少々かかっています。

ナンバーは福井・石川と地元ばかり。そこに滋賀ナンバーが一台、単独の男性が到着。挨拶をかわします。私たちは火燈古道コースから登り大内コース下りますが、彼は逆コースを歩かれるので途中で会うことになります。

9時、スタートします。この旧国道は火燈山登山口のあるここで通行止めになっています。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_11334771.jpg

登山道は通行止めの手前を右に入ります。右側には立派な石碑が。
(今大内の者すべてこの村を去る 心だけをこの地に残して・・・)
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_11441872.jpg

読んでいるうちに胸にジーンとくる思いです。今も全国で過疎化から消えていく運命にある多くの集落があります。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_11443786.jpg

その横にひっそりとたたずむ白山神社の鳥居が。かっては村人がお参りしていたことでしょう。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_127992.jpg

登山道の火燈古道にはいります。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_94497.jpg

少し登ると福井・石川県境の大内峠です。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_9453849.jpg

峠にはお地蔵さまが。この道は峠から福井県に下っていきますが、今では通る人もなく廃道になっています。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_9491372.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_9493826.jpg

峠から左の尾根に取り付きます。いきなり足場の悪い不安定な道ですが、すぐに雰囲気のいい尾根道になります。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_951419.jpg

ただ数ヶ所急斜面があり、ロープが設置されています。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_3263472.jpg

ツツジが多く見られますが、ムラサキヤシオかな?
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1748888.jpg

登山口から1時間ほど歩くとシャクナゲのお出迎えです。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_17352292.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1962872.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1749099.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_17495159.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_730665.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_7304737.jpg
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_7311258.jpg


10:50シヤクナゲ撮影で時間がかかりましたが、火燈山到着です。狭い山頂は大勢の登山者で大賑わいです。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_7351098.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_736246.jpg

南方の展望が開けていますが、今日は残念ながら黄砂の影響で視界はいまいちです。左高平山、中央は丈競山、右は浄法寺山。丈競山の手前に80mほど低い北竹競山がありますが、わかりずらいですね。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_74121100.jpg

直線距離約5.5キロ先の丈競山山頂をアップ。避難小屋がはっきり見えます。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_8134256.jpg

その丈競山避難小屋です。(2014・5・2)
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1031534.jpg

10分ほど休憩して富士写ケ岳に向け出発です。以前はなかった登山道も、今では不惑新道として整備されています。但し地形図には未掲載です。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1035745.jpg

中央が小倉谷山で左端が富士写ケ岳。但し頂上は手前の山に隠れていて見えません。約3.7キロのアップダウン道です。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_10403680.jpg

シャクナゲロードは続きます。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_17335895.jpg

逆コースの登山者も多く、「まだまだ続きますよ」といささか興奮気味の女性も。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_17351453.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1737578.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_17375369.jpg

派手なシャクナゲばかりに視線はいきますが、タムシバも負けないくらいあちこちに咲いています。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_17395243.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_17404540.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_17411378.jpg

11:30小倉谷山に着きました。三角点は三等、点名は伏拝ですが地形図では無名峰です。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_17555555.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_3493468.jpg

富士写ケまで2時間とあります。そろそろお昼にしたいのですが、狭いので食事をする場所がありません。仕方なく、通過しますが、この先適当な場所はなかったように記憶しています。

東側の展望。中央は明日登る予定の加賀大日山ですが、まだかなり雪が残っています。その左に白山が見える、とTさん。しかし私の目には見えません。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_347530.jpg

横一列に並んだ面白い枝ぶりです。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1861265.jpg

この辺りはちょっとしたタムシバ街道になっています。私たちが見るタムシバは見上げるものですが、この辺りは冬季日本海からの強風のため背丈は低いですね。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_18161663.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_18254076.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_18284198.jpg

イワウチワとショウジョバカマ。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1830831.jpg

小倉谷山から四つ程の小さなピークを越えてきましたが、富士写ケ岳手前の最低コル約710mに向かって下りますが、かなりの急勾配です。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_16301082.jpg

富士写ケ岳が近くなってきました。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1633031.jpg

密生したシャクナゲ。とってもキレイです。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_16441761.jpg

12:20最低コルまで下りてきましたがこの先も富士写ケまで適当な場所がないはず、時間も遅くなったので登山道脇でお昼にしましょう。といっても体調不良で食欲なく、水だけを喉に流し込みます。

にぎやかだった登山道も静まりかえっています。両コースからの登山者もほとんど下りてしまったのかな?
30分足らずで食事を終え、高度130mほどの最後の登りにかかります。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1650138.jpg

イワウチワやショウジョバカマが多くみられます。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_16505461.jpg

急ににぎやかな人の声が上から流れてきます。13:55ようやく富士写ケ岳に到着しました。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_16554631.jpg

3年前にはなかった深田久弥の石柱が、白山をバックに立てられています。彼はすぐ近くの大聖寺町の生まれで、小学生の頃初めてこの富士写ケ岳に登り山の魅力を知ったそうで、登山家としての出発になった記念すべき山です。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_11212214.jpg

No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_11214458.jpg

彼は66歳の時山梨県の茅ケ岳に登山中、頂上直下で脳出血で倒れ亡くなりましたが、3年前偶然に茅ケ岳に登りそのことを知りました。深田久弥終焉の地、金峰山を望む一角に石碑が立てられています。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1127225.jpg

一等三角点富士写ケ岳。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_11283548.jpg

山頂は灌木で囲まれていますが、東側の白山を望む一角だけ開かれています。明日は加賀大日山に登りますが、まだ残雪が多いよう、大丈夫かな?
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_11461196.jpg

15分ほど休憩し14:10下山開始、大内コースを下山します。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_11514952.jpg

下山路もシャクナゲが点々と。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1223691.jpg

登ってきた長い尾根。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1232788.jpg

振り返る富士写ケ岳。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1254979.jpg

シャクナゲが終わるとツバキが多く見られます。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_1265234.jpg

1時間半近くかかり林道登山口に降りてきました。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_982411.jpg

林道を10分ほど歩くと旧国道364に出ます。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_12102686.jpg

廃道になった国道に残された標識、なんだかさみしそうに見えます。
No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳_b0185573_12122734.jpg

16時ジャスト車に帰ってきました。路上駐車の車はほとんど帰っています。

16:10スタート、R364を北へ、15分ほどで今夜の宿山中温泉です。今夜はゆっくり休んで明日の加賀大日山にそなえます。

[データー]

姫路5:30⇒(播但道・中国道・舞鶴若狭道・北陸道)丸岡IC⇒県道17⇒県道10⇒R364⇒旧364火燈山登山口8:50

出発9:00→火燈山10:50~11:00→小倉谷山11:30→最低コル昼食12:20~12:45→富士写ケ岳13:55~14:10→林道登山口15:35→駐車地点16:00

出発16:10⇒R364⇒山中温泉宿泊地16:25


by hotaka443 | 2017-05-20 05:04 | Comments(0)