No466シャクナゲ満開の石川県火燈山~富士写ケ岳
天気・晴れ(黄砂)メンバー・4人
前回は2014・5・4に登っているので3年ぶりになります。あの時は満開のシャクナゲが出迎えてくれましたが、今年はどうでしょうか?
群生しているシャクナゲが見たい、とおっしゃる3人を案内して、火燈山に向け5時半に姫路を出発します。
大型連休最後の日になりますが、逆方向になるので混雑することはないでしょう。
舞鶴若狭道から北陸道に入り丸岡ICで下車、県道17~10でR364に出て左折北へ。丸岡・山中温泉トンネルに入り、福井県から石川県へ。トンネルを出るとすぐ右に入る細い道があるので鋭角で右折します。ここはトンネルができるまでの旧のR364ですが、目印になる道標はありません。
細い道を登って行くと路上駐車の車の列が見えてきます。
これで一安心、シャクナゲは隔年開花とか3年周期とか聞いていますが、この車をみるとシャクナゲ目当の登山者がいるといいうことです。
適当な場所に駐車、時刻は8:50になっています。止まるのが面倒なので北陸道杉津PAで15分ほどトイレ休憩しただけでノンストップ。それでも3時間少々かかっています。
ナンバーは福井・石川と地元ばかり。そこに滋賀ナンバーが一台、単独の男性が到着。挨拶をかわします。私たちは火燈古道コースから登り大内コース下りますが、彼は逆コースを歩かれるので途中で会うことになります。
9時、スタートします。この旧国道は火燈山登山口のあるここで通行止めになっています。
登山道は通行止めの手前を右に入ります。右側には立派な石碑が。
(今大内の者すべてこの村を去る 心だけをこの地に残して・・・)
読んでいるうちに胸にジーンとくる思いです。今も全国で過疎化から消えていく運命にある多くの集落があります。
その横にひっそりとたたずむ白山神社の鳥居が。かっては村人がお参りしていたことでしょう。
登山道の火燈古道にはいります。
少し登ると福井・石川県境の大内峠です。
峠にはお地蔵さまが。この道は峠から福井県に下っていきますが、今では通る人もなく廃道になっています。
峠から左の尾根に取り付きます。いきなり足場の悪い不安定な道ですが、すぐに雰囲気のいい尾根道になります。
ただ数ヶ所急斜面があり、ロープが設置されています。
ツツジが多く見られますが、ムラサキヤシオかな?
登山口から1時間ほど歩くとシャクナゲのお出迎えです。
10:50シヤクナゲ撮影で時間がかかりましたが、火燈山到着です。狭い山頂は大勢の登山者で大賑わいです。
南方の展望が開けていますが、今日は残念ながら黄砂の影響で視界はいまいちです。左高平山、中央は丈競山、右は浄法寺山。丈競山の手前に80mほど低い北竹競山がありますが、わかりずらいですね。
直線距離約5.5キロ先の丈競山山頂をアップ。避難小屋がはっきり見えます。
その丈競山避難小屋です。(2014・5・2)
10分ほど休憩して富士写ケ岳に向け出発です。以前はなかった登山道も、今では不惑新道として整備されています。但し地形図には未掲載です。
中央が小倉谷山で左端が富士写ケ岳。但し頂上は手前の山に隠れていて見えません。約3.7キロのアップダウン道です。
シャクナゲロードは続きます。
逆コースの登山者も多く、「まだまだ続きますよ」といささか興奮気味の女性も。
派手なシャクナゲばかりに視線はいきますが、タムシバも負けないくらいあちこちに咲いています。
11:30小倉谷山に着きました。三角点は三等、点名は伏拝ですが地形図では無名峰です。
富士写ケまで2時間とあります。そろそろお昼にしたいのですが、狭いので食事をする場所がありません。仕方なく、通過しますが、この先適当な場所はなかったように記憶しています。
東側の展望。中央は明日登る予定の加賀大日山ですが、まだかなり雪が残っています。その左に白山が見える、とTさん。しかし私の目には見えません。
横一列に並んだ面白い枝ぶりです。
この辺りはちょっとしたタムシバ街道になっています。私たちが見るタムシバは見上げるものですが、この辺りは冬季日本海からの強風のため背丈は低いですね。
イワウチワとショウジョバカマ。
小倉谷山から四つ程の小さなピークを越えてきましたが、富士写ケ岳手前の最低コル約710mに向かって下りますが、かなりの急勾配です。
富士写ケ岳が近くなってきました。
密生したシャクナゲ。とってもキレイです。
12:20最低コルまで下りてきましたがこの先も富士写ケまで適当な場所がないはず、時間も遅くなったので登山道脇でお昼にしましょう。といっても体調不良で食欲なく、水だけを喉に流し込みます。
にぎやかだった登山道も静まりかえっています。両コースからの登山者もほとんど下りてしまったのかな?
30分足らずで食事を終え、高度130mほどの最後の登りにかかります。
イワウチワやショウジョバカマが多くみられます。
急ににぎやかな人の声が上から流れてきます。13:55ようやく富士写ケ岳に到着しました。
3年前にはなかった深田久弥の石柱が、白山をバックに立てられています。彼はすぐ近くの大聖寺町の生まれで、小学生の頃初めてこの富士写ケ岳に登り山の魅力を知ったそうで、登山家としての出発になった記念すべき山です。
彼は66歳の時山梨県の茅ケ岳に登山中、頂上直下で脳出血で倒れ亡くなりましたが、3年前偶然に茅ケ岳に登りそのことを知りました。深田久弥終焉の地、金峰山を望む一角に石碑が立てられています。
一等三角点富士写ケ岳。
山頂は灌木で囲まれていますが、東側の白山を望む一角だけ開かれています。明日は加賀大日山に登りますが、まだ残雪が多いよう、大丈夫かな?
15分ほど休憩し14:10下山開始、大内コースを下山します。
下山路もシャクナゲが点々と。
登ってきた長い尾根。
振り返る富士写ケ岳。
シャクナゲが終わるとツバキが多く見られます。
1時間半近くかかり林道登山口に降りてきました。
林道を10分ほど歩くと旧国道364に出ます。
廃道になった国道に残された標識、なんだかさみしそうに見えます。
16時ジャスト車に帰ってきました。路上駐車の車はほとんど帰っています。
16:10スタート、R364を北へ、15分ほどで今夜の宿山中温泉です。今夜はゆっくり休んで明日の加賀大日山にそなえます。
[データー]
姫路5:30⇒(播但道・中国道・舞鶴若狭道・北陸道)丸岡IC⇒県道17⇒県道10⇒R364⇒旧364火燈山登山口8:50
出発9:00→火燈山10:50~11:00→小倉谷山11:30→最低コル昼食12:20~12:45→富士写ケ岳13:55~14:10→林道登山口15:35→駐車地点16:00
出発16:10⇒R364⇒山中温泉宿泊地16:25