No462 滋賀 鈴鹿山系・ちょっと変わった名前の日本コバ
永源寺ダムからの日本コバ 現在は湖岸の国道工事のためダムの水はかなり抜かれている
5度目の日本コバです。ちょっと変わった山名に興味を惹かれますが、コバとは日本一のコバ(木場)が転じた説と、登山途中に休憩所(コバ)を二回(2本)経ると山頂に至る、という説があります。
なおここから御池川を7キロほど上流にさかのぼると君が畑という集落があり、木地師発祥の地と言われています。
6:30姫路駅出発、山陽・中国・名神を走り八日市で下りてR421に入ります。10キロ余りで永源寺ダムに着きますが、現在湖岸沿いのカーブ連続した国道の改修工事中で、水を抜いているため水位は低くなっています。
ICより約17キロで左折県道34に入りますが、すぐの分岐を左に入ると右手に登山者用の4~5台駐車できるスペースがあります。時刻は9時になっています。
9:20出発します。登山口は駐車場より少し南に歩いた右手にあります。
登山届のポスト。道路少し先の右側、白い車のところが駐車場です。
200m毎のキロポスト。
うす暗い植林の中の道。かっての住居跡か石垣が多く残っています。
登山道下の春日神社。
15分ほど歩くと一回目の渡渉地点です。日本コバを源流とする藤川谷の水量は多くありません。
落ち葉を踏みしめて気持ちいい登山道。
鈴鹿10座の表示。藤原岳・竜ケ岳・釈迦ケ岳・御在所岳・雨乞岳・鎌ケ岳・入道岳の鈴鹿セブンマウンテンは何度も登っていますが、鈴鹿10座は知りませんでした。
調べてみるとH27/9に東近江市が10座を選定したもので、御池岳・藤原岳・竜ケ岳・釈迦ケ岳・御在所岳・雨乞岳・イブネ・日本コバ・銚子ケ口・天狗堂と東近江市域の山々です。
このうちイブネ・銚子ケ口・天狗堂の三座は未踏です。
2回目の渡渉。
夏場は木陰になる一角には美しいコケが。
10:20中間地点を通過しますです。
3回目の渡渉です。
ここから急斜面に取り付きます。
並行する藤川谷は小滝の連続です。
急登が一服する狭い台地。ここはレスキューポイントNo3です。登山道から外れ、前方の岩の間を少し奥に入ると、奇人の岩屋とよばれる洞窟があります。
写真の位置が悪くはっきりしませんが、1mくらいの幅があります。中をのぞくとちょっとした空間があります。内部に入ってみたい気もしますが、天井にコウモリがいそう気味が悪いので、これまで一度も入ったことがありません。
ここで初めて東側の視界の一部が開けます。右から竜ケ岳、静ケ岳、銚子岳です。
ここから登山道は岩場をトラバース、ロープが架けられています。
岩場を登りきると巨岩が点在する地形で、岩屋の表示があります。
巨岩が重なり合った空間が洞窟になっていますが、ロープのかかった下の岩場の奥にある、あの洞窟のほうが奇人の岩屋では?
岩場を過ぎるとなだらかな地形にかわります。
11:20下山路の政所コース分岐です。政所へは写真左上に入ります。
政所コース起点はここから、頂上へはあと1キロです。
分岐をすぎるとまわりはアセビの木が多くなります。
登山道の右側は窪地で沼になっており、藤川谷の源頭部に当たります。
沼から流れ出る沢を何度か渡渉します。
やがて沢から離れ緩やかな登りにかわります。
ゆるい傾斜の登りは、ガスや積雪時はルートを見失いやす特徴のない地形にかわります。
昨日雪が降ったようです。
11:50日本コバ山頂に着きました。
三角点は三等、点名は日本コバです。
樹木のため残念ながら視界は北側の霊仙山方面のみです。
霊仙山を修正アップしてみます。伊吹山は霊仙の後方ですが、霊仙の右側に斜面の一部がのぞいています。
肌寒い山頂で昼食をいただき、12:15早々に下山開始です。ルートを見失わないように。
12:50分岐まで帰ってきました。左の政所コースに進みますが、展望のない樹林帯の道なので、藤川谷コース往復の方がお薦めです。
シカ除けに巻かれたテープ。場所によっては色とりどりのテープがまかれているところがありますが、うす暗い植林の中で突然出くわすと、驚く時があります。
視界が閉ざされた中をひたすら歩きます。
登山口が見えてきました。
14:30登山口です。
下りたところは茶畑です。
5年ほど前の写真です。もう手入れをする人がいなくなったのでしょうね。
下の道路に降りてきましたが、登山道入口の道標がありません。利用する人はいないのかな?
道路沿いにある墓地。ほとんどが空のままです。この地を離れて町に出られた人々が、将来のために用意された?
舗装道路を15分ほど歩いて14:45、駐車場に戻ってきました。
15:00 駐車場を出発、往路を引き返します。今日は珍しく温泉はパスし,17:30姫路に帰ってきました。
藤川谷コースは色々変化があって楽しめますが、政所コースは人工林の中を黙々と歩くだけで退屈。次回来る時は藤川谷コースの往復にしましょう。
[データー]
姫路6:30⇒山陽姫路東IC(山陽・中国・名神)八日市IC⇒R421⇒ICより約17キロで左折、県道34に入り150mほど走ったところの分岐をもう一度左折。すぐ右側に4~5台分の駐車場があります。駐車場着9:00
出発9:20→中間地点10:20→岩屋11:05→政所コース分岐11:20→山頂11:50~12:15→分岐12:50→登山口14:30→駐車場14:45
駐車場出発14:50⇒往路引き返し⇒姫路17:30
(走行距離 約420キロ 歩行距離 約9:5キロ 累積標高差 約920m)