みちくさおじさん山を歩く

No380 鈴鹿山系最南端 油日岳は霧の中 歩けない犬は・・・

油日岳(693m)~旗山(649m) 縦走 三重県伊賀市・亀山市・滋賀県甲賀市 2015・3・8(日)
天気・ガスのち晴れ メンバー・2人

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1週間ほど前に自転車同士で衝突し転倒、膝を打ってしばらく痛みが続いたYさん。
「しばらく留守をするので山に登れるのは8日しかない。足は大丈夫だからどこかに行こう・・・」と誘われたので、登ったことのない鈴鹿の低山に行くことにしました。時間的には日帰りの山ですが、万一足が痛みだした時のために途中で一泊の、のんびり山行にします。

行先は、霊仙あたりから延々と南に延びる鈴鹿山系が終わりを告げる、最南端の山です。
鈴鹿山系も北部やセブンマウンテイ、そして仙ケ岳あたりまでは人気がありますが、それ以南は高度も、そして知名度も低くなります。
今日は油日岳から最南端の旗山まで、七つの主なピークを踏む縦走ですが、途中からの下山ルートも多いので、万一の時も安心です。

昨日は遅く自宅を出発、降りしきる雨の名阪国道を伊賀上野まで走りましたが、雨あがりの今朝は名阪国道を上柘植ICまで走り、県道4に乗ります。
約4.7キロ田園地帯を走り、大きく左カーブしてJR草津を跨ぎ、少し走ると右手に広々とした余野公園があり、その先に滋賀県に入る標識があります。
標識の手前を右折して広大な余野公園内を走ります。この公園は春には関西随一の規模と言われるほどツツジが植えられているそうです。公園が終わると細い舗装道路となり、県道から約3キロで奥余野公園駐車場に着きます。北打山生活環境整備事業の大きな看板があり、その横に、海抜336.3mの標柱があります。地形図では320mあたりと思われますが・・・
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少し横には(旗山・油日岳間登山整備記念碑)が建てられています。所持している2005年度版の登山地図には、ごく一部分の登山道のみ表示されているので、整備されたのはそれ以降でしょう。
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広い駐車場の道路を挟んだ反対側には立派なトイレが設置されており、その横からぞろぞろ峠に向かう登山道があります。東海自然歩道です。
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矢印方向は源義経が歩いたとされる道ですが、これから登る油日岳への道でしょうか。
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7:35 支度を済ませ出発しましょう。今のところ登山者の車はゼロです。
しばらくは駐車場から続く舗装道路を歩きます。
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7:50 舗装道路終点です。沢の向こうに東屋があり、三馬谷小家の看板が見えます。
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ここにも北打山生活環境整備事業の看板があり、その下に道標があります。左が油日岳、右の林道方向が三国岳です。しかし地形図には三国岳方面の破線は記入されていません。
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東屋から三馬渓に沿った山道に入ります。
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伏流水となっていて流れがありませんが、前方に滝が見えてきました。
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水竜の滝ですが、立木が邪魔をして滝は上から見えません。
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続いて滝がありますが、ここは無名滝です。
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さらにもう一つ滝があり、その先にハシゴが見えてきました。
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登山道は渡渉して対岸のハシゴに取り付きますが、天竜の滝の標示があります。先ほどの滝でしょうか。少し上流にも滝が見えますが・・・
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ハシゴを登り右岸沿いの道を歩きます。
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忍者岳方面の分岐ですが、この道も地形図にはありません。
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何回かの渡渉を繰り返します。
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次は加茂岳方面の分岐です。ここも地形図にはない道です。
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やがて流れから離れて登山道は斜面の急登に変わります。
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尾根に出ました。私たちは三馬谷滝から登ってきましたが、駐車場から尾根伝いに登ってくる道とここで合流します。あいにくまわりはガスの世界です。
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8:40 ガスに閉じ込められた油日岳に到着です。
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標識の高度は698mですが、マジックで国土地理院は693mと誰かが記入しています。確かに地形図は693mになっていますね。
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片隅に岳大明神の祠があります。
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北側に一段下がったところに小屋が見えたので近づくと、避難小屋の軒下に犬がいます。しかし傍に近寄ってもうずくまったまま動こうとしません。それにやせ細っています。首輪はついていますが、こんな山頂でどうしたのだろう・・・
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コンビニで買ってきたパンを差し出すと、首を伸ばして,力なく食べています。足を怪我をして動けないのか、それともどこか悪いのか・・・軒下といっても庇は短く、雨が降れば濡れてしまいます。昨日はかなりの雨が降ったけど、濡れるにまかせていたのだろうか・・・
犬がこんな山頂まで登ってくることは考えにくいし、かといって周りに人の気配はありません。
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しばらく傍にいましたが、どうすることもできません。かわいそうですが さよならしましょう。
見送るその表情は、とっても寂しそうでした。
頂上に戻ると、那須ケ原方面に進みます。ここからは尾根歩きです。鈴鹿山系はだいたい花崗岩から形成されており、このあたりも風化してやせ細った尾根です。
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10分あまりで加茂岳ですが、標識がなければ気付かない小さなピークです。展望はありません。
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9:25 忍者岳。相変わらずガスの世界です。
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忍者岳からは急な下り坂です。昨日の雨で滑りやすく、高度差50mほどですがロープの助けを借り慎重に下ります。
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コルに着きました。小さな道標には望油峠とあります。
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峠からは急な登りが待っています。
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9:45三国岳です。ここは三叉路で那須ケ原山経由で鈴鹿峠に向かう登山道を分岐します。
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ここからは土質が変わったのか、歩きよい尾根になります。
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10分ほどで不鳥越峠です。
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伊賀・甲賀方面展望とありますが、ガスで真っ白、残念!
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さらに数分歩くとアセビがびっしり茂った一角に、鈴鹿・亀山方面のみ開けた展望地がありますが、ここもガスの世界で通過します。
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10:05 倉部山を通過します。
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ここから高低差120mほどを下るとぞろぞろ峠です。いわれがあるのでしょうが面白い名前ですね。
東海自然歩道が奥余野駐車場に下っていきます。
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再び600mほどのピークに登りゆっくり下ると、突然ガスが切れ、目の前に美しい斜面を広げた山が現れました。
北打山です。
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登る途中で単独の男性とすれ違います。行先を尋ねるとぞろぞろ峠から下山されるとか。油日山の犬が気になって仕方ありません。空き缶が転がっていたので、水と食べ物をお願いしたかったのですが・・・
10:55アセビに囲まれた北打山に着きました。西方面が開けていますが、またガスで視界は閉ざされました。
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コーヒータイムをとり、パンをいただきます。

10分ほどガスが晴れるのを待ってみますが、あきらめ、下山しましょう。
5分ほど歩くと分岐があり、南から西に進路を変え、最後の旗山に向かいます。
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11:25展望のない旗山です。
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少し先に旗山展望地があるので寄ってみます。鉄塔の基礎部分を利用した展望台で、ようやくガスは消えつつあります。南東方向には三角形の錫杖ケ岳が見えます。数年前登山口近くまで走ったのですが、思わぬ雪のためノーマルタイヤで前進不可能になり、撤退した山です。
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西には多くのゴルフ場が点在しています。
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これで縦走は終わりました。下山道は主に退屈な植林の中です。
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50分ほどでようやく林道が見えてきました。
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林道を歩くこと15分ほどで奥余野公園駐車場に戻る道に出ます。
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途中にある古戦場跡。
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12:50 5時間余りで無事帰ってきました。Yさんの足は若干の違和感があるものの、大丈夫のようです。
心残りは山頂の犬です。旗山の手前で4人グループに会いましたが、ぞろぞろ峠から下山されます。駐車場には私の車を除いて4台停まっています。単独者と4人ずれで2台とすると、あと2台の人とは合わなかったので、直接油日岳に登られたのかも知れません。
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12:50 ちょっぴり複雑な気持ちで帰途につきます。空はすっかり晴れてきました。


13:40 針IC入口にある「道の駅針」の一角に、はり温泉らんどがあります。以前は都祁温泉でしたが2年前に名称変更、同時にちょっとけばけばしい塗装に塗り替えられました。天然温泉でスポーツ施設併用の温泉です。なお珍しく建物の庭に三角点があります。(写真右の矢印) 
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四等三角点針。ここは三角点マニアしかわからないかも。
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のんびり湯につかり14:30温泉を出発、16:50姫路に帰ってきました。

なおYさんと私は小食家、今日はコーヒーと小さなパン1ケのみの省エネ登山でした。

[データー]

登山口7:35→林道終点7:50→油日岳8:40~9:00→忍者岳9:25→三国岳9:45→倉部山10:05→北打山10:55~11:05→旗山11:25→駐車場12:50

(走行距離 約425キロ  歩行距離 約9キロ   累積標高差 約800m)



by hotaka443 | 2015-03-08 21:22 | Comments(0)