No377大阪・犬鳴山周辺の山々
天気・晴れ メンバー・6人
行者の滝 落差15mとのことですが・・・
修験道の霊場で、真言宗犬鳴派の本山犬鳴山。大峰山より6年早く開山されたといわれ、美しい渓流沿のあちこちに霊跡が見られる山岳宗教の聖地を歩きます。
6時半姫路を出発、阪神高速を泉佐野北まで走り、府道20~ R170~府道 62を走って犬鳴山温泉バス停横の駐車場に8時半に到着です。すでに数台の車が停まっています。
ちょうど係りおばさんが来られたので駐車料金500円を渡すと、駐車場下(写真左)のホテル犬鳴山温泉「み奈美亭」の入浴券900円が600円の割引券をいただきます。
支度を済ませ8:45スタートします。犬鳴川に沿った道を進むと、名勝犬鳴山の標柱の立つ門があります。ここから境内に入ります。
すぐに二の橋を渡ります。
川沿いの参道。
大小四十八滝あるそうです。
瑞龍門
虚空蔵菩薩殿
本堂が見えてきました。
本堂の境内には大きな青銅製の不動明王が祀られています。
横には水子地蔵尊が。小さな水子石地蔵は5000円だそうです。
ぼけ除け不動尊。
行者の滝を見るには本堂の中を通りますが、土足のまま入り、中を通り抜け外に出ると、さらにお堂があり、仕切りがあって滝のそばにへ行く場合は有料になっています。
お金には敏感に反応、滝見物は外からで十分です。さあ山に向かいましょう。少し引き返し高城山方面の階段を登ります。
階段を登りきると犬鳴東手川林道に出ました。
林道を少し進むと左に入る道の分岐があり、高城山方面の大きな看板があます。
右下を流れるコッシキ谷に下りると布引滝がありますがパスします。
コッシキ谷の源頭部を過ぎ谷が狭まります。登山道はほぼ植林の中で展望はありません。
30分あまりで小広場の尾根に出ました。
林道の進行方向は部分的に簡易舗装がされています。
登山道はしばらく林道と並走し、林道に出たり入ったりしますが、やがて林道は山頂あたりを避け大きく離れていきます。林道を歩くとおっしゃるメンバーさん3人と別れ登山道を進むと、やがて十字路があり、高城山は左折します。
10:40杉林に囲まれた高城山山頂着です。
林道は山頂を避けて走っているので、適当に斜面を登ってこられたメンバーさんの到着を待ってから出発します。
事情がありPCの地形図が印刷できないので、古いガイドブックの地図が便りです。ルートはこのガイドブックにある南南西に延びる破線を歩きます。先ほどの十字路まで戻り、道標はありませんが、写真のようにしっかりとした登山道に入り、直進します。
この登山道、進むにつれ頼りなくなってきました。踏み跡も薄くなってきますが、テープを頼りに南下します。
しかしどうも持参した地図とは違う方向に進んでいるようです。
そのうちに踏み跡がなくなってしまいましたが、尾根を歩けばいずれ下の林道に出るでしょう。
急斜面なってきました。いつしか赤テープも見当たりません。枝をつかんで歩きやすいところを選んで滑らないように慎重下ります。やがて林道が見えてきました。
高城山より30分で犬鳴東手川林道に下りてきました。地形図なしで初めての山は心細いですね。
舗装された林道を4~5分も歩くと犬鳴隧道です。
狭いトンネル内は乗用車一台分ほどの幅で、すれ違いは困難です。
なお後で知ったのですが、このトンネルは大阪ではNO1の心霊スポットで、夜車で走ると、霊感の強い人だとさまざまな人間の声が聞こえるそうです。
余談ですが、私は霊感には縁のない人間と思っていましたが、昨年夏の夜、あの日航機墜落事故のあった群馬県の御巣鷹山登山口への林道に迷い込み、不思議な体験をしました。宿泊した旅館の女将さんの話では、不慮の死を遂げた迷える霊がさまよっているとか・・・
現在科学でも解明されない霊って、なんなんでしょうね。
トンネルを出ると、やがて高城山登山口の分岐に戻ってきました。時刻は11:35です。ここでお昼にしましょう。
さて食事を終えましたがまだ12時です。犬鳴川の対岸の灯明ケ岳に登るか温泉に入って帰るか、まだ決めていません。ぶらぶら林道を歩きながら・・・どうする?
犬鳴川対岸にそびえる山に視線をやると、かなりの急斜面で相当きつい登りが想像されます。満腹で急斜面の山を登るのはしんどいので、林道をこのまま歩き温泉にでも入って帰ろうか、で話がまとまりました。
本堂から登ってきた道を見送り、林道を歩いていると下に降りる道があります。どこに出るのだろうと興味半分でその道に入ります。すると下に先ほどの不道明王が見えてきました。な~んだ同じ所に出るんだ。
ここでまたまた予定変更です。時間は早いし、せっかくだから灯明ケ岳に登ろう、という話になりました。
登山口は不動明王の右側にあります。鳥居をくぐり橋を渡ると山道です。すぐにこんなお願い板があります。
ジグザグに切られた道はかなりの急登です。途中にある道標。
急登を登りきると奥の院・倶利伽羅不動明王と書かれた鳥居の前に出ました。ここが灯明ケ岳のようです。
道はここからさらに上に延びています。50mほどの急登に耐えると経塚権現山に着きました。
灯明ケ岳・経塚権現山共に展望は全くありません。さらに西に尾根はのび、樹間からピークが見えますが、天狗岳のようです。
ついでですからピークを踏んでおきましょう。ここまでほとんど植林の中を歩いてきましたので、短い区間ですが気持ちのいい自然林の中を歩きます。
10分ほどではっきりとしたピークはありませんが、天狗岳に着きました。
少し離れたところに立派な天狗さんが祀ってあります。
時刻は13:10。ここも展望がまったくないので、天狗さんに手を合わせ下山します。これで本日の予定は終了です。登ってきた道を引き返します。天気もまずまずで寒さも一服の今日は登山者より観光客、神社参拝者が多いようです。
14:10 無事駐車場に戻ってきました。重い靴を脱ぎ駐車場下の温泉に向かいます。山+温泉の昨今ですが、登山後にゆっくり入る温泉は、また格別ですね。
[データー]
自宅6:30⇒花田IC(播但道・姫路・加古川BP・第二神明・阪神高速)和泉佐野北IC⇒府20⇒R170
⇒府道62・ 犬鳴山駐車場8:30
スタート8:45→林道別れ登山口9:45→尾根10:25→高城山10:40~10:55→林道11:25→登山口11:35(昼食)12:05→不動明王像12:15→灯明ケ岳12:45→経塚権現堂12:55→天狗岳13:10→ 不動明王立像13:50→駐車場14:10→温泉14:20~15:20 帰路は往路引き返す
(歩行距離 約9.5キロ 累積標高差 約1060m)