No370 岡山泉山・中林(滝めぐり)コース
中林(チュウリ)コースは記録を調べると、前回は2009・11・20に登っているので、ちょうど5年ぶりになります。その後登山口に至る林道が崖崩れで通行止めになり、すっかり忘れていました。
7時自宅出発。R29を山崎ICまで走り中国道に乗り、院庄で下ります。R179を北上、、約4キロ先の男女トンネル手前の交差点を右折、県道392に入ります。この県道、途中から県道75に変わりますが、院庄ICから約15キロ、大町の町名標示板と中林バス停の手前を左折し、林道に入ります。大きな泉山登山案内板もあります。
約3キロ舗装林道を進むと終点の駐車場とトイレが設置された登山口に着きます。
9:00支度を済ませ出発、すぐに中林川に架かる木橋を渡ります。
美しい流れに沿って歩くと二つ目の木橋があり、渡った先に左折天の川コースの道標があります。
直進は直登コースで、すぐ先で右に流れ星コースを分けます。左折の天の川コースは天の滝まで沢沿いを歩き、直登コースに合流します
しかしこのコース人が入らないとみえ踏み跡がなくなってしまったので、ガケをよじ登り直登コースに出ます。
すぐに左下に天の滝が見えてきますが(赤い矢印)、谷に下りないと樹木が邪魔をして全容を見ることができません。しかし谷に下りるのも面倒なのでパスしましょう。
5年前の天の川の写真です。滝の下までしっかりした道がありました。
15分ほど歩くと道標があります。直登コースは激登りなので下山用とし、左折天の川コースに入ります。
と言っても道標は落下して朽ちはて、文字は読めません。
5年前はこうでした。2枚をよく見比べると、道標を壊した犯人は、矢印の木が倒れたための様ですね。
うっとうしい植林が切れると、パッと明るい世界に飛び出しました。手摺替わりのクサリがある涸沢を渡ります。
短いつづら折れの道を登ると落差30m、豪快に流れ落ちる火の滝です。
滝の下を過ぎると登山道は滝を右に見てジグザグの急な登りになります。
ロープ・クサリの連続する足場の悪い道に変わります。歩幅程のガケ道もあるので、要注意です。
火の滝から20分ばかり登ると、十六夜の滝です。滝と言っても落差はなく、小滝の連続と言った感じですね。
十六夜の滝を過ぎると流れから離れ、斜面に取り付きます。高度を上げるに連れて木々は葉を落とし、冬の装いになってきました。
ジグザグに登っていくと東屋が見えてきます。上から見ると半分屋根が崩れかけていますが、5年前と変わらず頑張っています。東側の展望が一気に開けますが、正面に見える那岐山はモヤってはっきりしません。
10分ほど休憩して縦走路に向かいます。ここからは傾斜も緩くなり、ヤレヤレ。
10:50井水山(南峰)に飛び出しました。
三角点は三等で点名は養野です。
ザックを置いて少し西に下ったところにある大岩、のぞき岩に向かいますが、斜面が濡れて滑りやすいため諦め、引き返します。
さあ泉山に向け出発しましょう。左が中央峰・右が泉山(北峰)です。
15分で中央峰に着きました。
左から奥津温泉方面からの大神宮原コースが上がってきます。雪山と夏山の2度歩きました。雪山は西向きの斜面で雪が深く、樹氷も最高でしたが、夏山としては平凡でこれと言った印象が残っていません。
井水山をふりかえります。
これから向う泉山。写真中央後方に三角錘の角ケ仙がのぞいています。
左斜面に広がる紅葉を見ながら歩きます。
11:45泉山に着きました。この岩の上から晴れていれば北西方向に大山が見えるのですが、今日は雲の中です。
北側の大展望。
三角点は一等泉ケ山。
山頂広場で食事をいただき、12:25下山開始です。
右中央峰、左井水山。
15分で中央峰に戻ってきました。那岐山方面は相変わらずモヤっていてはっきり見えません。
調整して山をクッキリと。
下山は井水山手前ノコルから直登コースを下りますが、ちょっとまわり道して津山高校ヒュッテに寄って見ます。
S33年設立から数えて3代目の津山高校ヒュッテ。現在の建物は平成9年12月完成。津山営林署や町などの財政負担で建設されました。収容人数は20名。
下山開始です。最初はなだらかな笹原の尾根道ですが、1100mを過ぎるあたりから激下りが始まります。
高度を下げ 自然林から植林帯に入りますが、激下りは続きます。特に急斜面には所どころ偽木階段が設置されています。
標高800m当りの二の滝分岐です。散らばっている案内板を形だけ戻しておきましょう。
さらに下るとしっかりした道標があり、二の滝に向かいます。
途中に三の滝分岐がありますが、道がはっきりしないのでパスして二の滝に向かいます。
分岐から7・8分、ほぼ等高線沿いに歩くと、落差20mほどの二の滝に着きました。火の滝の源頭部が井水山に対し、こちらは中央峰・泉山になります。三の滝はこの上流にあたります。
ここから流れに沿って下ると中林の滝に出ますが、二の滝をパスした仲間2人が分岐あたりで待っているので、引き返します。分岐から最後の直登コースを下ります。直登コースは最後まで急な道で、やがて登りのコースと合流します。右側下に天の滝を見ながら下ると中林の滝分岐です。傍に私設の概念図がありますが、読みにくい文字はよろめき銀座です。急な下りで思わずよろめくところから、名付けたのかな?
2・3分も歩けば六つある最後の中林の滝に着きました。落差30mの立派な滝です。この上流に二の滝・三の滝があります。
そばにあるお籠堂。
滝から少し歩いて二つの橋を渡り、14:25無事駐車場に帰ってきました。朝は私たちの車だけでしたが、5台になっています。
泉山と言えば登山者の多いAコースや笠菅コースのようになだらかな山の印象がありますが、この中林コースは別格で、また泉山にしみ込んだ雨水のすべてがこの中林川集中しているのではないか、と思わせるほど水量が豊富です。
14:30駐車場を後にいつものように温泉行きです。このあたりでまだ入っていない温泉が2ケ所ありますが、そのうちの一つ瀬戸川温泉に向かいます。R179に出て少し南に走り、右手に消防署が見えてきたらその角を右に入ります。ちょっとわかりにくい場所ですが、案内標識に従って走ると15:00温泉に着。想像していたよりも小さな温泉でした。
[今日のデーター]
姫路出発7:00⇒R29⇒山崎IC(中国道)院庄IC⇒R179⇒県道392・75⇒大町集落左折林道終点P8:45
出発9:00→直登コース分岐9:15→火の滝9:30→十六夜の滝9:50→展望東屋10:35~10:45→井水山10:50~11:05→中央峰11:20~11:30→泉山11:45~12:25→中央峰12:40→津山高校ヒュッテ12:50~二の滝分岐13:40→二の滝13:50→中林の滝14:15~14:20駐車場14:25
駐車場発14:30⇒往路引き返し途中で(瀬戸川温泉へ15:00~15:55)⇒姫路17:40
(走行距離約190キロ 歩行距離 約7・5キロ 累積標高差 約950m)