みちくさおじさん山を歩く

No365 中国山地 広島 吾妻山~比婆山

吾妻山(1238.4m)~比婆山(1264m) 広島県庄原市・島根県奥出雲町 2014・10・18 (土)天気・晴れ メンバー・2人

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9月末から10月にかけて、奥秩父の甲武信ケ岳・雲取山・両神山,そして深田久弥の終焉の山となった茅ケ岳におまけの山として登ってきましたが、整理のまずさからデーターが行方不明につき、これらを飛ばして次からをアップします。

吾妻山国民休暇村から登る吾妻山は平成12・14年の2回が記録に残っており、また比婆山の方からも2回ほど吾妻山まで足をのばしていますが、こちらの方は記録が見あたりません。
今日はまる12年ぶりに吾妻山国民休暇村側から吾妻山~比婆山のピストンです。
これまでは全て日帰りでしが、今回はのんびりモードで前夜発にしました。

相棒さんの仕事帰りを待って18:40に姫路を出発。播但道から中国道を走り、三次ICを下ります。宿泊地似は21:20着です。

翌日は7時出発、松江道を高野ICで下り、県道39~R432~県道255~254と走り、標高1000mの吾妻山国民休暇村の駐車場に7:55着きました。
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8:05 準備を済ませ、休暇村の建物の左から登ります。
始めてきた時は建物の南北両側に貫通の出入口があり、放牧されていた牛が自由に行き来していてビックリした記憶が残っていますが、建物は改修され、入り口は南側のみになっています。

休暇村の北側は池の原と呼ばれる解放感あふれる広々とした草原です。昔はここで牛が放牧されていたと思うのですが・・・・
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休暇村を振り返ります。
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小坊主といわれるなだらかな丘に向かいます。
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草原に名残のマツムシソウがまだ花をつけています。
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池の原と呼ばれるこのあたり一帯は夏は高山植物が咲き乱れるところで、12年前は8月に来ていますが、今でもあちこちに高山植物が咲いていた記憶が残っています。後方の山は池の段と立烏帽子山。
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草原が終わると灌木地帯の緩やかな登りです。
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休暇村です。
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烏帽子山。名前とはうらはらに、なだらかな山容です。
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吾妻山頂上です。のんびり登って45分。軽いハイキングですね。三角点は四等、点名は吾妻山です。
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写真中央後方にかすかに大山とその右に烏ケ山が見えます。
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大山・烏をアップ。右端は上蒜山です。
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こちらは宍道湖方面ですが、モヤって確認できません。
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西の展望。中央高い山は猿政山で、その左後方の丸い山は大万木山。いずれも計画倒れの山です。
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すぐ下には国民休暇村。
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左から烏帽子山・比婆山・尖った山は立烏帽子・右に続くなだらかな山は池の段。
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池の段からさらに南の竜王山までのパノラマ写真。快晴の空のもと,まさに360度の大展望です。
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眼下に広がる広大な台地は大膳原です。その後方左は烏帽子山、右が比婆山。
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大膳原への下り。
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南の原分岐。帰りは吾妻山に登らず、裾を巻き南の原経由で駐車場に帰ります。
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大膳原に下りてきました。
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吾妻山を振り返ります。このあたりからだと、標高差わずか200mくらいです。
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9:40大膳原から少し下ると最低コルで、北側の大峠から登ってくる道と合流します。
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コルから烏帽子へは少し急な登りになります。
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烏帽子山をカットして直接比婆山御稜に行く道を分けます。帰りはこちらを歩きます。
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10:15広い烏帽子山頂上に着きました。大勢の人が休憩されています。
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南が比婆山です。
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吾妻山より少しは近くなった大山・烏をアップします。
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周りを灌木に囲まれた広い山頂には、あちこちに踏み跡がありますが、その一つ北西方向の踏み跡に入ると大きな岩があります。そばの案内板を見ると烏帽子岩で、これが山名の謂れでしょうか。
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南方の踏み跡をたどると、比婆山を望む一角に岩があり、立て札があります。
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岩の表面にはっきりした溝があり、なるほど溝は比婆山の方向にピッタリ一致しますね。ただこれまでは山頂は素通りで、この二つの岩の存在を、今日初めて知りました。
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ところで広すぎる山頂、今日も三等三角点烏帽子山の位置確認ができませんでした。時刻は10:30、まだお昼には早いので御稜に向かって出発しましょう。道標は0.9キロとなっています。
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尾根上の広い登山道はあまり高低差もなく、のんびりと散歩気分で歩きます。比婆山は特別天然記念物の指定を受けているブナの原生林が、まわり一帯に広がっています。そろそろ黄葉に染まりつつあります。
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10:50 比婆山御稜に着きました。
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7本の老木に囲まれた巨石、中央に写っているのですが周りが明るすぎ・・・というより腕が悪く、この写真からはよくわかりません。
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時刻は11時です。このまま池の段から立烏帽子まで行くと往復約2時間程度。時間はタップリありますが、相棒さんは「帰りがしんどいので、今日の予定はここまでにして帰りましょう」と言われるので、素直にUターンします。
さてそろそろお腹が空いてきましたが尾根道は食事をする適当な場所がないので紅葉を見ながら、烏帽子までバックしましょう。そういえばあちこちでカメラマンの姿を見かけます。
紅葉は東日本は比較的赤が多く、西日本は黄色が多いと聞きますが、植生の違いでしょうか。
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烏帽子の手前にある烏帽子をカットする近道分岐です。登りの時御稜へ近道の道標がありましたが、あの道です。烏帽子はカットして食事は大膳原に予定変更しましょう。
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5分ほどで烏帽子からの道と合流、急坂を下ってコルを通過。ススキの大膳原に戻ってきました。適当な所で腰を下ろし、コンビニ弁当をいただきます。
ススキの原っぱで横になり、青空を見つめていると詩人になりそう、なんちゃって・・・左烏帽子と右比婆山。
今日は澄んだ青空がとってもキレイです。
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12:30 何時までも寝ころんでいたい気持ちですが、12:30出発します。吾妻山と南の原分岐に戻ってきました。もう一度吾妻山に登って見たい気もしますが、ここはほぼ等高線に沿った道の南の原に向かいます。
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展望のない自然林の中の道です。「これなら吾妻山に登った方がよかったね」
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南の原の道標があります。
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真っ赤に染まったカエデです。始めて見る貴重な赤です。
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13:30休暇村に戻ってきました。フアミリーの姿が多く見られる池の原の草原にさようならです。
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下山後の温泉行きは習慣になっていますが、ここの休暇村でも入浴可です。但し一般的な日帰り温泉でなく、宿泊者用なので15時からです。それを承知で女性の係員に尋ねると、「これから準備しますので、どうしても3時頃になります」当然の回答です。はい スミマセン。
帰り道、松江道の口和ICを下りた所にある温泉を調べてきているので、そちらに回りましょう。

13:35 下山車の行列に混じってスタートします。R432に出て西進していると、相棒さんが温泉の看板があった、と言われるのでバック。
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標識に従って奥に入ると真新しい感じの建物がありますがヒッソリしています。営業しているの?の雰囲気ですが、思い切って入ります。
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大人¥350 小学生¥150 小学生以下無料。係のおじさんの話では、庄原市社会福祉協議会が行政から委託され、管理を行っているとか。
館内はこじんまりとしていますが、ぬるっとした肌ざわりのいい温泉で、今時¥350で入れる温泉はそうありません。

15:05 温泉を出発、5分あまり走ると松江道高野ICです。松江自動車道は山陰自動車宍道ICから中国自動車道三次東JCTを経て山陽自動車道尾道JCTを結び、三次JCT~尾道JCTは尾道自動車道になります。

現在尾道道の一部区間が工事中ですが、26年度中に完成。採算性が乏しいので国と地方自治体が建設する直轄方式なので全線無料です。
関西人にはあまり走る機会がありませんが、ドライバーにとって無料はいいことです。そういえばたまに利用する鳥取道も直轄方式ですね。

行きは播但道経由で中国道を走りましたが、帰りは料金節約で中国道山崎で下車、18:20姫路に帰ってきました。

夏はお花畑になる池の原の高原からススキの大膳原、そして紅葉が始まった比婆山のブナの原生林を巡る5時間あまり、天候にも恵まれ楽しい山歩きでした。

[参考データー]

姫路18:40⇒播但道・中国道三次IC⇒宿泊地21:20

宿泊地7:00⇒三次IC(中国道・松江道)高野IC⇒県道39⇒R432⇒県道224・225⇒吾妻山国民休暇村P7:55

スタート8:05→吾妻山8:50~9:05→最低コル9:40→烏帽子山10:15~10:30→比婆山御稜10:50~11:00→最低コル11:45→大膳原食事11:50~12:30南の原13:05→休暇村P13:30

出発13:55⇒往路引き返し R432沿線たかの温泉(14:25~15:05⇒高野IC(松江道・中国道)山崎IC⇒R29⇒姫路自宅18:20

(走行距離 約580キロ 歩行距離 約9キロ 累積標高差 約700m)

by hotaka443 | 2014-11-05 18:39 | Comments(0)