みちくさおじさん山を歩く

No360 焼岳 中ノ湯温泉から田代橋へ

焼岳(北峰)2444.3m 長野県松本市・岐阜県高山市 2014・9・2~3 天気・晴れ メンバー・6人

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9月2日 (火)

焼岳は前回2007年のお盆に登っているので、ちょうど7年ぶりになります。

焼岳は山友Aさんが以前から登りたいといわれていた山の候補の一つですが、メンバーが6人になったのでSさんの車をお借りし、7時に出発します。
遠方行きにしてはのんびりした時間ですが、今日は宿泊まりなのであわてることはありません。

山陽・中国・名神・東海北陸を渋滞もなく順調に走り、飛騨清見JCTから中部縦貫に入り終点の高山で下ります。将来は松本まで走り長野道につながるがるのですが、さていつのことやら・・・完成は未定です。

狭い高山の市内を避け、走りやすい県道457・R41・県道89を経由して松本に向かうR158に合流します。
途中で乗鞍の話になり、メンバーさんでまだ登っていない人がいるといる事がわかったので、ちょうど道筋であと少し走ったところにある ほおの木 平バス停に寄ってみます。

係員さんによると次の発車が12:55で山頂まで45分。剣ケ峰往復が約3時間かかるが、山頂発の最終便が16:50なので・・・・
急げば乗れるでしょうが、あわただしいのでまた次の機会としましょう。そういえば乗鞍や上高地も、以前は車が入れるよき時代でした。
帰宅後記録を調べると、私も最終が2002年で、どんな山だったか、ほとんど記憶に残っていません。

もう少し早く出発していたら登れたのに、乗鞍は全く頭にありませんでした。

12:30平湯温泉バスターミナルに着きました。さすが9月、夏場のあの混雑ぶりはどこえやら、閑散としており、駐車場も無料です。
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昼食を済ませ、時間は早いですが今夜の宿(中ノ湯温泉旅館)に向かいます。コースは上高地側と新穂高温泉側、そして展望のいい中ノ湯温泉側の3ケ所がありますが、アプローチのいい中ノ湯コースを登ります。

平湯温泉からは中部縦貫道安房峠道路ができてから、ほとんど車が走らなくなったR158で岐阜・長野県境の安房峠に登ります。

安房峠道路の安房トンネル(全長4370m)はわずか5分程で走りぬけますが、1997年の完成以前の安房峠越は観光シーズンになると5時間、ひどい時は8時間かかったそうです。
トンネルは何度か走りましたが、峠越えは始めてで期待していましたが、普通車の離合さえ部分的に困難なヘアピンカーブが連続しており、ここにバスが入り込む行楽シーズンの大渋滞は納得です。
安房峠を越え少し下ると瞬間焼岳が樹間からのぞきます。
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焼岳登山口です。広い路肩に数台の車が停まっていますが、小さなわかりづらい道標があるだけで、うっかりすると通り過ぎてしまいそうです。
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13:45ヘアピンカーブの途中に建つ(中ノ湯温泉旅館)に着きました。
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玄関には「日本秘湯を守る会」の提灯がかかっており、なかなか立派な温泉宿です。
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さて登山コースですが、前回は平湯温泉のアカンダナ駐車場に車を停め、バスに乗って中ノ湯温泉で下車、すぐ近くの中ノ湯コース登山口から登りましたが、この中ノ湯コースは崖崩れで現在は通行止め。
したがって車の関係で新中ノ湯コースのピストンになってしまいます。

上高地側に下りたらいいのだけど、旅館に戻る便がない、なんてロビーで話しをしていたら
「上高地でバスに乗り、中ノ湯温泉で降りたら傍にある1軒屋の「中ノ湯売店」で電話して下さい。迎えに行きますから」と傍で話しを聞いておられた係の人のありがたいお言葉。決まり!」
また旅館横から上の登山口まで専用の登山道があり、15分位で行けるそうです。

部屋で落ちついてからまだ時間が早いので、教えていただいた登山口までひと登り、10分で登れました。

ロビーの窓から狭い範囲ですが、明神や穂高が眺められられます。
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温泉に入り、食事を済ませて早目に布団にもぐりこみます。


9月3日 (水)

朝5時5分、穂高の表情。
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朝食は7時からなのでお弁当をいただき、5:55出発、上の国道沿いの登山口に登ります。
3台ほどの車が路肩の広場に停まっており、1台は出発の準備をされています。

6:05スタート、ほぼ等高線に沿った緩い登りから尾根に取り付きます。自然林の中で視界はありません。
木の根や岩の露出した所もありますが、おおむね歩きやすい道が続きます。
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1時間半ほど登ると、ようやく焼岳が姿を現しました。
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リンドウです。まだ蕾ですがあちこちにに見られます。
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早くも秋色に染めたナナカマドと、焼岳の左南峰と右北峰。
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登山道崩壊で通行止めになった中の湯ルートとの合流点付近。バック右は霞沢岳と左明神岳。両山の谷筋のバックは蝶ケ岳あたりか・・・
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白い噴煙がはっきり見える位置まで登ってきました。
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南北の峰を結ぶ尾根に出ました。火口湖の正賀池。
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ガスが谷から登ってきました。硫黄で黄色くなった噴気孔。
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近づくと暖かい。
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三角点のある最高峰南峰は立ち入り禁止。
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無数に空いた噴気孔。
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北峰とすぐ東の小さな峰とのコルにザックを置いて、北峰に向かいます。蒲田川方面もガスで閉ざされていましたが、瞬間笠ケ岳がチラリ。
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所どころで噴煙立ちあげる岩場を登ると、北峰山頂です。しかしガスで残念ながら視界は閉ざされています。
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北方を見つめていると、ガスの間からボンヤリと槍の穂先がのぞききました。槍から右へ大喰岳・南岳に続きます。
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正面に穂高連峰と左端に槍ケ岳。
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ガスは深くなるばかりなので大展望は諦め コルにむかって下ります。
今突然噴火したらどうなるのだろう・・・なんて考えながら噴気孔の傍を通ります。

登山日から1ケ月も遅れてこのブログを書いていますが、実に不幸な噴火が御嶽山で発生しました。そして乗鞍やこの焼岳も火山性微動が増えているとか。今だともう興味本位で噴気孔をのぞきこむなんてできないでしょうね。
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さて当初の予定変更で上高地方面に下りましょう。下の谷間に点のような青い屋根の焼岳小屋が確認できますが、ここからは激下りです。正面の穂高連峰にまつわりつくガスは晴れそうにありません。
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岩がゴロゴロする急な下りです。
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下山道の所どころにも噴気孔があります。
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ガスの切れ目から瞬間西穂高ロープウエーの支柱がのぞきました。
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10:10中尾峠下りてきました。ここから分岐する中尾温泉への道は、新穂高温泉郷と新穂高ロープウエーの中間あたりに下ります。道標の下の禿げた文字は、焼岳小屋・西穂高岳になっています。
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激下りもここで終わり、すぐに二つの大岩が並んだ焼岳展望台があります。
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しかしガスで焼岳は隠れてしまいました。傍にある二つの噴気孔。かすかに噴煙が上がっていますが、人間の身体がすっぽり入りそうです。
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右下に大正池が見えます。建物は大正池ホテルかな?
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谷間にひっそりとたたずむ焼岳小屋。
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10:30 小さな焼岳小屋に着きました。
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15分ほど休憩し下山しましょう。つづら折れの急降下です。
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やがて何か所かのハシゴ・クサリが現れます。
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30分近く歩くと傾斜も緩くなり深い林の中に入ります。
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変化のない退屈な樹林帯がやっと終わり、12:05広い林道に飛び出しました。道標は左河童橋・田代橋方面のみです。
旅館に帰るには田代橋は遠回りになります。確か反対方向に行くと大正池ホテルあたりに出るはずでが・・・しかし記憶は定かでありません。今回は中の湯ピストンの予定だったので地図の用意もしていません。
記憶間違いだとまずいので 間違いのない田代池に向かってテクテク歩きます。
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15分ほど歩くと三差路の交差点があり、左側が西穂高岳登山口です。田代橋は右に折れます。
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少し歩くと梓川の流れが二つに分かれた所に橋が架かっており、手前が穂高橋でその向こうが田代橋です。
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ここまで帰ってくると人通りも多くなり、特に若者が目立ち活気があふれています。
穂高橋から見る穂高方面は雲が低く垂れこめています。
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田代橋を渡り終えた所にある案内板。まわりは観光客やツアーの団体さんで溢れています。
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大勢の人の流れに乗りゾロゾロ歩きます。が途中で方向違いに気がつきました。田代橋からそのまま東に進むと、すぐに帝国ホテル前のバス停に出るはずですが、今は南に向かう遊歩道を歩いているのです。
今さら引き返すのも面倒だし・・・遊歩道が枝分かれし、歩行者も減ってあたりはり静かになってきました。
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地図なしの大失敗ですが前進あるのみです。1時間近く歩いてようやくバス道に飛び出しました。少し先に大きな建物とバス停が見えてきました。大正池ホテルです。

バス停の時刻表を見ていると、すぐに沢渡行きのバスがやってきました。ラッキーです。
車窓からながめる焼岳はガスの中です。
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釡トンネルを抜けると中の湯バス停で、5分あまりの乗車で¥470は ちと高いかな?と思うけど山岳地帯なのでこんなものでしょうか。

釡トンネル。右は新釡トンネルで左が旧釡トンネル。一番最初にここを訪れた時は車で上高地まで入れたのですが、今思うと懐かしいですね。
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旧トンネルをのぞくと・・・
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釡トンネル入口に中の湯温泉旅館の直営の小さな売店があり、ここで中の湯温泉旅館に電話してもらうと、温泉のバスが迎えに来てくれるようになっています。

10分ほど待つとマイクロバスの到着です。
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つづら折れの旧R158の急坂を5分ほど登ると、中の湯温泉旅館に帰ってきました。宿泊者にはもう一度入浴可のサービスがついているので、ゆっくりと山の汗を流します。
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14:50 旅館を後に帰路に着きます。往路を引き返し、21:15自宅に帰ってきました。

何の予告もなしに噴火した御嶽山を思うと、その延長線上にある焼岳も今となっては登山者は躊躇するかもわかりません。尊い命を奪われた山仲間の御冥福をお祈りいたします。

[参考データー]

9/2(火)
姫路自宅7:00⇒山陽姫路東IC(山陽・中国・名神・東海北陸・中部縦貫)高山IC⇒県道457・89⇒R158⇒平湯より旧R158⇒中の湯温泉旅館13:45

9/3(水)
中の湯温泉旅館5:55→旧R158登山口6:05→焼岳9:05~9:30→焼岳展望台10:15→焼岳小屋10:30~10:45→登山口12:05→田代橋12:20→大正池ホテル前バス停(13:20⇒13:25)中の湯バス停
(13:35⇒13:40)中の湯温泉旅館

中の湯温泉旅館14:50⇒往路引き返し自宅21:15着

(歩行距離 約11.5キロ  累積標高差約1180m)

by hotaka443 | 2014-10-07 15:00 | Comments(0)