No351 兵庫多紀アルプス・三嶽のクリンソウ
天気・晴れ メンバー・3人


先週 Jさんから三嶽のシャクナゲ見物に誘われましたが結局わからず下山、今日は同じく三嶽のザゼンソウ見物です。
今日はもう三嶽には登らず、ザゼンソウ群生地まで。場所は山頂に向かう登山道の途中から左の谷に下りたあたりだそうですが、私には始めてです。
以前は火打岩バス停あたりの路肩に停めた記憶がありますが、バス停の小広場に一台車が停まっています。少し先で農作業をされているおじさんに駐車場を尋ねると、この先に20台ほどの駐車場があるとの事。
念のためにバス停に一台停まっていると話すと、空いていれば停めていいとの返事です。
以前はバスの転回場で駐車禁止だったように記憶しているのですが・・・ホントにいいのかな?
半信半疑ですがOKの返事をいただいたのでバックして停める事にします。

それでもバスの時間が気になるのでバス停の標識を見ると・・・
なんとバスは撤退、乗り合いタクシーに変わっていました。ダイヤは平日3便、土・日・祭日は2便で1時間前までに氏名・人数等を営業所に連絡を入れる予約制になっています。
沿線の過疎化が進み、車社会の現在バスを利用する人も限られてきたので仕方ない事です。
さて現在の時刻は9:30でタクシーは10:58発になっています。邪魔にならないか気になるところですが、まだスペースがあるのでターンは出来るでしょう。

余談になりますが、過疎化といえば1979年(S42年)に廃止されるまで現在の福知山線・篠山口から国鉄篠山線が福住までの17・6キロを走っていました。ちょうど今のR372とR173が交差する少し東に福住駅があり、山陰線の園部に繋ぐ予定でしたが、篠山線そのものが赤字で採算が合わず、廃止されてしまいました。
さらに戦前は京姫鉄道なるものが京都~篠山~姫路を結ぶ鉄道を計画されていたとか。戦争で山陽本線が爆撃された際のバイパスが目的だったそうです。
準備を済ませ出発しましょう。バス停にある案内板。

三嶽への登山道は近畿自然歩道になっており、三嶽からは先週歩いた粟柄への下山道に続きます。
県道を北に向かって歩くと、三嶽への登山道の記憶が甦ってきました。二軒並んだ民家の間の矢印にあります。



前方の獣除けネットを開いて中に入ります。

最初は杉林の中の階段道ですが、登るにつれ自然林の快適な道に変わります。

やがて尾根に出ます。丸山コースとの合流地点です。

マナーのない盗掘者には困ったものです。

なだらかな尾根道を進むと、鳥居堂跡を通過します。

バス停寄り1時間ほどでザゼンソウ群生地の分岐に着きました。過去のデーターを調べてみると最後に登ったのが平成18年、その時はまだこの看板はなかったので、ザゼンソウが発見されたのはそれ以後かな?

谷に下りていくと、すぐにロープが張り巡らされた所に着きます。


入口でパンフレッドをいただきます。

時計回りの順路を歩くと早速クリンソウのお出迎えです。



順路から外れて先に五輪塔に向かいます。ここにもパンフレッドの置き場があります。


大きな塔を想像していた五輪塔は、塔を象った五層の小さな石が5ケ並べられています。

五輪塔の前にクリンソウが群生しています。


このあたりが一番身近に花が眺められる場所のようです。

平日にかかわらず次々と登山者が訪れます。大阪からの女性グループが、これから小金ケ嶽に登り16:03の便で帰りますが、間に合いますか?と尋ねられたので、OKと答えます。
大阪のおばさんたちは賑やかで、元気いっぱい、エネルギーをもらったような気になりました。
おばさんグループから少し遅れて五輪塔を出発、順路へ戻り、谷の周りを一周します。





入口に戻ってきました。今日は三嶽には登らず下山します。帰り道で登山道から少し離れた開けた場所があったのでお昼にします。
メンバーさん持参の御馳走をいただき、駐車場に戻ってきました。時刻は13時です。
このまま帰るには早いし、今だと白亳寺(びゃくごうじ)で「ふじまつり」が開かれているはずだから行こう、とJさん。白毫寺は丹波市の五大山の麓にあるお寺です。
舞鶴若狭道丹南篠山口まで戻り、一区間の春日ICで下車、R175で北上します。5分ばかり走ると伯毫寺の標示があり左折、白毫寺の案内標識に従って走ると駐車場があります。
少し手前の駐車場がガラガラなのでそこに停め、お寺まで歩きます。

観光バスも止まっており大勢の人出です。

参拝料金¥300で境内に入ります。

後でわかったのですが、料金所に回らなくとも参道を歩けば無料で、大勢の人がフリーパスで境内に入っています。

パンフレッドによると(第13回九尺ふじまつり、5月3日より開花期間中)とあります。
白毫寺は法道仙人が開いたとされ、宗派は天台宗で本山は比叡山延暦寺だそうです。
境内には広場があり、120mあると言われるふじ棚からは見事なふじの花がこぼれています。


カメラマンやキャンバスに向かう人など、それぞれ満開の ふじ を楽しんでおられます。


境内をひと廻りして白毫寺を後にします。

クリンソウはちょうど見頃で、これだけの群生地を見るのは始めてです。
白毫寺のふじ棚も素晴らしく、花は最盛期をすぎた感じでしたが、見事なものでした。
今日は登山ではないのでデーターは取っておりませんし、汗をかいていないので温泉もパスで、舞鶴若狭道・中国道そして山陽道にまわって帰ってきました。

