みちくさおじさん山を歩く

No316黒班山より浅間山

浅間山(前掛山・2524m)長野県小諸市・御代田町/群馬県嬬恋(つまごい)村 2013・10・13(日)
天気・晴れ メンバー・3人


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朝食はおにぎりを作っていただき6:00出発します。さすが山間部、ぐっと冷え込み、車は朝露でびっしょり濡れています。
R141の佐久市内から見る浅間山。雲底を一直線に揃えて真っ直ぐ横に延びた層雲はとても美しいですね。
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R141から浅間サンラインに出て西進、すぐにチェリーバークラインに入ります。ここから高度差約1100mをヘアピンカーブを切ながら車坂峠に向かいます。
峠に近づくと、大きな高峰高原ホテルの建物が見えてきました。登山口はホテルの道路を挟んだ反対側になっており、ホテル裏側に無料の駐車場があります。またホテルは温泉で日帰り入浴OKなので、登山者にはうってつけの温泉です。
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7:10高峰高原ホテルの建つ車坂峠に着きましたが、無料の駐車場はすでに満車。群馬県側に少し下った道路上に並んだ車の間に駐車します。
準備を済ませ7:20大勢の登山者の後に続いて出発します。
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登山道は表コースと中コースがありますが展望のいい表コースを歩き、帰りは展望はききませんが時間短縮の中コースとします。
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このコースの標準タイムは9時間半となっています。実際はもっと早く歩けると思いますが、ざっと14.6キロ、累積標高差1420m、かなりハードなコースです。
短時間で登るには浅間山荘からのコースが早いですが、外輪山の黒班(くろふ)山を歩いてみたいので、あえてこのコースを選びました。
そろそろ色を変え始めたカラマツ林の中をゆっくり登ります。
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登山道の両脇には可憐ななシラタマノキが群生しています。
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右側の林の切れ間から覗く山並みは八ケ岳連峰のようです。右端の三角形は蓼科山でしょう。
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秩父山群の頭越しに富士山が顔を出しました。
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気温2℃、裸地は霜柱で真っ白です。
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シラビソの多い林を登ると、赤さびた噴火時の避難用シエルターがあります。
浅間山の一番新しい噴火は2004年でしたが、2006年に火山活動が一番弱い「レベル1」になり、火口から半径500mの第二外輪山の前掛山まで登れルようになりました。それまでは第一外輪山の黒班山までだったようです。
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シエルターから少し歩くと、槍ケ鞘(赤ゾレの頭)で、始めて浅間山の勇姿が目に飛び込んできました。朝日を背に受け、全体がまだ薄暗いです。左のガケの上がトーミの頭で、点になった大勢の人の姿が見えます。
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足を滑らせると真っ逆さまに・・・恐る恐る急斜面を覗きます。
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トーミの頭への登り。
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8:40 大勢の人で賑わうトーミの頭に着きました。
ここで始めて縦走する尾根を見ます。第一外輪山で左から黒班山、蛇骨岳、仙人岳・鋸岳と続きます。
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さあ 黒班山に向かいましょう。振り返ると八ケ岳とその間から甲斐駒と仙丈の頭が覗いています。右は中央アルプスでしょうか。トーミの頭には相変わらず登山者の姿が見えます。
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8:55浅間山の展望台、黒班山です。ここまでで帰られる人が多いそうです。
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10分ほど休憩し次の蛇骨嶽に向かいます。遠くなる黒班山と登山コースのない剣ケ峰(2281m)。
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黒班山を過ぎると樹木のない尾根に出ますが、途端に猛烈な北風の洗礼を受けます。
これから歩く蛇骨岳、仙人岳、鋸岳と尾根が延びています。
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9:30蛇骨岳に着きました。山名には謂れがあるのでしょうが、すごい名前です。
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次の仙人岳に向かいますが、途中で巡視員とすれ違います。「浅間山は強風が吹き荒れているので、十分に注意してくださいね」
仙人岳の奥は鋸岳。噴火の跡を物語る赤茶けた山肌。仙人岳山頂には大勢の人の姿が。
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9:50仙人岳に着きました。三角点は三等で点名は三尾山。左のピークが浅間山で右が前掛山です。
今日は強風のためか、噴煙が見えません。
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第一外輪山最後の鋸岳に向かいます。
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鋸岳の手前のコルから右へ下る道に何人かの姿(矢印)が見えます。下山ルートです。
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ほとんどの人が鋸岳に行かずにこのJバンドから下山されます。シャッターを押す瞬間、突然ニューと手がのびる・・・・誰だ!
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せっかくですから鋸山頂を踏んでおきましょう。特に見るべきものはありませんが。
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すぐ下のJバンド下降点にもどり下の賽の河原をのぞくと、登山道に数人の姿が見えます。
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Jバンドを慎重に下ります。岩がJの形をしている所から名付けられたそうですが、よくわかりません。
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浅間山の裾野と第一外輪山の間に広がる緩やかな地形の賽ノ河原。
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賽ノ河原にある大岩。数人が休憩されていますので、コーヒータイムにしましょう。バックに剣ケ峰、はるか彼方には蓼科山が見えます。
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溶岩の塊の仙人岳左と右は鋸岳。
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15分ほど休んで浅間山(前掛山)登山口に向かいます。あたり一面背の低いカラマツが黄葉しています。歩いてきた外輪山。左端のコブがトーミの頭です。
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11:05前掛山登山口分岐。
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カラマツ林を抜けると、いよいよ浅間山の斜面に取り付きますが、定規で線を引いたような真っ直ぐなラインですが、なかなかの急斜面です。
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登山者が多く、また急登に立ち止まる人がいて思うように進めません。標高差360mを直線で登ると、立ち入り禁止の看板があります。
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しかし大勢の人が看板を無視し火口に向かって登って行かれます。私も、と思ったのですが、どこかの団体のリーダーの「モラルが問われるような行動はつつしみましょうね」の声に思いとどまります。
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ここから直角に折れ、ほぼ等高線沿いにゆるやかに登って前掛山に向かいます。前方に避難用の半円形のシエルターが見えてきました。
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強い風を避け、中で数人が休憩されています。
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緩やかな登りを第二外輪山の前掛山に向かいます。ますます風が強くなってきました。
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12:10前掛山頂上です。バックは浅間山。地続きのように見えますが、後ろはガケになって落ち込んでいます。
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左右のピークの間のわずかな窪みが噴火口。右ノピークが浅間山最高点、2568mです。尚火口底は2338mになっています。
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強風に吹き飛ばされそうになりながら、素晴らしい展望を楽しみます。
明日登る四阿山(あずまやさん)と歩いてきた第二外輪山の尾根。
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歩いてきた第一外輪山の左トーミの頭から鋸に続く尾根。はるか後方の山並みは北アルプス?目を凝らすと槍~穂を発見します。しかし当然で向こうから浅間山の噴煙が見えるのですから。
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槍~穂をアップします。左から前穂・奥穂・涸沢・北穂・キレット・南岳・中岳・大喰・槍です。
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南の展望。佐久盆地を中心に、中央は八ケ岳連峰で左は秩父山地。右は中央アルプス。左の秩父山地に富士山がかろうじて確認できます。
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アップすると金峰山の後にひときわ高い富士山です。
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12:20あまりの強風に長居は無用、下山しましょう。
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12:35立ち入り禁止の看板に戻ってくると、大勢の人が噴火口より下りてこられます。登って見たい未練を断ち切り、下山します。登りの時より大勢の人で、渋滞です。
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13:10登山口に下りてきました。少し下った、風の通らないカラマツ林でコーヒータイムをとります。
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それにしても強い風、下りのシエルター近くで突風にあおられてバランスを崩し、手をつきましたが岩角で弁慶の泣き所を打ち、擦過傷による出血の重傷?です。
途中ですれ違った何人かは強風で諦め、下山すると言う人がおられましたが、私も経験したことのない強風でした。

20分ほど休憩し、草すべりに向かいます。見上げると奇岩が立ち並ぶトーミの頭が迫ってきます。
右側のピーク近くまで、約320mほどの激登が待っています。
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13:45湯ノ平口分岐です。直進すると1時間半あまりで駐車場のある浅間山荘に下れます。
このコースだと短時間で浅間山に登られますが、外輪山を歩く醍醐味が味わえません。
私たちは右に折れ、草滑りを登り トーミの頭を目指します。
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ポツンと一つだけ孤立した外輪山の一つ剣ケ峰2201m。
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キツイ登りに何度か立ち止まります。第一外輪山と遠くなる浅間山・前掛山。登山道がクッキリ見えます。
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トーミの頭から続く奇岩群。
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トーミの頭が近付きます。
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激斜面ですが、この写真では平凡ですね。
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トーミの頭アップ。
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やっと尾根の縦走路にたどり着きました。直進は登りに歩いた黒班山方面です。
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14:40トーミの頭に着きました。最後の浅間山を目に焼けつけます。
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すぐ下の分岐です。帰りは時間の短い中コースを歩きます。その代わり樹林帯なので展望はありません。
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15:25駐車地点に無事帰ってきました。お疲れさまでした。

歩行のみの標準タイムが9時間半ですが、休憩入れて8時間。
最初は浅間山くらい・・・と軽く考えていましたが、選んだコースはアップダウンが激しく、距離・標高差では中級クラスです。しかし思いで残る素晴らしく楽しい山でした。

15:35車坂峠を後にし、今夜の宿 千曲市の有名な戸倉上山田温泉に向かいます。豪華な建物が並ぶ大きな温泉街ですが、山屋さんご利用は並クラスです。

ゆったりと温泉につかり待ちに待った夕食は豪華です。
これだけではありません。次々と運ばれてきて沢山残してしまいました。
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[本日のデーター]

佐久市の宿6:00⇒R141⇒チエリーパークライン車坂峠駐車地点7:10

出発7:20→トーミの頭8:40→黒班山8:55~9:05→蛇骨山9:30→仙人岳9:50→鋸岳10:10賽ノ河原10:40~10:55→前掛山登山口12:10~12:20→前掛山12:10~12:20→前掛山登山口13:10~13:30→湯の平口13:45→トーミの頭14:40→中コース車坂峠駐車地点15:25

出発15:35⇒チエリーパークランド⇒小諸IC(上信越道)上田菅平IC⇒R144⇒R18戸倉上山田温泉(泊)16:50


(走行距離 約90キロ 歩行距離 約14.6キロ 累積標高差 約1415m) 

by hotaka443 | 2013-10-22 10:33