みちくさおじさん山を歩く

No309 千枚岳~荒川岳~赤石岳縦走

(3日目)千枚小屋~荒川岳(3141m)~赤石岳(3120.1m)~赤石岳避難小屋 2013・8・20 (火) 晴れ

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ヘッドライトを頼りに、午前4時に出発。北アと違い限られた山小屋のため、宿泊者どうしで顔なじみになります。
スタートも、椹島ロッジの食堂で隣合わせになった千葉の男性Aさん・Bさんの2人と同時になりました。
Aさんはベテランで先に登ってしまいましたが、もう1人のBさんはスローペースで足許が頼りないので、すぐ後ろについて登ります。
ヘッドライトも暗いので、懐中電灯を取り出して足許を照らしてあげますが、千枚岳直下のきつい登りにふらふら。
富士山の日の出が気になります。

4:45まだ薄暗い千枚岳に着きました。夜明けの準備を始めた富士山がとってもキレイです。
ここから直線距離でわずか50キロです。
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5分もするとみるみる明るくなってきました。三角点は三等点名は上千枚です。
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確認を忘れましたが、北岳の日の出が5:10頃ですから同じくらいだと思います。
ここで御来光を、のつもりでしたが、J さんは何故か先を急ぎますので後を追います。
一足先に登られた千葉のAさんの姿は見えません。Bさんは疲れたので後から行くとのことです。
これから向かう手前丸山と東岳(悪沢岳)
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明るくなると、あたり一面マツムシソウの花盛りです。
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岩陰に入り後方の景色が消えました。そろそろ日の出の時刻です。前方に大きな岩が見えたので走って飛び乗ります。時刻は5:10 ちょうど雲の上から太陽が顔をのぞかせる瞬間です。しかし富士山のちょうど前に千枚岳が立ちはだかっています。残念!
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千枚岳の下りは急な崖になっており、慎重に下ります。
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岩場のヤセ尾根からお花畑の斜面を横切ります。
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朝日が強すぎて 肝心のお花畑が死んでしまいました。シャッター押すだけ人間はこんなもんです。
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丸山への途中から素晴らしい展望を1枚写します。今日は楽しい3000mの稜線歩きです。
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5:45丸山に着きました。朝モヤの中に富士山が浮かんでいます。右はしに双耳峰の笊ケ岳と丸い山容の布引山が見えます。笊ケ岳は200名山で人気があり、椹島ロッジでも数名の人が予定されていました。
登りたい山ですが、一部難コースがあり、時間のかかる山です。
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素晴らしい展望ですが、目の前の荒川東岳(悪沢岳)に急ぎます。
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東岳が近づくにつれ岩稜帯に変わります。
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6:15荒川東岳山頂に着きました。
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標高3141m、高度ランキングでは6番目の標高を誇りますが、三角点はありません。
ちなみに①富士山②北岳③奥穂高岳④間ノ岳⑤槍ケ岳⑥悪沢岳⑦赤石岳です。
悪沢岳とはかわいそうな名前ですが、この山から流れ出る谷が大変急峻な所から、地元の猟師がよんだところから付けられたそうです。
富士山はモヤってきました。
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右端には笊ケ岳。
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北方の大展望です。手前中央が塩見岳、その後に重なるような山が仙丈ケ岳。その右一番奥の三角形が甲斐駒ケ岳です。
その右手前が間ノ岳、西農鳥岳、農鳥岳と続きます。右後方は鳳凰三山です。
北岳は間ノ岳のすぐ後なので見えません。
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少しアップにします。西農鳥と農鳥の間の?は、北岳は見えないので、位置からすると八本歯の頭(2920m)あたりでしょうか・・・それとも八ケ岳(2899m)?
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昨年白峰三山縦走の時、間ノ岳からこちらを撮った写真です。
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南に視線を移し、今日の最終目標の赤石岳方面を見ます。右の中岳から縦走しますが、遠いですね。
尚荒川岳とは、東岳・中岳・前岳の三山の総称です。その前岳ですが、縦走路から少し離れた位置にあるため、縦走路からピストンしますが、相棒さんはバテ気味なのでパス。私も体調不良で気力なくカットしてしまいましたが、今となっては非常に後悔しています。
前岳の下の矢印が、前岳をカットして荒川小屋の方に下る道です。が、この写真では確認できないですね。

中央アルプスや北アルプス方面は、残念ながら雲に隠れて見えませんでした。
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持参した簡単な朝食をいただき、6:40中岳に向かい出発します。
急な岩場を急降下、コルからは展望のいい尾根を登ります。
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7:35中岳避難小屋に着きました。
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避難小屋前からの富士山。光線が入り失敗作です。左は悪沢岳。
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荒川中岳は小屋から少し登った所にあります。荒川岳の最高峰・悪沢岳(東岳)3141mに三角点が無く、ここ中岳(3083.2m)に三等三角点、荒川岳があります。
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しばらく展望を楽しみます。といっても悪沢岳からの展望とそんなに変わりません。
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アップにすると甲斐駒と間ノ岳の間に(矢印)が写っています。位置からすると、どうも八ケ岳のようですが・・・・
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8:00中岳を出発、岩石帯を下ったコルが前岳への分岐です。ここから前岳はすぐ先でなので、ザックを置いて地形図にも記載されている荒川大崩壊地を見ておきたかったのですが、相棒さんは疲労気味でパス。
私も右にならえで、ここから下りになる荒川小屋に自然と足が向かいます。
東岳・中岳・前岳から成る荒川岳、その一つが欠けると荒川岳に登ったとは言えませんが・・・・
赤い屋根の荒川小屋(矢印)がはるか下に見えてきました。
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ここから荒川小屋にかけて、南アルプス最大級と言われるお花畑の中を歩きます。が、上の写真を見てビックリ!
2700~2800m近い山の斜面に張り巡らされたシカ除けネット。千枚小屋周辺も昨日ボランティアの学生さん達のネット設置作業を見てきましたが、こんな高所にまでシカが登ってくるのですね。

シカ除けネットの入口に着きました。
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2013年7月設置ですから先月です。最近 シカやサルの生息地が高山帯に拡大することにより、特に南アルプスではシカによる高山植物の食害が激しく、種によっては絶滅の危機にさらされているとのこと。
また彼らとのエサの競合で雷鳥もピンチに立たされ、個体数も減少しているそうです。
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今日はマトモな写真が無いです。体重激減でザックがやけに肩に喰い込み重い!体調不良で写真どころではありません。

荒川小屋が近づいてきました。手前小赤石岳とすぐ後ろの赤石岳は一体に見えますが、荒川小屋から赤石岳までは高度510mの激登りが待っています。それにしても大きな山ですね。
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いつも一緒にお付き合いをしてくれる富士山。
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荒川小屋まであと30分の道標を通過。
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お花畑が続きますが、紫色のマツムシソウがかろうじて確認できます。とにかくこのシーズンはマツムシソウが多い山です。
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9:00荒川小屋に着きました。スタートからちょうど5時間です。かなりのスローペースと思っていましたが、休憩時間などを入れると、標準タイムみょりかなり早い計算になります。千葉のAさんは30分ほど前に到着、美味しそうにラーメンを食べておられます。バテ気味の同僚さん、大休止しようとおっしゃいますので、私もいい匂いにつられラーメンを注文します。
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小屋の少し下に豊富な水量の水場があり、無料とのことなので、補給します。
少しモヤっていますが、小屋からも正面に富士山です。
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Aさんは先に出発されましたが、やっとBさんが到着。Aさんとは1時間ほどの遅れです。時々一緒に山に行くけど、いつもバラバラになる、と笑っておられるBさんを残し、我々も出発します。
ちょうど1時間の大休止で、タイムは10時ジャストです。

ここからは前岳から南にのびる尾根と、赤石岳とのコルの大聖寺平に向け高度100mの緩い登りになります。赤石岳にガスがかかりはじめました。
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10:30 大聖寺平に着きましたが、残念ながらガスの世界です。
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さて、ここからが最後の高度400mの激登りですが、尾根上にはいくつものピークが連続します。
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相棒さんはかなりの疲労か遅れ気味、私もかって経験したことのない疲れを感じていますが、一定のペースを守ってひたすら登ります。
大聖寺平からちょうど1時間後の11:30、やっと3081mの小赤石岳にたどり着きました。
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明日の下山コースにあたる尾根上に、赤石小屋が見えます。
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荒川小屋を振り返ります。前岳から伸びる尾根上には道はありません。
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左から前岳、中岳、少し離れて東岳、ぐっと高度を下げた右端が千枚岳です。
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30分休憩し、ちょうど12時にラストコースの赤石岳に向かいスタートします。
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アップで道を確認。最後のジグザグ道はきつそう。
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赤石岳は魅力的な大きな山です。ホレボレします。そして見る方向によって様々な顔を見せる山で、バスから見えた赤石岳は槍のように尖っていました。
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赤石のコルです。椹島への下山道分岐です。明日はここを下ります。
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最後の急登に耐え12:25ついに一等三角点赤石岳の山頂に着きました。
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一時切れていたガスが忍びよってきます。
すぐ南斜面下に赤石避難小屋が見えます。あと2時間半あれば赤石小屋まで降りられるのですが、相棒さんはもうヘトヘト、今夜は避難小屋に泊まろうとおっしゃるので、そうしましょう。
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ガスで視界が閉ざされているので、まず避難小屋に宿泊の手続きに行きます。定員30名の小さな小屋で、宿泊のみ食事はありません。まだ持参した食材があるので夕食は大丈夫です。
千葉のAさんは小屋前のベンチでBさんの到着を待っておられますが、まだ先になりそうです。

少し空が明るくなってきたので散歩しましょう。小屋の南に小高いピークがあり、標識が見えます。
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文字が禿げていますが赤石岳と読めます。一番上の文字は3120でしょうか。
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三角点のある3120mは向こうで、こちらははるかに低いです。
山頂には人の姿が見られます。手前が避難小屋です。
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このあたりの上空は晴れていますが、まわりは残念ながら視界が効きません。
すぐ南には聖岳ですが・・・
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再び濃いガスが湧いてきましたので、小屋に帰りましょう。小屋に帰るとBさんがようやく到着されました。
休憩されている人のうち何人かは聖岳への縦走で、今夜はあと2時間余りの百間洞山の家泊まりという人がおられます。

夜までの長いこと・・・宿泊者の多くは千枚小屋で一緒になった人たちで顔なじみです。
食事を済ませ、最後の宿泊者を迎え入れると、今夜の宿泊者は18名になりました。
それぞれ食事を済ませると、簡単な自己紹介の後関東弁と関西弁が入り乱れ、大宴会です。結構遅くまで話が弾み楽しいひと時を過ごし、眠りにつきました。

明日はいよいよ下山です。


[本日のデーター]

千枚小屋4:00→千枚岳4:45~5:00→丸山5:45→悪沢岳6:15~6:40→中岳7:45~8:00→荒川小屋9:00~10:00大聖寺平10:30→小赤石岳11:30~12:00→赤石岳12:25~すぐ下の赤石避難小屋泊まり    
(歩行距離 約10.5キロ  累積標高差 約1410m)

by hotaka443 | 2013-09-11 17:53