みちくさおじさん山を歩く

No306蓮華岳~針ノ木岳 種池山荘への尾根縦走は断念

蓮華岳(2798.6m)~針ノ木岳(2820.6m)長野県大町市・富山県立山町 2013・8・10(土)~12日(日) メンバー・4人

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8・10(土)晴れ

蓮華~針ノ木は5年ぶりになります。
あの時は扇沢に駐車、蓮華岳から針ノ木岳に登り、スバリ~赤沢~鳴沢~種池山荘を経て柏原新道を扇沢に下山の周回ルートの予定でした。

ところが午前中から積雲がもくもくと発達。そして蓮華から針ノ木まできたところ、雄大積雲が不気味な積乱雲に発達しています。
やがて雷雨になると判断、ヤセ尾根縦走中に雷に出合うと逃げ場がなく、アウトです。
結局縦走を諦め下山しましたが、案の定、その後ものすごい雷雨の到来でした。

今回は5年前のリベンジの意味もあり、張り切って4:30 自宅を出発します。しかしお盆の帰省と重なり、東に走るほど車が増えてきます。
そして大垣を過ぎたころから渋滞に巻き込まれ、ほとんど走らなくなります。今日中に針ノ木山荘まで登る予定なのでイライラです。

何とか一宮JCTにたどり着いたので中央道を諦め、東海北陸道に入ります。こちらはスイスイ走ります。美濃・関JCTで東海環状に入り、土岐JCTで中央道に合流します。
距離は20キロあまり長くなりますが、小牧JCT経由で中央道に入っていたのでは、いつになるかわかりません。

5時間あまりでいつもは走りますが、予定より大幅に遅れ、安曇野(旧豊科)IC11:35下車。扇沢の駐車場着が12:35になってしまいました。

係員の誘導で着いたその駐車場は、大町アルペンラインから左下に下った所にある広大な駐車場ですが、とにかくすごい車です。大半はアルペンルートへの観光客です。

この写真は下山日の11日5時半過ぎで、大半の車は帰ってしまっている。
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12:55支度を済ませ出発します。坂道を10分ほど登ると扇沢駅です。
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登山口は針ノ木隧道(関電トンネル)のゲート詰所手前にあります。立山黒部アルペンルートの専用道路で、一般車両は通行止めです。
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4回ほどこの車道をショートカットしてから山道に入ります。何度か涸沢や清流の沢を渡ります。小さな鯉のぼりが道案内です。
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明日はバックの尾根を歩きます。
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14:10 大沢小屋に着きました。あれ、改装したのかな?外観が新しくなったような気がしますが、室内は以前のままです。
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定員20名の小さな小屋で、針ノ木雪渓用に軽アイゼンのレンタルがあり、針ノ木小屋で返却すればOKです。10分ほど休憩して出発しますが、微妙な時間になってきました。大沢小屋の管理人は暗くなるまでには十分間に合うから、とおっしゃっていましたが・・・山小屋には前もって予約を入れています。

緩い傾斜の樹林帯を登りますが、Aさんは遅れがちで足取りが重くなってきます。
しばらく様子を見ますが、結局これ以上の歩行はムリと判断、大沢小屋に引き返す事にしました。
うっかりタイムを忘れましたが3時半頃でしょうか。

管理人は「引き返してきたのか。カギを締めて下りようかな、と思っていたところ。満足な食事はできないよ」
位置関係から中途半端なため利用する人は少なく、本日は我々4人のみ。
針ノ木小屋とは経営者は同じなので、キャンセルの連絡を入れていただきます。

「食事まで沢山花が咲いているから、散歩してきたら」と管理人さんが勧めて下さるので、登山道からその分岐点まで案内していただきます。
入口は雑草に隠れてわかりにくいですが、すぐにはっきりした道になります。扇沢に降りる近道ですが、地図には記入されていません。
坂を下ると針ノ木雪渓から流れ出る篭川を渡ります。
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橋から見上げると針ノ木雪渓の一部と、針ノ木岳が眺められます。
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登山道脇の花です。
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あと数枚ありますが、ピンボケです。適当な所で引き返します。

小屋の横に百瀬慎太郎のレリーフがあるので撮っておきましょう。
”山を想えば人恋し 人を想えば山恋し” 百瀬慎太郎は地元大町市の旅館経営者で、歌人でもあり、大沢小屋の創設者で、毎年慎太郎祭りが開かれるそうです。
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小屋は2部屋ありますが、私たち4人で独占です。谷合いなので展望はありませんが、爺ケ岳のみ眺められます。
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夕食です。満足なものはできないよ、と聞かされていましたが、なかなかなものです。
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管理人は気さくで話し好きな人ですが、めったに宿泊者が来ない?ので、口寂しいのかもしれませんね。
明日女性は5時起床、台所に入る約束が誘導尋問のような形で決まってしまいました。


[8/10 のデーター]

自宅4:30⇒山陽東IC(山陽・中国・名神・東海北陸・東海環状・中央・長野)安雲野IC⇒県道310⇒R147⇒県道45⇒扇沢無料駐車場12:35

駐車場スタート12:55→登山口13:05→大沢小屋14:00~14:20→途中で引き返し大沢小屋着15:30

(走行距離 約550キロ 歩行距離 約3.5キロ 累積標高差 約400m)




8月11日 (日) 晴れ

5時起床 女性達は早速狭い厨房に入ります。
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目玉焼きを作ります。
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盛付けをして、テーブルに並べます。
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まさか泊まった山小屋で食事の用意をするなんて・・・まあこれもいい思い出になるでしょう。ご苦労様です。
5:45 後片づけも終わり さあ出発しましょう。針ノ木山荘のある針ノ木峠まで3時間です。
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キスゲの咲く斜面の向こうに、針ノ木雪渓の末端部が近づいてきました。
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6:20雪渓取付き部に着きました。ここでアイゼン着用です。なくても登られます。先行登山者は少なく、わずか5人だけです。
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三大雪渓の白馬・劍にくらべると、針ノ木は地味な存在ですね。
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振り返ると、端正な山容の爺ケ岳がどっしりとその存在感を示しています。
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右後方の尾根を歩く予定です。
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1時間ほどで雪渓歩行から左側の巻道に逃げます。
雪渓を右に見てどんどん高度を上げると、雪渓最上部に着きました。最後のジグザグ道が峠まで続きます。
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振り返ると、右に双耳峰の爺ケ岳が、中央後方に鹿島槍ケ岳が覗いています。
時々下山者に出合いますが、登る人はパラパラで寂しい限りです。
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8:40針ノ木峠に着きました。大沢小屋から3時間、予定通りのタイムです。登ってきた雪渓を見下ろしますが、見えません。
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峠に立つ針ノ木小屋です。スタッフが屋根に登り、布団干しの最中です。後方は針ノ木岳で、標高差ざっと290mあります。
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さあ、南に広がる大展望を楽しみましょう。素晴らしい眺めです。
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左燕から右槍までのアップです。
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8:55サブザックに4人分のお茶とコーヒをまとめて入れ、先にコマクサに会いに蓮華岳に向かいます。
途中からの針ノ木小屋と針ノ木岳展望。右側のピークです。
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蓮華岳手前のニセピーク。
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コマクサが現れました。もうそろそろシーズンも終わりに近づいてきましたが、名残の花はまだ咲いています。
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蓮華山頂はまだ先です。
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やっと頂上に着きました。若一王子神社奥宮の新しい石柱と祠があります。石柱の後方は針ノ木岳で、祠のバックはスバリ岳です。
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少し東に三角点があるので移動し、コーヒータイムにしましょう。祠のあるピークと針の木岳。三角点は二等で点名は蓮華岳。
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山頂でいただくコーヒーの味は格別ですね。といってもあまりのんびりしておられません。15分で切り上げ出発します。両ピークの間に立つ道標。何人かは七倉岳の方に降りて行かれます。
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槍~穂~前穂をバックに咲くコマクサ。
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正面は針ノ木岳で、右はスバリ岳。後方は立山連峰で右の雲の中に立山・劍岳が隠れています。
左の大きな山は薬師岳。
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11:10針ノ木小屋に降りてきました。昨夜予約していましたが、メンバーさんが体調不良でキャンセルしたことのお詫びをします。受付のスタッフの横に立っておられたおやじさんが、今日の行き先を尋ねられたので、今夜は新越山荘泊まりと話すと、小屋に連絡しておきます、と横親切なおやじさん。少しお昼には早いですが、カレーライスを注文します。相棒さんはチャーハンです。
いずれも¥1000です。
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11:55針ノ木岳に向かって出発。幸い発達しそうな積雲はなく、雷の心配はありませんが、今夜の宿泊地の新越山荘まで約5時間。ちょっと小屋でのんびりしすぎた様で、小屋着が17時頃になりそうです。
左の針ノ木までの道は結構急登です。右はスバリです。
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スバリの左に立山が覗く。右は雲に隠れた赤沢岳。あの稜線を歩く予定ですが・・・
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12:45針ノ木岳山頂着です。左下に高瀬ダムが見えます。燕や大天井などの山々は雲に隠れてしまいました。
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岩に座っている男性の後方右は剱岳で左は立山で、三角点は三等で点名は野口になっています。
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Aさんの足取りが再び重く、遅れがちになってきました。ここからスバリ岳・赤沢岳・鳴沢岳三座のアップダウンが待ち構えています。
手前がスバリで、その向こう右斜面に雲がかかっているのが赤沢岳。
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平均的な時間で新越山荘まで4時間ですが、Aさんのペースではムリと判断、残念ですが潔く撤退することにします。5年前に続きまたまた宿題を残してしまいました。
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もう来る機会はないかもしれませんので、記念写真を残しておきましょう。
黒部湖対岸に立ちはだかる堂々たる立山連峰。左に延びるは尾根は、五色ケ原から薬師岳に続きます。
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存在感のある大きな薬師岳。
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左から立山三山・別山・劍岳の雄姿。
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展望を楽しんでから13:15 縦走を諦め針ノ木峠に向かって下山しましょう。
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針ノ木小屋とテント場。雪渓の手前横に切られたジグザグ道を下りますが、こうしてみるとすごい傾斜です。
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14:00針ノ木小屋に降りてきました。受付で「今日新越山荘へ宿泊する旨の連絡をしていただきましたが、体調不良者がいるので断念して下山します」と伝えると、またか~ とあきれ顔。
今度は連絡しておきましょう、とはおっしゃらず、「扇沢に降りたら直接新越山荘に電話して下さい」と。
そりゃそうでしょうね。でも 山では何が起こるかわからない。
あまりイヤな顔をなさらないでね・・・・おやじさんは不在で、別のスタッフの対応でした。

14:05針ノ木雪渓に向かって下山します。
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宿題として残ってしまった尾根。
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下山時の雪渓取付点です。アイゼンを着用します。
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ほとんど人影はありません。それもそのはず時刻は14:40になっています。後方右に端正な山容の爺ケ岳が聳えています。
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15:25雪渓下部に着きアイゼンを外し登山道に復帰、16:10大沢小屋に着きました。
「また戻ってきたのか」と管理人はニヤリ。「泊まって行ったら?」の言葉を振り切って、とにかく温泉に入りたいから帰る、と言うと、「裏の川で水風呂を浴びたらいい、お金はいらないよ」

温泉に入ってそのまま帰ると深夜に自宅に着きますが、せっかくだからもう一泊し、山は無理だから観光にしょうと決めたので宿の確保です。
管理人に事情を話すと、民宿が沢山あるよ、とその場所を教えてくださいます。入浴を予定していた大町温泉郷の薬師の湯の傍に沢山あるそうです。

17:20やっと登山口に降りてきました。扇沢駅で休憩 17:40駐車場着です。もうほとんどの車は帰ってしまい、広い駐車場はガランとしています。

登山靴を履き替え、大町温泉郷に走ります。温泉郷に入ると旅館案内所が道路沿いにあり、ちょうどおじさんが入口に鍵をかけているところです。営業時間は午後6時までと看板に書かれていますがちょうど6時、滑り込みセーフです。
お話をお聞きすると、ここは民宿はなく旅館・ホテルばかりで、すべて満室とのこと。

ガッカリしていると、私の知っている民宿があるので、と電話をして下さいます。
すぐ近くの木崎湖の傍の温泉民宿で、OKの返事。今からだと夕食は間に合わないので、と食堂の場所を教えてくださいます。

朝食込みで、安く、しかも24時間OKの温泉に入れます。ラッキです。
もちろん夜はアルコールも入り(私以外は)おおいに会話がはずみました。
さて、明日はどこに行こう・・・・
by hotaka443 | 2013-08-27 13:34