みちくさおじさん山を歩く

No299 越美山地・冠山

冠山 (1256.6m)岐阜県揖斐川町・福井県池田町 2013・6・28(金)天気 曇り・ガス メンバー・3人

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             21世紀に残したい自然100選の冠山 冠山峠から見る

 

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金曜・土曜の二日間で福井県の銀杏峰(げなんぽ)と三の峰の予定を立てました。が直前にいろいろあり、銀杏峰を冠山に変更で出発します。

6:10 山陽姫路東ICに入ります。平日だけに名神の通行量は多く、かなりのスピードダウンで草津PAに到着。ここで弁当を購入します。東に走る場合ほとんど最初の休憩が草津になります。

北陸道木之本ICをおり、R8からR303に入ります。横山岳への進入路を左に見送り、やがて長い八草トンネルに入ります。
このトンネルが出来るまではヘアピンカーブの細い道を延々と八草峠まで登ったものですが、ほんの数分で岐阜県側に出ます。夜叉ガ池への道を左に分け、道の駅(夜叉け池の里さかうち)でトイレ休憩をします。

スタートするとすぐに奥いび湖の湖畔沿いに進み、横山ダムの堰堤を渡ると三差路に出ます。
右は岐阜へ、左はR417で福井県に向かいます。今回はこのR417を走れるので、内心ワクワクしています。
前回は2008年7月に走っているのでまる5年ぶり。国道フアンとして走りたい道の一つです。

奥いび湖に流れ込む揖斐川に沿って北上すると、右下の樹木の間に藤橋城が姿を現します。
これまでは素通りしていましたので、今日は寄り道します。坂を下ってお城の前に行くと、実は彦根城を真似た「西美濃プラネタリュウム」でお城ではありません。
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昔は杉原砦がこのあたりにあったとか、しかしお城はなく これは単なる観光施設で、入館は500円です。

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お城の下には民族資料館や宿泊施設なども整備されています。
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9:50分です。25分ほど時間をつぶしたので、冠に向かって出発しましょう。
しばらく走ると、右に大きなダムが見えてきます。堰堤の高さ161m、幅427m、貯水量はなんと浜名湖の2倍で日本一だそうですが、想像がつきません。
堰堤はコンクリートを使わず岩石や土を盛り立てて作る、ロックフエルダムです。
その堰堤方面の遠望。
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全く車の走らない快適なR417は、この徳山ダム建設によって2006年に付け替えられた新しい道です。
旧の細い道路は徳山村と共に水没しました。10年ほど前に始めて冠山に行った時はダム工事中で、ガタガタ道を砂ほこりをたてて走った記憶があります。それだけにこのR417は思い出深い道です。
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橋でダム湖を左岸に渡ると、トンネルの連続となりますが、対向車は全くありません。〇〇キロで快調に走ります。最後の長い塚白椿トンネルを抜けると、R417はここで終わります。

この先は塚林道・冠山林道がR417の代役を引き継ぎます。広大な徳山湖はぐっと巾を狭くしてまだ続いています。
ここから先は2024年完成目標で冠山トンネル、全長約8キロの工事が始まりました。前方の白い囲いが現場です。完成はあと11年先の予定。国道フアンとしては是非走ってみたいが、ウ~ン・・・・
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広い2車線道路から林道に変わりますが、ダムが終わるまではダムの管理道路となっています。5分も走ると
ダムは細い流れに変わり、道路も県管轄の林道塚線になります。

舗装された林道は二又に着きます。直進が塚林道で,R476から北陸道今庄ICに至ります。
県境の高倉峠は日本海を見下ろす素晴らしい展望台とか。走って見たい林道です。
右は冠山林道で、海抜1050mまで登ります。右手の冠山はあいにくガスの中です。
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左のガケにキスゲが群生しています。
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10:30 冠山峠に着きました。路上には多くの車が停まっています。岐阜県側はスペースがないので、福井県側に下ります。こちらのかなり広い駐車場は3台ほどでガラガラです。
福井県側から岐阜県側を見ます。
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冠山峠と彫られた大きな石碑の後に冠岳の美しい山容が控えているのですが、残念ながらガスで何も見えません。
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冠山は峠から東に向かいますが、西に向かう金草岳への登山道。5年前に来た時は両方登りました。展望は冠に負けないくらい素晴らしく、冠だけだとちょっともったいないので、2座登るといいと思います。冠山があまりにも有名なため、登山者は少ないようです。冠山よりも時間はかかりますが・・・
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10:50  支度を済ませ出発します。ガスが少し薄くなり、冠が少し覗きます。左側に福井県側の駐車場が見えます。
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最初は日あたりのいい快適な道です。
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やがて雑木林からブナ林になりますが、ガスが深くなってきました。幻想的な世界です。
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春は高山植物が多いですが、この時期はほとんど花はありません。せめてギンリョウソウだけでも撮っておきましょう。
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小さなアップダウンがある程度で冠平に着きました。低い笹原と草原が広がる、のんびりしたくなるところです。
これから登る急斜面の冠岳の岩壁も、深いガスで何も見えません。入口あたりのキスゲをカメラに収め、冠平はパスします。
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頂上に向かいますが、いきなり濡れた岩壁が出迎えてくれます。ちょっとしたアルペンムードが味わえる岩壁です。
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急斜面の岩場には何本かのロープが下がっていますが、一番歩きやすい所を選んでよじ登ります。
岩が濡れているだけにスリップ要注意です。
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頂上が見えてきました。
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三等三角点冠山の狭い頂上に着きました。
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南側は切り立ったガケになっています。
白山をはじめ伊吹山なども見える360度の大展望台ですが・・・山はやはり天気ですね。
風が冷たいですが、12:10になっているので食事をすませましょう。

12:45食事中は登山者ゼロです。ガスは晴れそうにないので下山します。
濡れた岩場の下山は特に神経を使います。
すれちがった単独の男性「なんとか登れそうだけど、果たして下れるのかな?」と心配顔です。
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やっと冠平に下りてきました。 「心臓パクパクやったわ」と相棒さん。冠平は相変わらず深いガス、諦めて帰りましょう。
下山途中ふと振り返ると、ようやくガスも薄くなり、冠が姿を現しました。
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14:15 登山口に下りてきました。冠山のガスもようやも晴れてきました。登山道は左の斜面につけらています。
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冠山の石碑の位置が県境として、それぞれ地名の小さな石碑が建てられています。左は福井県で昔の国名、越前の国池田町、右は岐阜県美濃の国、今は揖斐川町です。徳山村、藤橋村は平成の大合併で揖斐川町に合併されています。
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14:25車に帰ってきました。
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15:00 冠山をあとにし、帰りは福井県に下り、大野に向かいます。福井県側の冠山林道はヘアピンカーブの連続で、左下は深い谷です。
対向車もなくのんびりと下ります。田代第三トンネル入口。この手前約800mあたりで冠山林道は終わり、再びR417に復活です。
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次第に道路沿いに集落が増えてきます。右折R476大野の道標が上がった三差路を右へ、R476に入り、5キロほど走ると右折県道34に乗り換えます。大野に出るにはどちらを走っても大差ないのですが、どちらも池田町と大野市の境の山越えがありす。この県道34は登る予定だった銀杏峰の近くを走ります。

県道34はすぐにすれ違い困難な山道に変わります。とあるカーブを曲がると、左に突然大きな滝が目に飛び込んできました。
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落差60m 見事な滝です。
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狭い道路上に8チャンネルと書かれた品川ナンバーのワゴン車や地元のTV局など、4~5台が停まっています。車を下りて河原を覗くと、大きな白い板状の上に2本のレールが走り、大きなカメラが移動しています。
撮影中です。納涼番組か何かで放映するのでしょう。どうやら撮影が終わったらしく大きな掛け声と拍手が起きました。
思わず私も大声で「ご苦労さん」とさけんで拍手をすると、下から見上げグーのサインが返ってきました。
いつ放映されるのか聞いておくべきでした。
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滝を後に出発します。ますます狭くなる道路は峠を越え、大野市に下ります。
峠から下る途中、中央に部子山(へこさん)と左に銀杏峰(げなんぽ)が見えてきました。部子山は頂上の反射板がはっきり確認できます。
銀杏峰は一昨年登りましたが、素晴らしい山です。部子山はまだですが、どちらも大展望の山、部子山は是非登りたい山です。
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16:50 今夜の宿に到着しました。、JR越美北線勝原(かどはら)駅北側の 民宿林湊さんにお世話になります。荒島岳登山でよく利用される宿です。
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鳩ケ湯温泉閉館

今日はここから14キロほど県道173を北上した所にある、有名な(鳩ケ湯温泉)に泊まる予定でしたが、5月13日 
ご主人が旅館近くの波打川で山菜採りをしておられた際足を滑らせて川に転落、お亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りいたします。
後を継ぐ方がおられないので100年の歴史に幕を下ろされ、5月24日に廃業されました。
三ノ峰や赤兎登山の基地でもあっただけに残念です。
由緒ある温泉だけに、大野市かどこかが買い取ってでも運営してほしいものです。

            
                        鳩ケ湯温泉
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[本日のデーター]

6:05⇒山陽姫路東IC(山陽・中国・名神・北陸)木之本IC⇒R8⇒R303⇒R417⇒塚・冠山林道 冠山峠10:30 (途中藤橋城あたり25分散策)

冠峠駐車場10:50→冠山12:10~12:45→冠峠駐車場14:25

冠山峠15:00冠山林道⇒R417⇒R476⇒県道34⇒R158⇒県道173 民宿林湊16:50

(走行距離 約390キロ 歩行距離 約4.2キロ 累積標高差 約400m)

by hotaka443 | 2013-07-07 09:27