No290 三方五湖を眼下に雲谷山へ


この連休は舟伏山が目的でしたが、せっかくですから帰りにもう一座の予定をしています。
しかしどこにするか未定のまま、とりあえず昨日は大垣駅前で一泊しました。
今日は大型連休最後の日で混雑が予想されるので、帰り道で時間のかからない低山にしますが、さてどこにしよう・・・
朝食をいただき7:30 ゆっくりの出発です。行き先は車の中で考えよう、でまず昨年9月開通した東海環状の大垣西ICに向かいます。
私はそこそこの道路マニア(なんてあるかな?)、新しい道路は走ってみたい方です。
大垣西ICから名神の養老JCT間わずか5.7キロ、走る車はほとんどありませんが、まだ半年余りでピカピカです。
昨日走った関・広美IC~大垣西IC間と、名神養老JCT~東名阪四日市北JCTの開通は2020年とか。
この区間が開通すると、東名豊田東JCT~東名阪四日市北JCTの東海環状道路の全通です。
関西人にはあまり関係ないですが、アルプス方面に走るには便利になります。が、それまで生きているかな?
名神に入り西に向かいながら、未登の山を探しますが、唯一七々頭ケ岳にまだ登っていないことに気がつきました。
七々頭ケ岳は北陸道木之本ICからすぐです。ところが木之本IC近くになって相棒さんが「なんとなく樹林帯の中の暗いイメージがするのでパス」とおっしゃいます。
そこで他の山名を並べると、雲谷山がいいという事になりました。
敦賀ICで降りR27に入り西進します。30分ほど走った所の「三方石観世音」の案内板を左折します。
急な坂道を登ると静寂に包まれた境内に入ります。緑の木々に囲まれ、秋には紅葉がとっても美しいところです。

奥に本堂が見えますが、片手観音像が安置されているそうです。
片手観音像とは、弘法大師がこの山に宿をとられた際、一夜にして大きな花崗岩に霊像を刻んでいましたが、夜が明けたので右手だけを刻み残して下山された、と言い伝えられています。
昔からこの片手観音像は手足の不自由な人々にご利益があるといわれ、お手足堂には全快のお礼にと、木製の手足,松葉杖、ギブスが山積みされているそうです。

駐車場9:00到着です。この先は舗装林道にり、登山道の第三展望台下まで走ることが出来ますが、山に来たのだから歩きましょう。

登山口の案内看板。若狭自然歩道を歩きます。


急なジグザグ道を登ります。退屈な道なのでジグザグを数えると24回ありました。

尾根に出て少し歩くと第一展望所で、三方五湖のうちの一番手前の三方湖が広がっています。

手前は工事中の舞鶴若狭道です。未開通の小浜~敦賀Jct間は2014年度に開通予定で、この区間が開通すると、北陸へは混雑する名神を通らなくていいので、時間短縮になり、楽しみです。

自然歩道はよく整備され、快適に歩けます。松が多いですが、松枯れの木が多く、いずれ全滅するのでしょうか・・・

雄滝の道標がありますが、この季節は樹木が茂り、私の眼では確認できません。

アップで写します。

第二展望所に着きました。


第三展望所のすぐ下まで登ってきた林道の終点に立つ道標。


ここから第三展望所までひと登りです。

第三展望所、立派な東屋があります。時刻は9:55で、ゆっくり歩いて1時間弱です。

第一より高度で100m高い第三展望所。三方五湖全体が見渡せます。素晴らしい展望です。
九須夜ケ岳の左にきれいな三角形の青葉山が見えるのですが、写真では無理のようです。



展望を楽しんで出発します。遊歩道はここまで、ここからは登山者の領域になります。

松の木が多い山ですが、どんどん枯れていきます。

登山道にはいっても相変わらず歩きよい広い遊歩道が続きますが、15分ほどで登山道入口に着きました。


登山道に入ってしばらくすると「危ない!」の声とともに背後から背中を思いッきり押されました。
下を見ると マムシです。気がつかなかったのですが、右足で踏む寸前だったそうです。危ないところでした。

左下の方から水音が聞こえてきます。樹木が邪魔をして見えませんが、銚子ガ滝です。
アップダウンが結構あります。進むにつれ、雑木林から新緑のブナ林に変わります。
昨日の舟伏山といい、新緑のブナ林は目に優しく実に美しく、心洗われる思いです。
このあたりの日本海側のブナは、標高600mあたりの低い所でも立派な大木に成長しています。



11:35やっと雲谷山に着きました。

二等三角点雲谷山

展望は切り開かれた北東方向のみです。敦賀半島と西方ガ岳

遠方はややモヤッており、3年前の秋に見えた白山~別山はおあずけです。空気の澄んだ秋から冬ですね。

誰一人として登ってこない静かな山頂でお昼にします。

ここから南へ尾根伝いに700mほどの所に789mの最高峰があり、頂上を踏んでおきたいのですが、踏み跡が薄いのと、いやな思い出があるので、食事を終え12:05下山します。
いやな思いでとは、前回来た時ですが、境内を掃除されていた住職さんに「親子ずれのクマがふもと近くで目撃されたので、十分注意してくださいね」と注意していただきました。
しかし最高峰は踏んでおかないと、かすかな踏み跡を頼りに歩いていると、前方の茂みでガサガサという物音と同時に「うー」と言う唸り声が聞こえてきました。
クマ?背筋が寒くなり、あわててUターン、後方に全神経を集中させ、一目散に速足で引き返しました。
クマではなく猪かもわかりませんが、怖い思いをしたものです。単独でしたのでこういう場合は心細いですね。


マムシにであった場所は気をつけて登山口に13:05に降りてきました。あとは散歩気分で遊歩道を下ります。13:20第三展望所通過します。

第二、第一展望所を経て、退屈なつづら折れを下って駐車場に13:55着です。帰り道はここからすぐの おなじみ「みかた温泉・きららの湯」で汗を流します。

温泉を15:00出発。小浜ICまでR27を走り、混雑を心配していた舞鶴若狭道はガラガラ状態で、17:30自宅に帰ってきました。
雲谷山は三方五湖の展望とブナの美しい山ですが、昨日の舟伏山の混雑とは打って変わって、誰一人として出合わない静かな山歩きが出来ました。
ただ雲谷山はほとんど知られていない山なので、当然かもしれませんが・・・
[本日のデーター]
大垣駅前出発7:30⇒大垣西IC(東海環状・名神・北陸道)敦賀IC⇒R8⇒R27⇒三方石観音駐車場9:00
スタート9:10→第一展望所9:25→第二展望所9:40→第三展望所9:55→登山口10:15→
雲谷山11:35~12:05→登山口13:05→第三展望所13:20→駐車場13:55
駐車場14:05⇒R27⇒きららの湯14:10~15:00⇒R27⇒小浜IC(舞鶴若狭道・中国道・播但道)砥堀IC
⇒自宅17:30
(走行距離 約350キロ 歩行距離約9.6キロ 累積標高差 約810m)

