No287 4年ぶりの愛媛・二ツ岳


昨日は楽しみにしていた土佐矢筈山に登ったので、今日は”おまけ”の山です。さ~てどこにしょう・・・
連休でやっととれた宿は池田町なので、近くだと赤石山系になります。
このあたりもよく登っていますが、急登の二ツ岳に登ろうか ということになりました。
宿の7時からの朝食をすませ7:30出発です。お世話になったここ「あわの抄」は大きな建物ですが、凄い宿泊者に驚きでました。さすが連休ですね。

R192からR11に入り、伊予三島でR319に入ります。長い法皇トンネルを抜け、美しい金砂湖を赤い橋で渡り、左折するR319と別れて右折、県道6を西進します。
ほどなく一瞬ですが、天を衝くような豊受山の鋭い岩峰が視界に飛び込んできます。

赤星山への進入路を見送り、R319の分岐より約16キロ走ると、赤石山系登山口の案内があります。
確かに二ツ岳は赤石山系の東の端に位置しますが、ここは二ツ岳と書いた方が親切でしょうね。

ここからヘアピンカーブの細い林道を登って行きます。8:40林道終点の登山口に到着しましたが、ここは駐車場がありません。
転回スペースを残しておくと1台分しか余裕がなく、すでに1台が停まっているので途中の路肩しかありません
。しかし急斜面なので満足な路肩スペースがなく、かなり離れた所に駐車します。

9:00 登山届を出して出発します。鉄階段を上り急斜面に取り付きます。植林や自然林の中をひたすら歩くと
視界が開け、斜面の所どころがピンク色に染まっています。
瞬間ミツバツツジ?と思いましたが、あの淡いピンクはあけぼのつつじのようです。

心ウキウキ、自然にピッチが上がります。道端に咲いています。左はミツバツツジで向こうがあけぼのつつじで、色彩の違いはよくわかります。


西赤石山のような あけぼのつつじの大群落はありませんが、日当りのいい南斜面には点々とピンクが色を染めています。


4回ほど流れを渡り、10:10峨蔵越の峠に着きました。北側の中ノ川からも登山道が上がってきます。松山道土居ICを利用すると、歩いてきた南側より早いですが、私は南の道の方が好きです。
尚この登山道は、県道6とR11を結ぶ県道131になっています。右へ向かう登山道は赤星山行きです。


実働タイムが空白な道標があります。消えてしまったのか・・・この狭い間隔ではせいぜい1という文字しか入りませんが、二ツ岳山頂まで1時間は苦しいかも・・・

5分ほど休憩して出発、 さあここからがこの山のハイライトです。




二ツ岳が見えてきました。右のピークです。

振り返ると、赤星山の美しい斜面が羽を広げています。そろそろカタクリが満開で 賑わっている頃でしょうか。

峠から上のあけぼのつつじは北風が通るのでまだ蕾ですが、この木は花を付けています。


11:10 巨岩の鯛の頭です。まだ登ったことがありませんので、帰りに挑戦です。

荒れた道の急登になります。有名な「ここから先は命がけ」も、年月の経過で文字が読めなくなってきました。




「もう一息 油断しないで着実に」だったっけ?
この2枚 緊張感を持続さすために、四国中央警察署殿 新しい道標に置き換えてほしいです。
珍しい先のとがった巨岩です。

11:45 急登を登りきって狭い二ツ岳山頂に着きました。

三等三角点二ツ岳です。


三角点から少し南に入ると、西側の大展望で、すぐ隣のピークは荒々しい断崖絶壁です。ちち山の後ろに笹ケ峰が位置していますが、5mほどちち山より高いだけなので見えません。寒風山や伊予富士は写真では確認しにくいですね。

南側です。ブナの巨木の大座礼山やピンクに白の珍しいあけぼのつつじの東光森山です。
東光森山の右側の斜面は45度ちかくに見えますが、実際超激登です。

食事をしながら展望を楽しみます。車は4台停まっていましたが、ここまで登山者の姿は見えません。エビラ山方面に行かれたのでしようか?エビラ山まで往復3時間半ほどです。
また東赤石まで5時間半程なので、車2台あれば縦走可能です。但し難コースで、過去に遭難事故も起きているそうです。

12:15 展望に別れを告げ、下山しましょう。急傾斜なので慎重に足場を選びます。やがて鯛の頭が眼下に
見えてきました。バックは赤星山です。右斜面に豊受山が覗いています。

12:40鯛ノ頭に着きました。まだ登ったことがないので挑戦してみます。よく見ると足場は十分ありそうです。

登山道から踏み跡が岩に向かっています。灌木をかき分けて進むと、まだ新しいロープがかかっているではありませんか。足場もあり、十分登れそうです。

下から見上げるより岩の上は広く、定員5~6人というところでしょうか。

正面は二ツ岳です。岩から見下ろすRさんは、まだ冬枯れの木々に融け込んでいます。高度感はたっぷりありますね。

峠に近づくと、暖かい南斜面に点々と あけぼのつつじのピンクが目立つようになります。

13:25 峨蔵越の峠に降りてきました。

峠からしばらくは あけぼのつつじを見ながら歩きます。



14:30 登山口に降りてきました。1台分しかスペースのない林道終点、山では誰一人として会いませんでしたが、先客の車はまだ停まっています。

14:40 出発します。四国、特に赤石山系はあけぼのつつじが多い所ですが、まだ少し時期が早いと思っていただけに、感激しました。
三島川之江IC近くの温泉といえば「三島の湯」です。15:20から約1時間、ゆっくりと汗を流します。

前半の連休最後の日ですが、西は東と違い渋滞する所があまりないので、時間が読め、気分的に楽です。
16:15温泉を出発、18時に帰ってきました。
[参考データー]
登山口9:00→峨蔵越10:15→鯛ノ頭11:10→二ツ岳11:45~12:15→鯛ノ頭12:40~13:00→
峨蔵越13:25→登山口14:30
(歩行距離 約7キロ 累積標高差 約920m 2日間の走行距離 約610キロ)

