No268 新東名で金時山へ
昨年4月に新東名高速道路が部分開通しています。新しい道路が出来ると走りたくなりますが、海岸線沿いなのでなかなか走るチャンスがありません。
南アルプス南部の山に登る時、静岡SAスマートICで降り、畑薙第一ダムまで車で入りますが、何時になることかわかりません。
そこで思いついたのが富士山を望む一等地の金時山です。
自宅から登山口まで540キロほどで、片道6時間、登山4時間見ておけば日帰りは十分可能です。
長距離運転が大好きで、長崎まで片道640キロ日帰りの経験もあります。
そこで以前から金時山から富士山が見てみたい、と言っていたRさんに声をかけてみます。
「日帰り?行けないことはないけど、同じ遠くまで行くならのんびりしよう」
そこで一転のんびりモードに切り替え、13~14日の連休に登ることにし、Rさんの土曜日の退社後出発に決めました。
名古屋で一泊し、6:10に名古屋ICに入ります。しばらく東名を走り、豊川ICの先三ケ日JCTから待望の新東名に入りますが、ガラガラです。
2車線と3車線が交互に入れ替わりますが、路肩が広いため、アクセルを踏みこんでもスピード感がありません。
浜松SAで朝食をとり、お昼の弁当を仕入れてから広いSA内をブラブラします。突然の停電で自動ドアが開かなくなり、建物内に閉じ込められるハプニングがありましたが、30分ほどしてから出発です。
新静岡IC手前で始めて富士山のまっ白な頭が姿を現しますが、東進するにつれはっきり見えるようになります。
快晴の空にクッキリと富士山が浮かんでいます。道路標識は、新清水2.3キロです。
車窓から物珍らしそうに次々と・・・
御殿場JCTで東名高速道路に合流し、やがて御殿場ICに9:10に着きました。
ここからR139で静岡・神奈川県境の乙女峠に向かって山越えです。
峠をトンネルで抜け、坂を下ると左に公時神社駐車場があります。ICから10キロ少々で、時刻は9:30分になりました。
さすが有名な山、大勢の登山者で、家族連れも目立ちます。正面の山が金時山のようです。ここからだと高度差520m程しかありません。
登山口です。頂上まで75分、登山と言うよりハイキングです。
登山口に入るとすぐに公時神社がありますが、横を素通りします。文字は”金”でなく“公”の方です。
最初は石のゴロゴロした歩きにくい道です。
登山口から50mごとに小さな札が立てられています。お母さんが小さな子供さんに、あと50m歩いたらおやつにしましょう、と励ましておられます。小さな子供さんには50mの方がより現実的ですね。
日陰にはあちこちに霜柱が見られます。
登山道は行列です。小さな子供さんも多く、なかなか進みません。私は早く登らないと富士山に雲がかからないか、気が気でなりません。
背の高い樹林帯が終わりました。
とたんに登山道は陽射しを受け、泥んこ状態に変わります。かすかに日陰には雪が残っており,雪や霜柱が融けたのでしょう。明星ケ岳分岐です。
この分岐からは尾根道になりますが急登です。ぬかるみや岩場と変化に富んでいます。
金時山が近づいてきます。見上げると一面深い蒼空が広がっています。
足場の悪い急登です。頂上はもうすぐです。高度差の割には急登が続きます。
50m毎のポストは終点標示です。ここが何番になるのか、数え忘れです。
頂上が見えてきました。大勢の人です。
10:55頂上に立つと、真っ白な富士山が目に飛び込んできました。感激の瞬間です。
大勢の団体さんを途中で追い抜きましたが、満員の山頂がさらに混雑するので、急いで一等地の岩場を確保します。風が少し冷たいですが、陽射しはタップリです。富士山を眺めながらお昼にします。
しばし手を休めキョロキョロ、富士山をドアップで写します。
富士山の右肩にのぞいている山は北岳だ、甲斐駒だ、その向こうが八ケ岳だ、といった話し声が聞こえてきます。
そんな山見えるの?
目を凝らすと、なるほど、かすかに白い山が富士山の右肩からのぞいています。
画面調整してみますと、位置からすると甲斐駒で、北岳はさらに左で富士山に隠れているように思います。
見えにくいですが矢印が八ケ岳のようです。しかし南東から見る甲斐駒はあんな山容かな?
山名標示板がありますが、大勢の人に占領されたままです。
山頂には金太郎茶屋と、元祖金時茶屋の2軒の営業小屋が並んでいて、大勢の人でいっぱいです。
「こんなに雲ひとつない富士山はめったにないことです。遠いところからからお見えになったので、お山もきっと喜んでいるのでしょう」地元の人の言葉です。
11:35団体さん到着で、休憩する場所さがしでウロウロ。
「ここ空きそうよ」おばさんにそう言われると、名残惜しいですが下山することにします。
下山は長尾山の向こうの乙女峠に向かいます。
振り返る金時山。すごい人です。
富士山に気をとられ、南方向の写真を撮っていないので、パノラマで。箱根方面は独身時代に行ったきりです。
下りは長尾山を経て乙女峠までは尾根歩きです。しかし樹木に遮られ、ほとんど展望はありません。
一か所富士山が覗きます。
12:10ドロドロの長尾山です。10分ほどコーヒータイムをとります。
乙女峠に向け下山します。登りもそうでしたが結構登山道はえぐられ、深い溝になっています。
登山者が多すぎるのか、土質のせいなのか・・・・
12:35 乙女峠に着きました。廃屋になった茶店が残っています。
乙女という名前から、美しい峠を想像していたのですが、全体的に荒れた感じがします。
最後の富士山です。
尾根から外れR138仙石原に向かって下山します。
最初は歩きにくい急な下りです。
やがて傾斜も緩くなり植林に入りますが、根がむき出しになっていて痛々しい感じです。
13:05 R138に下りてきました。
ここから1キロ程の国道歩きです。歩道があったりなかったり、観光地だけに通行量が多くヒヤヒヤします。
中央の山が金時山です。
13:20駐車場に帰ってきました。支度を済ませ13:30出発、13:45に御殿場ICに入ります。
このまま走ると20~21時頃には姫路に帰れそうですが、のんびりモード希望のRさんは一泊希望につき、今日は浜松の浜名湖温泉泊りまりで、今度は東名を走ります。
富士川SAで休憩、最後の富士山です。右は愛鷹山。快晴の空に雨卷雲が現れました。
そして西進するにつれ雲低が低くなり、天竜川を渡る頃には今にも降りそうな空に変わってきました。
急速に発達中の南岸低気圧の接近です。
1月14日 (月)祭日
浜松は朝から雨です。発達中の南岸低気圧の東進で、ニュースは東京に雪が降るかどうか微妙と放送しています。
一般に南岸低気圧は八丈島あたりを進むと東京は雪、島より北を通ると暖気が入り雨、島より離れて南を通ると雨雲が届かず曇り空で終わります。
但し雪になるには上空に寒気が入ることが条件です。
関西でもこの低気圧が四国沖を通過する際、年に1~2回雪が積もることがありますが、低気圧がまだ未発達のため寒気を呼び込む力不足で、積雪量は多くありません。
8時、宿の前のR1で出発。豊橋でR151に入り、豊川ICで東名に入ります。激しい雨です。
豊田JCTから伊勢湾岸道に移り、刈谷PAで休憩、横殴りの雨です。四日市JCTで東名阪へ。
そして新名神に入ります。鈴鹿越えの坂を登る頃にミゾレになり、鈴鹿トンネルを抜けると一面雪の世界です。
このあたりは標高が高いので雨が雪になったのでしょう。車が渋滞し始めノロノロ運転です。
ハンドルを握る手に力が入ります。
しかし西に進むにつれ雪はやんでしまい、名神に入ると今度は茨木ICで車の火災発生で通行止め。
京都南で下ろされます。
さて困った。一般道では時間がかかるので、仕方なく阪神高速京都線・第二京阪・近畿道経由で中国道に入ります。通行料金は高くなるし、遠回りになるし時間はかかる・・・・まあ事故はお互い様、気をつけなくちゃ。
中国道から見る裏六甲は上の方が雪で白くなっています。
浜松から刈谷PAで一度休憩しただけで、車を停めるのが面倒なのでノンストップで、お昼頃無事返ってきました。
連休最後の日ですが通行量は少なく、ガラガラの状態でした。
[データー]
金時山駐車場 9:40→金時山10:55~11:35→長尾山12:10~12:20→乙女峠12:35→国道登山口13:05→駐車場13:20
3日間の走行距離 約1.135キロ 金時山 歩行距離 約6.3キロ 累積標高差 約640m