みちくさおじさん山を歩く

No247三草アルプス(正式名ではありません)から大坂山

点名上三草~三草山2~数曾寺谷 兵庫県加東市・西脇市 2012.10.7 (日) 天気・晴れ メンバー・10人



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今日のコースは 公民館→登山口→アルプスコース→数曾寺峠→大坂山→赤白鉄塔→数曾寺谷→公民館で歩きます

毎年登っている数曾寺山系に今年もやってきました。予定はアルプスコースから大坂山に登り、曾寺谷に下りてくる回遊コースです。
アルプスコースは自分勝手に付けた名称。登山口からキレットあたりまでが岩稜歩きで、ミニアルプスと言った山容です。
近くでは播磨アルプスや小野アルプスがありますが、同等クラスでしょうか。
ただ名が知れていないだけに訪れる人はほとんでなく、灌木やシダが生い茂っていますが、展望も良く、静かな山歩きが出来ます。


R372を篠山方面に走り、右折三草山の標識が立つ十字路を反対方向へ左折します。
三草川を渡るとすぐに旧国道にぶつかるので右へ。300m程走ると左(やしろ台)の看板があるので左折。
すぐ左手に山口公民館があるので駐車場をお借りします。

支度を済ませ8:30出発します。
最初の三差路を左折、坂を登って住宅・別荘地に入ります。道標類はいっさいありませんが、坂の上から見える矢印の、緑の屋根の建物が目安になります。
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このお家の前で道路は行き止まりでロータリーになっていますが、前方をよく見ると踏み跡が見えます。
すぐに灌木が茂っていますが、踏み跡をたどると、この緑のお宅の広い裏庭の横に出ます。
あとは岩尾根を適当に足場を選んで登って行きます。
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画面中央後方に大坂山と、その右少し下った尾根上に赤白鉄塔が見えますが、先は長いです。
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岩尾根を登ります。左上の山合いに白く見えるのは三草山コースにある昭和池です。
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廻池と後方は社の町ですが、霞んでいます。
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前方は298m峰です。大坂山が少し近づきます。右端の一番高い尖った山がこのあたりで一番高い459mの無名峰です。
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谷の向こう側のタイガース山。トラ模様が美しい。地形図にも載っているはっきりとした雨裂が5本見えます。
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岩にはっきり残る溝。これも水の流れによるものか。数百年もすると、岩が二つに割れてしまうかも。
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298mのピークから下ると、唯一の難所、キレットに着きます。この写真でははっきりしないが、深さは2m以上、長さは4~5mはありそうです。ただ両側に樹木があるので恐怖心はないです。
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2年前の写真。崩れやすい土質なので、今は削られてかなり斜めに勾配が付いています。最初に来た7~8年前は、スパッと切れ落ちてました。
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去年はこの枯れ木を足場にして降りましたが、今年も枯れ木は健在でした。
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キレットからの登りは一転シダコギになります。踏み跡はありますが、入山者にくらべるとシダの発育の方が元気で、踏み跡を隠しています。
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灌木も枝を張り通行の邪魔をします。狭い小さなピークに四等三角点上三草がありました。
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三角点から一度下り、登り返すと高圧線の鉄塔No165に着きました。
この送電線は相生市西部の西播変電所から三木市西部の北摂変電所に向かうもので、西播変電所から165本目の鉄塔と言う事でしょう。時刻は10:30、スタートから2時間かかりました。
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小休止して出発、数曾寺峠まで高度差120mくらいを一気に下ります。ここからは関電の送電線巡視路になるので、歩きよい道です。
20分ほどで数曾寺峠に降りてきました。大坂山は直進します。
右は駐車場に戻る道で左は西脇市に至ります。昔は往来があった峠道でしょうね。
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ここから高度270mの急登が待っています。
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岩場の登りです。距離の割にはアップダウンが多く、皆さん少しお疲れの様子です。
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岩場から見る中央 金城山。西脇の名山?です。
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満開のフジの花が多いです。
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歩いてきた道をふり返りましょう。中央の長い尾根を左端から登ってきて、中央に見える鉄塔がNo165。鉄塔から右下に向かう尾根を歩いてきました。
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大坂山はもうすぐです。
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11:50大坂山山頂着です。但し地形図では無名峰で、三角点は三等で山名は三草山2になっています。
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最初に訪れた時、樹木が茂り、展望がほとんどなかったので、持ち主さんには無断で三草山が見える程度切り開いたのですが、今では南側はフルオープンです。正面は三草山で、その後方で霞んでいるのが淡路島。
今日はモヤっており明石大橋や、瀬戸内海は確認できません。
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山頂で展望を楽しみながら、お昼にしましょう。
パノラマ写真です。下りは右の尾根上の赤白鉄塔を目指します。
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12:40下山です。こちらも赤白鉄塔あたりまではシダコギがあります。左側に見える双耳峰はこの山系の最高峰459m峰で、やはり無名峰です。
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No167赤白鉄塔です。下から見上げると複雑な幾何学模様をしています。
この赤白鉄塔は60mを越す場合航空法の規定で、全長に対して7段、下から赤、白と塗り分け、最頂部は赤色です。
これは昼間障害標識の役目をしており、夜間は赤色の照明を、90mを越える場合は赤色を点滅させます。
但し全数塗装でなく、隣接鉄塔は免除され、何本か毎になっているようです。
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青空に赤白鉄塔が映えます。
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歩いてきた長い尾根が延々と右側に広がっています。手前のNo166鉄塔の立つ尾根もなかなかいい尾根です。
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道は展望尾根から樹林帯に入り、ジグザグに歩くと数曾寺谷に降りてきました。右に少し歩くと数曾寺峠です。
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数曾寺谷は谷巾が広く、ほとんど傾斜がないので谷と言うイメージがあまりしません。
水もチョロチョロ流れている程度です。
やがて林道に出ますが、少し歩くと数曾寺池が見えてきます。
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池畔の舗装道路を進むと、右から登りに歩いた道が下ってきて合流します。公民館はすぐです。
Tさんがしきりに下の溝を見つめておられますが、何か発見されたのかな?
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14時ジャスト、公民館に帰ってきました。

本日の歩行時間は休憩入れて5時間半、歩行距離は約7.7キロ、累積標高差約710m。
低山ですがアップダウンの連続する歩きごたえのあるコースでした。
登山者が増えればコースもしっかりしてくるのですが、しかし半面このままの方が自然が残されていいのかもしれませんね。
by hotaka443 | 2012-10-21 18:21 | Comments(0)