みちくさおじさん山を歩く

No241最高峰・御前峰を踏めなかった白山

白山(2702m)石川県白山市 2012・9・16(日)~9・17(月) メンバー・2人


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何度も登っているはずの白山。しかし平成11年7月以来の記録は見当たりません。
今日はその年に一緒だったAさんと登ることにしますが、Aさんは仕事の関係で15日の土曜は休めないので、日・月(祭日)にします。
ただ月曜は台風の接近で山は荒れる可能性がありますが、下山日なのでなんとかなるでしょう。
出発は日曜早朝を予定していましたが、いろいろあって土曜日Aさんの仕事が終わってから出発することになりました。

18時自宅出発、21時半に福井北ICを降り福井泊まりとします。

9月16日
5:30出発、途中で美しい朝焼けに出合います。朝焼けは雨と言われますが、その確率は60%程度。
しかし台風が東シナ海を北上中なので、悪くなるのは確実です。
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R416から157に入り、白峰交差点で右折、県道33に入ります。マイカー規制のため終点の市ノ瀬で駐車場に入ります。6:40です。続々と車が入ってきます。1と2の駐車場はすでに満車で3に入れます。
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支度を終えバス停へ。
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止まっていたバスはすぐに発車し、15分ほどで終点の別当出合着です。
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7:20スタート。砂防新道を登り観光新道を下山予定で、別当谷にかかる吊橋に向かいます。
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吊橋を渡り樹林帯に入ります。まだ花が残っています。

クガイソウ
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サラシナショウマ
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ミヤマアキノキリンソウ
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ハクサンカメバヒキオコシ
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500mほど登った所であれ?登山道は二俣になり、一方通行の標識があります。こんなの以前はなかったのに・・・直進は登りで、こちらが新しく造られた道で、石段の道は結構急登です。
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少し登った所で別れた道と合流します。地形図にはこの新しい道は載っていません。写真は切れていますが左が登りで 右が下りです。
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8:05最初の休憩地の中飯場に着きました。まだ新しいので最近建て替えられたようです。
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10分ほど休憩し、先を急ぎます。ハクサンカメバヒキオコシが道沿いに延々と続きます。
これはノコンギクでしょうか?
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樹林帯が切れるころ、7月に登った別山が姿を現しました。
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甚之助谷の源頭部で、山肌が大きくえぐられています。この甚之助谷は昔から大規模な地滑りが発生、現在も年間10センチ程度移動しています。

登山道からも時々20数か所の堰堤が並んでいる光景が眺められますが、豪雪地帯の白山の雪ドケ水が原因のひとつで、何か所かで長さ数十メートルのパイプを打ち込み、その水を集積井戸に集めて地下の配水トンネルに流しています。

現在も工事車が谷底を走っている姿が眺められますが、昭和の初期に地滑りが確認されたそうなので、長期間にわたっての大自然と人間との戦いが、今も甚之助谷で続けられています。
なお標高1200mから2000mあたりまでの標高の高い所での地滑りは、他に類を見ないそうです。
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このあたりはトリカブトがたくさん咲いています。
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10時に甚之助避難小屋に着きました。昨年新しく建て替えられたそうです。
最近山から遠ざかっているAさんどうしても遅れがちで、しばらく待ちます。
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南竜ケ馬場からなだらかに張り出す草原が、甚之助谷に向かって崩落しています。
雪ドケや大雨でさらに崩壊しそうな気がします。
バックは左端が油坂の頭で、美しい尾根が頂上を雲に隠した別山に延びています。
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階段混じりの急な坂を登ると南竜分岐に着きました。右へ20分ほど歩くと美しい南竜ケ馬場の南龍山荘に着きます。下山時暴風雨の中、身をかがめて足許ばかり見つめてこの分岐に気づかず、南龍山荘まで行くというミスがありました。
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快適な道が黒ボコ岩に向かっています。
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道路脇の杭の上に並べられた石。お二人の山ガールも楽しそうに・・・
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カライトソウは終わりに近い。
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白山あたりのアザミはエチゼンオニアザミと聞いたことがあるけれど・・・
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水場が見えてきました
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その先に延命水もあります。
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黒ボコ岩が近付きます。
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11:40黒ボコ岩に着きました。大勢の人が休憩されていおり、何人かの若者が交互に岩に登っています。
登山者は圧倒的に若い人が多く、中高年は数えるほどです。
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疲労気味のAさんを待ってここでお昼にします。
ここは観光新道との分岐点で、下山は観光新道を歩く予定です。
なお砂防新道はもともと甚之助谷の砂防工事用に付けられた道で、そのままコース名になっています。
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12:00出発です。黒ボコ岩からは景色が一転、ハイマツと夏なら高山植物の咲き乱れる弥陀ケ原です。
正面の御前峰は雲に隠れていて残念で~す。
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ナナカマドの実が真っ赤です。
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エコーライン分岐通過。南龍山荘に行く展望のいいコースです。
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ここから石の積まれた五葉坂の急坂で、弥陀ケ原を横切る左の道がエコーライン、その左は別山です。
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五葉坂から南方の大展望。
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坂を登りれば室堂センターですが、建物に入る前に南側にある展望台に寄ってみます。しかし先ほどの五葉坂からの展望とほとんど変わりません。
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規模の大きな室堂センター。御前峰は相変わらず雲に包まれています。
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12:30ザックを置お必要なものだけを持って先にお池巡りに出発です。先に大汝峰まで行き、帰りに御前峰をまわる予定です。
風が強くなってきました。台風は東シナ海を北上中だと思いますが、今のところ青空が広がっています。

センター前の白山奥宮祈祷所とバックは御前峰。雲の流れが速くなってきました。
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右は御前峰に向かう人たち。結果論ですが、先に御前峰に行くべきでした。
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このあたりは夏は一面お花畑になるところです。
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タテヤマリンドウ
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イワキキョウ
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コケモモ
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アキノキリンソウ
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急速にガスが流れてきます。雪に覆われた千蛇ケ池です。
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池畔には羽毛状になったチングルマの果実が風になびいています。今日始めて見ました。
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池の傍に立つ道標。大汝峰まで800m、しかしガスが深くなり、東寄りの風がかなり強くなってきました。
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少し先にある道標。大汝峰まで500mです。
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ここから大汝峰まで高度100m程の岩稜の急登です。頂上には大汝神社がありますが、ここからは見えません。
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登り始めると東側が開けるため、猛烈な東風を受けるようになりました。
瞬間的に吹き飛ばされそうになり、思わず岩陰で身をかがめます。ガスが深くまわりは何も見えません。
これ以上登るのは危険なので、残念ですが撤退します。この調子ではここより高い御前峰はさらに風が強いことが予想されます。
Aさんも怖いので頂上は諦めて降りたい、とおっしゃるので、いさぎよくUターンしましょう。
13時頃でしょうか、時計を見る余裕がなかったのか、不正確です。

分岐に降りてきました。お池めぐりの案内板。
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帰りは少し遠回りですが右端のコースを帰ります。
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右側が白山なので風が遮られ静かです。

14:45室堂のセンターに帰ってきました。予約しているのですぐに部屋に入ります。
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頂上を踏まなかったので、不完全燃焼気味です。明朝早く登りたい、とAさん。しかし多分ダメでしょう。

9月17日
午前3時頃激しい風の音で目が覚めました。外に出てみると猛烈な風と時おり横なぐりの雨が風にながされています。TVがないので台風の情報が入りません。

土曜日の予報では、17日午前9時、室堂のある高度2100mで南東の風 風速19.5mと予想されていました。瞬間風速では30m近い値です。

食事を済ませ6:45出発します。もちろんもう下山です。
月曜は荒れる事がわかっていながら登って来たのですから、文句は言えません。

台風は朝鮮半島に向かうか、直接日本海に入るか、対馬海峡あたりから日本海入るコースだけは避けてほしいと願いながら、足許に注意しながら急ぎます。

弥陀ケ原に入ると遮るものがないだけに、モロに強風が吹き付けます。
黒ボコ岩を過ぎると、山の斜面になるのでいくらか風は弱まりますが、風に巻き上げられないように雨具のフードをひっぱりながら下ばかり見て歩いていましたが、ある地点まで来て おや?と思わず立ち止まりました。
登りとは違う 記憶のない所を歩いているようです。
どこで間違ったのか・・・おかしいと思いながらもなおも少し進むと、なんと南龍山荘が見えて来るではありませんか。

ありゃ! 別当出合分岐の標識に気がつかず、右折するべきを直進していたのです。
あの大きな標柱が目に入らないなんて、どうかしています。往復40~50分のロスを犯してしまいました。

昨日撮った分岐に立つ標柱の写真です。フードを前に引っ張り、足許ばかりに気をとられていて これを見逃していました。
Aさんゴメンナサイ!
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高度を下げ樹林帯に入る頃は風も弱く、雨も小雨程度になりました。同時に登ってくる登山者が急に多くなってきます。
ほとんどが若者ですが、とても高山に登る身なりではありません。ビニールの薄い透明のカッパや山ガールスタイルそのままのお嬢さんを見ると、上は暴風雨 その恰好じゃムリだよ、と注意すべきでしょうが、言葉が出てきません。

10:20別当出合に着きました。雨はやみ、風もそんなに強くありません。しかし上を見ると黒い雲で覆われています。
あの軽装の若者たち、大丈夫かな?と気になって仕方ありません。

バスに乗り、駐車場着は10:55です。満車だった広い駐車場はガラガラです。ここまで降りてくると晴れ間さえ出ています。
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市ノ瀬まで帰ってくると、道沿いの(白峰温泉総湯)の看板が上がった まだ新しい大きな温泉に飛び込みます。
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下の2枚の写真、カメラのレンズでも雨で濡れていたのでしょうか?

温泉を12:25出発。大きな渋滞もなく17時に自宅に帰ってきました。
ただ最高峰の御前峰にはタッチしていないので、白山に登ったような登らなかったような、妙な気持ちです。

金曜日に能郷白山に行ったばかりなのに翌日は白山行き。「ホント よ~くやるね」と妻は皮肉タップリ。
何事も元気なうちです。

[参考データー]

9月16日
5:25福井市内出発⇒R416⇒R157⇒県道33 市ノ瀬駐車場6:40⇒バスにて別当出合7:10
別当出合7:20→中飯場8:05~8:15→甚之助避難小屋10:00~10:10→南竜分岐10:40→黒ボコ岩11:40~12:00→エコーライン分岐12:10→室堂12:30~12:45→大汝峰途中でUターン13:50頃→室堂14:45

9月17日
室堂出発6:45→南竜分岐→南龍小屋往復→南竜分岐→甚之助避難小屋8:40~8:45→中飯場9:45→別当出合10:20⇒バス市之瀬着10:55
駐車場11:10⇒県道33・白峰温泉総湯11:30~12:30⇒往路経由自宅19:00

(走行距離 約740キロ 歩行距離 約15キロ 累積標高差 約1880m)
by hotaka443 | 2012-10-03 21:31 | Comments(0)