みちくさおじさん山を歩く

二日目 北岳から北岳山荘へ

(2日目)北岳~北岳山荘 山梨県南アルプス市 2012・8・1 (水) 天気・快晴後ガス一時雨

宿泊者少なく、ゆっくり安眠できたので快適な朝を迎える。5時からの朝食をいただき5:40出発だ。
b0185573_12374878.jpg

登山道は山荘横から始まる。
大樺沢に沿った樹林帯の道を登って行くと、20分ほどで白根御池小屋から肩ノ小屋への分岐に着く。
私たちは直進、大樺沢のコースを進む。
b0185573_12551291.jpg

ダケカンバ等の林の中からガレ場を横切ると、八本歯の頭から八本歯のコル、そして北岳が顔をのぞかせた。
b0185573_13115686.jpg

再び視界が閉ざされた林の中を抜けると、雪渓に出た。この時期なのに雪渓は大樺沢の上部まで続いている。アイゼンは持参していないが、必要なさそうだ。
今冬は雪が多く雪融けが遅れてるのか・・・予定していて北アの雪倉岳~朝日岳間の水平歩道も7月下旬で残雪多く通行止めだった。
b0185573_131725.jpg

8:05 仮設トイレが設置されている二俣に着いた。大勢の人が一休みされている。
ここで肩ノ小屋経由の右俣コースと、大樺沢を詰めて八本歯のコルに出る左俣コースが分岐するが、振り返るとT・Kさんはまだ雪渓のかなり下で、ペースがかなり落ちている。Tさンは体調がすぐれないようだ。
まだ先が長いので無理はできない。急登があるが北岳まで少し時間の短い八本歯に出る左俣コースにしよう。
b0185573_7312124.jpg

8:25 2人の到着を待って少し休んでもらい、体調確認後二俣を出発。振り返ると、鳳凰三山とその向こうに八ケ岳が望める。見下ろす雪渓の高度感はすごい!
b0185573_8381646.jpg

雪渓上部で左岸へ、長かった雪渓登りは終わる。あと北岳山頂へ1時間40分の道標通過。
b0185573_931050.jpg

急登のジグザグ道は、やがて八本歯名物の長いハシゴの下に出た。
b0185573_14165148.jpg

右手には高さ600mからの有名な北岳バットレス。2010年大規模な崩壊があり、落石で登山者が死亡、登攀中の登山者が動けなくなり、ヘリで救出されたとか。
b0185573_14321251.jpg

次々と現れる急な階段を登る。
b0185573_16484646.jpg

これだけの階段登りも大変だが、工事をされた方はもっと大変だ。感謝しなければ・・・
高度を上げるにつれガスが駆け登ってきた。
b0185573_18172742.jpg

11:25八本歯ノコルに着いたが、残念!完全に視界はガスに閉ざされてしまった。
正面の山は八本歯の頭。道標にはボーコン沢の頭から池山小屋(避難小屋)とあるが、バスが広河原に入る前は池山吊尾根コースとして、北岳へのメインルートだった。
今は登山者も少なく、地図上では難路になってしまった。そういえば広河原のインフォメーションセンターに行方不明者の掲示があったが、男性の単独登山者2名がこのコースで消息不明となっている。
b0185573_18252480.jpg

見下ろす大樺沢
b0185573_1414338.jpg

岩場や急な階段登りは続く。瞬間、目先のガスは切れるが、見えるはずの富士山など遠望は望めず。
b0185573_95283.jpg

イワオウギとイワベンケイ。
b0185573_9102021.jpg

階段・岩場はさらに続く
b0185573_9452520.jpg

b0185573_9455315.jpg

イワギキョウ
b0185573_9481036.jpg

キンロバイ
b0185573_9491042.jpg

イブキジャコウソウ
b0185573_9493825.jpg

b0185573_95001.jpg

ミヤマオダマキ
b0185573_9505224.jpg

b0185573_9511963.jpg

絶滅危惧種のタカネマンテマ。南アルプスの3000mあたりの岩場に見られたが、盗掘により、現在は北岳のごく限られた岩場に残っているだけとなった。
b0185573_1054029.jpg

途中で食事を済ませ12:45吊尾根分岐に着く。相変わらずガスの世界だ。
ここに思いザックを置いて北岳を往復する事にしよう。道標は北岳山頂20分で、反対方向の北岳山荘50分とある。
今夜は個人的にあまりいい印象を持っていない北岳肩ノ小屋を避け、北岳山荘泊まりにする。
それに縦走には北岳山荘の方が便利だから。
b0185573_10104397.jpg

ハクサンイチゲとハハコヨモギ
b0185573_10322375.jpg

b0185573_1033767.jpg

ミヤマシオガマ
b0185573_10343812.jpg

ガスの切れ間から北岳山頂が見えた。
b0185573_10362130.jpg

13:35北岳山頂に着いた。標高の3193mの文字のみはっきりしているが、これは登山者からもっと高い所がある、との声で2004年に再測量、南南西方向28mの岩盤が80㎝高い事がわかり、3192mから書き換えられたものである。
尚逆に低くなった山が3003mの剱岳が、現在は2999mである。
b0185573_1040927.jpg

三角点は三等で点名は白根岳。一等はすぐ北の甲斐駒にある。昔は学校で白根岳と習ったように記憶しているが・・・
b0185573_10464123.jpg

b0185573_10494422.jpg

人懐っこい鳥。イワヒバリ?尚 親子の雷鳥がいたそうだが、私は見逃した。
b0185573_11103934.jpg

素晴らしい大展望を期待していたがガスは晴れず、あきらめて14:00下山開始する。
北岳山荘に向かう稜線。登りには見えていた山荘も、深くなるガスに隠されてしまった。
東側から登ってきたガスは、なかなか稜線を越えらなかったが、今は稜線を乗り越えようとしており、西側からもガスが湧いてきた。雨近しか・・・
b0185573_11211269.jpg

14:15ザックを置いている吊尾根分岐に降りて来る。ガスはますます濃くなってきた。急がなくっちゃ。
やがて雨が降り出してきた。まだ山荘まで時間がかかるので雨具を付るが、15分ばかり歩くと小降りになってきて、やがて雨は上がる。
山荘が見えてきた。
b0185573_12284725.jpg

15:10 北岳山荘に着いた。大勢の人で賑わっている。部屋に案内されるが、布団一枚は確保できそう。一枚に2人の経験が何度もあるだけにヤレヤレだ。
山荘の夕食
b0185573_123040100.jpg

夕食後外に出るとガスも晴れ、富士山がとっても美しい。左上にはお月さん。
b0185573_1775981.jpg

南から見る北岳が一番美しいと思う。
b0185573_1710546.jpg


[参考データー]

広河原山荘5:40→白根御池小屋分岐6:00→二俣8:05~8:25→雪渓上部9:10~9:55→頂上1時間40分道標10:20→八本歯ノコル11:25→昼食12:00~12:30→吊尾根分岐12:50~13:00→北岳13:35~14:00→吊尾根分岐14:15~14:25→北岳山荘15:10
(累積標高差 約1670m 歩行距離 約5.2キロ)          

           3日目、北岳山荘~間ノ岳~農鳥岳~大門沢小屋に続く 

by hotaka443 | 2012-08-20 13:28 | Comments(0)