みちくさおじさん山を歩く

白山山系・展望とお花畑の別山へ(その2)

二日目南竜山荘~別山~平瀬登山口 2012・7・26(木) 天気・晴れ

b0185573_15494969.jpg

朝食はお弁当にしていただき 5:30出発。今日はロングコースだ。山荘前の流れを渡ると南龍ケ馬場の湿原を木道で歩く。
静かな朝、空気がとっても美味しい。池塘と岩のまわりを高山植物がうめつくし、庭園のように美しい光景だ。
b0185573_16143781.jpg

クロユリがおはようさん
b0185573_16394963.jpg

湿原が終わると急な下りになり、沢を渡ると油坂の急登が待っている。
b0185573_1648599.jpg

身体が完全に目覚めていない急登はこたえるが、登るにつれ左の視界が開け、御嶽が姿を現した。
b0185573_16511729.jpg

御嶽に続き乗鞍が、そして北へ穂高からキレット、槍が連なっている。
b0185573_1654087.jpg

さらに北へ、穂から槍の続きに薬師、立山、劍までがクッキリと青空に浮かび上がっている。
素晴らしい展望に、感激!
b0185573_16563910.jpg

アップにすると・・・・
b0185573_19575787.jpg

立山方向
b0185573_19585325.jpg

すぐ北には白山・御前峰。①はエコーライン②はトンビ岩コース(残雪多く危険、通行止)写真②のすぐ下の雪の部分。
③が展望歩道。歩道にしては険しいコースだ。
b0185573_1022960.jpg

雄大な展望を楽しみながら 南へ。高い山は御舎利山。別山はその向こうで見えない。
b0185573_10151340.jpg
b0185573_10164985.jpg

b0185573_10172482.jpg
b0185573_10175278.jpg

小さなピークを越すと、小さな池が現れた。お花畑に囲まれた小さな天池だ。
絵に描いたような なんと素晴らしい景色なんだろう・・・まさに雲上の楽園だ。
ただこの光景から想像がつかないが、すぐ左は鋭い崖になっている。
b0185573_10211825.jpg

6:45食事場所を探していたが、ここをおいて他にはないだろう。
平成15年の同じ日にここを歩いているが、花が多かった事は覚えていても、この池は記憶に残っていない。
7:15去りがたいとはこのことか・・・ロングコースなので出発しよう。
b0185573_10342935.jpg
b0185573_10344311.jpg
b0185573_1035266.jpg

クガイソウと大屏風。
b0185573_10494767.jpg

大屏風の向こうに御舎利山。
b0185573_10473337.jpg

やっと御舎利山の後方に別山がのぞいた。
b0185573_10533210.jpg

ハクサンコザクラ。場所によって花の色もわずかに違うようだ。
b0185573_10581433.jpg

たまには空を見上げよう。流れゆく雲は大空で 魔法使いのようにたえず変化していく。
ひとひらの塊に穴が二つ空いたとおもったら、その後細い筋状に変わり、やがて消えていった。
b0185573_113960.jpg

お花畑
b0185573_1151791.jpg

振り返ると、白山はずいぶん遠くなったものだ。
b0185573_13165827.jpg

御舎利山の登りにかかる。別山はもうすぐだ。
b0185573_13194316.jpg

御舎利山下の分岐に着く。ここから市ノ瀬に下る道、チブリ尾根コースを分ける。前回は市ノ瀬に車を停め、別当出合~砂防新道~白山~別山~市ノ瀬と歩いたが、この長いチブリ尾根を下る頃は、もうヘトヘトになった記憶がある。
b0185573_13203779.jpg

ついに別山が見えてきた。
b0185573_1336220.jpg

8:50二等三角点別山の頂上に着いた。食事や花の観賞のため標準時間をかなりオーバーしたが、それだけの価値があるコースだ。
b0185573_13431354.jpg

遮るもののない360度の大展望だ。まず南に視線をやると、三の峰と避難小屋(矢印)が見える。
5年ほど前の5月末、大野側から三の峰に登った時、真っ白な別山を見上げて登りたくなり、残雪の中をノーアイゼンで冷や汗を流しながら登ったものである。
b0185573_145191.jpg

パノラマ写真。伊吹山や若狭の山々等は残念ながら霞んで見えない。
b0185573_20195740.jpg

別山神社と白山。右端遠くにに剱岳が見える。
b0185573_14482662.jpg

南東方向には美しい裾野を引く大日ケ岳。長大な白山連峰も大日ケ岳で終わりを告げる。
左後方は位置関係から、南アルプス南部の光岳、聖岳、赤石岳あたりだろうか・・・
b0185573_14564062.jpg

北東方向は登山口のある白水湖と三方崩山が。そして乗鞍から剱まで、北アルプスの長大な山々が峰を連ねている。
b0185573_1584359.jpg

見飽きない大展望だが、帰りの道のりは長い。もう一度槍~穂をアップで撮り、Uターンしよう。
b0185573_15174227.jpg

無事下山できますように別山神社手を合わす
b0185573_1520196.jpg

狭い神社石垣に頼もしく咲く花。
b0185573_15204981.jpg

9:10下山開始。10分ほどでチブリ尾根分岐に着く。
コースから外れているがすぐなので、御舎利山の頂を踏んでおこう。
御舎利山からの白山。
b0185573_15272578.jpg

今年はウラ年か、コバイケソウは一輪も咲いていない。
b0185573_166382.jpg

チングルマと白山シャクナゲ、シモツケソウ
b0185573_1617752.jpg
b0185573_16172382.jpg

b0185573_16174583.jpg

10:40油坂の頭まで戻ってきた。赤い屋根の南竜山荘が見える。
b0185573_16213270.jpg

南龍ケ馬場の湿原に戻ってきた。
b0185573_16302689.jpg

満開のチングルマの横では、一足早く穂をなびかせている。
b0185573_1641272.jpg

b0185573_16281341.jpg

b0185573_16271981.jpg

b0185573_16311072.jpg
b0185573_16313222.jpg
b0185573_16315176.jpg

11:40 6時間余りをかけ,再び南竜山荘に帰ってきた。ここでお昼にしよう。
12:30 ゆっくり食事をとり、さあ出発だ。展望歩道の標高差約400mの急坂を思うとしんどくなるが、頑張らねば帰れない。
ガスが流れてきた。13:10アルプス展望台は昨日と同じくガスの世界だ。
13:45室堂分岐着。日程に余裕があれば室堂に泊まり、白山に登れるのだが、またの機会にしよう。
雪渓から流れ出る冷たい水を一口、さあ最後の下りだ。しかし6.4キロか、長いなあ~
b0185573_16561532.jpg

14:25 雪渓横断箇所に着く。まだ多くの人が登ってこられるが、室堂泊まりだろう。
登ってくる人を待つ2人のヤマガールは名古屋のお嬢さんで、白山日帰りだ。
話しかけた何人かは東海地方の人で、日帰りの人が結構多いが、さすが関西人はこのコースは歩かないようだ。
b0185573_1725673.jpg

15:00大倉小屋で15分ほど休憩する。とにかく暑く全身汗だらけ。早く温泉に飛び込みたい。
長い下りは会話もなくなり、展望のない同じような景色の中をひたすら歩く。
やっと白水湖が樹木の切れ間から覗いた。しかし湖面ははるか下だ。
b0185573_17111564.jpg

17:05室堂分岐から3時間、ようやく登山口に着いた。出発から11時間半、よく頑張ったな~
とにかく温泉だ。靴だけ履き替えて急げ。白水湖畔ロッジで300円を支払う。ロッジからすぐだ。
b0185573_17163343.jpg

温泉は無人で、露天風呂のみ。脱衣場は小さな建物でロッカーもわずかだ。
b0185573_17242623.jpg

b0185573_173838100.jpg

露天風呂の下は白水湖だ。のんびり湯に浸かり、素晴らしかった景色の数々を思い出す。
温泉あがりは白水湖畔ロッジで休憩し18:10駐車場をあとにする。

R156に出るとほどなく御母衣ダムの巨大な堰堤にぶつかる。御母衣湖の水量を利用した御母衣発電所だが、高さ131m、長さ405mの巨大なロックフイルダムである。
b0185573_5594024.jpg

このあたりは断層が多く地質が脆弱なため、重力式コンクリートダムは困難で、土と粘土で固めるロックフイルダムに変更して建設された。
しかし立ち退き問題で長期間こじれたが、230戸、1200人が最終的には移転に応じた。

ところで湖底に沈むお寺にあった樹齢400年を越すアズマヒガンザクラ2本をどうするか、1本約35トンもある。
湖底に沈むのは忍びない、何とかならないか、と専門家などが検討を重ねた結果、移植することになり、200mの高さの山腹に引き上げられ、1500m移動、湖畔に植えられた。
桜の移植はできないと言われているが、2本の桜は見事に開花。
荘川の地名をとり、荘川桜と命名され、現在もシーズンには多くの人で賑わっている。
この世紀の桜大移動は、かってのNHKの人気番組「プロジェクトX」でも放映された。

巨大な御母衣ダムの御母衣湖。ロックフィルダムでは総貯水量第2位、湖の表面積は第3位を誇る。
ちなみにそのベスト3はいずれも岐阜県にあり、冠山に行く時に走る新しく完成した徳山ダム、そして九頭竜ダムである。
b0185573_6244318.jpg


荘川ICより高速に入り、混雑もなく23時姫路に帰ってきた。
山の常で午後はガスに包まれたが、素晴らしい大展望と数々の高山植物に接し、満足な山行でした。

[参考データー]

7月25日 晴れ後ガス
山陽姫路東IC4:40⇒(山陽・中国・名神・東海北陸)荘川IC⇒R158・156⇒県道451・大白川駐車場9:00

出発9:20→大倉山避難小屋11:55→途中で食事休憩30分→カンクラ雪渓道標11:55→室堂・南龍ケ馬場分岐14:10~14:20→アルプス展望台14:50→南竜山荘15:30

7月26日 晴れ後ガス
山荘出発5:30→油坂の頭6:30→天池6:45~7:15→別山8:50~9:10→御舎利山9:25→油坂の頭10:40→南竜山荘11:40~12:30→アルプス展望台13:10→室堂分岐13:45~14:00大倉山避難小屋15:00~15:15→登山口17:05

駐車場出発18:10⇒往路引き返し 姫路東IC22:50

(走行距離 約750キロ 歩行距離 約26.8キロ 累積標高差 約2720m)

by hotaka443 | 2012-08-10 17:01