みちくさおじさん山を歩く

No230 奥越高原・経ケ岳

経ケ岳(1626.2m) 福井県大野市・勝山市 2012.7.16(月・祝日) 天気・ガス後晴れ メンバー・2人


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前線は日本海に北上、そろそろ梅雨も末期に近ずいてきた。私には関係ないが世の中は3連休だ。
ちょうどタイミングよく、日・月に予定していた用事が急に延期になった。

それじゃ休日割引の高速に乗り、福井の経ケ岳に登るか、と平成11年頃からメモっている記録を探すが、見当たらない。
一度だけYKさんと登っているので、記録モレかそれ以前かもわからない。

そこでYKさんに声をかけると、是非登りたいが、5時出発の日帰りは体力がなくなっているので無理。
現地前夜泊まりなら登れるとだろう、の言葉に予定変更。あわてて宿を確保し、日曜の午後自宅を出発する。

5:50大野市の宿を出発。県道26に入る。東の方の山々は残念ながらガスで包まれている。県道26から広域基幹林道・法恩寺線に入る。雪深い地を走るので冬期閉鎖解除になるのも遅く、一部崖崩れで勝山市までの途中がまだ通行止めだ。
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林道に入るとすぐに見逃してしまいそうな細い電線を3本張ったゲートがある。もう少し暗かったら知らずに通過してしまいそうだ。
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ヘアピンカーブを切りながら標高890mの登山口に着く。すでに駐車場に2台の車が止まっている。6:30だ。

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コンビニで買ってきた朝食をとる。上の方は依然としてガスだか、下界は晴れており、六呂師高原から大野の町がはっきり見える。向こうの雲の下の山は部子山・銀杏峯あたりだろうか。
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準備をしていると、練馬ナンバーが到着。中年の男性が挨拶にこられた。ゲートで地元の人が開けにこられるのをしばらく待っていたが、よく見ると自分で開けるのだった、と苦笑。
三連休を利用して位山、川上(かおれ)岳を目指したが、雨で断念。今日は経ケ岳のあと冠山に登り、帰られるそうだ。川上岳は私も是非登って見たい山である。

7:00同時にスタートしたが、まだ冠まで足を延ばすというだけあり、いかにも足が速そうだ。
YKさん「私たちはゆっくり歩きますので・・・」の声に、それではお先に、と足早に登って行かれた。
登山口は駐車場から林道を少し西に歩いた所にある。
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林道を挟んだ登山口の反対側は、六呂獅高原スキー場のリフト乗り場あたりにある登山口に下る。
前回はスキー場から登ったので、今回は林道登山口まで約1時間ほどの短縮だ。
左の登山道を下ると六呂獅スキー場に至る。
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杉林から自然林の中の道は、所どころ木の階段もあり、結構急だ。
やがてブナが目立つようになるが、YKさんのピッチがあやしくなってきた。かなりしんどそうである。まだ登り始めたばかりだが、大丈夫だろうか・・・
前方の2本の木に標識が見える。
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近寄って見ると・・・な~るほど、ブナともう1本の木が根元から絡み合っている。素晴らしいネーミングだ。
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美しい広葉樹林の道は8:10、やっと保月山に着いた。
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約50分程の歩行時間に対し、1時間10分もかかっている。まだ先は長いが頑張るとおっしゃるので、行けるところまで登るとしよう。
三角点は三等で「笹谷」  バックにはササユリが。
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10分ほど休憩して出発。これから登る右杓子岳、左のガスの中は中岳。
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ドウダンやつつじもまだ見られる道は一度下って杓子岳に取りつくと、長いハシゴが現れ、一人の男性が下ってこられた。すれ違いざまにお話をさせていただくと、頂上は濃いガスで視界はゼロ。登山者は男女3人のグループだけとのことだ。駐車場に福井ナンバーの軽と大阪ナンバーのRV車が停まっていたので、すれ違った男性は福井の方だ。
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結構急なハシゴである。
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ハシゴヲ登りきると短い岩稜に出る。ここは噴火の際の溶岩が固まったものだ。

経ケ岳は今から140~70万年前に噴火しており、六呂獅高原は噴火の溶岩が流れ出して出来たもので、噴火口は経ケ岳の南にあり、今は緑が生い茂る湿原となっていて、水芭蕉が咲く。
この噴火口跡には唐谷コースが横切っている。
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もう一度先ほどと同じようなハシゴを登り、少し進むと、大きな岩峰にぶつかる。
岩の左を巻くが「牛岩」という溶岩の尖ったピークだ。
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ササユリに混じってキスゲが迎えてくれる。
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杓子岳に9:10着いた。地形図には山名も標高点もない1440m程の台地状のピークだ。
ここに一人の男性が横になっておられたが、気が付かなかったのでちょっとビックリ。
男性は起き上がられ「しんどくてダウンしています」と苦笑されている。
「お願いがあります。連れの女性2名が先に登っているんですが、頂上で待っていると困るので、登る元気がないので下で待っていると伝えて下さい」
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60代後半から70代前半位だろうか、もうバテバテである。大阪ナンバーの車の人だ。
お名前をお聞きし、少し休憩をして出発。ここから中岳までは快適な笹原の尾根歩きになる。
ただここから前方は濃いガスの世界だ。
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道筋のササユリとニッコウキスゲが、閉ざされた世界の中で微笑んでくれている。
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下の画像は太陽のもとでの下山時に写した同じ花。ユリは少し開きかけている。
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登山道に沿って咲く花。
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中岳1467mの緩い登りにかかる。
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ここで早々と練馬ナンバーの男性が降りてこられた。
「ガスで期待していた白山は見えず 残念でした。これから冠に向かいます。三連休で東名は混むので、途中のSAで仮眠をとり、明日の朝自宅に帰ります」そう言い残して駆けるように降りて行かれた。

冠山は福井・岐阜県境の山で、「残しておきたい日本の自然百選」に選ばれた、貴重な景観の山である。
実は私も帰り道、時間があれば浄法寺山にでも、と思っていたが、今日は無理のようだ。

後を追うように2人の女性が下りてこられた。ダウンされた男性のお連れの人で、男性とは打って変わって元気はつらつ、見るからに大阪のおばちゃん(失礼!)といった感じの人である。
伝言を伝えると「ありがとう」とオーバーなジエスチャーで手を振って下って行かれた。

9:35尾根上の通過点のような中岳を過ぎると、90mほどの激下りで峠に下り、ガスで隠れている最後の経ケ岳の登りに取りつく。急登の登山道を見て「あれを登るの?」とYKさん溜息をつくが、よ~し頑張るで~
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ロープもある滑りやすい傾斜を下ると(切窓)と言われるコルだ。降りてきた方向を振り返る。
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ここで右から登ってくる唐谷コースと合流する。樹木が生い茂っているが、ここが旧噴火口あたりになる。
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いよいよ標高差250m程の最後の急登だ。
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10:30ガスの中の経ケ岳山頂に着いた。まわりの景色はガスに閉ざされ、何も見えない。
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大長、赤兎、白山、別山など、期待していた雄大な山並みは全てガスの中でかくれんぼ。あ~あ残念なり。
せめて三角点でもと探すが、見当たらない。多分少し北側の少し高いササ原の中だろうが、またにしよう。

ここより北に700mほど歩いたところに北岳があり、白山の絶好の展望台になっている。
景色はダメでも足跡だけは残しておこうとYKさんに言うと「私は疲れたので先に降りかける」とのこと。
それでは中岳で待っていて、と打ち合わせして北岳に向かう。(先ほどの経ケ岳山頂が南岳になる)

ところが背丈ほどのササが登山道を覆い、水分を含んでいるので あっという間に全身ずぶぬれ状態になる。
赤兎への縦走路だが、最近手入れされていないようだ。こりゃダメだ、引き返そう。
山頂に戻ると、YKさんはまだ休んでおられたので、下山することにした。

下山途中で何組かの男女のペアに会う。急に山が賑やかになってきたようだ。
噴火口から駆け登ってくるガスは少しずつ薄くなりだした。
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ガスが切れ、旧噴火口が姿を現した。
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旧噴火口跡を左に見ながら、YKさんも登りと違い帰りのピッチは順調だ。唐谷コースが原生林の中を横切っているのが見える。
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前方に中岳~杓子岳への尾根がクッキリ見える。
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11:15切窓を通過、中岳への登りに取りつく。
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11:35 中岳に着いた。食事を予定したが、数人が休憩されているので通過。杓子岳に行こう。
前方杓子岳の空はようやく青空が広がってきた。
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しかし振り向く経ケ岳あたりはようやくガスが切れ始めたものの、空は暗い。
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杓子まではササ原の雲上散歩、花も多く開放感あふれる快適な道だ。
11:50杓子岳に着いた。幸い誰もいないので食事にしよう。
ガスが急速に解消、経ケ岳方面も晴れてきた。左は中岳。
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天気が回復すると直射日光がきつい。のんびりしていたい所だが12:20スタート、保月山に向かう。
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長いハシゴを下る。
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岩稜を通過。中央の丸い山が中岳で、その右わずかに覗く尖った山が経ケ岳だ。
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保月山で10分ほど休憩し、林道に降りてきた。
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14:00駐車場に戻ってきた。
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駐車場の反対側は展望台になっている。以前はベンチと山名案内図の大きな看板があったように記憶しているのだが・・・・中央の大きな山は荒島岳。
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パノラマ写真
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14:15駐車場スタート、温泉に向かう。ここからだと下の六呂獅高原にあるのですぐだ。
14:35六呂獅高原センター・トロンに着く。スキー場の駐車場なので広い。
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六呂獅高原と六呂獅スキー場。右一番高い山が保月山。今経ケ岳に立つと、正面に白山が見えることだろう。
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15:25 山の汗を流し サッパリしたところで さあ帰ろう。
今日は三連休最後の日。
名神の渋滞が気になるところだが、南条SAを過ぎてからの電光表示板は 北陸道の敦賀~木之本間と名神は早々と15キロの渋滞標示。
名神は時間の経過とともにさらに渋滞が激しくなるのが目に見えている。
いつものパターンで敦賀ICで降り、R27で小浜まで走り、舞鶴若狭道経由に変更だ。
敦賀~小浜間は約1時間近くかかるが、渋滞に巻き込まれるよりましだ。
未開通の敦賀JCT~小浜IC間は2014年度開通だが、開通すると名神を走らなくて済むので、一日も早い開通が待たれるところだ。
こちらの道路は大きな混雑もなく19:30自宅に帰ってきた。

[参考データー]

林道登山口7:00出発→アダムの木7:40→保月山8:10~8:20→杓子岳9:10~9:15→中岳9:35→切窓9:45~9:50→経ケ岳10:30~10:45→切窓11:15→中岳11:35→杓子岳11:50~12:20→保月山13:00~13:10→駐車場14:00   (超スローペースにてあまり参考になりません)

(走行距離 約720キロ 歩行距離 約8.3キロ 累積標高差 約1040m)

by hotaka443 | 2012-07-20 20:00