No218 佐渡島 あ~悔しい! 電池切れ



5月13日(日) 天気・晴れ 移動日
姫路から佐渡への道のりは遠い。船は直江津からにするか、新潟にするか、その時の都合ということで 5:30姫路を出発する。
石川県に入ってから右手に真っ白な白山を、そして富山を過ぎてからは立山連峰、剱から薬師の山並みを眼前に快調に走る。

船のダイヤは直江津港が13:40、新潟港は16:00だが、糸魚川通過でまだ11:40。
新潟の場合は時間が余りすぎるので直江津からの乗船に決定し、12時ジャストに上越ICを降りる。
直江津の町を少しぶらつき、直江津港内の食堂で腹ごしらえをする。

佐渡小木港からの折り返しになる大型フエリー(こがね丸)の接岸風景。若い女性がワイヤーを引っ張っている。

全長120m、内部は5階まであり、定員1210人、約4300トンで乗用車にすると151台積載できるとパンフレッドに書いてあるが、めったに船に乗る機会はないので、船に関してはよくわからない。列車、電車なら目の色が変わるのだが・・・

13:40定刻に出港。バックの雪を冠った山は焼山・火打あたりだろうか。

しばらくヘリが旋廻する。

ものすごい数のカモメがやってきた。乗客がお菓子を差しだすと上手にキャッチする。食べ物を目当てに集まってくるのだ。

やがて島影が消え、大海原の日本海を北に進む。そして定刻の16:20に小木港に接岸した。小木の町は佐渡の南西端になる。外に出ると冷たい風が吹き、寒い!
小木は”たらい舟”が名物らしい。港に隣接して乗り場がある。

誰もいないので本日は営業終了か、と思ったら、今のフエリーの乗客がドヤドヤやってきた。
自分で体験できるが、ボートと違い形が丸いので難しそうで、どちらに進むのかわからないので見ていてハラハラする場面も。

寒いので乗る気になれず、今夜の宿、佐渡グランドホテルに向かう。
場所は佐渡の玄関口、新潟からの船が着く両津の町だ。かっては佐渡島唯一の市、両津市だったが、平成の大合併で全島が佐渡市になった。
小木からは島内ただひとつの国道350から県道65を走り両津港に向かう。始めての道、しかも佐渡ケ島となるとあたりをキョロキョロするのに忙しい。
17:45 ホテルに着く。

私には佐渡は遠すぎて縁のない島だったが、宿を探す時に佐渡は温泉が多いという事を知り 驚いた。
両津は加茂湖という大きな湖があり、両津湾とつながっているが、加茂湖の周りにも温泉が多い。
この佐渡グランドホテルも加茂湖に面しており、温泉である。
夕食と朝食。(一泊二食付き ¥8550 消費税・入湯税含)


5月14日(月) 天気・晴れ 大佐渡山地主峰縦走
快晴の朝、ホテルの窓越しに加茂湖と小佐渡丘稜を見る。

湖畔から今日登る金北山を見る。わずか1172mだがさすが北の国、残雪が眩しい。
左端の山頂の白い建物は自衛隊の施設だが、あの建物の少し下が、本日の最終ゴールの白雲台になる。

今日のコースは登山口と下山口が違うので、昨夜予約しておいたジャンボタクシーに迎えに来ていただく。
予定のドンデン山荘~マトネ~金北山~白雲台は佐渡登山のメインコースで、登山者用にライナーバスが走っている。
朝両津からドンデン山荘まで(ドンデンライナー)が、下山口の白雲台には(金北ライナー)が夕方迎えに来る。その間7時間半あるので、縦走する時間を見込んでのダイヤだ。
しかし時間制約があると落ち着かないし、何かあると帰れなくなるおそれがある。金額も一人千数百円高いだけなので16:30バスの発車より遅い17時の迎えも予約しておいた。
アクシデントが発生しても、タクシーなら融通が効くので安心だ。
車は夕方までホテルに置かせてもらう事にして7時半、バスの8時より早く出発する。
海抜0mからドンデン山荘の890mまでカーブの連続した急坂を登る。
運転手さんより、佐渡にはシカやイノシシがいないとお聞きしてビックリ。もちろんクマモ。
サルは聞き忘れたが、いないかも。さすが本土から遠く離れた島だけに、誰かが持ち込まない限り 永遠に住みつく事はない。
8時、急坂を登りきってドンデン山荘に着いた。


最初ここに予約したが、縦走した場合帰ってこられなくなるのでキャンセル。ここからの御来光を見てみたかったのだが・・・
写真左が両津湾、右が加茂湖で、その間に挟まれた細い家並みが両津の町。

ここからだと近くに見える金北山。しかしグルーとまわるので10.5キロある。




拡大してみると


8:20 出発する。最初の灌木地帯は日あたりが悪く、残雪の中を登る。

少し登ると早速カタクリの歓迎だ。

よく見ると、佐渡のカタクリの葉には独特のまだら模様がなく、葉の形も丸みがかっている。


三等三角点 三ノ平。ドンデン山荘の後50mほどの高さに位置する。

登山道の両脇を埋め尽くしたカタクリが終わると、海を見下ろす平原に出た。爽快な気分だ。

エチゴキジムシロがとってもかわいい。

よく見ると、小さな花が密生して咲いている。

エゾエンゴサク

尻立山への緩い登り。

歩いてきた道を振り返ると、金北山がどんどん遠ざかって行く。

尻立山頂上、三角点はない。

次はドンデン池に向かって下る。凹地の右端にドンデン池。左の赤い屋根は牧場の施設で、その左の小さい建物が避難小屋のようだ。

キクザキイチゲ

イワカガミ

ドンデン池の傍に立つ道標

ドンデン池

池の周りは残雪に囲まれている。ストックで芸術作品の邪魔をするのは,誰だ!

ドンデン池は今日のコースの一番北の端にあたり、ここから南に方向転換し金北山に向かう。
この花は?教えていただいたが、家に帰ると 忘れた草になっている。

ミズバショウ

再びカタクリの登場だ。エンレイソウも多い。

ザゼンソウ


イチリンソウ

シラネアオイ


次々現れる花にシャッターを向けていると 「電池残量がありません」 の警告が!一瞬呆然とする。
予備のバッテリーは持ってきていない。「なんでこんな所で・・・・」
全行程約15キロに対して、まだ2キロたらずしか歩いていないのだ。
充電器は持参しており、昨日ホテルで迷ったが、まだ一日位大丈夫だろう、と充電しなかったのが今となっては悔やまれる。
素晴らしい展望、冷汗の残雪のトラーバス、次々目を楽しませてくれる花、そして北に向けての自衛隊の設備・・・等々
もう一度出直そう、なんてできない遠い北の島、ちょっとした不注意で大切な記録が残せず、残念無念!
それにしてもさすが花の島、特にカタクリは部分的に途切れるところはあるものの、ほぼ全山登山道に沿って
咲いているのだから もうビックリ!
ちょうど一週間前、広島~山口県の冠山~寂地山でカタクリ街道を歩いてきて感激したが、それをはるかに上回る規模。それに数々の花が加わるのだから、春の佐渡は花好きな人にはたまらないだろう。
白雲台に着いて売店にいると、朝のジャンボタクシーが迎えに来て下さった。16:50白雲台出発する。
車に戻ってから今日の宿泊地(みなみ旅館)へ向かう。同じ両津で4キロ程離れている。昨夜の佐渡グランドホテルでは登山者は見かけなかったが、ここは下駄箱に登山靴がズラリと並んでいる。もちろん温泉で目の前は両津湾だ。


夕食と朝食 (一泊二食¥8550 消費税・入湯税含む)


[参考データー]
ドンデン山荘8:20→ドンデン池9:20→金北山縦走路入口10:00~10:20→アオネバ十字路10:30→マトネ11:20~11:30→石花越分岐11:45→マサゴの峰12:35~13:00→天狗の休場13:40→役の行者14:10→アヤメ池14:35→金北山15:05~15:20→妙見山分岐16:15→白雲台16:35
(撮影に時間をとったので、かなりのスローペースです)
(歩行距離 約15キロ 累積標高差 約920m)
5月15日(火) 天気・雨
朝方はパラパラ程度だが今日は雨予報なので観光に切り替える。トキの森公園や佐渡銀山入場。
そのあと島の北側の海岸線を一周。尖閣湾や大野亀、二つ亀等景勝地があるが、雨のため通過。
今夜の宿(佐渡グリーンホテルきらく)へ。昨日のみなみ旅館からほど近い距離だ。
(一泊2食付き¥10.650諸費用含む)

温泉は道路の向こう側で、左が露天風呂、右の建物は家族風呂になっている。すぐ下は加茂湖で、対岸に一昨日の佐渡グリーンホテルが見える。

露天風呂から加茂湖を見下ろす。筏はカキの養殖。


5月16日(水) 天気・晴れ

今日はいよいよ最後の日。ドンデン池の北5キロほどにある金剛山と檀特山の4時間あまりのコースを予定。
登山口へはドンデン山より10キロほど北に走った所から山に入って行く。
帰りの船は両津港発16:05だから時間はたっぷりある。
7:30ホテルを出発。県道45の和木集落の外れから、和木川に沿って山に入って行く。
地図では森林基幹道石名・和木船になっている。田畑が終わるとヘアピンカーブを切りながら登って行く。
と道路脇に雪が現れ、大きな落石に出くわした。

力を合わせ、何とか車巾分を確保、無事通過する。少し坂を登りカーブを切ると、ありゃ、この崖崩れは人海作戦では無理だ。

そういえば林道入口に雪通行止めの表示が出ていたっけ。開通は確か20日と。
全員ここからの歩きにはNo。もう一泊するのならともかく、私もその気にはなれない。
残念ながら返すしかないようだ。
もう行きたい所はないので、早い船で帰ろうか、と時計を見ると8:15。予約便は16:05だが、時刻を調べるとうまい具合に9:15発があるので、変更をお願いしてみよう。
(行きと帰りの航路が異なる場合は回遊割引があり、帰りは直江津港でなく新潟港に着く)
あわただしくキップ売り場に駆け込むと、よく空いているので変更はすんなりOKで、ギリギリで乗船出来た。

一昨日歩いた金北山

金北山の左に自衛隊の施設がある1050峰。一般は立ち入り禁止。左が妙見山で、山頂にここも自衛隊の施設あり。佐渡は日本海を監視する防衛省にとって重要な島だ。

遠くなる佐渡両津港。中央に金北山、その左が1050峰、一番左が妙見山とキレイに並んでいる。
しばらくするとカモメが。エサをやろうとするがカモメ飛来防止用の細い線がデッキの周りに張り巡らされているので、接近が難しそうだ。それでも何度も挑戦、うまくキャッチすると思わず手をたたきたくなる。

11:45 新潟港に着いた。新潟市内を走り、12:15新潟西ICから北陸道に入る。
渋滞・事故もなく順調に走ってきたが、敦賀手前の電光表示板に彦根~草津間25キロ渋滞の標示が。
心配していた、14日から始まった名神の集中工事の影響だ。
ノロノロ運転でイライラするより敦賀で降り、R27を小浜まで走り、舞鶴若狭道に入った方が早そうだ。
17:50敦賀ICで降りる。市内で通勤ラッシュの車で少し混雑があったが、18:55小浜ICに。
西紀SAで食事をとり、楽しかった思い出を胸に佐渡の旅を終え 21:30、無事自宅に帰ってきた。

