二週連続で鈴鹿山系・入道ケ岳へ

先週に続いてまたまた鈴鹿行き。メンバーさんの2人が入れ替わっているが、今日もまだ未登で、前々から行きたかった入道ケ岳である。
5:30 自宅出発、名神草津PAで休憩し、決めてなかった今日のコースの打ち合わせをする。
放射状と言っていいほど登山道が多く、宮妻峡に入って鎌ケ岳まで廻ろうか、なんて案も出たけど、欲張りしないで入道だけに絞り、椿神社から北尾根コースを登って二本松尾根コースで下山することに決定した。
東名阪の鈴鹿で降り、県道27・560・11と走り、椿大神社の駐車場に車を停める。
7:55だ。この椿大神社はすごく大きな神社で、駐車場も方々にあり、社殿、休憩所、食堂や宿泊施設も点在している。
登山口に一番近い駐車場に入ったが、すでに多くの車が停まっている。
登山者だけでなく神社の関係者も多いと思われる。

8:05 スタートだ。駐車場横の舗装道路を少し北西に進むと、北尾根コースの登山口がある。
長い階段が延びており、横に巻き道もあるが、階段を登ることにした。

ところが長い長い、数えて登ると276段あった。祠は愛宕神社。

神社裏で巻き道と合流し、道は植林の中に入る。ジメジメして陰気な所だ。
今日は暖かいので、鈴鹿名物のヤマヒルのご出勤では・・・と思ったら、早速Nさんのズボンを這いあがっているではないか。
でた~。 地面をよく見ると、いるいる、のんびり歩いていると餌食になりそうだ。急がなくちゃ!
かなり登ると、まわりは自然林に変わる。もうヒルはいないだろう。

9:00 No5ポイント通過。

丸い山容のわりには傾斜はきつく、何か所かにロープが設置されている。但しこちらは黄色と黒のトラロープは見られない。
9:15北尾根避難小屋に着いたので、休憩しよう。両側に木のベンチが並べられている構造だ。



傾斜が緩やかになり、次第にアセビの木が多くなってくる。

登るにつれ完全にアセビの世界に入り混み、アセビのトンネルになる。春一斉に花が咲くと、見事だろうな。
やがてアセビの群落がまだらになりササが混じるようになると、今まで閉ざされていた視界が瞬間開け、鎌と御在所が顔を出した。

アセビ林はまだまだ続く。左側のアセビ林の切間から入道ケ岳が始めて姿を見せてくれた。左が入道で右は北の頭だ。

10:30 北の頭に着いた。北側が開け、素晴らしい展望だ。左に鎌ケ岳、中央が御在所岳、右に先週登った釈迦ケ岳が見える。笹原に横になり、雲を眺めて時を忘れたい・・・そんな想いにさせるところだ。

ところで先ほどからヘリが、入道の北側の宮妻峡から水沢峠にかけての沢筋を低空旋回している。
沢沿いには登山道があるが、遭難者でも探しているのだろうか。
宮妻峡から登ってきた登山者の話では、消防車やパトが停まっていたとの事だ。
やがてヘリはホバリング体制に入った。視力のよくない私には見えないが、へりからロープで降りていく人が見えるという。適当にシャッターを押す。

再びヘリは旋回を始めた。観客も増えてきた。しばらくしてヘリは旋回をやめホバリングへ。
やがて人が吊りあげられていく・・・が私には見えない。せめて写真でも、と拡大してシャッターを切るが、ヘリの位置が確認できていない。
その写真をみると、上の方ギリギリでかろうじてヘリが写っており、ロープにぶらさがっている人らしき姿が見える。

15分余りヘリ観戦に費やしたので山頂に向かう。振り返ると、まだヘリの行く末を見届ける人の姿が。

逆光で見るアセビ群生地と入道ケ岳。山頂に鳥居が見える。

10:50 のびやかな丸みをおびた山頂に着いた。一面気持ちのいい草原、これぞ入道の頭だ。

これだけあかるくおおらかな草原の山は珍しいと思う。ただ先週と同じで、モヤって視界不良だ。


鎌と御在所をアップで。

三角点より椿大神社の標石の方が立派だ。

もっとのんびりしていたい気持ちを断ち切って11:50 下山にかかる。帰りは二本松尾根だ。

二本松尾根もアセビが延々と続く。最初は緩やかだった道は次第に激下りとなる。登りの北尾根コースよりもキツイかもわからない。


12:15 二本松避難小屋を通過。登りの北尾根避難小屋と同じ構造だ。

避難小屋を過ぎると植林になり、ポイント1で山道は終わり河原に降りる。

登山口の看板。

河原のゴロゴロした石で方向がつかみにくいが、林道に出た。、舗装された林道を下ると、駐車場に戻ってきた。

13:05とまだ早いので、コーヒータイムにする 。
13:30大勢の参拝者で賑わう神社をあとに、温泉に向かう。小山田温泉・地域交流センターが近い。
PCを見ると三重県の日帰り温泉に掲載されているが、名前から判断してお役所が絡んだ温泉のように思えるが・・・・
温泉に着いた。大きな病院である。こんな病院の中に日帰り温泉があるの・・・・?

温泉客の姿なんか見当たらない。どないしょう・・・・仕方ない、とにかく入って見るか!
玄関を入ると中は完全に病院そのもの、車いすの患者さんがロビーでウロウロしているだけで、休日の病院は閑散としている。
幸い受付に女性の職員さんが座っておられるので、勇気を出して、恐る恐る尋ねてみた。
「温泉があると聞いてきたのですが・・・」 果たして彼女 「この病院に温泉ですか?」
しばらく考えてから「温泉かどうか・・・お風呂ならお金を払えば向こうのコミニテイホールの建物の中にありますが・・・」
礼を言って外に出る。冷や汗が出てきた。
その建物は本館の横にある。

中に入ると、若い男性が受付らしき所に腰かけている。「温泉はこちらですか?」
「そうです。一般の方は500円いただきます。ここに名前を書いてください」病院の規則になっているのだろう。
やっと温泉に入れた。狭い浴槽と外に一応露天風呂がある。成分表がかかっており、本格的な温泉で、湯は少し黄色がかっている。

少し温度が高く、私が出る時に入ってきた老人が、熱すぎるわ、とホースで水を注ぎだした。
入院患者さんが主で、一般入浴者はほとんどいないのでは、と思われる、温泉である。
面白い経験をさせてもらい、記憶に残る温泉となった。
素晴らしい山と冷や汗の出た温泉、ありがとう!
14:45思い出深い温泉をあとに帰途に着く。山陽道三木SAでうどんを食べ、17:40自宅に帰ってきた。
[参考データー]
自宅出発5:30⇒山陽姫路東IC5:40(山陽・中国・名神・新名神・東名阪)鈴鹿IC7:45⇒県道27・560・11⇒椿大神社駐車場7:55
出発8:05→避難小屋9:15→北の頭10:30~10:45→入道ケ岳10:55~11;50→避難小屋12:15→登山口12:55→駐車場13:05
駐車場出発13:30⇒温泉13:50~14:45⇒フラワーロード⇒県道27⇒鈴鹿IC15:00(東名阪・新明神・名神・中国・山陽)姫路東IC17:25⇒自宅17:40
(走行距離 約450キロ 歩行距離約6キロ 累積標高差 約780m)

