みちくさおじさん山を歩く

鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ

釈迦ケ岳 (1091.9m) 三重県菰野町・滋賀県東近江市 2011・10・16 天気・晴れ メンバー・4人


鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_21135359.jpg


鈴鹿山系は何度も登っている山がある半面、未登の山もある。今日はその未登の釈迦ケ岳に登ってきた。

6:00自宅を出発。名神八日市で降りR421へ入り、滋賀・三重県境の4・2キロの石欂トンネルを抜ける。
今年3月26日にこのトンネルが開通したが、それまではカーブの連続した山道を登り、峠では2メートル巾の制限がある文字通りの酷道だった。
三重県に入るとR306へ。8キロ弱で右折県民の森の標識があるので、それに従って進むと明朝渓谷沿いになり、やがて広い駐車場に着く。¥500
時刻は8:30、すでに多くの車が停まっている。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9164794.jpg

8:45支度をしてスタート。駐車場の向こうに登山口がある。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_202022.jpg

鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_2021572.jpg

今日は庵座谷を登る予定だ。緩やかに登って下ると、庵座谷のキャンプ場のような広い河原を右に見ながら、広い道を流れに沿って登る。工事は終わっているが、堰堤工事用の道のようだ。庵座谷登山道の標識があり、少し先にも木の道標が見える。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_2023558.jpg

新しい堰堤が終わると広い道はここまで。あれ?おかしいな・・・キョロキョロあたりを探すが道らしきものはない。地形図は右岸に沿って記入されているが、堰堤工事で付け替えれたのだろうか?
誰かに尋ねるにも、駐車場にあれだけいた登山者は誰も来ない。
結局あきらめて中尾根コースの道標まで引き返す。中尾根コースは2009・5に開かれたもので、私が持っている2005発行の登山地図には当然記入されていない。                                            
庵座谷に架かる橋を渡り、登山口へ。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_20261651.jpg

9:10仕切り直しだ。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_20202424.jpg

ジグザグに切られた道は、10分余りで尾根に出る。雰囲気のいい道だ。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_20222571.jpg

穏やかだった道は、高度を上げるにつれ岩の多い道に変わってくる。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_20332371.jpg
              9:50標高770mあたりの鳴滝のコバ通過。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_20361492.jpg

25分ばかり登ると庵座谷に下る分岐に着いた。ここを登ってくる予定だったが・・・
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_20473363.jpg

樹林帯を抜けると、庵座谷を挟んだ向こうの尾根の猫岳が。下山コースだ。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_2049589.jpg

この写真では高度感がわからないが、激登り地帯に突入だ。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_20534242.jpg

頂上かな?と思ったが甘い甘い。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_2056569.jpg

ゴロゴロした岩場を通過。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_20571317.jpg

さらに激登りが続く。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_20585567.jpg

青空がとってもキレイだが、頂上はまだかいな・・・
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_2115298.jpg

10:45ビヤッコウに着く。ここは谷を一つはさんだ東側の尾根道の松尾尾根との合流点になる。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_2135477.jpg

きつい登りだが、あれを登ると頂上か?
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_2152652.jpg

そこは小さなピークで少し下ると大蔭と呼ばれる切り立ったガレ場だ。
 
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_2193878.jpg

ガレ場へ慎重に下る。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_21114614.jpg

ガレ場から一登りすると、釈迦ケ岳最高点に着いた。1097mで三角点より5mほど高い。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_2147415.jpg

天気ははいいがモヤっており、遠望が効かない。御在所をかろうじて確認、左に切れている山は雨乞岳か。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_7134322.jpg

北へ300m程歩くと、三等三角点のある 釈迦ケ岳に着いた。1092.2mの標示だが、新しい地形図は1091.9になっている。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_7204634.jpg

鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_721649.jpg

11:15 お昼にしよう。頂上は樹木が茂り、東側のみ展望が効くがモヤっており、すぐ下の伊勢湾すら見えない。時おり聞こえる飛行機の音は、伊勢湾に浮かぶ中部国際空港発着便だろう。
11:45 重いお腹をかかえて出発しよう。少し引き返し、最高点との中間あたりの分岐で右羽取峰(ハト)に向かう。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_733513.jpg

ハト峰へは、自然林の中の快適な道を行く。紅葉を期待していたが、ほとんどは枯れて茶色く変色している。 
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_753686.jpg
 
庵座谷を挟んで登ってきた大蔭のガレを見る。どことなくアルペンムードが漂う。                  
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_757167.jpg

12:05なだらかな猫岳に着いた。山名の由来はどこからきているのだろう。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_7581421.jpg

鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_7594333.jpg

ハト峰に向かう。登りの険しさがウソ見たいな快適な道が続く。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_813998.jpg

鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_82450.jpg

駐車場に降りる林道コースを左に見送り、私たちはハト峰経由猫谷コースで降りる。ハト峰が見えてきた。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_94514.jpg

狭いハト峰頂上は岩が折り重なっている。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_953889.jpg

ザレ場の急斜面に滑らないように気を付けながら降りる。すぐ下がハト峰峠で、下山は左の谷へ。直進は中峠を経て御在所方面になる。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_995875.jpg

道標
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9141061.jpg

峠から見るハト峰。砂遊びで出来た小山のような、とってもかわいいピークだ。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_916503.jpg

猫谷は最初は白い石を敷き詰めたような明るい水のない谷だが・・・
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9184158.jpg

やがて谷が深まり、赤いロープの急斜面が現れた。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9214137.jpg

下ると渡渉だ。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9244121.jpg

次は堰堤の端を降りる。今日暖かいが、凍結していたら危険な下りになる。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9265389.jpg

下に降りると石碑が二つ並んでおり、登録有形文化財とある。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9343931.jpg
               いま降りてきたのが 縄だるみ堰堤、と言うらしい。そういえば始めてみる構造だった。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9371997.jpg

沢から離れ広い道にでてしばらく行くと、芝生を敷き詰めた広場に出た。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9391922.jpg
 
入口に廻ると「砂防学習ゾーン」 とある。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9403395.jpg
 
14:00駐車場に帰ってきた。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9412186.jpg

靴を履き替え、ここから帰り道すぐの所にある日帰り温泉「釈迦の隠し湯・三休の湯」に向かう。道路から左へ、おなかをガリガリ擦りそうな砂利道の急坂を登ると、温泉がある。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_9442741.jpg
               
建物の中に入って、うん・・・?一般的な日帰り温泉を想像していたが、勝手が違う。山小屋に来た感じだ。おばさんが来られたので¥600を払う。土間のような真ん中に囲炉裏があり、囲むように長椅子が並んでいる。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_1031921.jpg

                                                
お風呂は7~8人位入れるタイル張りの浴槽が一つだけ。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_1033324.jpg

湯は昔懐かしいポンプから出ている。
鈴鹿山系で始めての釈迦ケ岳へ_b0185573_10362064.jpg

足を入れると、ありゃ、なんとぬるいこと。ポンプから出ている湯も話にならない。出るに出られず、こりゃ風邪をひくぞ!
身体を洗うにも、蛇口から出るのはまるで水のようだ。結局湯?に浸かるだけであがる。
成分表が壁に貼ってあるので、温泉であることには違いないが、ボイラーで加熱しているのだろう。

「始めてきたが、もう二度とこないぞ」と登山客がボヤいている。

14:50 温泉出発、名神桂川で食事をとり、18:30自宅に帰ってきた。

釈迦ケ岳は想像以上にいい山、登り応えのある山だったが、楽しみにしていた温泉がちょっと残念だった。

帰ってから三休の湯、をネットで見ると、入浴客が少なく燃料費の高騰で経営が苦しく、営業日は金・土・日・祝にします、とある。なるほど、そうなんだ、と一応納得はするが・・・

[参考データー]

自宅出発6:00⇒山陽姫路東IC(山陽・中国・名神)八日市IC⇒R421⇒R306⇒県民の森道標を右折⇒朝明駐車場着8:30
駐車場出発8:45→(庵座谷コースわからず10分あまりのロス)→中尾根登山口9:10→鳴尾コバ→ヒャクゴウ10:45→最高点11:00→釈迦ケ岳三角点11:15~11:45→猫岳12:05→ハト峰12:55→縄だるみ堰堤13:25→駐車場14:00
駐車場発14:05→三休の湯14:10~14:50→八日市IC (名神・中国・山陽)姫路東IC→自宅着18:30

(走行距離 約460キロ  歩行距離 約10キロ  累積標高差 約910m)
                                             
by hotaka443 | 2011-10-25 18:35 | Comments(0)