岡山 雄山~雌山と手抜きの大佐山
岡山県新見市 2011.9.11 (日)天気・曇り後晴れ
ずいぶん以前から計画していた雄山・雌山(おんぜん・めんぜん)だが、ようやくチャンスが訪れ、6人で向かった。
自宅を6時時に出発、途中でOさんの車に乗り換え、中国道を西に向かう。
快晴の空も、西に走ると どんよりと重い。台風崩れの熱低が九州西方で消滅したが、その影響がまだ残っているのだろう。
通行量の少ない中国道も、西の山間部に入るとさらに少なくガラガラだ。
大佐SA内の(大佐スマートIC)を出る。最近各地のSAに普通車のみのETC専用ICが増えているが、これがなければ北房か新見のIC利用となり、かなりの遠回りとなるので、ありがたい。
ところで今はどこに行っても乱立しているコンビニ、今日もICを降りてから食糧調達をするつもりでいた。ちょうど道沿いにコンビニ風の建物があり、入ると、八百屋さんのような商品が並んでおり、パンは置いてあるが おにぎり・弁当類は仕入れしないとおっしゃる。
少し走ると大佐町の中心になるが、この先もコンビニはないとのこと。私は事前に用意していたが、2人ほどパンでガマンする羽目になる。
なるほど大佐の中心部と言っても姫新線沿いの県道32に沿って人家は並んでいるが、通行量はほとんどなく、コンビニは不要の町だ。
県道32・59・317を走り、大井野上組に入ると、道端に登山口の道標がある。
案内に従い500mほど舗装林道を走ると、こんな看板がある。
記録を見ると、皆さん実際はかなり奥まで車で入っておられるが、標識に従い少し先の広場に8:30駐車する。
空は全面雲に覆われ、いまにも泣きだしそうだ。左が雌山・右が雄山のようだ。
8:45支度をして出発。舗装が切れ地道になるが、昔スキー場があった緩いスロープ沿いの広い林道を登って行く。
道路上に黒い固まりが点々、異臭を放っている。牛を放牧しているのだろう。
地形図にない脇道が多いが、道標は完備している。
樹林帯に入ると雨上がりなのか、林道は途端にぬかるんでくる。重機の轍がしっかりしているので工事をやっているようだが、坂もきつくなり、乗用車では限界だ。写真は下山時のものでかなり乾いていた。
林道の新設か、工事中の看板があり、その前に文字の消えた⇒だけの標識があり、それに従い左折する。標識を見逃すと、工事中の道に直進してしまう分岐だ。
やがて林道終点の登山口に着く。9:25だ。林道をテクテク35分、ここにも立派な看板が立てられている。
登山者が少ないようで、夏草が茂り、雨上がりなのか、あっという間に足許を濡らす。スパッツをつけるのが面倒なので濡れるにまかそう。
展望はないが、気持ちのいい樹林帯を登る。
カラマツ林。
9:50展望のない雌山に着いた。山頂まわりは雑草で覆われている。登山者は少ないのだろう。
三角点標柱があり、三角点は新しい金属板で、雑草の中に埋もれていた。四等点名は雌山だ。
15分ほど休憩して雄山に向かってスタート。ここからは尾根道で、すぐに植林の下りになる。
自然林・植林の入り混ざった道は、二つの大きなピークを越える。部分的だが雑草やササが登山道を隠し、足許はずぶ濡れだ。相変わらず展望はない。
行く手の樹林帯が切れササ原に変わる。そろそろ雄山のようだ。
11:00 一面雑草におおわれた雄山に着いた。三角点は二等で点名は「男前山」
素晴らしい展望の山だそうだが、あいにくガスがかかっている。
これだけ深い雑草に覆われているという事は、登山者が少ないのだろう。雑草の上に座り込んでお昼にする。キャーという声に見ると、Yさんの巻ずしに大きな虫が這っている。下に置いた際に入りこんだのだ。
11:25ガスは一向に晴れないので、食事が終わると早々に下山にかかる。
来た道を引き返し12:00雌山に着く。ここで始めて5人の家族連れが登ってこられた。
登山ではなく、ちょっと散歩の方だ。
尾根から離れ、下山にかかる。西の方向が開けた所があり、ガスが取れてきたようで、4年前に登ったは花見山が見える。
12:55駐車地点に降りてきた。まだ時間は早い。帰り道の途中にある大佐山988.5mに登る事にする。
登山道もあるが、頂上までドライブウエーが通じているので、手抜き登山だ。帰りに立ち寄る温泉も、南斜面中腹にある。
新見市のパンフレッドより
大佐山自然公園の楽しみ方 天体観測とパラグライダー
大佐山は、標高988メートル。山頂からは、中国地方の大山(鳥取県)と中国山地の山々、津山・落合方面が見渡せ、360度のパノラマが楽しめます。頂上付近には自然公園が整備されており、センターハウス、レストラン、テニスコート、展望風呂、星空の館(天文施設)、ファミリーロッジ、キャンプ場など数多くの施設が点在し、関西や中国地方から多くの人がキャンプやレジャーに訪れます。
数ある楽しみの中で、大佐山ならではの楽しみといえば、「星空の館」での天体観測や、パラグライダーでしょう。
「星空の館」は、山頂にある丸い屋根の建物で、ドーム内には、400?の反射望遠鏡があります。解説員による星空の物語を聞きながら、土星の輪や木星のしま模様などを見ることができ、夜空のロマンを楽しむことができます。
また、風の聖域として名高い大佐です。やはりパラグライダーは、ぜひ体験しておきたいアクティビティ。風に乗ってふわりと空を飛んで眼下を見渡せば、まるで鳥になったような爽快な気分です。パラグライダーを楽しむにあたっては、おおさネイチャークラブへどうぞ。初心者向けのコースも準備されていますので、安心してチャレンジしてみてください。
駐車場から標高差わずか50mの階段登山?で上がると、星空の館があり、その後ろに「あすなろタワー」がそびえている。大佐山は988.5mだが、80段の階段でタワーの展望台に登ると、ちょうど1000mになるそうだ。
1000mのタワーからの展望
大山をアップで、雲が多いが、なんとか確認できた。
大空高く・・・
タワーから下を見ると、三角点が
早速タッチしに行く。二等三角点「大佐山」
しばらく山頂を散策し、温泉に向かう。
広々とした草原は、大佐山の南斜面に広がる大日高原、風の聖域エリアと名付けられ、パラグライダーの着地広場になっている。おおさ風の湯温泉はその傍にある。
[源流・風のまちおおさ山]としてPRされているが、結構楽しめる山である。
登山道は3.7キロ約2時間と、1.7キロ約90分の2本がある。
15:35 温泉をあとにして18:00自宅に帰ってきた。
(参考データー)
自宅 6:00⇒R29⇒山崎IC (中国道)大佐スマートIC ⇒県道32・53・317⇒ 駐車地点8:30
出発8:45→林道終点9:25→雌山9:50~10:05→雄山11:00~11:25→雌山12:00~12:05→駐車地点12:55
出発13:05⇒県道317・53⇒大佐山ドライブウエー⇒大佐山13:40~14:30⇒風の湯温泉14:40~15:35⇒大佐山ドライブウエー⇒県道32⇒大佐スマートIC(中国道)山崎IC⇒R29⇒自宅18:00
[ 走行距離約320キロ 歩行距離 約8キロ 累積標高差 約600m]