みちくさおじさん山を歩く

思わぬ残雪に参った!イワウチワの伯州山

伯州山(1044.9m)  岡山県鏡野町・鳥取県三朝町 2011・4・16 (土) 天気・快晴 メンバー・4人


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例年だとそろそろ咲いているはずのイワウチワ、ところが多くが雪に閉ざされたままで、春の訪れはまだ少し先のようだった。なおイワウチワは新コースの尾根道に集中して咲いている。                          

最近、春になったら多くの人がイワウチワ見物に訪れるようになった伯州山。ガイドブックや地形図にも掲載されていない不遇の山だが、ネットで知った人々で4月も中旬からのシーズン中は大賑わいになる。

自宅を6時半に出発、途中の集合場所で待ち合わせ、山崎ICから中国道に入る。院庄ICで降りR179を北に向かうが、下から見る限りでは泉山の雪は融けてしまっているようだ。奥津温泉を通過、三ケ上にも雪は見られない。

小さなトンネルを抜け、上斎原に入ると道端の日陰に少し白いものが見られるようになる。
そして人形峠手前の王子で右の県道に入り、赤和瀬渓谷沿いを走ると、山肌には結構残雪が見られるようになる。
そして赤和瀬の盆地に入ると田圃は一面雪景色。道端には除雪した雪の山が出来ている。
ありゃ、ここはまだ冬景色だ。赤和瀬集落最後の民家の少し先の道路脇に駐車する。
ここは農道だが、少し先からは雪に閉ざされており、邪魔にはならないだろう。
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満足な駐車場がないのでどこに車を止めようか、なんて心配していたが、軽自動車が1台止まっており、登山姿の女性が3人、あたりをウロウロしているだけの拍子抜け。
それもそのはず登山口からいきなりの雪で、これじゃあイワウチワどころではなさそうだ。

このあたりの田圃の中に等間隔で立っているブロック、奇妙な光景だが、前回来た時,最後の民家のお宅を訪問し、優しそうなおばさんにお聞きしたところ、ビニールハウスでブロックの上に板を敷き、胡蝶蘭を栽培されるそうだ。
失礼ながら、こんな山奥の山村と胡蝶蘭がうまく結びつかないのだ。
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その集落最後の民家。おばさんが出てこられたらご挨拶を、と思ったが、シーンと静まりかえっている。
林道入口からこの雪。先が思いやられるよ・・・
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所どころ雪は溶けているが、舗装路面は凍結して滑りやすい。進むにつれ雪が深くなる。
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1キロ程林道を歩くと分岐に着く。直進は滝谷コースで伯州山への近道だが、イワウチワは右の遊歩道に入る。そろそろお花と御対面したいところだが、残雪多くそれどころではない。
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沢沿いから離れ階段で斜面を登る。日当たりがいいのでこのあたりの雪は融けており、イワウチワが群生しているが、よく探すと蕾がある程度。それもまだ固い。
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やがて新道入口に着いた。比較的新しく、谷沿いに歩くのが従来からの滝谷コースで新コースは尾根を歩く。前回もパスしているので今日は新道を歩いてみよう。尚、そのまま直進すると滝谷コースに降りる。
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やや急な尾根を登る。アイゼンを持ってくるかどうか迷ったが、持ってくるべきだったな、と反省。
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空はブルースカイ、緑のササ、白い雪・・・美しい光景だ。
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気持ちのいい尾根上を快適に歩く。
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あちこちにイワウチワが群生、一斉に咲いたら見事だろうな。しかし今日は残念ながら一輪もあえず。
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尾根の日あたりのいいところは、ほとんど雪は融けている。もうこのままかな、と思ったら・・・
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ブナ林に入ると又雪が深くなる。
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伯州山荘が見えてきた。
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10:10 小屋着。入口の扉はもう何年か前に壊れたままだが、左のガラス戸から入られる。
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内部はチリ一つ落ちていない。張り紙がありボランテイアーが清掃されているようだ。
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小屋廻りのブナ林。
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小屋を出てすぐに目指す伯州山が見えてくる。夏場はブナが茂って見えない。
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10:30 伯州山頂上には三等三角点白作山がある。真っ先に大山を探すと、見えた!
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西の空、左から蒜山三山、烏ケ山、大山、矢筈等の山々が並んでいる。途中に遮るもののない、大展望台だ。素晴らしい!
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北方は左三徳山?右は鷲峰山。
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すぐ東の谷の向こうには恩原高原から三国山の長大な尾根がのびる。
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南には三ガ上から三十人ケ仙、そして遠く那岐連山が望める。
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11:20 山頂での展望を楽しみながら食事を済ませ、下山にかかる。
5分ほどで山荘に降りてきた。帰りは本谷コースを予定。
日あたりのいい尾根だが、このあたりは1m以上の積雪だ。
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小屋から緩いピークを一つ越え、次のピークとのコルあたりから階段の急な下降になるのだが、えらいこっちゃ!背丈以上のネマガリダケと積雪に阻まれ、前進不可能になる。道を間違えたのかな?とウロウロするが、ネマガリダケが密生、下降地点は見当たらない。無雪期はルンルン気分で快適に歩ける尾根なのだが・・・・
登山道は雪の下で、ネマガリダケは雪の重みで倒れているのだろう。

こんな階段道があるはずだ。前回の写真。
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ちょうど前方のピークから、3人連れがネマガリダケと格闘しながらこちらに降りてこられた。
お話をすると、これから下山予定にしている本谷コースを登ってこられたが、林道終点から踏み跡がなく、
登りやすそうな所を歩いてきたら方向違いの尾根に出てしまい、ネマガリダケに泣かされてようやくここにたどり着いた、との事だ。

下の谷間に林道が見えており、ササの切れ間から急斜面を降りられないことはないが、結局無理は避けUターン、小屋に引き返す。最後に白州山をもう1枚。
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12:05 尾根の新コースを登ってきたので同じルートをとれば問題はないが、下りはメインストリート、滝谷コースを降りることにする。

しかし・・・踏み跡が全くない。この深い雪、イワウチワ目当ての登山者の訪れはまだ先だから当然かもしれない。
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やがて一筋の流れが現れ、次第に深い谷を形成していく。
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沢は雪ドケ水を集めて所どころに滝を作り、川幅を広げて何回となく危なっかしい徒渉を余儀なくされる。
無雪期に優しい流れの沢沿いを何度か歩いているだけに、全くの別世界に戸惑いを覚える。
雪山とはこんなものだろうが・・・・
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12:40 最後の徒渉で岸に上がると、タイミングよく、そこはちょうど遊歩道との分岐だ。
ここからはしっかりとした登山道になり、13:05 駐車地点に無事帰りついた。
13:20 さあ温泉だ。朝は田圃は雪で真っ白だったが、日中の気温上昇ですっかり融けている。あと少したてば、この山もイワウチワで賑わいが訪れることだろう。

13:20 上斎原は国民宿舎いつきの「クアガーデンこのか」でのんびり温泉につかる。
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露天風呂から眺める三ガ上に雪は見当たらないが、谷筋には結構残っているのだろうな。

(参考データー)
自宅6:30⇒R29⇒山崎IC(中国道)院庄IC⇒R179⇒天王より赤和瀬渓谷沿いの県道を終点まで8:30
出発8:40→遊歩道分岐9:00→伯州山荘10:10~10:20→伯州山10:30~11:20→伯州山荘11:25(下山口探しに40分のロス)12:05→遊歩道分岐12:40→駐車地点13:05
出発13:20⇒温泉13:20~14:30⇒往路を引き返し⇒自宅16:15

(走行距離  約260キロ  歩行距離 約5.8キロ   累積標高差 約 360m)


2012/4/24 ・2013/5/3の記録アリ
by hotaka443 | 2011-04-18 10:37