みちくさおじさん山を歩く

四国は雨、予定変更で紅葉燃える北陸・取立山と赤兎山へ

取立山(1307.2m) 福井県勝山市  赤兎山(1628.7m)福井県大野市・石川県白山市 
2010・10・24(日) 天気・曇り下山後雨 メンバー 2人




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10月23日(土)

四国の二座を予定、宿も予約していたが、どうも天気は下り坂のようだ。
当日が近づくにつれ、気象庁のはっきりしない予報を待たずに,木曜日に私設気象台は四国行きは雨で中止を決定。キャンセル料金が発生する以前に手を打たないと・・・
そして土曜の朝になってやっと日曜は雨の予報が出た。

さてどこに行こうか・・・西から近づく悪天域から少しでも遠い北陸なら、なんとか夕方まで降らずに待ってくれるだろうし、距離的にも近い。朝早く出れば日帰りも可能な範囲の山だが、まあのんびりするか。
という訳で土曜日,Hさんの勤務が終わるのを待って18:20自宅を出発、18:45に山陽道に入る。
宝塚トンネルの慢性渋滞個所で事故も重なり、時間を取られてしまったが、22:00福井北ICを降り、22:10宿泊地に着いた。
    
10月24日(日)

● こつぶり山~取立山

5:15 出発。R416を勝山市に向かい、勝山でR157に乗り換え北上、10キロ程走り、滝波川を渡る手前で大きく左カーブ、橋を渡った所を右折すると、取立山の帰りに登る赤兎山への登山道だが 「大長山(おおちょうざん)」の小さな道標しかない。

赤兎山は有名な山で、赤兎に登るつもりで来た人には迷いそうだ。知名度の低い大長山の標示しかないのは何故だろう?
大長への登山道は赤兎に登る途中から分岐するが、2004年2月関西学院大ワンゲル部14人が冬山合宿中に遭難し、すっかり有名になった山だから?まさか・・・

余談になったがさらに北に向かって走り、勝山から約13キロ、「東山いこいの森」の大きな看板を右折。いこいの森は各種スポーツ施設や、閑静な杉木立の間に別荘風コテージ、山小屋風バンガロー、等が建ち、また広いテント場などを備えた大規模な施設のととのったキャンプ場だ。
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キャンプ場を後に坂道を登るとR157から3キロ余りで広大な登山口駐車場に着く。
6:15 登山者の車は1台もない。駐車場横のススキがキレイだ。
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大きな案内版と大長・赤兎への縦走禁止の看板が。かっては取立~大長~赤兎への縦走コースがあったのだが、取立~大長間は廃道になったのかな?赤兎~大長間は人気のあるコースだ。
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6:40 支度をして出発。鈴を忘れてきたけど、クマちゃん来ないでね。

この勝山市では12日、ニュースで報じられたが、デイケア施設にクマが侵入、女性看護師が襲われ、そして今日24日、また勝山市で農作業中の男性がクマに襲われた重傷を負ったそうだ。

登山口の階段を上がると道標がある。左の大滝経由で登り、右の取立山から下山の回遊コースを歩く。
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雑木林や植林の中を進むと左側が切れ落ちた狭いところがある。このあたりはまだ木々は緑が多い。
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やがて沢の音が近づき、大滝が樹木の間からチラチラ姿をのぞかす。
7:00 落差40mの大滝に着いた。あたりが紅葉で染まれば、素晴らしいだろうな。
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横の岩に取り付けられた道標。
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滝からは少しの間岩場が続き、ロープが固定されている。
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再び広い登山道に出てすぐに大滝上部の沢を渡ると、尾根に向かってジグザグの登りになる。そろそろまわりりの色彩があでやかになってくる。
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やがて尾根に飛び出すと一気に視界が広がり、気持ちのいい道が前方のこつぶり山に向かう。が、この写真色彩が変だぞ。
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こつぶり山はもうすぐだ。

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先ほど渡った沢の向こうには取立山が。只今紅葉真っ盛りだ。
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8:05 こつぶり山分岐に着いた。頂上は縦走路からほんの少し奥に入った所にある。正面は取立山。
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白山だ!思わず叫ぶ。曇天の下、羽を広げたようにどっしりと構えている。雄大な眺めだ。右、一番高い峰が御前峰(2702m) その左が剣ケ峰(2677m) さらに大汝峰(2684m)と続く。
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展望を楽しんで8:15 取立山に向かう。山は燃えている。
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取立山
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私には始めての取立山、水芭蕉で有名で、何度か計画したがチャンスがなかった山だ。シーズン外だが、場所を確認しておかないと・・・・立派な標識くらいはあるはずだが・・・・多分このあたりかな?と探すがわからない。
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取立平の避難小屋に着いてしまった。あれ?水芭蕉群生地ってどこだろう?湿原らしき所も気がつかなかったなあ。
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まあいいか、今日は紅葉を楽しみに来たのだから。後ろからきた単独のおじさんに道を譲る。今日始めて会った人だ。
「今のところクマ大丈夫ですね」と笑いながら挨拶をされる。
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最後の急坂が待っている。
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8:40 取立山(1307.2m)に到着。先ほどのおじさんが、2人連れの女性の写真をとってあげているところだ。文字の禿げた標柱が一本立っているだけで自然に溶け込んでいる。
日頃関西のゴチャゴチャとした山頂を見慣れているだけに、すごくシンプルで、目障りな人工物がないのはスッキリして気持ちいいものだ。バックは白山。地元の方で、おじさんの話によると、水芭蕉群生地はやはりこつぶり山と避難小屋までの間で、知名度は高いが狭い範囲で、たいした所ではないですよ、と謙遜されておっしゃる。しばらくお話を聞かせていただき、お先に、と言って下山された。
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歩いてきた道を振り返る。
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この長大な尾根に大長山(1671.4m)のピークガあるが、この写真では特定しにくい。取立~大長~赤兎までの山々は加越国境と呼ばれているが、大長が一番高い。
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3等三角点取立は少し西に離れた所にあった。
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8:50 下山開始。登山道が急に賑やかになった。大勢の人が次々と登って来られる。小さな子供連れも結構多い。霞んでいるが小高い山の上の小さな丸い白い建物は恐竜館だ。
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正面には二つの大日岳が並んでいる。右に加賀大日岳(1368m)  左に越前大日岳(1320m)。尾根伝いにわずか2キロ余りだが登山道は廃道になり、縦走はできない。越前は地形図を見ると北側を除き、グルリと岸壁で囲まれており興味が湧く。加賀の方は足の踏み場もないほどカタクリが咲き乱れるそうだ。登山口が加賀が小松から、越前が勝山側と全く別方向が難点だが・・・・チャンスがあれば登りたい山だ。
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9:45 駐車場に降りてきた。朝は私の車だけだったが、見渡すとざっと20台ほどの車が停まっている。
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ぐるっと一周の回遊コース、3時間ほどだったが素晴らしい紅葉に満足満足。十分に楽しませてもらった素晴らしい山だった。
9:55 次の赤兎山に向け出発。しばらく走ったところに小さな小屋があり、ロープが張ってある。車の音におじさんが小屋から出てきて、ロープを降ろしてくれた。うん・・・?
そうか、ここは料金所なんだ。赤兎が最近入山料を取るらしいが、ここもそうなんだ。朝が早かったのでおじさんまだ出勤前だったのだ。

● 赤兎山
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R157を南下、大長山の道標を左折、林道に入る。小原の集落を抜け、滝波川にかかる橋の手前にゲートがある。
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今日で3回目の赤兎だが、前回は平成16年で、その時はゲート等なかった。小屋から出てきたおじさん「1人300円いただきます」といって領収書と「勝山温泉センター・水芭蕉」の100円割引券、そしてお知らせの印刷物をいただく。

「このゲートいつ出来たのですか?」「今年で5年目です」「今日は車多いですか?」「約70台入山していますよ」
お知らせには、小原地域は個人の私有地につき、地域環境保護協力金を徴収、またゲート解放は夏季6月中旬~8月31日が7:00~18:00、9月1日~降雪までが7:00~17:00まで。「帰れなくなるので時間厳守してくださいね」と念を押される。

おじさんに尋ねると、取立山も小原地域の私有地でやはり300円徴収しているとのこと。
そういえば取立山の係のおじさん、私の車を見て一瞬ロープ゚を下ろすのを躊躇した様子だった。この姫路ナンバーからはお金もらってないな、どうしょう、と迷いながらも、つい反射的にロープを下ろしてしまった、という表情で、走り去る車をじっと見送っていた・・・

R157から約12キロの曲がりくねった林道、以前は未舗装区間のガタガタ道が長かったと記憶しているが、ほとんどが舗装されている。
駐車場は3か所あるが、タイミングよく登山口に一番近い所に一台分が空いていた。10:30取立山から35分で着く。
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                10:35スタート。クマ注意の看板が。
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谷沿いに杉林や雑木林の中をゆっくり登っていく。ブナ林もそろそろ色彩の衣替えの準備をしている。
このあたりで標高1200mあたりだ。
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カエデは一足先に真っ赤に染まっている。それだけに青い空がほしいな。
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11:15 小原峠に着いた。左に行くと1時間30分程で大長山に着く。是非登ってみたい山だ。   
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紅葉の峠でくつろぐ登山者。さすがに登山者は多い。
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小原峠近くからの大長山。
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峠からはアップダウウンが多くなり、やがてブナ林の中の急坂となる。
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30分ほどで大舟山分岐の小ピークに着く。ここから大舟山を経て経ケ岳へ、そして六呂獅高原スキー場に下山するコースだ。
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ここからはなだらかになり、やがて背の低い灌木の向こうに丸い形の赤兎山が見えてきた。
山名のいわれは、丸みを持った優しい山容で兎のような形をしているところから名付けられたといわれている。
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12:00 白山をバックに、3等三角点赤兎山頂上に着いた。遮るもののない大展望が広がっている。標柱の後が白山で、右は別山だ。この山頂も目障りな標識類がなく、景色に同化した古びた標柱が一本だけで、スッキリしている。ただ標柱に取り付けられた小さなプレートが障害物かな。
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西を見ると大長山とその後方、なだらかな尾根の後に取立山があるのだが、残念ながら尾根より高度差で見えないようだ。
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北には白山、すぐ右が別山と三ノ峰。雨近しの冷たい風強く、じっとしていると寒い!
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この写真は昨年10月12日 三ノ峰に登った時のもの。右側が大長山で左が赤兎山。その後方は経ケ岳。
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南の展望。経ケ岳(1625.2m)が大きい。左後方、霞んでいるのは能郷白山。
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経ケ岳の東には荒島岳のシルエットが浮かぶ。
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赤兎の見どころはなんといっても15分ほど東に下ったところに広がる赤兎平。赤池と呼ばれる池があり、あたりは高層湿原となっていて、シーズンには高山植物が咲き乱れ、特にニッコウキスゲが美しく、大勢の人が訪れる。
登山道の先に見える赤い屋根の赤兎避難小屋がアクセントを添えている。バックは左別山、すぐ右が三ノ峰。
さらに二ノ峰、一ノ峰、銚子ガ峰と高度を下げていく。
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アップで見ると・・・・
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冷たい風を避け、ササの陰で、震えながら食事にする。暑さには平気だが、寒さには弱い。つい先日までの猛暑が恋しいな~
空模様が次第に怪しくなってきた。避難小屋とその先に裏赤兎のササ原のピークがあり、絶好の展望台がある。
ここまで来たのだから、せめて避難小屋までの赤兎平を歩いてみたかったが、相棒は今にも泣き出しそうな空を眺め、気が進まないな、という顔をしている。
2人とも始めてでないし、まあいいか、という事にして12:30下山開始とし、往路を引き返す。紅葉は上は見頃は終わり中腹が盛りで1200mあたりから下はこれからといったところだった。

小原峠13:05着。 大長山からの登山者も合流で狭い峠は人でいっぱいだ。
休む場所がないのでくしばらく下ったブナ林でコーヒータイムにする。このまま帰るのが惜しまれる素晴らしい世界だ。ただ惜しまれるのは曇り空。紅葉はやはり青い空が必要だ。
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13:55 登山口に降りてきた。駐車場はガランとしている。すでに大半の車は帰ってしまっている。
14:05 出発。ゲートまで帰ってきたが係員はいない。今から来る車はいないから当然だろう。
小原集落に入ると、係のおじさんの自転車とすれ違ったので挨拶する。
「温泉でゆっくりしてから気を付けて帰って、遠いからね。」 R157に出るとポツポツと雨が降り出した。
14:35 勝山温泉センターに着いた。大きな建物である。500円の100円引き割引券の効果か、大勢の山屋さんで賑わっている。露天風呂はないが浴槽は広い。
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15:30 雨の中帰路に着く。 いつものように名神の八日市~栗東間の渋滞はぐっと我慢の子で、ひたすら忍耐だ。大津SAで食事を済ませ、21:00無事帰宅する。

(所要データー)

10月23日(土)
自宅18:20⇒山陽姫路東より山陽道・中国道・名神・北陸道福井北IC22:00⇒宿22:10

10月24日(日)
宿5:15⇒R416⇒県道262⇒県道261⇒157⇒いこいの森看板より林道終点駐車場6:15
スタート6:40→大滝7:00→こつぶり山8:05~8:15→取立山8:40~8:50→駐車場9:45
(歩行距離 約6.5キロ  累積標高差 約620m)
                
     赤兎山に移動

取立山駐車場10:00⇒林道からR157⇒大長山標識より小原林道へ⇒林道終点駐車場1030
スタート10:35→小原峠11:15→大舟山分岐11:45→赤兎山12:00~12:30→小原峠13:05→駐車場13:55
出発14:05⇒温泉14:35~15:30⇒往路を引き返し自宅21:00着。
(歩行距離 約4.2キロ 累積標高差 約500m)   

(走行距離 715キロ) 

          
by hotaka443 | 2010-10-24 22:17