みちくさおじさん山を歩く

三座目標は雨飾山のみ、雨で涙の火打山と妙高山

雨飾山 (1963.2m) 長野県小谷村・新潟県魚糸川市 2010・8・13(金) 天気・曇り メンバー3人

お盆休み、効率よく日本100名山を登ろうと言う話になり、13日は雨飾山、14日火打山、15日妙高山と予定を組んで12日朝5時出発。ところが2週間前の後立山と同様、またまた雨に泣かされる事になった。

日本海に前線がありゆっくり南下中で、13日は雨飾山に登ったものの、火打山の14日は朝早くから雨。山の予報も終日雨だ。
登山中に降りだしたのならともかく、朝から降られると戦意喪失。かといって勤務の都合もあり、天気が回復するまで待つか、なんていう余裕がない。

こうなると少しでも前線から遠い帰り道の福井あたりの山でも登るか、と赤兎山、経ケ岳、荒島岳・・・と一応候補を上げ、魚津あたりまで戻ってくると雨も上がる。

ところが大野市に来ると再び雨が降り出した。こリャもう帰れということだ、と山はあきらめてすごすごと帰ってきた。まあ雨飾だけでも登ったので、今回はよしとしよう。その雨飾山だが、想像以上に素晴らしい山だった。満足、満足
b0185573_1856954.jpg



b0185573_2084066.jpg


8月12日(木)

5:00 自宅出発。今日は台風4号が日本海を東北東に進んでおり、同時進行だ。名神を東進するにつれ激しい雨になる。
7:15 多賀SAで朝食をとり、北陸道に入ると雨はやむ。今回の台風は中心からかなり離れた所に強い雨雲を持っているようだ。

9:30 徳光PAに着く。ここはサラリーマン時代、北陸に走る時は必ず立ち寄っていた好きなPAだ。
直接海岸に出られるので、砂浜に寝転んで流れる雲を見つめたり、夏は海水浴やサーフインが出来る。

今頃台風は能登半島沖あたりを通過中だろうが、勢力が弱いので思ったほど波は高くない。
一人テトラポット内で波乗りをやっていたが、早々に引き上げていった。
b0185573_16284345.jpg

11:25 糸魚川ICを出てR148へ。道端にある食品スーパーで仕入れをする。

R148は姫川に沿って南下、姫というやさしい名前が付いているがなかなかどうして、過去何度も氾濫して、大きな被害を起こしているいる暴れ川だ。
記憶に新しいのは平成7年だったか、梅雨前線による豪雨で土石流が発生、R148やJR大糸線が流失、大糸線は廃止になるのでは、という噂が流れた程で、たしか2年ほどかかってようやく復旧したと記憶している。

学校で覚えた深さ6キロほどの中央構造線(フォッサ・マグナ)糸魚川~静岡線が走っており、姫川沿いは地滑りが起きやすい地形らしい。

12:15 「道の駅小谷」で昼食をとる。露天風呂を完備した(深山の湯)を併設した大きな施設だ。雨は降り続く。
b0185573_18185644.jpg


小谷温泉口交差点で左折、県道114に入る。この114の終点は今夜の宿泊地の雨飾荘前だ。
13:30 小谷温泉・奥の湯、源泉掛け流しの宿・雨飾荘に着いた。シャレホテルといった感じだ。
b0185573_18443444.jpg


時間はたっぷりある。一段落したところで雨飾荘にも温泉はあるが、先に徒歩3分ほどの露天風呂へひと風呂浴びに行く。
b0185573_19381385.jpg

男女別で寸志の箱が置いてある。ブナ林に囲まれた趣のある温泉だ。先客に了解を得て写真を一枚。
雨降る中の温泉ってイキなものだ。
b0185573_19402833.jpg

今夜の夜食、これに信州そばにご飯、み汁がつき、もうお腹は満タンだ。
b0185573_19462241.jpg


8月13日(金)
雨は上がったようだ。出発が早いので朝はお弁当だ。
b0185573_19465243.jpg

5:15 出発だ。宿の前の交差点を右折すると妙高方面への林道で、雨飾は舗装された林道を直進4キロ弱で大きな駐車場に着いた。5:25。すでに10台ほどが停まっている。
b0185573_1957275.jpg

5:40 準備をすませ出発だ。登山口の案内板。
b0185573_2004574.jpg
b0185573_201290.jpg

頂上まで4400m。これを11等分して400mごとに標示板があるので、目安になる。
沢を渡って少し下ると大海川に沿った広河原の湿地に出る。木道が設置されている。
b0185573_20485014.jpg

湿地に見慣れない大木がある。後で調べてわかった、ドロヤナギの大木。
b0185573_2050948.jpg

2/11まではフラットな木道が続くが、ここからはいよいよ山に取りつく。
b0185573_20554827.jpg

いきなり急登が始まる。3/11あたりはブナ林で、地表に根が飛び出している。下山時は足元注意だ。
b0185573_3533993.jpg

6:35 急登の中に狭いがフラットな一角がある。ブナ平だ。文字通りブナの大木が多い。
b0185573_462928.jpg

ブナの限界を過ぎ、しばらく歩くと荒菅沢に向かっての下りになる。そして今まで閉ざされていた視界が開け、素晴らしい光景が目に飛び込んできた。思わず息をのむ見事な演出だ。小さいながらカールを形成している。
b0185573_4145250.jpg

7:20 遅くまで雪渓が残る荒菅沢に着く。地形図ではわずか1448m、徒渉地点の雪は融けているが、上流下流にはまだ雪渓が見られる。
7月頃は雪渓を横断するとか。布団菱と呼ばれるこの見事な岩峰は、とても2000mに満たない山とは思えない迫力がある。
b0185573_4293433.jpg

荒菅沢を後に少し登ると、百名山の高妻山2352.8mが姿を現す。右端後方は戸隠連山のようだ。
b0185573_4354086.jpg

急登が始まり、ガレ場にはハシゴが2か所ある。
b0185573_4372558.jpg

b0185573_7415027.jpg

8:30 ガレ場や岩場も終わり、笹平に着いた。
b0185573_5193074.jpg

あたり一面美しい笹原が広がっている。笹原の向こうには丸味を帯びたやさしい雨飾山が。荒菅沢から見た荒々しさは、ここには見当たらない。
b0185573_5284265.jpg

笹平から山頂にかけてはお花畑となる。シモツケソウ、ハクサンフウロ、トリカブト、ハハコグサ、ミヤマオダマキ、マツムシソウ・・・気持ちのいい雲上の庭園歩きを楽しむ。
やがて北側糸魚川の雨飾温泉(梶山新湯)から上がってくる登山と合流する。雨飾温泉には雨飾山荘がある。
b0185573_5455573.jpg

模様の入った大きなスラブ状の岩と荒菅沢を見下ろす。すごい高度感だ。
b0185573_601283.jpg

山頂直下の急坂を登りきると、二つのピークの山頂に飛び出した。右手の狭いピークには石仏が並んでいる。
b0185573_612052.jpg

左のピークが2等三角点1963.2mの雨飾山の頂上だ。
b0185573_634543.jpg

9:05 登山者でにぎわう山頂に着く。南側の灌木が少し邪魔をしているが、素晴らしい展望だ。
西方は右から朝日岳・雪倉岳・鉢ケ岳・ガスに隠れたれた白馬岳から後立山連峰が見える。視界が良ければ槍・穂まで見えるそうだ。
b0185573_6131549.jpg

東には水蒸気を噴出している2400mの焼山と、明日頂上に立つ予定だった2461.8mの火打山が聳えている。手前の山は金山で、さらに右手に進むと天狗原山があり、一面お花畑とのこと。
b0185573_6211879.jpg

すぐ北には日本海が広がる。
b0185573_6295566.jpg

ゆっくりとコーヒーをいただき、10:00 名残惜しいが山頂を後に、笹平へ下りる。
b0185573_637345.jpg

11:25 荒菅沢で昼食、雪渓から吹き下ろす風が冷たく、思わず上着を着る。途中から雨が降り出したので、あわててカッパを着用し、スタート。しかし通り雨ですぐに上がった。
13:15 駐車場に戻ってきた。
13:30 時間はまだ早いのですぐ近く、2キロ足らずの所にある鎌池に行こうということになった。
13:35 鎌池駐車場に着いた。駐車場より少し下った所に、周囲1キロ余りの鎌池がある。
b0185573_915350.jpg

池を一周する遊歩道があり、雨飾山が望める撮影ポイントがある。逆さ雨飾だ。
b0185573_972315.jpg

紅葉の季節は大勢のカメラマンが押し寄せるそうだ。
b0185573_9143194.jpg
 
駐車場の近くのお休み処「ぶな林亭」でコーヒーをいただく。自家製のさるなし酒・ナナカマド酒・くろもじ酒等も置いてあり、ミニグラス一杯が100円。
さるなし酒 をちょっとなめさせてもらうが・・・・うまい!
b0185573_926866.jpg

14:45 鎌池を後にし、今夜の宿山田旅館に向かう。雨飾荘より1.5キロほど下にある、大きな旅館だ。
実は雨飾荘で二泊したかったのだが、満室で断られたのでこちらにしたのだ。
b0185573_9293717.jpg

ここはとてつもなく大きな旅館だ。1555年、武田信玄の家臣が発見、信玄の隠し湯として愛される山峡の秘湯だ。455年の歴史を持ち、宿の裏から湧出する源泉は47℃で、そのまま2mの高さから落下させている。源泉風呂は長湯が出来ない温度だ。
b0185573_10231951.jpg

建物の下にも露天風呂がある。
b0185573_948617.jpg

建物も古く、江戸時代に建築された本館をはじめ、七棟が有形文化財の指定を受けているそうだ。
b0185573_100201.jpg

パンフレッドに年代は書いてないが、ドイツで開かれた温泉博覧会に、内務省より日本を代表する四大温泉(別府・登別・草津・小谷)の一つとして出湯されたそうだ。
b0185573_1004353.jpg

夕食。「連日御馳走ばかり食べていると、しんどくなるね」の声も。温泉につかり、ごちそうを食べ、いったい何しに来たの?
b0185573_10375817.jpg

宿の前のバス停。栂池高原と雨飾高原を結び、一日7~8本走っている。
b0185573_1016273.jpg


(13日のデーター)
雨飾荘5:15⇒登山口5:25~5:40→ぶな平6:35→荒菅沢7:20~7:35→笹平8:30~8:35→雨飾山9:05~10:00→笹平10:20→荒菅沢11:25~11:50→ぶな平12:25→駐車場13:15~13:30→鎌池駐車場13:35⇒鎌池一周・ぶな林亭お茶駐車場⇒山田旅館14:45
(歩行距離 約9キロ  累積標高差 約850m)


8月14日(土)
夜半より雨が降り出した。5時のニュースの後の予報も、火打山や妙高山の新潟県は終日雨。
長野県は霧か雨。相談の結果、雨やガスの中を歩くだけではつまらないのでやめよう、ということになた。
但し日本海に前線が停滞しているので、南に行くほど雨雲から離れる。
メンバーさんは荒島岳など福井の山はまだ未登とのことなので、今日は赤兎、明日は荒島に計画変更し、5:25山田旅館を後にする。

6:05 糸魚川ICに入る。雨は西に行くほど小降になり、魚津あたりまで走るとすっかりあがり薄日も漏れてきた。有礒海、尼御前と休憩し、8:35 福井北ICで降りる。先に赤兎山に行くつもりだったが、今夜の宿を探しに大野の町に向かう。

大野はちょうど「おおのお城まつり」が開催中で、みこしか何かが町を練り歩いている。
観光案内書でパンフレッドをもらってきたところで、ありゃりゃ、雨が降り出した。
どこかの銀行の駐車場に入り、昼用のオニギリを食べながらしばらく待つが、やみそうにない。

相談の結果、一日早いがもう帰ろう、に決定。山は一つだけに終わったが、たっぷりと温泉につかり、御馳走を食べたのだから、これでよしとしよう。
            
10:50福井ICに入り 14:20 姫路東ICで降りる。この時間だから帰省の影響もなく、スムーズに走れた。
途中喫茶店でご苦労さん会?を開き、15:30 自宅に帰る。

(所要データー) 
8月12日 (木)
5:00 自宅出発⇒姫路東ICより山陽道・中国・名神・・北陸道・糸魚川IC11:25⇒R148⇒県道114雨飾荘13:30

8月14日 (土)
山田旅館 5:25⇒県道114・R148⇒糸魚川ICより北陸道6:05⇒福井北IC8:35⇒R416⇒R157⇒大野市うろうろ⇒R158⇒北陸道・福井IC10:50・北陸道・名神・中国・山陽道・山陽姫路東IC14:20⇒14:40喫茶店15:15⇒自宅15:30   (走行距離1195キロ)   
          
by hotaka443 | 2010-08-14 21:45