みちくさおじさん山を歩く

No68 兵庫 首切地蔵尊~高山~猿藪(うっかりミスでパス)

首切り地蔵から高山(659.9m) 兵庫県丹波市・西脇市 2010・5・30 (日) 天気 快晴 メンバー1人


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朝早くから遠方に出かける用事が、昨夜急に延期になった。天気はいいし、さてどうしょう・・・
家にいると用事はあれこれあるが、この空は絶好の山日和だ、山に行くか!            
ただ心の準備が出来ていないので近くの山にしよう・・・・で思いついたのが高山だ。もう何年も前に計画を立てたが、なかなか行く機会がなく、そのままになっている。

これまでの予定では西脇側の住吉神社から登り、高山,猿藪、そしてこの地形図から外れるが、さらに東に消防山という変わった名前の三角点の山があり、これを縦走するというものだった。
今日は準備もしていないし、北側丹波市の首切地蔵からに変更、地蔵茶屋の名物おばさんに一度会ってみよう、という気になった。
webを見ていると、下山後茶店に立ち寄り、おばさんと話をしたり写真をとって帰る人も多く、すっかり名物おばさんになっている。


7:05 自宅を出発、播但道から中国道に乗り換え、滝野・社ICで降りてR175へ。北に走ると右手快晴の空に三角点がひときは高く聳えている。
船町交差点を右折、加古川を渡り県道138に。丹波市の山南支所前を通り、山田川の小さな橋を渡り右折。交差点には小さな首切地蔵の看板があり、途中にも何か所か立っている。
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交差点より3キロ少し走ると山裾が広がり、地蔵の森公園に着く。よく整備され広々として気持ちのいい所だ。
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さらに200m程進むと広い駐車場に着く。先客はいない。8:10 自宅から1時間ほど、のんびり走ったが思ったより早い。地蔵茶屋はまだ閉まっている。まだ早いからか、それともお休みかな?
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8:15 支度をして左手の坂道を上がる。まず首切地蔵さんにお参りをしておこう。ご奉納品のよだれかけって?
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首切地蔵尊
平安時代、源氏に追われた平家が最後の砦だった京都宇治川の合戦で敗れ、神戸福原にたてこもって再起を図ったが、一の谷合戦にも敗れた。平家一門に連なる公卿や姫達は丹波路に逃れようとしたが、しかし落人狩に捕まり、奥山深い首切沢で悲運の最期を遂げた。
これを伝え聞いた里人が、人の世のはかなさを嘆き、哀れみ碑を建て野花をたむけ、後生を弔ったのが始まりといわれ、いつしか首切地蔵と呼ばれるようになった。
今では首から上のない7体の前垂れをしたお地蔵さんが祭られ、春秋の大祭には修験者による大護摩炊や奉納されたよだれかけの供養がおこなわれる。
合格祈願や病気回復、首から上の願い事がかなうといわれ、参拝者が多い。  
  
        
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お参りを済ませ駐車場から続く奥山林道に降りるとゲートがあり、真新しい標柱が立っている。
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ヘアピンカーブをすぎ少し行くと、右に大樅峠への登山道がある。地形図にもあるが、道と言うより荒れた沢筋と言った感じだ。
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8:50 高山登山口に着いた。ここから林道から別れまず大呂峠に登る。
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植林の中のジメジメした急登だが、ヒルがいそうな気がしてピッチが上がる。すぐ左に鉄塔がある。NO73鉄塔で、高山がのぞいている。
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9:15 急な坂を登っていくと展望のない尾根に出た。私設の道標に右大呂峠、左高山とある。大呂峠はすぐなのでどんなところか、行ってみよう。
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少し下り5分も歩かないうちに大呂峠に着く。南に下ると住吉町だ。すぐそばに南向き地蔵が祀ってある。南を向いているから?
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写真を撮りUターン、登ってきた分岐を過ぎ少し進むとNO74鉄塔の下を通過。
9:35 P510のピークに着く。ここで北寄りに方向転換だが、うっかりすると直進して住吉町に降りてしまう。
赤い道標を見逃さない事だ。
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尾根は左が植林や自然林が入り混じっているが、右は自然林で、見晴らしは全くない。はじめて立派な道標が現れる。
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頂上が近づいた所にある赤い道標。高山40分、けやき峠100分とある。
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10:15 高山頂上に着いた。
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山頂は狭く南側のわずかな一角のみ切り開かれている。620mのとんがり山と、その右が646.2mの西寺山だろうか。1月19日にとんがり山~白髪岳を縦走をしたが、とんがり山は南側の四斗谷からが美しい。
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四等三角点高山はいたずらだろうか、削られて小さくなっている。困ったことをする人がいるものだ。
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10:25 猿藪にむけスタート。しかしここで大きなミスをする。200m少し先で分岐点があったはずだが、ちょっと考え事をしていたので見落とした様だ。しかしその時はまだその事に気付いていない。

道なりに進むと やがて激下りになる。枝をつかみながら慎重に足場を選ぶが、厚く積もった枯れ葉に足をとられ、ものの見事に滑ってドス~ンと尻もちをついた。ちょうど枯れ葉の下に岩があったので、その痛いこと痛いこと。

立ちあがってお尻をさすりながら、うん?とその時我にかえった。
この道間違っているのでは?あわてて地形図とコンパスを見る。東方向の猿藪に行くはずがなんと北に向かっているのだ。激下りに気をとられ方向確認ミスをしてしまった。
しかしもう標高差150mは降りてしまっている。この急登をもう一度登るのは地獄だ。猿藪はヤ~メた。帰ろう、こういう時は一人は気が楽だ。
11:00 けやき峠に降りてきた。
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ここから林道までの植林の中の道はわかりづらい個所もあり、あまり手入れはされていないようだ。
11:10 高山林道に降りる。
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ちょっとした小広場になっている。ここで食事にしよう。
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高山は兵庫100山にも入っていないが、頂上の一部しか展望はなく、選定モレもわかるような気がする。最近やっと登山道が整備されたようだが、まだ道標には未整備と書かれており、どちらかというとマイナーな山で一般的ではないようだ。それだけに登山者も少なく、自然が残された貴重な山になるかもわからない。
地形図の猿藪の等高線に魅かれ、登ってみたかったが、またの機会にしよう。

おにぎりとうどんの昼食を済ませ11:40出発する。
1キロあまり歩いて地蔵の森公園 入口に着く。山の斜面は広々とした公園に整備されている。     
少し先の地蔵茶屋の店先では黄色の回転灯が回っている。店は開店しているようだ。

11:55 広い駐車場は私の車だけ。参拝者も登山客もなし。
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12:00 恋人に会いにいくようにドキドキしながら「こんにちは」 店の中は誰もいないが、おばさんが裏口から店に入ってこられた。食事を済ませたところだが、力うどんを注文する。

「今年93歳になりましたが、お地蔵さんに見守られ、美味しい空気と美味しい山水、そして多くのお客さん達との会話のお陰で病気知らずでここまでやってきました」 まずご自分から年齢を話されたので驚く。
とても93歳には見えない元気そのものである。大祭など忙しい時をのぞいて、いつもは一人でお店をやっておられるそうだ。

力うどん¥600を注文する。運ばれたうどんはいかにも美味しそうな盛り付けだ。いいダシでとっても美味しい。「ダシはカツオ、昆布、サバ、イワシなど7種類から取っており、金儲けするつもりならとても合わないが、ここまで元気でやってこられた感謝の気持ちでやっています」
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他にお客さんがいないので話好きなおばさん、「長くなってもよろしいですか」と断ってから、いろいろ話を聞かせていただく。60歳を過ぎた頃身内の人がちょっとした病気を患い、ここのお地蔵さんに助けていただいた。
そこで恩返しに参拝に来られた人に美味しいお茶を差し上げるために、60を越した歳も考えずに店を構えた。
最初は5年位と思っていたが、とうとう30年あまり経ってしまった。

家は車で15分くらいの所なので、車の免許をとりに行ったが、歳が歳なので・・・といわれてあきらめた。今は子供さんに送り迎えをしてもらっている。長い人生を振り返った楽しいお話をきかせていただく。
「木曜が定休で、それ以外はだいたい8時から5時まで店は開けているので、また来てください。それからここのお地蔵様は願い事をよくきいていただけるので、困ったことがあれば是非おいでなさい。東京や九州からもこられますよ」 声に張りがありとても93歳には見えない元気なおばさんだ。

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「人生振り返ったり後悔したりらダメ。いつも前向きで感謝の気持ちを忘れずに」 
はい、人生の大先輩のありがたいお言葉、ありがとうございます。 時計を見ると13時、ちょうど1時間お邪魔してしまった。手を振ってのお見送りを受けさようならをする。心にほのぼのとした余韻が残っている。
帰り道の途中から振り返ってみる高山。
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西脇のへその湯¥600でゆっくりと汗を流し、15時過ぎ帰宅する。

(所要データー)
自宅7:05⇒播但道・中国道滝野・社IC⇒175⇒県道138⇒山田川沿いに首切地蔵尊駐車場8:10
スタート8:15→首切地蔵尊8:18→ゲート8:20→登山口8:50→NO72鉄塔9:05→尾根9:15→大呂峠
9:23→高山10:15~1025→けやき峠11:00→高山林道11:10~11:40→駐車場11:55
出発13:00⇒往路引き返し 西脇へその湯へ立ち寄る13:20~14:30⇒自宅15:15着。
(走行距離 約120キロ 歩行距離 約7.5キロ 累積標高差 約620m)           
   
                 
by hotaka443 | 2010-05-30 17:54