みちくさおじさん山を歩く

津山市・矢筈山と矢筈城址& 旧国鉄美作河井駅転車場跡

矢筈山(756.4m) 岡山県津山市 2010・5・21 (金) 天気・快晴 メンバー2人


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矢筈岳や矢筈山と名のつく山は全国で30座程あるらしい。津山市の矢筈山は標高756.4mで、ここに 草刈衡継が天文元年(1532年)に矢筈城(高山城)を築いたが、東西1600m、南北500mの規模を誇る全国でも指折りの高地にある規模の大きな山城で、下を流れる加茂川から標高差430m~480mあり、城としては結構厳しい要害の地だった。        

草刈氏は戦国大名の毛利氏に属していたため、たびたび秀吉等の軍政から攻撃を受けたが、その都度撃退し、天正12年(1584年)毛利輝元や吉川元春からの要請を受け退城するまでの52年間、一度も落城しなかった難攻不落の堅城だった。 


8:30 自宅出発、中国道は山崎~津山を利用、津山からはR53・県道6を走り、矢筈山西の登山口、千磐神社横の広い駐車場に着く。10:25 平日でもあり他に車はいない。
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支度をして10:35出発する。手前にもう一つ小さな駐車場があり、ここには姫路ナンバーが一台止まっている。車内に道路地図が広げてあるので、登山者だろうか。県道沿いにある千磐神社。
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その横に小さな矢筈神社がある。
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境内には臥龍藤と杉の大木があるが、デカすぎてとても写真には入らない。
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神社横の舗装道路から⇒の登山道に入る。
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マムシ注意の看板がある。急な道を登るとすぐに植林に入り、堀切があり、その上の狭い平地に櫓台がある。
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わかりやすい道標が要所要所に立てられている。
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夫婦が降りてこられた。姫路ナンバーの車の人だ。書写にお住まいで、7時に登られて下山中とのこと。書写だとこんな遠方で会ったのだからご近所みたいなものだ。またどこかでお会いしましょう、と言って別れる。
2枚目のマムシ注意の看板あり。この山は多いのかな?マムシが・・・
450mあたりでうっとうしい植林が切れ、自然林に変わる。ここは吹きだまりになっているのか、分厚い枯れ葉の絨毯だ。その時ふとマムシ注意の看板が頭に浮かんできた。噛まれた時多少は違うだろう、用心のためにスパッツを付けるか、とザックを降ろそうとした時、Yさんに後ろから突き飛ばされた。すぐ横にマムシがいる!その声にマムシのほうが逃げ去った。危ないところだった。その後わずかな距離に2匹のマムシを見つける。看板どうりここは危険地帯だ。やがて枯れ葉の絨毯が切れ、深緑がまぶしい気持ちのいい道に変わる。3枚目のマムシ注意の看板通過。
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名前負けの大岩を通過。
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標高630mあたりまで登ると急坂は終わり、台地状の平坦地に変わる。ちょうど中間地点だ。
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すぐに狼煙(のろし)場。昔は今のように樹木はなく見晴らしがよかったのだろう。ここで火をたいて煙を上げたのだ。
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虎口の看板。虎口って?
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郭跡
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石垣段
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今は埋もれてしまっているが、ここに三重の掘が切ってあった所。 
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次々と現れる遺構にも、今では深い緑に覆われてしまい、過去の繁栄も想像しがたい・・・
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三の丸跡に着いた。
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ここからまっすぐ北に向かって降りると、JR河井駅に出る。距離は短いがかなりの急坂だ。
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少し段を上がると二の丸跡だ。
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本丸跡への登りから二の丸跡を見る。
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12:05 矢筈山山頂に着いた。折りたたみの旗竿に布がからまっているので、汚らしいいこの布は何だろうと竿を引っ張り上げ布を伸ばすとると、立派な旗だ。
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四等三角点矢筈山。
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かっての城址の想像図。
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ゆっくり2時間のコースを1時間半で着いたが、昔ハイキング程度なら経験アリのYさん、すっかりバテバテだ。日陰を選んでお昼にする。余り食欲なさそうだが、何とかカレーうどんを流し込み、デザートをとるとすっかり元気になった。ヤレヤレだ。

加茂川をはさんで北東方面に聳える桜尾山(957.1m)の三角錐が美しい。
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南東には那岐連山が。
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西は後方に泉ケ山。
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12:50 ゆっくり景色を楽しみ下山にかかる。心配していたYさんも下山はピッチが上がり、13:45 駐車場に降りてきた。

13:50 県道6をさらに北に向け出発、美作河合駅に向かう。レールファンとして是非見ておきたい駅構内にあるかっての転車場跡だ。(関心のない人にはつまらない内容です)

13:55 県道横の加茂川にかかる橋を渡り、坂を登ると突き当たりが美作河井駅。周辺にパラパラと民家が点在しているだけでひっそりと静まりかっている。
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津山~鳥取を結ぶ因美線・美作河井駅のダイヤは上下合わせて12本。日中3時間半も列車が走らない時間帯がある典型的なローカル線だ。小さな無人の駅舎の前を通り直接線路に出る。このホームの右側から線路を横切りると登山口があるが、かなりの急登の連続らしい。
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大きな矢筈城址の看板。
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これがターンテーブル。両端に取っ手が付いているが、車両を乗せ数人がかりで回転させていた。転車台の向こうの道が矢筈山登山道。写真右端の看板の若宮神社の文字半分が切れているが、登山道は若宮神社を通っている。
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美作河井駅は岡山県の北東の端で、県境の物見トンネルを抜けると鳥取県の那岐駅に着く。
この県境あたりは雪が多く、昔のラッセル車は片運転台のため、鳥取側からきたラッセル車はこのターンテーブルで向きを変えていた。
ターンテーブルは手動式と電動機式があるが、直径で12・4mだから小型で手動式だ。
かっての姫路第一機関区・第二機関区にあったターンテーブルは、数十トンの蒸気機関車をターンさせていたので、電動式の大きなものだった。
ちなみに蒸気機関車全盛時代は姫路の二つの機関区に、実に51台のC11・C59・D52・D62等の蒸気機関車を保有し、山陽本線の一大機関区だった。

*写真の右下にあるプレート「近代化産業遺産」 
これは経済産業省が平成19年に我が国産業の近代化に大きく貢献した遺産群を認定したもので、近くではダイセル科学工業の「網干異人館」、「男山貯水池」,「龍野うすくち醤油資料館」などがある。

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人の気配の全くない田舎の駅とレールが広がる風景、このレールが稚内から鹿児島までつながっている・・・子供心にかえって、そう思うと、夢がある・・・新幹線もいいが、列車の途絶えた山の中のローカル線も、またいいものだ・・・
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14:05 無関心のYさんが車で待っているのでそこそこにして、旧阿波村の(もえぎの里あば温泉)に向かう。県道6から118に入り北へ。どんどん山奥に入るので、こんな奥に温泉?と思っていたら、約4キロ、ちょっとした盆地が開け、大きなに集落に出た。津山市に編入される前の阿波村の中心で、温泉はすぐにわかった。500円と安い。
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ほぼ貸し切り状態で、なかなかいい露天風呂だった。
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15:10 温泉を出発。県道6に出る手前に矢筈山の全景が入るポイントがあったが、まだあるだろうと走ってみるが、ない。かといってもう一度戻るのも大変。千磐神社の登山口を過ぎたあたりから、山容がよくわからな写真を一枚だけ撮る。この山頂に1.6キロの長大な城跡がある。
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(所要データー )
自宅 8:30⇒R29⇒山崎IC(中国道)~津山IC⇒R53⇒県道6⇒千磐神社駐車場10:25 
駐車場スタート10:35→中間地点11:25→矢筈山山頂12:05~12:50→ 駐車場13:45
駐車場13:50⇒県道6⇒美作河井駅13:55~14:05⇒県道6・118⇒あば温泉14:15~15:15⇒往路引き返し津山でみちくさ、自宅19:30帰宅。
(走行距離約230キロ  歩行距離約5キロ  累積標高差約490m)  
    

by hotaka443 | 2010-05-21 20:05