みちくさおじさん山を歩く

ぐるっと一周、雪の氷ノ山

若桜氷ノ山スキー場より氷ノ山 (1510m) 鳥取・兵庫県境 2010・2・28 (日) 天気 ガス時々晴れ メンバー12名

雪不足である。スキー場のリフトを利用し尾根に上がる予定だが、昨日で平均40㎝まで溶けてしまい、リフトも一基運転中止。出発が早いので今朝の状況がつかめないし、夜から朝方にかけてかなりの雨が降った。山は雪だろうがスキー場はどうだろうか・・・予定のリフトが停止したら計画変更も考えないといけない。落ち着かない気持ちのまま出発する。

待ち合わせ場所の山崎道の駅を7時スタートしR29を北に向け走る。戸倉スキー場やちくさスキー場はすでに×。それでも戸倉峠に近づくと山は白く、路肩にも雪。しかし明らかに今年は積雪は少ない。

鳥取県に入りR428を山に向かうが、つく米集落に入っても地肌が目立つ。スキー場を通り越し,「氷ノ山自然ふれあい館・響の森」に8:45着。ここで8名がスノーシューを借りる。500円、ストックが300円だ。
係員にチャレンジコースのリフト状況を確認するが、OKとのことでホツとする。

スキー場に戻り登山届を提出してリフトに乗る。40㎝で△、リフトも一基運転中止だけあり、客足は少ない。登山もいいが、一泊してスキーもしたい心境だ。

平均斜度8度のロマンスコース。このコースは初心者向きだ。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_1833468.jpg

樹氷第2ロマンスリフト825mと樹氷第3チャレンジリフトを乗り継ぎ、770mから一気に1190mまで高度を稼ぐ。係のおじさんの話では、今日は登山者が多いそうだ。

9:40 いよいよ出発だ。いきなりの階段はきついが1300mあたりまで登ると傾斜の緩い尾根になり、ガスの世界に突入だ。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_1925510.jpg

高度1400mあたりから三の丸を過ぎ、二の丸の中間あたりまではほぼ平坦に近く、右手の尾根の張り出しが広いので迷い込みやすく、ガスの時は特に注意が必要だ。
11:00 三の丸休憩所に着く。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_20363588.jpg

少し進み三の丸避難小屋を右に見る。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_20384623.jpg

11:15 三の丸頂上に到着だ。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_20401723.jpg
 
相変わらず濃いガスの中を歩く。2年前の3月始めにこのコースを歩いた時は、ほとんど笹は雪の下だったが、今年はやはり暖冬か、積雪量は非常に少ない。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_2041146.jpg

12:05  三の丸から1時間、やっと氷ノ山山頂の避難小屋がガスの中から浮かび上がってきた。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_20442723.jpg

小屋の中は満員状態。しばらく外で待つ。一等三角点氷ノ山。山頂は雪がほとんどない。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_20482067.jpg

食事を済ませ外に出るとガスが晴れ,鉢伏山が見える。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_2133965.jpg

13:10 山頂避難小屋を後にして下山開始だ。最初はピストンの予定だったが、氷ノ越経由に変更する。
但し問題は甑岩だが、巻き道が登山者によって作られているだろうし、慎重に行動すれば通過出来るだろう。 
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_2110063.jpg

真っ青な空に樹氷が映える。避難小屋とのバランスもいい。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_21114819.jpg

甑岩が近付いてきた。上から見ると平凡な起伏で、夏道は岩の横を一人通るだけの道幅は十分確保されているが、冬場は雪で道は埋まってしまい、非常に通過困難な危険な個所となる。かなり下に降りて歩いている2人の姿が見える。画像で見るより谷への傾斜はきつい。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_21282598.jpg

足元を確認しながら慎重に歩を運ぶ登山者。先方の登山者のあたりから急斜面になる。甑岩の下を巻く数分間は、神経が張り詰め、緊張の連続だ。ストックで足場を作り、ソロリソロリと・・・
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_665145.jpg

13:40 ようやく危険個所突破し、仙谷分岐につく。ヤレヤレとほっと一息つく。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_6171569.jpg

振り返る甑岩。冬季以外は登ることもでき、展望は素晴らしい。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_6182158.jpg

小規模な雪庇が張り出している。またガスが流れてきた。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_202783.jpg

瞬間ガスが切れ、思わず振り返る山頂と小さなコブでしかない甑岩だが、とってもかわいい!
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_206334.jpg

14:35 氷ノ山越に立つ氷ノ山避難小屋。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_207593.jpg

小屋からはいきなりの激下りが始まる。標高差100mが特にきつい。視界のきかないガスの中をトレースのあとを追う。登山道は激下りのあと、右に沢を見て下ったと記憶しているが、一向に沢が見えてこない。
もっとも雪山は誰かが歩くとそこが道になるものだが・・・・

登山道よりかなり北に振っているようだが、トレースの後をひたすら歩く。樹林帯が切れ急斜面の裸地のような所に出た。相変わらずガスは濃い。どんどん下ればR482のどこかに出るのだが、正規の登山道はキャンプ場に出るはず。
ようやく舗装通路が見えてきた。15:45 R482のすぐそば、氷山命水の横に降りてきた。登山ルートでないので道標などはない。やはりルートよりかなり北だった。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_20512073.jpg
 
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_2052874.jpg
 
R482は、氷山命水の小屋分岐まで除雪するようだ。ここの名水は蛇口が三か所あり無料だ。スノーシュを洗っていると、小屋にいたおじさんにしかられる。(後で知ったのだが¥50だそうだ)
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_20583184.jpg

響の森まではすぐで、借りていたスノーシュを返却する。ふり返ると下りてきた斜面が見える。
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_21445610.jpg
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_21463365.jpg

16:30 6時間程のスノーハイク&雪山登山は無事終了。スキー場を後にし、途中の道路沿いにある「ゆはら温泉ふれあいの湯」に入る。浴槽ひとつだけの小さ温泉¥400だ。
 
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_21573380.jpg
 
ぐるっと一周、雪の氷ノ山_b0185573_19361663.jpg
       
始めてスノーシュを履いた人8名。思ったより歩きやすく面白い、大きすぎて踏んでしまう、ワカンの方が歩きやすい、等など意見が分かれたが、雪質や傾斜度によっても変わってくる。

(所要データー)
山崎・道の駅7:00⇒響の森8:15~9:10⇒スキー場リフト乗り場9:10⇒リフト終点9:35
リフト終点出発9:40→三ノ丸休憩所11:00~11:05→三ノ丸頂上11:10→氷ノ山頂上12:05~13:10→仙谷分岐13:40→氷ノ山越避難小屋14:35~14:40→下山15:45~16:00→響の森16:10
響の森16:30⇒ふれあいの湯16:40~17:40⇒山崎・道の駅18:45 解散
(走行距離 約140キロ 歩行距離 約9キロ 標高差630m)

by hotaka443 | 2010-03-02 15:08 | Comments(0)