みちくさおじさん山を歩く

地形図では名なしの伯州山

伯州山 (1044.9m) 岡山鏡野町・鳥取三朝町 2009・12・4 (金) 天気・曇り メンバー4人

昨年6月以来1年半ぶりの伯州山。深緑に燃えていたブナも葉を落とし、イワウチワの頃は賑わう山も、今はただひっそりとして、やがて訪れる厳しい冬を迎える佇まいに入っている。


自宅を6時半に出発。途中でメンバーを拾い、R29山崎から中国道に入る。この時点では天気の回復の遅れる中国山地を避け、手前の山にするか・・・迷っていたが、伯州山に行きたい気持ちが強く、決行することにした。
院庄ICで降り奥の方を見ると厚い雲に覆われている。が、回復するのはわかっているので、なんとかなるだろう、とR179を北に走り、泉山を見上げるあたりまでくるといまにも降りそうな空模様。
人形峠手前の、右折赤和瀬渓谷の交差点を折れ、そのまま直進し、赤和瀬集落の最奥の民家前の十字路近くの、道路の膨らみに駐車する。時刻は9:00、途中で休憩したので2時間かかっている。
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準備をしていると空車のバスがやってきて、運ちゃんが「あと少しだけバックして、ここで転回するから」と窓から首を出す。あわててバックすると「そんなに後退しなくていい、もっと前に来て」と今度は前進を促す。
「ここでいいです」と言うと、もっと前に来ていい、と熱心に言うので前進さす。運ちゃんやっと安心したのか、乗客ゼロで走り去った。こんな交差点近くで駐車したら、町では即紙を貼られるだろうな。傍のバス停の時刻表を見ると9:07の便だ。民家数軒がパラパラと点在しているだけ、こんな山奥にバスを走らせるのだから、会社経営も大変だろうな・・・・小雨が降ってきたが、雲を見ると通り雨ですぐやみそうだ。
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いろんなWebに必ず登場するこの写真の民家のおばさんが、我々の発する騒音が耳に入ったのか、ガラス戸を開けて話しかけてくる。 このおばさんには下山後、再び登場してもらう。
支度をして9:10スタート。登りは民家の横の道を北に進む滝谷コースだが、なぜか⇔の方向が東西になっているが、画像からいえば滝谷コースは上を指さねばならない。本谷コースは東(右)だから合っている。
枯れ葉に埋もれた赤和瀬川沿いの林道を緩やかな坂で登る。いつの間にか雨は上がっていた。
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15分ほどで大きな案内板の立つ場所に着く。⇒は沢沿いを直進になっているが、春の見事なイワウチワの群生地やブナの自然林の中を歩きたいので右折し、尾根道を登る。
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階段も結構多いが、それほど急な登りではない。
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この道は再び先ほどの赤和瀬川の谷筋に降りて元の道と合流するが、途中に昨年はなかった新しい尾根を登る新道がつけられている。しかし背の高い切り株が多いらしいので、雨あがりの今回は安全のため旧道に降りる。
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2度ほど赤和瀬川の沢を渡る。この沢は吉井川の源流だ。登るにつれ、ササと裸になったブナの林が続き、初冬の寒々しい光景が繰り広げられているが、美しい眺めだ。
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10:20伯州山荘に着く。入り口は壊れて閉鎖されているが、横のサッシのドアから出入りできる。
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内部は二間ありキレイに清掃されている。記帳ノートが置いてあるので記念に名前だけ記入する。
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小屋横の山頂への道標に従い左に入る。右の奥に向かう道が帰りの本谷コース。
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手入れされたササの中を5分ほどひと登りすると、伯州山山頂に着く。三等三角点(点名白作山)があるが、地形図には山名がない無名峰だ。山頂は狭いがササがきれいに刈られ、360度の大展望が広がっている。

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南方には左に花知ケ山(1247.5m)右端が三ガ上(1035.1m)、そのすぐ左後方に泉山がのぞいている。
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南東方向には列をなした山の斜面が並び、左後方には那岐連山が望める。
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西方には見えるべき大山・蒜山は靄っていて残念!東は恩原高原方面と中ほどの尾根には下山の登山道が見える。じっとしていると寒いので草々に小屋に引き上げ、まだ10:25と早いが食事タイムとする。
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11:20下山にかかる。小屋の前から東に向かって、ササがきれいに刈られた尾根筋の道に入る。本谷コースだが、この道には道標がない。途中から伯州山を振り返る。立木の後ろがピーク。
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二つほどの小ピークを越える快適な笹原の道だ。
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ピークからはいきなり急な階段の下りとなる。
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あとは落ち葉に埋もれた山道を歩く。
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林道に出た。林道終点にある登山口道標。
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ここからは単調な林道歩きだ。
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途中から舗装道路に変わり、30分あまりで両側の山が切れ、赤和瀬の集落が見えてきた。時計の針が止まったままのような、のどかな風景である。道端の田圃に今は使われていないビニールハウスがある。
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そのビニールを外した中には奇妙なものが、まるで墓石のようにブロックが整然と並んでいる。これは一体何だ?
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疑問はその場で即解決をモットーする好奇心旺盛な女性が、朝方のおばさん宅を訪問。私も遅れてお邪魔する。やさしそうなおばさんだ。疑問は解けた。なあんだ、ブロックの上に棚を置き、胡蝶蘭の鉢を並べ栽培するビニールハウスだった。 ふむふむ、 しかしこんな山深い集落と、あの都会風の胡蝶蘭が、失礼ながら結びつかないのだ。

12:35赤和瀬集落を後にし帰路に着く。まだ時間は早いので、あと一つ、三ガ上でも登れそうだが、夜用事もあることだし、温泉に向かう。10分ほどで上斎原温泉郷の「国民宿舎いつき」に併設された「クアガーデンこのか」に着いた。ここの露天風呂は、三ケ上から張り出す尾根の眺めがいい。特に冬の雪景色は素晴らしい。
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(地形図はクリックで拡大)
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所要データー
自宅6:30⇒R29⇒山崎より中国道⇒院庄IC⇒R179⇒上斎原天王交差点より赤和瀬集落終点駐車地点9:00
スタート9:10→分岐9:25→伯州山荘10:20⇒伯州山10:25~10:30→伯州山荘10:35~11:20→尾根別れ11:30→林道11:45→駐車地点12:25
スタート12:35⇒温泉12:45~14:00⇒往路引き返す⇒自宅16:55
(走行距離255キロ 歩行距離 約6キロ 標高差325m)
           


            
by hotaka443 | 2009-12-05 07:58 | Comments(0)