みちくさおじさん山を歩く

途中で断念・東赤石山

東赤石山(1707m) 四国中央市・新居浜市 2009.5.31 (日) 天気 晴れのち山頂はガス メンバー2名

5:00 自宅を出発。三島川之江ICで降り、R319で法皇トンネルの山越えをして、県道6号に入る。
この国道と県道は、以前は細く曲がりくねった難路だったが、最近は拡張され走りよくなった。
特に県道はひどかったが、付け替えや拡張で、銅山川沿いの絶好のドライブウエーになっている。
橋の通行料が高かった四国も、休日のETC割引でわずか片道2000円はありがたい。

約3時間で登山口の筏津に着く。駐車は下の銅山川を対岸に渡った所にある「筏津山荘」の駐車場を利用させてもらうべきだが、広くなった路肩に7~8台が列をなしているので、マナー違反を承知で後しろにならぶ。


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8:05 スタート。登山口脇の小スペースにテントが一張、横に神戸ナンバーの車が駐車している。
登山口の標識には「のんびり歩いて4時間」がつけたしてある。
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新緑がすがすがしい。右からの瀬場からの道と合流すると、ほどなくはるか下に瀬場谷の流れを耳にするようになる。 対岸にかかる「百間滝」の轟音が聞こえてくるが、樹木が邪魔をしてカメラに収めることができない。

9:10 下山に使う瀬場谷の分岐に着く。東赤石山に登るには右の道が早いが、先に赤石山荘から物住頭に
行くので左を行く。
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10:05 沢沿いの道は高度を上げ 第一徒渉点に着く。 危なっかしい丸太が渡してあるが、下はとってもきれいな水が流れており、夏場なら顔を洗いたくなるところだ。

10:40 第二徒渉点を通過し、樹木が切れ笹原に変わると正面にアルペンムードの岩峰が目に飛び込んできて、思わず歓声が上がる。八巻山だ。山肌が赤っぽく見えるのは、橄欖岩(かんらんがん)が酸化されたためで、赤石山の由来といわれている。 左手に赤い屋根の赤石山荘が見えてくる。予約を入れると宿泊が出来るが、今は無人のようだ。
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11:20 赤石山荘から西へ、石室越へから物住頭に向かう。東に行くと東赤石だ。東赤石山にダイレクトに登る場合に利用する道だ。  しばらくは林の中の道だが、シャクナゲが多い。
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11:45  石室越に着く。ここから尾根伝いに右に行くと、八巻山から東赤石に至る岩綾尾根となる。
ひとまず左へ西赤石方面へ、物住頭に向かう。以前から気になっていたちょっと変わった名前の山だ。
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道は一旦下り、しばらく樹林帯の道を行くと景色は一変、切り立った荒々しい崖が目の前に現れた。
どこに道があるのか、写真ではさっぱり見当がつかない。ガスが湧いてくる。
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足元に注意しながら慎重に進む。前方には鋭い岩峰が待ち受けている。どうやら切り立った岩峰は前赤石山らしいが、ここには登らず、下を巻くようだ。
この岩場あたりはシコクギボシの群生地だ。岩陰にはユキワリソウや名前は知らないが花も多い。
やがて道は穏やかになり、小広場になっている物住頭1634.5mに着く。

12:30 食事とする。すぐ西に見えるはずの西赤石山は、ガスの中だ。45分ほどだから、朝早くスタートすれば往復できる距離だ。食事中に数人が西赤石へ縦走していった。

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13:00 Uターンして東赤石に向ってスタート。先ほどから時間が気になっていたのだが、同行者が体調不良で、かなりのオーバータイムとなっている。このペースだと東赤石までは難しいかもしれない。
特に石室越からは岩綾地帯で時間がかかるから。

13:40 石室越まで帰ってくる。さてここから先ほどの赤石小屋に引き返すか、それとも楽しみにしていた
岩場の尾根歩きをするか・・・同行者は行けるところまで、というので東赤石山に向けスタートする。
この尾根もシャクナゲが多く、どの枝も重そうに花をいっぱい付けている。
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樹林帯が切れ、待望の岩綾地帯に飛び出すと同時に、瀬戸内側から激しいガスが吹き上がってきて、視界を隠す。ガスに巻かれると岩場は迷いやすい。特にここは道標がなく、ところどころに小さなテープがあるのみで、アルプスのように岩に丸印のペイントもない。 ガスの中から突然あらわれる巨大な岩峰に驚きながら、慎重に足場を探す。

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晴れていたら楽しい岩綾歩きも、ガスに巻かれ、そして誰ひとりとして会わないと、心細くなってくる。
時間も気になるところだ。もうそろそろ八巻山に着くころだが、八巻山あたりは高山植物の群生地だ。
まだ少し花のシーズンには早いが、それでも岩場の隙間に多くの花が風に耐え、可憐な花びらを揺らしている。6月に入るとユキワリソウを見るために多くの人が訪れるそうだが、たぶんこのピンク花がそうだろう。
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ガスはますます濃くなり風が冷たい。どうやら八巻山直下に到着したようで、頂上に向って道が分かれているが、しかしこのガスだし、上にあがると強風で飛ばされそう。時間も15:00だ。考えどころである。
ここから東赤石はまだ40~50分かかる。今からではとてもムリなので、八巻の頂上もあきらめ、下山を決心する。 しかしはっきりした現在地がわからない。地形図では八巻の下と思うが、それなら地形図や、登山地図に掲載されていないが、赤石小屋に降りる道があるはずだ。
うまくしたもので、瞬間ガスが切れ、眼下に赤い屋根の赤石小屋が見えるではないか。
「遭難しなくてよかったね」硬い表情だったった相棒が、思わず笑った。

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下のコルまで引き返しあたりを探すと、やはり小屋に向かって降りる道らしきものがあった。
ガスの届かないところまで降りるとのコーヒータイムとする。すぐ下は小屋だし、もう安心だ。
「八巻も東赤石も次の宿題として、また来る楽しみができた」

15:30 赤石小屋着。ここから来た道を引き返してもいいが、まだ暗くなるまでタップリ時間はあるので、予定通りとし、東赤石登山口に向かって東に進む。平坦な道は10分ほどで東赤石への直登登山口に着く.
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ここから40~50分の急登で山頂に着くので、東赤石が目的ならここから登ると早い。さらに少し東に進むと
筏津方面の標識があり、それに従って進む。いよいよ下山だ
しばらくは石がゴロゴロした歩きにくい\道で、疲れた足にはこたえるところだ。
いいかげん嫌になったころ、穏やかな道になる。しかし変化のない林の中の道に退屈した頃、やっと瀬場谷の分岐に着く。

17:10 ひと休みのあと、朝歩いた道を引き返す。物住頭で西赤石に向って縦走していった人以来、誰にも会っていない。多くの人が入山していたのに、もうとっくに下山したのだろう。

17:55 無事下山。私の車が1台忘れられたようにポツンと停まっているのみだった。
約10時間のロングコース。肝心の八巻山と東赤石の頂上は踏めなかったが、またの楽しみに残しておこう。
# by hotaka443 | 2009-06-09 12:36