今日はカメラ忘れの大失態でデーターのみ.
駐車場発9:30→城址入口10:15→第2展望台10:20~10:30→北門10:40→岩屋休憩所11:10~11:25→岩屋寺11:30~11:35→鬼の差上岩11:40~11:50→汐差岩12:05(昼食)12:40→犬墓山13:15~13:30→ビジターセンター13:40~14:05→南門14:25→城址入口14:40→駐車場15:10
(累積標高差 約720m 歩行距離 約11キロ)
火曜グループの登山日.宿題の岡山・大空山~富栄山が残っているが、昨夜の登山口になる「のとろ温泉」前のライブカメラでは、路面は除雪されているが積雪データーは1mを越えている.これじゃ山は大変だ、とまた先送りになる.
さてどこに行こう・・・「近くの山で私たちの登っていない山ない?」とおっしゃるので、2~3の候補の中で登りやすい石金山に決定した.
私はちょうど3年前に登っているが、もちろんOKだ.
自宅8:15に出発、Iさん宅へ.Tさんは体調調整でキャンセルの連絡が入ったので、3人でIさん宅を8時半に出発.
播但道から中国道を滝野・社で降り、R175を北上、18キロほど走って加古川を渡る橋の手前を左折、広い駐車場に入る.9:20 駐車場の入口に今から登る至山の説明板がある.(地形図はイタリ山とカタカナ表記、三角点の点名は至山と漢字)
9:30 支度をして出発.確か3年前にはなかったゲートが見える.
「これどうやって開くの?」 回転は出来ないので持ち上げるタイプだ.
「私はスマートだから十分通れるわ」と Iさん.
最初は歩きよい植林の道だが、登るにつれ荒れてくる.山頂の手前のT字路に着く.右が石金山だが、左に行くと記入されていないイタリ山になる。先にイタリ山に登っておこう.
9:55 S44開局のNHK山南テレビ中継所.フエンスに立てかけてある、消えかけた案内版を読んでいるのです.
三等三角点至山.後の看板は田高坂1・5キロ 石金山3・1キロ 小新屋観音4・6キロだ.
南が開けているが、あいにく今日はモヤっており、展望はきかない.
10:00 石金山に向けスタート.先ほどの道標まで戻って西に向かうが、入口はどこ?踏み跡がほとんど消えている.
適当に飛び込みしばらく進むと、はっきりした道になる.進むにつれ枯れ葉を踏みしめての気持ちのいい登山道に変わってくる.
この丁寧な注意書きには、以後何度かお世話になる.
10:30 電波搭の建つ308mのピークに着く.休憩所の案内があるので素直に従い、ドッコイショと腰をおろし第一回目のおやつタイムにする.
10:45 次のピークにもNTTの電波搭がある.ここも休憩所の立て札があるが「素直に休んでばかりいたら進まへんから、これはパスやで~」とKさん.
すぐに鉄梯子が現れる.巡視路用だ.
続いてプラ階段になり、コルに降りると、再び鉄階段の長い登りになる.
今日のKさん、ムシの居所が悪いのかボヤくこといしきり.
「この位な勾配に梯子つけるなんてもったいない話や.人間楽したらアカン.お金はもっと必要な所に使うべきや」
階段を登るとやっと山道になり、南の樹木が切れて瞬間視界が広がる.遠方の山は三角点?
頭上を高圧線が走り、三たび長い階段の下りになる.
「ここの鉄塔巡視員は足腰の弱い人なんやなあ」とまたTさんボヤくので「夫婦ゲンカでもしてきたんと違う?」とIさん.
11:00 降りたった所は田高坂のコルで、お地蔵さんが祀ってある.画像左端の鉄階段は南の田高集落に向けて降りていく.
峠からは激登が始まる.ロープが設置されているが「この急登こそ階段を付けるべきや」とKさんのボヤキは収まらない.
次々とロープが現れる.ホント急斜面です.
次はクサリ場だ.
結構長い.
このクサリ場は天狗岩.
ようやく石金山が見えた.けどまだ先は長い.
そのあと再び激登りになり、石金山最短コースの小新屋コースを分ける.
頂上直下の急登を頑張ると12:10ようやく頂上に着いた.
三等三角点石金山.
イタリ山方面を振り返るが、相変わらずモヤって遠望はきかない.
ちょうどお昼だ.今日はKさんが作ってくださった御馳走を、ありがたくいただく.甘えていていいのだろうか?と自問自答.まあいいか!
13:00 食後のコーヒーをいただき、下山にかかる.下りは早い.
14:00 田高坂峠に降りてきた.今度はここから左へ下ろう.
植林の中の退屈な道だ.
14:10 わずか10分で下の林道だ.
写真の右上から降りてきて、そのまま林道を直進しやすいが、途中で右の道に入る.わかりにくい位置にあるが、山南仁王駅方面に進む.
広い林道を進むと、14:35駐車場に戻ってきた.
14:35 帰途に着く.今日は温泉はパスし15:45 Iさん宅に戻ってきた.
このコースはアップダウンの連続で、思ったより登りごたえっがある山だ。
(参考データー)
自宅8:15発⇒播但道砥堀IC8:45(播但道・中国道)滝野・社IC⇒R175⇒至山駐車場9:20
出発9:30→イタリ山9:55~10:00→308mピーク10:30~10:35→田高坂峠11:00→天狗岩のクサリ11:50→石金山12:10~13:00→田高坂峠14:00→林道14:10→駐車場14:35
出発14:45⇒往路引き返しIさん宅15:45着
(走行距離 約130キロ 累積標高差 約800m 歩行距離 約7.5キロ)
今シーズン始めてで終わり?のスキーは、先週信州で楽しんできた火曜グループのTさんと。
チエーン装着が面倒なので、冬用タイヤ装着の軽自動車のムーブターボで走る。
2人ならちょっと窮屈だが、板をのせても大丈夫だ。
昨日・今日は冬型で新雪を期待していたが、途中から雪がチラチラ。スキー場は車がざっと20台ほどでゲレンデはガラガラ。積雪は90センチ、新雪でコンデションは最高だ。
しかし3月に入ってちくさにこれだけ積雪があるのは珍しいことだ。
JAF会員はリフト券¥3400。一回券¥300だから12回は滑ろうで~
Tさんは今日は先生。
人影は点のごとくポツポツ,空のリフト、もったいないな、電気代も出ない。
1200mで一番長いメルヘンコース。
リフト最上部の後山登山道。
瞬間長義山が覗くが、ついに三室山や天児屋山、後山などは雪でついに見えず。
吹雪かれる時間が長く、13回滑った所でついに切り上げる。
帰り時になってガスが切れ、瞬間後山が覗く。
火曜日がヒマな ITKY 4人の「火曜グループ」、私が何気なく自転車の話をしていたら、たまには山から離れてサイクリングに行こう!と言う話になった.但し積極的なのTさんで、あとの2人はお付き合い?だ
しまなみ海道 に行きたいが、まずは試走しようとおっしゃるので、近くの旧片上鉄道跡の「片鉄ロマン街道」にやってきた
この話を聞きつけ、病み上がりのNさんが、山はまだ無理だが自転車ならOKで参加したい、とおっしゃるので5名でIさん宅を8:40出発.自転車は備前市のサイクリングターミナルでお借りすることにした
但しサイクリングターミナルは土曜と日祭日しか係員がいないので、市役所の担当の方が行きますとのこと
前もって時間を連絡していたので車に乗ってやってこられた
記載事項を記入し、好きな自転車を選ぶ。もちろん無料だ
自転車はママチャリばかりだが、1台だけサイクリング用があり、皆さんママチャリを選ばれたので私はサイクリング車をお借りする
自転車を車から降ろして組み立てておられた人が、ワイワイ騒いでいる私たちにいろいろコースのアドバイスをして下さる。名前を忘れたが沿道に美味しいお店があり、それが楽しみによくここに来られるそうだ
私は右端の自転車をお借りした
10:20 出発だ。ターミナル横の軌道跡のキロポストは1.1キロ。スタートの0ポストは、R2号の高架下あたりかな?
今日の始めてなので目標は12時まで走り、折り返す事にする.どこまで走れるだろう
走り始めてすぐにTさんの自転車、ブレーキがかかったままの状態で重いので、交換のためセンターにUターン
1キロほど走ると峠清水トンネルがあり、ここまでが登り坂になっている.ママチャリでは少ししんどそう
地形図では約1キロに対して30mの登りだ.少し横を走るR374は傍示峠で低い山を越える
最初清水駅に到着、ホームも駅名標示板も残されているのには感激だ
この道標が所どころに立ててある
山陽道が近づいてきた
前方に和気富士
10:45 JR和気駅南に着く.黄色一色に塗られた115系上り相生行き電車が到着.115系は関西では走っていない
JRと吉井川支流の金剛川をオーバークロスする.この坂と峠清水トンネルの2か所が登り坂のようだ
自転車を置いて山に登ろうか、と和気富士を眺めて・・・・
10:55本和気通過
11:00和気ドームのある和気鵜飼谷交通公園で、トイレ休憩.和気町人材シルバーセンターも併設、貸自転車がある。係のおじさん、「1日300円、すべて安全な整備車なので今度来る時は是非利用してください」
懐かしい旧国鉄ワム1800形式有蓋車が保存されている
片上鉄道は吉井川上流にあった同和鉱業棚原鉱業所で掘られた硫化鉄鉱などの輸送のため、それまで吉井川を高瀬舟で片上港まで運んでいたものを貨車輸送に切り替えるため、昭和6年に片上~棚原間33.8キロが開通。旅客列車も走っていたが、鉱石輸送が廃止され、旅客輸送も過疎地を走るため赤字経営の末、平成3年6月に廃止された
終点棚原ふれあい鉱山公園には、DD13ヂーゼル機関車・気動車、客車・貸車など10数台が動態保存され、毎月第一日曜日は保存運転もおこなわれる
またこの公園のある終点の吉ケ原駅には有名なネコのコトラが駅長を務め、すごい人気らしい。
勤務時は広島県から飼い主とともに車でご出勤だそう
11:10出発.目標タイムはあと40分だ。帰りに汗を流す鵜飼谷温泉と、後ろの山は和気アルプス・北稜ルート
同じくザイテングラードコース(右側の尾根)
天神山トンネル.短いが二つ続いている
天神山を振り返る。あと少しすると素晴らしいミツバツツジの群生が見られる.稜線上には浦上宗景が築き、宇喜多正家に攻められて落城した郭跡が、延々1キロ以上にわたって残る
吉井川・R374を左に見て走っていたが、国道を横切り、川沿いに移る。気持ちのいいコースだ
ここでIさん自転車を置いて川沿いを歩きたいので、12時まで走ったら戻ってきて、待ってるから
17キロポスト付近.残されている信号機、いいね
梅が満開の横にベンチがあるので、おやつ休憩だ.時計は11:45になった.あと少しで引き返す時間だし.Iさんが待っているので長居は出来ない.コーヒーをいただきお菓子を一口、さあ走ろう
閉鎖されている同和鉱業ベンガラ工場
キリのいい20キロまで走り、時計を見ると12:10
スタートが1.1キロだからあと100mで20.1キロ、ちょうど19キロにしようと100m延長、キロポストにタッチしてUターンする
和気で地元の人に美味しいうどん屋さんを教えてもらい、隣の本日開店のパン屋さんをひやかし、鵜飼谷温泉で汗を流して帰宅する
さあ次は約70キロの「しまなみ海道」へ行くで~、と張り切っているが・・・・
去年4月、四国寒峰へYさんと福寿草を見に行ったが、その時会った高知の人が「高知にはここよりもっと規模の大きな群生地がありますよ、しかも平地です。開花はここよりかなり早いかな」 その言葉をYさんが覚えていて、そろそろじゃない?と電話が入る。
調べてみると、あった(南大王の福寿草祭り)多分これだろう。
2月6日からすでに始まっているが、今年は寒波の影響で開花が遅れ、3月13日まで延長する、とある。
但し福寿草だけで高知まではもったいないので近くの山を探すと、梶ケ森が見つかった。
地形図を見ると山頂に電波塔があるので道路が通じているが、登山コースが何本かあり、なかなかよさそうな山なのでこれに決定。
5日に綿向山に登ったので、6日の朝出発、日帰りの予定を立てていたが、Yさんから、急用が出来たので夕方6時頃までに帰りたいと連絡が入る。
大豊ICまで高速を走るので帰れないことはないだろうが、山の状況がわからないだけになんともいえない。
かといって来週まで延ばすと福寿草が終わりに近いし、じゃあ夜出発に変更しようか、ということになった。
綿向山からの帰宅が18.30。そのままの格好ですぐYさんを乗せて出発。なんともあわただしいことだ。
善通寺で宿を確保したもののとうとう食事抜きになってしまう。
6日は真っ暗な5時過ぎに出発。大豊ICで降り、R32を10キロあまり北に向かって引き返してR439に入る。
狭いカーブの連続した道だ。この国道は奥祖谷峡から剣山見の越に至る。
5分ほど走ると案内看板がある。
ここからが大変。車1台分の細い曲がりくねった道は分岐が多い。道標があるので迷う事はないが、Yさんに運転を任せ地形図を見ていても、山の斜面を南に北に行ったり来たり、また枝道が多く、なかなか現在位置がつかめない。
6:40 やっと福寿草の里の駐車場に着く。車は1台もいない。ふと気が付いたが、福寿草は日が当らないと咲かないのでは?
係のおじさんの姿を見つけ尋ねると「えらい早いね。そう、ここは山の西斜面だから9~10時頃にならないと咲かないよ」
先に梶ケ森に行こうとUターン。来た道の途中から道標に案内され山に向かって登る。
またこの道も狭く曲がりくねってどんどん山に入って行く。予定では龍王の滝の駐車場まで入り、そこから山頂まで歩いて登る。と、順調に走ってきたが ありゃりゃ 行く手に凍結路が待っているやんか。
昨日の綿向からチエーンを積んだままだが、邪魔くさいし不慣れで時間がかかるので歩こう、という話になった。7:10通行の邪魔にならないように路肩に駐車し、テクテク歩きスタート。
ざっと駐車場まで1.2キロ程の距離だ。
7:40 龍王の滝の入り口が見えてきた。舗装町道はこのまま山頂に向かうが、私たちはここから山道に入る。
広い駐車場にはガランとしている。案内板がある。右の真名井滝、小天狗経由で登ろうか。
植林の薄暗い道は、除々に雪が多くなってくる。
7:50 龍王の滝が見えてきた。
滝の上部の橋を渡ると、この先谷はグッと広がってくる。適当な所を選んで登って行くと
8:10前方に大きな建物が見えてきた。
常福寺奥の院だ。上下にお堂が二つあり、渡り廊下は波板で囲ってある。
傍に立つ案内板。Aコースを歩く。
少し登ると凍結した滝に出た。真名井の滝のようだが足場が悪く、傍まで近づけない。
登るにつれ雪が深くなり、時々道がわからなくなる。しかし谷が狭まってきたので迷う事はない。
鉄ハシゴが見えてきた。
登るとさらに次のハシゴが待っている。急斜面を一気にハシゴで登りきる。
8:35シャクナゲの森分岐に着いた。目指すは右、天狗の鼻経由山頂だ。このあたりはシャクナゲの木が多い。
うっそうとした自然林から灌木地帯に植生が変わり、急に明るくなった。笹も目立つようになる。所どころ雪の下から階段が覗いている。重苦しい雰囲気がとれ、爽快な解放的な気分に変わる。
道標らしき頭が見えたので雪を払うと、1000段の文字が・・・雪の下は階段なんだ。しかしほとんどが雪に埋もれているので階段を歩いた実感がない。しかしこの階段、スタートはどこだったのだろう?
8:50小高い岩の上に石仏が見える。あの岩場が天狗の鼻かな?
梶ケ森と天狗の鼻は地続きに見えるが、深く切れ込んだガケになっている。
あの岩の突起が見る方向によって天狗に見えるのだ。右上に石仏が見える。
梶ケ森と天狗の間の深く切れ込んだ谷。
キャンプ場を見る。
キャンプ場の案内図。Yさん曰く「帰りは距離が長そうだけど、安全な車道から帰ろう、登りの道は危ないわ」
もちろん私も賛成だ。
1300段を通過。所々に雪の下から覗いている階段、段差は低いので普通の山道を歩いている感覚で歩けそうだ。
頂上はすぐそこだ。
9:10 頂上に到着! 駐車地点からちょうど2時間 、しかしもっと歩いたような気がする。変化に富んだ道だったな~
傍に文字の禿げた1399段の標柱が立っている。
私「あと一段増やしてキリのいい1400段にしたらいいのになあ」 Yさん「ちがうやん、これは山の標高に合わせてるんや」
そうか、梶ケ森の標高は1399.6m。「なるほどな~、あなたは頭ええわ」と感心する。
「山頂に立つ中途半端な数字、何かあるな、とカンを働かさないとアカンで」
「えらいすんまへん、ボケが入り、カンもにぶってまんねん」
大きな山名標示板の中心に何やら書かれているが、読めないので失礼して飛び上がる。
東の剣山から西の石鎚山までの四国山地のほとんどが見渡せる、大展望台だ。しかしあいにく雲が低く垂れこめている。
優しい表情の石仏。
肉眼では太平洋が見えるが・・・
山荘梶ケ森。
雲行きは怪しいが風もなく比較的暖かい。コーヒーでも飲みながらのんびりしたい所だが、あいにく全くの手ぶらで登ってきている。大失敗だ。
大豊ICで降りてからコンビニで食糧を仕入れるつもりが、なんとR32・439とも15キロほどの間に一件の店もなし。
昨夕、綿向山帰りに山陽道三木SAでうどんを食べたあと、何も食べていない。
しかし幸いにも2人とも食が細く、空腹感はない。
「遭難したら、中高年の無謀登山、とたたかれるで~」とYさん。違いない。
もうひとつ心配なのは空模様。西の石鎚山あたりまで黒く低い乱層雲が迫ってきているが、雨具も持ってきていない。下り坂がわかっているのに、初歩的なミスである。
9:40 展望を楽しんだので、さあ雨にならないうちに下山しよう。
山肌の茶色く見える所はすべて数軒の民家がある。平地の少ない四国独特の光景だ。
帰りは距離が長くなるが、安全を見て町道を下る。日陰はタップリの雪だ。
9:55山荘梶ケ森前通過。天文台が併設されている。12~3月は休業のはずだが車が止まっている。誰かいるのかな?
通り過ぎようとしたところレストランの入口から人が出てきた。よく見ると台所らしき所に電灯がともり、人の陰もガラスに映っている。
「お金持ってきている?」コーヒーが飲みたくなってきたし、急にお腹もすいてきたのでYさんに尋ねる。「No」Yさんのつれない返事が返ってくる。
仕方ないな、と諦めて歩きかけたが、念のためにポケットを探ると、何やら手に触れた。取り出すと、なんと1000円札が2枚!
「いらっしゃいませ」ドアを開けると数名の声が返ってきた。ああ助かった、何か食えるぞ!
メニューを見る。山菜丼¥750とYさんは山菜うどん¥550を注文。
「下の方に姫路ナンバーの車が停まっていたけど、もしかしておたくさん?」御主人の問いにうなずくと「この先下の方もまだ雪が多いので、四駆でないとむずかしいから、あそこで賢明ですよ。それで山道を登ってきたんですか?、雪が多くて大変だったでしょう」話好きな御主人と会話が弾む。
ここは町の経営で、天文台は宿泊者のみ。しかしガスがかかりやすく雨も多いので、観測可能な日は年間90日程ほど。口径60㎝の反射望遠鏡で土星の環や木製の縞模様も見えるそう。
夏場は花が多く、かなりの人が訪れるそうだ。そういえば壁には季節の花の写真でいっぱい飾ってある。きょうは2組の宿泊者があるとのこと。
「今度は是非泊りで来てください。一泊二食¥7650ですから」の声に送られ、山荘をあとにする。
10:35 なが~い舗装道路歩きが始まる。
所どころ深い雪が積もっている。途中男女4人ずれが登ってきた。初めて会う登山者だ。
手ぶらの私たちを見て「どちらから?」と女性が尋ねてこられた。
「龍王の滝の方からです」「えつ、あのきついコースですか、雪が多かったでしょう?」
5分ほど歩いていると、男性が一人登ってこられた。かなりのお歳である。12本アイゼンにピッケル姿は、所どころアスファルトが覗いている舗装道路にはオーバーだ。
「昔の男前です。4人ずれに会いましたか?」面白い自己紹介だ。5人で来たけど足が遅いので、先に行ってもらった、とおっしゃる。
11:15 龍王の滝駐車場に戻ってきた。車が2台停まっている。
1台は5人グループで、あと1台は滝の方に行かれたのだろう。
11:35 山荘からちょうど1時間、やっと駐車地点に到着する。と同時にポツリポツリと雨が降ってきた。
11:40 雨だが山に登るのではないので福寿草は見ておこう、と出発。
再び車一台程の細い道をカーブを繰り返しながら、駐車地点の740mあたりから390mの南大王川に架かる橋まで下ると、すぐに550mあたりの福寿草の里に向かって登りだ。
途中から南大王川の向こうの、下ってきた方向を見る。棚田が広がるなかなか美しい風景だ。しかし生活する人にとっては不自由な環境だろうな。
途中の道路の膨らみで交通整理にぶつかった。道が狭いので福寿草シーズンは一方通行にしているらしい。
12:05 駐車場に着いた。ここから見上げる範囲ではどこに咲いているの?だ。
相変わらず小雨が降っているので,傘をさしての見物だ。受付で施設整備金¥300を支払い、一歩足を踏み入れると、すぐに朝は蕾だった福寿草が一斉に開いている。
段々になった田圃の斜面やあぜ道にところかまわずず咲いている。順路を設けているが、途中に民家もあり、家の横に咲いている光景は、まるでタンポポのようだ。
登りきった所に無料休憩所兼食堂がある。
山荘梶ケ森で食事をいただき、お腹は大きいので無料のお茶をいただく。
順路に従って一回りして駐車場に戻ってきた。人家の傍に咲いているが栽培ではなく、自然に咲いている花を大切に保護をしておられるそうだが、すっかり観光地になっている。
関西の藤原岳や霊仙山、そしてここからほど近い寒峰にしろ、山に登らなければ見る事が出来ないだけに、チョッピリ違和感を覚える。
12:45 帰途に着く。まだ時間は早いので大豊ICの少し高知寄りに、日本一の大杉があるので寄ってみよう。
R32の大豊IC入口より1キロ程南に行くと「道の駅大杉」があり、右に入る道がある。入り口に大きな看板がある。
13:05 少し坂を登ると八坂神社のPがある。神社境内に日本一の大杉があるのだが、中に入るには私設整備協力金¥200がいる。Yさんも私もお金を払ってまで見る気はないので、どんな所か話のタネに立寄って見ただけだ。
日本一の杉の大杉とは、スサノオノミコトが植えたと伝えられ、樹齢約3000年。南大杉と北大杉にわかれ夫婦杉とも言われている。
南大杉は周囲20mで高さ60m、北大杉が周囲16.5m高さ57mで国の天然記念物に指定されている。
しかし何故ここに”美空ひばりが登場するの?と不思議に思って調べてみると、昔まだ美空和江と名乗っていた頃、地方巡業でこの大杉を通りかかりバス事故にあった。しかし幸いにも九死に一生を得る事が出来た。
1ケ月半の療養の後、町内の杉の大杉に「日本一の歌手になれますように・・・」と願いをかけたそうだ。
その後美空ひばり改名、大歌手になるのだが、この大杉に願いをかけた事から、美空ひばりゆかりの地となっている。そして大杉の傍に遺影碑と歌碑が建てられているそうだ。
神社の階段下から奥を覗くが、当然奥は見えない。下の道路から見える、この大杉じゃないだろうな?
13:35道の駅大杉に立ち寄ったあと、ノンストップで15:50自宅に帰ってきた。