みちくさおじさん山を歩く

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No306蓮華岳~針ノ木岳 種池山荘への尾根縦走は断念

蓮華岳(2798.6m)~針ノ木岳(2820.6m)長野県大町市・富山県立山町 2013・8・10(土)~12日(日) メンバー・4人

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8・10(土)晴れ

蓮華~針ノ木は5年ぶりになります。
あの時は扇沢に駐車、蓮華岳から針ノ木岳に登り、スバリ~赤沢~鳴沢~種池山荘を経て柏原新道を扇沢に下山の周回ルートの予定でした。

ところが午前中から積雲がもくもくと発達。そして蓮華から針ノ木まできたところ、雄大積雲が不気味な積乱雲に発達しています。
やがて雷雨になると判断、ヤセ尾根縦走中に雷に出合うと逃げ場がなく、アウトです。
結局縦走を諦め下山しましたが、案の定、その後ものすごい雷雨の到来でした。

今回は5年前のリベンジの意味もあり、張り切って4:30 自宅を出発します。しかしお盆の帰省と重なり、東に走るほど車が増えてきます。
そして大垣を過ぎたころから渋滞に巻き込まれ、ほとんど走らなくなります。今日中に針ノ木山荘まで登る予定なのでイライラです。

何とか一宮JCTにたどり着いたので中央道を諦め、東海北陸道に入ります。こちらはスイスイ走ります。美濃・関JCTで東海環状に入り、土岐JCTで中央道に合流します。
距離は20キロあまり長くなりますが、小牧JCT経由で中央道に入っていたのでは、いつになるかわかりません。

5時間あまりでいつもは走りますが、予定より大幅に遅れ、安曇野(旧豊科)IC11:35下車。扇沢の駐車場着が12:35になってしまいました。

係員の誘導で着いたその駐車場は、大町アルペンラインから左下に下った所にある広大な駐車場ですが、とにかくすごい車です。大半はアルペンルートへの観光客です。

この写真は下山日の11日5時半過ぎで、大半の車は帰ってしまっている。
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12:55支度を済ませ出発します。坂道を10分ほど登ると扇沢駅です。
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登山口は針ノ木隧道(関電トンネル)のゲート詰所手前にあります。立山黒部アルペンルートの専用道路で、一般車両は通行止めです。
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4回ほどこの車道をショートカットしてから山道に入ります。何度か涸沢や清流の沢を渡ります。小さな鯉のぼりが道案内です。
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明日はバックの尾根を歩きます。
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14:10 大沢小屋に着きました。あれ、改装したのかな?外観が新しくなったような気がしますが、室内は以前のままです。
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定員20名の小さな小屋で、針ノ木雪渓用に軽アイゼンのレンタルがあり、針ノ木小屋で返却すればOKです。10分ほど休憩して出発しますが、微妙な時間になってきました。大沢小屋の管理人は暗くなるまでには十分間に合うから、とおっしゃっていましたが・・・山小屋には前もって予約を入れています。

緩い傾斜の樹林帯を登りますが、Aさんは遅れがちで足取りが重くなってきます。
しばらく様子を見ますが、結局これ以上の歩行はムリと判断、大沢小屋に引き返す事にしました。
うっかりタイムを忘れましたが3時半頃でしょうか。

管理人は「引き返してきたのか。カギを締めて下りようかな、と思っていたところ。満足な食事はできないよ」
位置関係から中途半端なため利用する人は少なく、本日は我々4人のみ。
針ノ木小屋とは経営者は同じなので、キャンセルの連絡を入れていただきます。

「食事まで沢山花が咲いているから、散歩してきたら」と管理人さんが勧めて下さるので、登山道からその分岐点まで案内していただきます。
入口は雑草に隠れてわかりにくいですが、すぐにはっきりした道になります。扇沢に降りる近道ですが、地図には記入されていません。
坂を下ると針ノ木雪渓から流れ出る篭川を渡ります。
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橋から見上げると針ノ木雪渓の一部と、針ノ木岳が眺められます。
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登山道脇の花です。
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あと数枚ありますが、ピンボケです。適当な所で引き返します。

小屋の横に百瀬慎太郎のレリーフがあるので撮っておきましょう。
”山を想えば人恋し 人を想えば山恋し” 百瀬慎太郎は地元大町市の旅館経営者で、歌人でもあり、大沢小屋の創設者で、毎年慎太郎祭りが開かれるそうです。
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小屋は2部屋ありますが、私たち4人で独占です。谷合いなので展望はありませんが、爺ケ岳のみ眺められます。
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夕食です。満足なものはできないよ、と聞かされていましたが、なかなかなものです。
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管理人は気さくで話し好きな人ですが、めったに宿泊者が来ない?ので、口寂しいのかもしれませんね。
明日女性は5時起床、台所に入る約束が誘導尋問のような形で決まってしまいました。


[8/10 のデーター]

自宅4:30⇒山陽東IC(山陽・中国・名神・東海北陸・東海環状・中央・長野)安雲野IC⇒県道310⇒R147⇒県道45⇒扇沢無料駐車場12:35

駐車場スタート12:55→登山口13:05→大沢小屋14:00~14:20→途中で引き返し大沢小屋着15:30

(走行距離 約550キロ 歩行距離 約3.5キロ 累積標高差 約400m)




8月11日 (日) 晴れ

5時起床 女性達は早速狭い厨房に入ります。
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目玉焼きを作ります。
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盛付けをして、テーブルに並べます。
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まさか泊まった山小屋で食事の用意をするなんて・・・まあこれもいい思い出になるでしょう。ご苦労様です。
5:45 後片づけも終わり さあ出発しましょう。針ノ木山荘のある針ノ木峠まで3時間です。
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キスゲの咲く斜面の向こうに、針ノ木雪渓の末端部が近づいてきました。
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6:20雪渓取付き部に着きました。ここでアイゼン着用です。なくても登られます。先行登山者は少なく、わずか5人だけです。
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三大雪渓の白馬・劍にくらべると、針ノ木は地味な存在ですね。
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振り返ると、端正な山容の爺ケ岳がどっしりとその存在感を示しています。
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右後方の尾根を歩く予定です。
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1時間ほどで雪渓歩行から左側の巻道に逃げます。
雪渓を右に見てどんどん高度を上げると、雪渓最上部に着きました。最後のジグザグ道が峠まで続きます。
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振り返ると、右に双耳峰の爺ケ岳が、中央後方に鹿島槍ケ岳が覗いています。
時々下山者に出合いますが、登る人はパラパラで寂しい限りです。
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8:40針ノ木峠に着きました。大沢小屋から3時間、予定通りのタイムです。登ってきた雪渓を見下ろしますが、見えません。
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峠に立つ針ノ木小屋です。スタッフが屋根に登り、布団干しの最中です。後方は針ノ木岳で、標高差ざっと290mあります。
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さあ、南に広がる大展望を楽しみましょう。素晴らしい眺めです。
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左燕から右槍までのアップです。
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8:55サブザックに4人分のお茶とコーヒをまとめて入れ、先にコマクサに会いに蓮華岳に向かいます。
途中からの針ノ木小屋と針ノ木岳展望。右側のピークです。
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蓮華岳手前のニセピーク。
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コマクサが現れました。もうそろそろシーズンも終わりに近づいてきましたが、名残の花はまだ咲いています。
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蓮華山頂はまだ先です。
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やっと頂上に着きました。若一王子神社奥宮の新しい石柱と祠があります。石柱の後方は針ノ木岳で、祠のバックはスバリ岳です。
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少し東に三角点があるので移動し、コーヒータイムにしましょう。祠のあるピークと針の木岳。三角点は二等で点名は蓮華岳。
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山頂でいただくコーヒーの味は格別ですね。といってもあまりのんびりしておられません。15分で切り上げ出発します。両ピークの間に立つ道標。何人かは七倉岳の方に降りて行かれます。
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槍~穂~前穂をバックに咲くコマクサ。
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正面は針ノ木岳で、右はスバリ岳。後方は立山連峰で右の雲の中に立山・劍岳が隠れています。
左の大きな山は薬師岳。
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11:10針ノ木小屋に降りてきました。昨夜予約していましたが、メンバーさんが体調不良でキャンセルしたことのお詫びをします。受付のスタッフの横に立っておられたおやじさんが、今日の行き先を尋ねられたので、今夜は新越山荘泊まりと話すと、小屋に連絡しておきます、と横親切なおやじさん。少しお昼には早いですが、カレーライスを注文します。相棒さんはチャーハンです。
いずれも¥1000です。
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11:55針ノ木岳に向かって出発。幸い発達しそうな積雲はなく、雷の心配はありませんが、今夜の宿泊地の新越山荘まで約5時間。ちょっと小屋でのんびりしすぎた様で、小屋着が17時頃になりそうです。
左の針ノ木までの道は結構急登です。右はスバリです。
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スバリの左に立山が覗く。右は雲に隠れた赤沢岳。あの稜線を歩く予定ですが・・・
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12:45針ノ木岳山頂着です。左下に高瀬ダムが見えます。燕や大天井などの山々は雲に隠れてしまいました。
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岩に座っている男性の後方右は剱岳で左は立山で、三角点は三等で点名は野口になっています。
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Aさんの足取りが再び重く、遅れがちになってきました。ここからスバリ岳・赤沢岳・鳴沢岳三座のアップダウンが待ち構えています。
手前がスバリで、その向こう右斜面に雲がかかっているのが赤沢岳。
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平均的な時間で新越山荘まで4時間ですが、Aさんのペースではムリと判断、残念ですが潔く撤退することにします。5年前に続きまたまた宿題を残してしまいました。
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もう来る機会はないかもしれませんので、記念写真を残しておきましょう。
黒部湖対岸に立ちはだかる堂々たる立山連峰。左に延びるは尾根は、五色ケ原から薬師岳に続きます。
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存在感のある大きな薬師岳。
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左から立山三山・別山・劍岳の雄姿。
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展望を楽しんでから13:15 縦走を諦め針ノ木峠に向かって下山しましょう。
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針ノ木小屋とテント場。雪渓の手前横に切られたジグザグ道を下りますが、こうしてみるとすごい傾斜です。
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14:00針ノ木小屋に降りてきました。受付で「今日新越山荘へ宿泊する旨の連絡をしていただきましたが、体調不良者がいるので断念して下山します」と伝えると、またか~ とあきれ顔。
今度は連絡しておきましょう、とはおっしゃらず、「扇沢に降りたら直接新越山荘に電話して下さい」と。
そりゃそうでしょうね。でも 山では何が起こるかわからない。
あまりイヤな顔をなさらないでね・・・・おやじさんは不在で、別のスタッフの対応でした。

14:05針ノ木雪渓に向かって下山します。
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宿題として残ってしまった尾根。
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下山時の雪渓取付点です。アイゼンを着用します。
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ほとんど人影はありません。それもそのはず時刻は14:40になっています。後方右に端正な山容の爺ケ岳が聳えています。
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15:25雪渓下部に着きアイゼンを外し登山道に復帰、16:10大沢小屋に着きました。
「また戻ってきたのか」と管理人はニヤリ。「泊まって行ったら?」の言葉を振り切って、とにかく温泉に入りたいから帰る、と言うと、「裏の川で水風呂を浴びたらいい、お金はいらないよ」

温泉に入ってそのまま帰ると深夜に自宅に着きますが、せっかくだからもう一泊し、山は無理だから観光にしょうと決めたので宿の確保です。
管理人に事情を話すと、民宿が沢山あるよ、とその場所を教えてくださいます。入浴を予定していた大町温泉郷の薬師の湯の傍に沢山あるそうです。

17:20やっと登山口に降りてきました。扇沢駅で休憩 17:40駐車場着です。もうほとんどの車は帰ってしまい、広い駐車場はガランとしています。

登山靴を履き替え、大町温泉郷に走ります。温泉郷に入ると旅館案内所が道路沿いにあり、ちょうどおじさんが入口に鍵をかけているところです。営業時間は午後6時までと看板に書かれていますがちょうど6時、滑り込みセーフです。
お話をお聞きすると、ここは民宿はなく旅館・ホテルばかりで、すべて満室とのこと。

ガッカリしていると、私の知っている民宿があるので、と電話をして下さいます。
すぐ近くの木崎湖の傍の温泉民宿で、OKの返事。今からだと夕食は間に合わないので、と食堂の場所を教えてくださいます。

朝食込みで、安く、しかも24時間OKの温泉に入れます。ラッキです。
もちろん夜はアルコールも入り(私以外は)おおいに会話がはずみました。
さて、明日はどこに行こう・・・・
by hotaka443 | 2013-08-27 13:34

No305 福井・平家の隠れ里 姥ケ岳でクマに出会う

姥ケ岳(1453.6m) 福井県大野市 2013.7.28 (日) 天気・晴れ メンバー・2人

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能郷白山の北5キロ余りに位置する姥ケ岳は、福井経由で早朝発の日帰り圏内の山です。
しかしゆっくり登山希望の相棒のため、土曜夕方発、福井で一泊の のんびり登山です。

宿で朝食をゆっくりいただき、7:05に出発、R158を大野市まで走り、岐阜県に入ると酷道になるR157を南下します。

日本各地はゲリラ豪雨に襲われていますが、この真名川ダムの水位は写真の通り。冠山や能郷白山あたりの県境の山岳地帯には あまり降っていないようです。
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大野市のR158分岐より約26キロ走ると、平家平の標識がありますが、姥ケ岳の文字はありません。
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R157から分かれた林道は、細いながらも舗装されていますが、右下を並行して流れる巣原川を渡ってしばらくすると舗装は切れ、一転悪路に変わります。
ヘアピンカーブ地点のみ簡易舗装されていますが、見事な悪路です。
突然前方のヤブからシカが飛び出してきてビックリ。あわててカメラを構えますが、見事なピンボケです。
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国道から分かれて約5.7キロ、ようやくゲートのある林道終点に着きました。8:50です。
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案内板
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駐車場はゲート手前を左折、少し先にあります。9:05準備を済ませ出発です。
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登山口は案内板の所にあります。
この姥ケ岳はその気になれば能郷白山と二座登山可能で、これまで能郷白山にきたさい、それぞれのメンバーさんを誘ったのですが、いずれもノー。
関西人にはなじみのない山で、山名も知られていないと思います。

少し歩くと林道を横断します。
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このあたりは豪雪地帯で、雪で幹の曲がった細いブナ林に入ると下草がビッシリ。よくみるとこれは草でなくオーレンのようです。
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また登山道脇には延々と満開の花をつけた山アジサイが迎えてくます。
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林道を横切ります。姥ケ岳山頂約3.3キロ、ブナ林約0.5キロの道標があります。大トチノ木は林道を歩くこと0.6キロです。帰りに寄って見ましょう。
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このあたりのブナはまだ細い木が多いですが、登山道入口あたりのブナと違い、幹は雪で曲がることなく、しっかりと直立しています。
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再び林道に出ます。ブナ林0.4キロ、姥ケ岳山頂が2.9キロとありますが、前の道標と比べると計算が合いません。
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坂を登っていくと、ブナ林の下は一面はオーレン畑です。
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オーレンはどんな花か知らないので、少しでも残っていないか探しますが、開花時期は5月頃なので、残っているはずはありません。
それでもキョロキョロしていると,種子らしきものを見つけました。
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これだけビッシリとブナ林を覆っていると、ブナの新緑と満開のオーレンは見事でしょうね。
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絵心に目覚めた相棒は、しゃがみ込んで何やらスケッチしておられます。
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ブナ林が終わると、登山道は緩やかに下ります。
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かすかに水芭蕉群生地の文字が読めるコルに着きました。
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しかし水芭蕉のシーズンが終わると夏草や灌木が我が者顔に茂っており、どのあたりに群生しているのやら、その片鱗をうかがう事もできません。そういえば同じ大野市の取立山も同じですね。
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市のPR誌の写真を拝借します。ブナの新緑にオーレン畑、そして水芭蕉とシーズン中は賑わうそうです。
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ここから姥ケ岳まで標高差240mほどの登りですが、部分的にですが夏草が茂り、踏み跡が薄い所があります。水芭蕉まで来て引き返す人が多いのでしょうか。
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順調に登っていると、突然左のヤブがガサガサと音をたてたかと思うと、ウ~と唸り声が聞こえてきました。
そしてヤブの中を、黒っぽい大きな物体が登山道と平行に前方に駆けていきます。クマです。
クマは少し先でピタリと止まり、ひときわ大きな声でウ~と唸っています。ヤブの中なので顔ははっきりわかりませんが、こちらを見つめているのでしょう。

不思議と冷静で恐怖感はありませんが、さてどうしょう・・・頂上はあと少しなので引き返すのももったいないし、第一下手に動くと襲われるような気がするので、クマがどこかに行ってくれるのを待つしか方法が浮かびません。
黙っているとまずいので歌でも唄ってやるか、とちょうど傍に枯れ枝が落ちていたので相棒に拾ってもらい、立木をたたいて伴奏も入れます。

あとで考えると、棒をふりまわすという事はクマにとっては攻撃されるものと勘違いし、襲われる可能性がありましたね。

どのくらい時間がたったのでしょうか、やがてクマは静かにヤブの中に消えて行きました。ア~ア助かった!

しかしまだどこかで待ち伏せしている様な気がして、しばらくじっとしています。証拠写真でも撮っておくべきだったな・・・・

出発します。樹林帯で展望のない道をゆっくり歩き11:35山頂に着きました。水芭蕉群生地が10:30なので、クマ騒動を入れて1時間ほどかかりました。三角点は二等で点名は小沢です。
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まわりは樹木で囲まれ、北東方向のごく狭い範囲のみ刈りこまれています。眼下に笹生川貯水池が、そして左に荒島岳が見えます。その後方に白山が位置しているのですが、あいにく雲で隠されています。
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南に向かって踏み跡が見えます。
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たどっていくとパッと視界が開け、目の前に6月に登ったばかりの能郷白山がどっしりと腰を据えています。
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能郷白山から姥ケ岳を撮った写真があります。これが姥ケ岳です。荒島岳は切れていますが右方向にあります。
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朽ちはて散乱していた標示板を拾ってきます。能郷白山展望所?
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ここで食事をとり12時ジャストに下山にかかります。もうクマちゃんはお昼寝の時間でしょう。12:50水芭蕉群生地を通過します。
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オーレン畑です。
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③の林道横断地点です。ここで登山道と分かれ、林道を大トチの木に向かいます。
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トチノ木広場です。ベンチも設置されています。
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広場から陰気な雰囲気の漂う雑草の茂った踏み跡を進むと、大木と祠のようなものが見えてきました。
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大トチノ木です。相棒さんに手を広げてもらいますが,デカイです。
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傍の祠は屋根着きです。
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時刻は13:50です。さあ帰りましょう。林道歩きを30分ほどで駐車場に戻ってきました。
靴を履き替えているとクマ除けのスズの音が別方向から聞こえてきました。単独の男性でしばらくお話をさせていただくと、地元の山岳会のMさんで、この山域のクマは2頭が確認されているそうです。
近くに平家の住み家だった平家窟があるとのことで寄って見ます。ところが正確な場所を聞いていなかったのでどんどん林道を進んでいくと、洗い越しに出ました。水量が多く靴を脱がないと無理です。
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沢の上流を見ると岩がゴロゴロしています。まさかあの奥の方に・・・
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しかしすぐ近くと言っておられたので行きすぎのようです。バックしましょう。注意してキョロキョロしますが、それらしき所はわかりません。結局駐車場まで戻ってきました。
ついでに駐車場のすぐ下の帰り道に雨量観測所があるので寄って見ます。
このあたりの気象庁のアメダスは大野しかないはず、どこのでしょうか。
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ここに降る雨は能郷白山からの温見川と合流して真名川ダムに流れ込み、大野市で九頭竜川に合流します。
ダム管理上、上流に降る雨を把握するための雨量計のようです。
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14:50姥ケ岳を後に、平家平を下って行きます。
尚平家平とは、地形図で見られるように東西南北約2キロ、標高600~1200mのなだらかな斜面で、昔平家の落人がすんでいたと伝えられています。

姥ケ岳は、昔ある部落で疱瘡がはやり、おばあさん1人を残して皆死んでしまいました。そこでおばあさんは麓の村々を回り助けを求めたところ、ようやくある集落の人に助けられ、そこでお礼におばあさんの持っていた土地を譲ったところから姥ケ岳の名前が付けられたとか、そんな一説があるそうです。

凸凹道を下りR157に出ました。6月の能郷白山に続き、今回も時間の読めない岐阜県側に下る事にします。
福井県側はほんの一部分だけですが拡張工事が行われており、新しいトンネルが工事中です。
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しかし岐阜県の能郷あたりまではの相変わらずの酷道です。県境の温見峠です。能郷白山の登山者はもう帰ってしまい道路は閑散としています。
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”落ちたら死ぬ”の区間を通過、能郷集落に出ます。今日はうすずみ温泉をパスし、R157を南下、県道23からR21へ。大垣西ICから東海環状に乗り21:20自宅に帰ってきました。

7月26日から3日間北岳の予定でしたが、直前になって26日に急用が出来中止。
結局福井の山行になってしまいましたが、登りたかった山だけに満足です。
これで福井のこれと言う山はほとんど登りつくしてしまいました。

[本日のデーター]

登山口9:05→水芭蕉群生地10:30→姥ケ岳11:35~12:00→水芭蕉群生地12:50→大トチの木13:40~13:50→駐車場14:10

出発14:50⇒R157⇒県道23⇒R21⇒大垣西IC(東海環状・名神・中国・山陽)姫路東IC21:00

(走行距離2日間 約725キロ 歩行距離 約11.2キロ 累積標高差 約750m)

by hotaka443 | 2013-08-14 14:18

No304  鳥取・扇ノ山と ちくさ高原ユリ園

扇ノ山 (1309.9m) 鳥取県鳥取市・八頭町・若桜町 2013・7・20 (土) 天気・晴れ メンバー・2人

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暑いので自然林の多い扇ノ山に登ります。この扇ノ山、かってはよく登っていましたが、5年ほど前に北側の(水とふれあいの広場)から登ったのが最後のようです。
このメインコースで標高差300mほど、登山と言うよりハイキング程度なので、あまり足が向かないのかもわかりません。

6時に出発、R29で鳥取県に入り、若桜町で県道37へ。姫路公園を過ぎ1キロほど走ると三差路があるので左折、少し走ると雑草が茂り両側から枝が張りだし車体を擦る。道はどんどん下りだします。
おかしいな? 扇ノ山の西斜面を等高線沿いに走る河合谷林道のつもりが、どうも違うようです。

以前の記憶はあいまいです。途中でUターン、三差路まで戻り、そのまま直進します。登って北方向からだと、交差点を右に走ればよかったのです。

ところが3キロ余り走った所にまた三差路があり、左が河合谷林道の(水とふれあいの広場登山口)に行くのですが、ここにある道標が右をさしているので素直に右折。
ところが扇ノ山を左にして走りだします。ありゃ、これも違うわ~ けど面倒くさいので直進すると登山口が見えてきました。
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ふる里の森登山口で、扇ノ山を南から短時間で登るコースです。
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時刻は8:25になっています。始めてのコースなのでまあいいか、と支度をして8:40スタート。
自然林の中をゆっくり登ります。
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沢に架かる橋が真ん中から見事に真っ二つです。
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ブナ林の合間から大山です。
左から烏ケ山・大山・三鈷峰・矢筈ケ山・甲ケ山・勝田ケ山が一線に並んでいます。
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天高く伸びたブナ
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9:45 扇ノ山山頂に着きました。わずか1時間5分です。三角点は二等で山名は扇ノ山です。
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立派な避難小屋と道標。
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樹木に遮られ展望はよくないので避難小屋の2階に上がると、すぐ南は氷ノ山です。
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アップにすると山頂の避難小屋が見えます。
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少し北に下った所に鳥取方面の展望が効くところがあるのですが、パスです。まだ時間は早いので20分ほど休憩し10:05下山します。今日の山上は単独の男性一人でした。

同じ道のピストンで10:55に下りてきました。登り1:05、下り50分、軽いハイキングです。


このまま帰ったのではでは早すぎるので、ちくさ高原スキー場が今年始めてゆり園を開設したので回って見ようという事になりました。

R29を南下、波賀町の斉木口で右へR429に入り、千種町で県道72を右折します。
スキー場に着いて驚きです。駐車場は車でいっぱい。
第三リフト前には行列です。リフトでゲレンデに咲くユリを見下ろし,歩いてゆり園内を観賞しながら下山がコースのようです。

スキー以外ゲレンデを遊ばせておくのはもったいないので、夏場も有効利用です。
先日岐阜の鷲ケ岳に行った時も、スキー場がゆり園になっているという話を聞きましたが、全国的にゲレンデの有効活用が流行になっているようです。

12時を回っているので ラドン水汲み場の駐車場横の木陰でお弁当を食べ、ゆり園に向かいます。
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大人1000円子供半額、リフトは500円です。左の方で記念写真を撮っている団体さんがあります。
広いので、人の姿があまり目につきません。
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リフトには乗らずゆっくり園内を散策、帰りは千種町のエーガイヤちくさ温泉(65歳以上¥200)で汗を流し、帰宅しました。

扇ノ山は登山としては物足りませんが、スキー以外は縁のないちくさ高原の変貌には驚きました。
観光バスが続々やってきますが、R29経由では時間がかかるので、鳥取道を西粟倉ICで降り、大茅スキ場経由で峰越峠を越えるルートのようです。
by hotaka443 | 2013-08-08 07:11

No303飛騨山地の鷲ケ岳

鷲ケ岳 (1671.6m)岐阜ケ県郡上市・高山市 2013・7・15(日・祭日)天気・晴れ メンバ^・2人

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昨日は宿に着いてから時々激しい雨が降りましたが、明方も強い雨。しかし夜明けとともに晴れてきました。
朝食をいただき6:25、宿の前のR156を北に向かいます。
並行して東海北陸道が走っていますが、高鷲までの一区間なので高速代は節約、10キロほど走った所にある、右折高鷲ICの道標に入ります。

長良川を渡り、坂道を登ると高鷲ICですが、その手前を左折、高速のガードを抜け、鷲ケ岳高原GCに向かいます。このあたりは別荘地になっています。ゴルフ場の中を走りますが、ゴルフ場が終わった地点から細い道になり、簡易舗装はされていますが路面状況は悪く思うように走れません。

走っているのは桑ケ谷林道ですが、やがて舗装は切れ、荒れた路面になります。
四万十川源流の山道で、前日に買ったばかりの新品タイヤをパーにした苦い記憶があるだけに、神経を使います。

お腹をガリガリ擦ることもなく、7:10 やっと林道終点の広場に着きました。ヤレヤレです。他に登山者の車はありません。
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7:20 用意を済ませスタートです。林道の延長のような広い道をゆっくり登ります。
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少し進むと前夜からの雨で道は川になっています。
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登るにつれ道巾は狭まり、流れは急になってきます。靴はびしょぬれです。荒れた林道に川になった登山道、なんとなく鷲ケ岳の印象はいまいちです。この先の素晴らしい景色に 乞うご期待・・・
やがて尾根に出てホッとします。
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尾根は気持ちいい道が続きます。途中半分紛失した道標があります。鷲ケ岳スキー場とホワイトピアたかすのスキー場から上がってくる道です。
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7:55林道に出ます。立岩林道です。こちらからも来られますが、かなり遠回りで悪路だそうです。
林道の向こう側に道標が見えます。ここから目の前に大日ケ岳や白山が見えるのですが、雲が低く残念です。
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道路に轍の跡がないところをみると、登ってくる車はほとんどないのでしょう。
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林道を横切り登山道を登っると駐車場になっており、高台にお堂のような建物があります。この駐車場は先程の林道から上がってくるのでしょう。しかし林道に轍がないように、この駐車場もタイヤの跡は全く見られません。
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お堂は藤原頼保公の顕彰堂です。
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そういえばゴルフ場の終わるあたりに藤原頼保公の看板がありました。
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お堂前にはいっぷく平の標示があり三角点が設置されています。四等三角点で点名はいっぷく平です。
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10分ほど休憩して出発です。下に見える林道は、先ほど横切った道のようです。前方に見える山が鷲ケ岳?
もう高い山はあれしかありません。だとすると、ちょっと期待外れです。
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南西方向を見ると、白鳥の町と、以前は有料道路だった油坂峠道路が孤を描いて山を登り、県境の山の中に消えていきます。
正面の山脈は福井との県境の尾根で、油坂峠道路は現在部分的に開通している中部縦貫自動車道の一部です。

中部横断自動車道は北陸道福井から、高山を経由して長野道松本を結ぶ高速道路で、現在福井県内の一部と高山あたり、そして上高地入口の安房峠道路が完成していますが、全線開通は何十年か先でしょうね。
手前下の山の間に一部だけ道路が覗いていますが、これは東海北陸道です。
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登山道はいっぷく平から一度林道に下ります。
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地形図ではあと少し先で行き止まりになっている林道と分かれ、階段を登ります。

緩い階段、急斜面に付けられた階段・・・とにかく延々と続きます。
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階段歩きはピッチが合わず、結構疲れます。最近段数を数えるクセがついてしまい、ちょうど長短の合計1000段まで数えたところで頂上が見えてきました。
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8:55鷲ケ岳頂上に着きました。三角点は三等鷲ケ岳です。
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展望は・・・360度雲の中です。昨日の高賀山よりはるかに北アには近くいけど、透視メガネでもない限りは・・・方位盤で見たことにしましょう。
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頂上をウロウロしていると、危ない、マムシや!と相棒さんの声。指差す方向を見ると、いましたいました草むらに。
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9:20いつまで待っても垂れこめた雲底は低く、状況は変わりそうにないので下山します。
正面の雲の中は大日ケ岳です。右後方に白山が位置しているのですが、あきらめましょう。矢印は藤原頼保公顕彰堂です。
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下りは顕彰堂の建ついっぷく平には登らず林道を歩きますが、いっぷく平下で林道と分かれ登山道に入ります。
川のように水が流れていた登山道は水量も減り、歩きやすくなっています。ここで始めて登ってくる男女2人連れに会います。

駐車場に戻ってくると和歌山ナンバーが一台停まっていますが、先ほどの登山者の車でしょう。時刻は10:25です。
1時間少々で下山しましたが、期待外れ。特にいっぷくから平から一度林道に下り、そこから山頂までの標高差約220mは階段登山で、他にこれと言った特徴のないあっけなく単純な山でした。
360°の大展望に恵まれていたら、また山の印象も違ったのでしょうが・・・・

10:35駐車場を後に荒れた林道を下ります。高速を越え長良川を渡り、R156に出る手前を右折すると、川畔に湯の平温泉¥500があります。
1時間ほどで温泉を出発。高鷲ICから東海北陸道に乗り名神へ。時間が早いので名神の混雑もなく、16:00自宅に帰ってきました。

{データー}

林道終点登山口7:20→いっぷく平8:00~8:15→鷲ケ岳山頂8:55~9:20→登山口10:25

(2日間走行距離 約730キロ 歩行距離 約4.6キロ 累積標高差 約500m)

by hotaka443 | 2013-08-02 08:36