みちくさおじさん山を歩く

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No235キレンゲショウマ咲く四国剣山へ

一ノ森(1879.2m)~剣山(1954.7m)~ジロウギュウ(1930m) 徳島県・美馬市・三好市・那珂町 2012・8・9 (木) メンバー・4人


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キレンゲショウマを見に行きませんか、とのお誘いを受け、時期的にも今が見頃と早速出かけた。
といっても もともと花にそう関心があるわけでもなく、花の名前を聞いても右から左。
少しは覚えなくっちゃ、と思ってはいるのだが・・・

5:15 自宅を出発、淡路島から四国に渡り、高松道・板野から徳島道・藍住に乗り換へ、美馬で降りる。
貞光川に沿った細い道のR438は曲がりくねって山を登って行き、見ノ越の駐車場に8:40に着いた。   

今でこそ剣山は日帰りになったが、かっては夜大阪天保山から船に乗り、翌朝徳島の小松島港着。
(小松島線はわずか1.9キロで1985年廃止された)
桟橋からすぐに国鉄に乗り徳島駅を経由して徳島線貞光駅で降り、定期バスで葛籠(つずろう)へ。

葛籠が剣山登山口になっており、見ノ越まで3~4時間かけて登ったと記憶している。
当時は蔦籠から見ノ越までの剣山ドライブウエーはまだ完成していなかった。

現在も車で走っていると、葛籠バス停近くに剣山登山口の道標が立っているが、車社会の今、果たしてここから歩いて登る人がいるのだろうか・・・
剣山に来るたび葛籠登山口の道標を見て、昔が懐かしく思い出される。

余談になったが支度を済ませ9:10出発。今日は花観賞が目的のため、観光客になったつもりで登りのみ1000円出費でリフトに乗ることにした。平日のこの時間はリフトもガラガラだ。
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標高差330m・長さ830m・所要15分だが、歩くと40~50分かかる。西島駅で降りると、イブキトラノオやシコクフウロが満開だ。
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リフト終点から少し登り西を見ると、三嶺が中央に、右に塔丸がくっきりと。
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15分で刀掛の松に着く。観光客や登山者が休憩中だ。
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ここは十字路になっており、直進が剣山山頂で右は大剣神社、左が行場から一ノ森に至る道だ。
キレンゲショウマは行場に群生しているので、我々は左に進む。
今日は花観賞の後、一ノ森に回る予定にしている。一ノ森は平成14年5月に登って以来だから10年ぶりになる。もちろんどんな山だったか、全く覚えていない。
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9:30出発。いつの間にか狭い登山道は行列が出来ている。
少し行くと案内板が立てられており、ここが現在地①だ。一ノ森に行くこの道筋と、下の行場に行く道中の2か所にキレンゲショウマは群生しており、下の行場道の方が群生規模が大きいが、混雑を避けてシーズン中は一方通行規制がとられている。
①②③から一方通行の黄線に入って①に戻り、また①②③と歩いてそのまま赤線を左へ一ノ森に向かうことになる。

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行場へ下って行く。
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ギンバイソウだ。
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待望のキレンゲショウマ群生地に着いた。
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花に見とれていたが、傍に行場の狭い岩の隙間にクサリがぶら下がっている。案内板によると(19番剣山本宮行場 おくさり) とある。
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太った人は入れないかも。
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さらに道は下る
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坂を下りきった所に両剣神社がある。神社という建物には見えないが、地図③の一方通行の入り口にあたる。時刻は10::00だ。
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神社前の道標。何分か後にまたここに戻ってきて一ノ森に向かう。
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ピンボケだが、シコクフウロより一回り小粒なヒメフウロ。
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キレンゲショウマの群生地に着く。
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こちらの方が広範囲に群生している。ツルギハナウドとキレンゲショウマのお花畑。
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十分堪能して さあ一ノ森に向け出発だ。 
私も見て、とキイツリフネソウ。
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シコクフウロ。
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ナンゴククガイソウ。
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10:35ふたたび③の両剣神社前に戻ってきた。
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10分ほど休憩して一ノ森に向かう。前方に滝が見えてきた。
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穴吹川源流の碑がある。穴吹川は北に下って吉野川に合流、徳島で紀伊水道に出る四国一の大河である。
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一ノ森まで足をのばす人は少なく、静かな山歩きが楽しめる。
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カニコウモリの群生地
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樹林帯を抜けると一ノ森が見えてきた。
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一ノ森と二ノ森とのコルに出た。正面は剣山・二ノ森から下ってくる道で、我々は一ノ森まで行き、この道で剣山に登る。
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登山道はすぐに左右に分かれるが、左は一ノ森ヒュッテへ、右は先に一ノ森に登ってからヒュッテに下る道だ。
左に入り先にヒュッテに向かう。
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一ノ森ヒュッテ手前にある専用の荷揚げ用リフト。
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このあたりからヒュッテにかけての一帯は花が多い。タカネオトギリソウ。
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クガイソウ
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シコクフウロ
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11:25一ノ森ヒュッテに着いた。10年ぶりだが、全く記憶に残っていない。クガイソウに混じって咲くキレンゲショウマ。
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シコクフウロが群生している。
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建物前の広場のベンチで食事にする。まわり一面ササ原で、とっても美しい光景が広がっている。
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12:15 さあ剣山に向けて出発しよう。
ヒュッテの前を左に進むと登りになり、やがて三等三角点一ノ森1879.2mに着く。
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右は剣山で左がジロウギュウ。その間に霞んでいるのが三嶺。
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すぐ下には一ノ森ヒュッテ。
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三角点から少し離れた所にある最高点。
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一ノ森三角点のあるピークを振り返る。
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一ノ森・二ノ森のコルが見えてきた。前方のピークが二ノ森。右は登ってきた道。
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分岐の傍に新田次郎の殉難の石碑が建つ。1991年廃止された剣山測候所の職員が殉職されたのか・・・
12:35 二ノ森の小ピーク通過。地形図では1870m+位だ。
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シカに皮をはぎとられた樹木。
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ガスが忍びよる剣山山頂付近。
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広々とした台地状の剣山山頂。鉄塔は旧剣山測候所の施設。
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13:00 他の三角点が羨ましがるだろう、大切に保護されている一等三角点剣山。
そういえば御在所も優遇されている三角点だ。
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記念写真を撮り、さてこの先どうするか、思案のしどころだ。このまま下山するか、それとも1時間ほど先のジロウギュウに向かうか・・・賛成多数でジロウギュウに登ることに決定!
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ガスが流れてきたが、10分足らずで剣山をカットして、直接リフト駅に向かうパイパスの分岐に着く。
ここにザックを置き、ジロウギュウを目指す。
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快適な尾根道だが、その先には最後の急登が待っている。
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タカネオトギリソウとコモノギク。一面シコクザサに覆われているが、片隅に遠慮がてらに咲いていた。
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ジロウギュウ山頂はすぐだ。しかし周りの視界はガスで完全に閉ざされてしまった。
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13:55 ジロウギュウ山頂
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4等三角点次郎岌。
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残念ながらガスで展望は得られないので下山しよう。
キレンゲショウマ群生地より前後して歩いていた地元の男性に、「この下に美味しい水が湧いていますよ」と教えていただいたので、下山はジロウギュウの頂上を巻いて三嶺に延びる縦走路に降りる。
20分少し歩くとその水場はあったが、チョロチョロ流れ出る程度だ。
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2.25ザックを置いた分岐に戻る。
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剣山に登らずに西斜面の巻き道は45分でリフト西島駅に着いた。
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さてここから歩くかリフトに乗るか・・・リフトは15分1000円、歩きは30分余りで無料、結局歩きにする。
途中でリフトの下をくぐるが、リフトはガラガラだ。
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15:55剣神社の長い階段を下り、登山口に降りてきた。
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駐車場に向かう。今日は平日で登山者の車は少ない。
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16:20駐車場スタート。
帰りは道沿いにあるおなじみの(つるぎの宿・岩戸)で汗を流し、御馳走をいただく。
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18:25 温泉出発。往路を引き返し、淡路SAでコーヒータイムをとり、21:30自宅に帰ってきた。

今日の山行は花観賞が主目的で、山歩きはおまけみたいなもの。
しかし結局約11.2キロ、累積標高差960mの歩きになってしまったが、皆さん待望のキレンゲショウマをタップリ観賞され、満足なご様子でなによりの一日でした。

[参考データー]

自宅5:15⇒姫路・加古川BP.第二神明北線・神戸淡路鳴門自動車道・高松道板野IC⇒県道1⇒徳島道藍住IC⇒美馬IC⇒R438見ノ越駐車場8:40
リフト8:55~9:10  リフト西島駅9:10→刀掛の松9:25→両剱神社10:00~10:35→一ノ森・二ノ森コル11:15→一ノ森ヒュッテ11:25~12:15→一ノ森山頂12:20→二ノ森12:35→剣山13:00~13:15→ジロウギュウ13:55~14:05→リフト西島駅15:15~15:25→登山口15:55→駐車場16:00
出発16:20⇒岩戸温泉17:05~18:25⇒往路経由自宅21:30

(走行距離 約490キロ  歩行距離 約11:2キロ  累積標高差 約960m)



 
by hotaka443 | 2012-08-27 19:50

四日目 大門沢小屋~登山口 帰宅へ

(4日目)大門沢小屋~バス停~バス乗継ぎ仙流荘~帰宅 2012・8・3(金) 天気・晴れ

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目が覚めて外に出てみると、小屋正面に富士山がクッキリ。素晴らしいロケーションに立つ小屋だ。
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朝食はお弁当にして5時出発。ここで最後だから、もう一枚富士山をアップで撮っておこう。
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今日はバス停まで、若干の登りはあるが標高差800mほどの下りで、約3時間のタイムだ。
広河内の流れに沿った道は何度か木橋を渡る。
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広河内の流れから離れ登りになり、小さな尾根を巻く。このあたりは雰囲気のいい歩きやすい道だ。
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登りが終わると八丁坂の急坂を下り、再び沢に出ると複雑な構造の木橋を渡る。
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6:30そろそろお腹も空いてきたので、河原で朝食にしよう。大門沢小屋のお弁当は大きなおむすび二つだ。
もともと小食、省エネ体質につき一つで満タン、15分ほどでさあ出発だ。
3つほど吊橋を渡る。
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下流では大規模な堰堤工事が行われている。最後の吊り橋を渡ると、いよいよゴール近し。
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7:30 小さな小屋の建つ登山口の林道に降りてきた。    
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林道の突き当たりは堰堤の工事現場に消えていく。バックの山は農鳥岳から南に延びる尾根の一部。
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20分ばかり歩くとゲートがあり、その先に奈良田発電所の建物が見えてきた。建物の傍に県道が走っている。
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8:00第一発電所のバス停がある県道に出た。
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パラソルの下の折りたたみ椅子にガードマンのおじさんが腰かけている。広河原に至るこの県道は少し下流の奈良田温泉から一般車通行止めになっているが、それでも侵入してくる車があるので、監視されているそうだ。

現に一台の乗用車がやってきたので、条例で決まっており、通行できないと説明されている。
奈良田温泉に大きな看板があり、わかっているはずだが、それでも侵入してくる車があるそうだ。

広河内橋から広河原方面を見る。二つのトンネルがあり、直進が県道で右は発電所への専用道路。
日中はバスや通行許可書を持った車両が通行するが、夜間はゲートを締めるとの事。
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ほとんどの人はここから広河原行きのバス始発駅、2キロ程先の奈良田温泉まで歩くが、我々はもうこれ以上歩くのはかんべんして、と道路傍の空き地でコーヒータイムにする。
バスは奈良田発が8:50でここ第一発電所が8:57発になる。

バスはよく空いていた。そして今時珍しい車掌さんが乗務しておられた。
野呂川沿いの曲がりくねった細い道路を50分かけて広河原に9:40に着く。
大勢の登山者がバスを待っておられる。甲府方面への便は多いが、北沢峠行きはわずか4便で、次は12:15まで待たねばならない。
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幸い立派なインフォメーションに山関連の図書も置いてあるので、アイスクリームを食べながら時間をつぶす。

12:15発のバスは北沢峠で20分の待ちあわせで戸台行きに連絡、13:50分に仙流荘に着いた。
全身汗だらけ。早速仙流荘の西の端に併設されている(仙人の湯)に飛び込む。
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サッパリしたところで、ここで遅い昼食をとり、15:50仙流荘をあとにする。
帰りは来た道を引き返し、21時頃姫路に帰ってきた。

3泊4日の白峰三山縦走は終わった。40数年前の記憶は全くないが、間ノ岳までの賑わいと比べ、以南の登山者数の激減には驚かされた。
ロングコースであり、少ない山小屋、下山後の不便な交通機関も影響あるのだろうが、世の中100名山ブーム。
北岳・間ノ岳が100名山だが、農鳥岳は200名山、というハンデイもあるのかもしれない。

[参考データー]

大門沢小屋5:00→(途中朝食)→林道登山口7:30~7:40→第一発電所バス停8:00

(歩行距離 約6.2キロ 累積標高差 約220m)
(3日間の合計 歩行距離 約22.2キロ 累積標高差 約2680m  往復走行距離 約860キロ)
by hotaka443 | 2012-08-26 12:02

三日目 間ノ岳から大門沢小屋まで

(3日目)間ノ岳(3189.3m)~農鳥岳(3025.9m) 長野県伊那市・山梨県南アルプス市 2012.8.2(木) 
天気・快晴後ガス


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4:50 快晴の空、御来光と富士山。左 北岳のシルエットが美しい。
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雲海に浮かぶ富士山をアップで。雲の盛り上がりが面白い。下界は曇天だろう。
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朝の北岳山荘
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5:30 富士山を左にお供をしながら、さあ出発だ。今日は爽快な3000m級の峰を結ぶ稜線歩きだが、10キロを越すロングコース。気合を入れて歩こう。
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手前は中白根山、中央が間ノ岳、左の凸凹が農鳥岳だ。
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中白根山手前の小ピーク、中津峰。
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威容を誇る北岳。北岳山荘も見える。右後方は鳳凰三山。
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北岳から首を左に振れば仙丈岳が、その右は鋸岳からきれいな三角錘の甲斐駒ケ岳。
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仙丈岳をアップしてみると、はるか後方に槍~穂が見える。
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西の伊那谷を挟んで横たわるのは中央アルプス。右の方に木曽駒,前岳、尖った宝剣が見えるが,檜尾・熊沢・東川・空木と続く山頂は、残念ながら同定出来ない。右後方は御嶽か・・・
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15分ばかり展望を楽しみ、前方の中白根山から間ノ岳へ向かって出発。右後方に塩見岳が覗く。
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6:50 3055mの中白根山に着く。ケルンの後方は仙丈岳。甲斐駒に雲がかかりだした。
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先ほどの中白根とほとんど展望は変わらないが間ノ岳がぐっと近づく。左端は富士山の裾野。
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7:45 仙丈岳をバックにした三等三角点、点名相野岳の間ノ岳に着く。日本で4番目に高い山だ。
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ここまでくると農鳥岳が手に取るように見える。左端丸い山が農鳥岳。写真での確認は難しいが、手前の尾根の一番高い峰が西農鳥岳。
西の3050mに対し、本峰は3025.9mと低い。しかし三角点は低い方の本峰に設置されている。だが農鳥に向かうには、写真のように一度標高差400mほど下って再び登り返さねばならない。
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少し右に首を振ると、荒川三山方面の視界が広がる。
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パノラマ写真
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振りかえって見る北岳は、随分遠くなった。
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ここで食事を済ませ、去りがたい気持ちを振り切り8:25農鳥岳に向かう。右は仙丈岳。
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農鳥岳に向かってどんどん下って行くと、稜線上に赤い屋根の農鳥小屋が見えてきた。
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ガスの勢いが増し、富士山を包みだした。
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岩のわずかな隙間に咲くシャクナゲも、もう終わりだ。
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ミヤマハナシノブ?
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9:40 農鳥小屋に着いた。人の気配はなく閑散としている。この時間だから当然だが・・・ガスが小屋まで忍び寄ってきた。
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しばらく休憩している間に、完全にガスの世界に入ってしまった。
10:00展望を失ってガッカリだが、気を取り直して出発しよう。
イワキキョウ
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100名山の間ノ岳で引き返す人がほとんどで、間ノ岳を出発してからまだ誰にも会っていない。
小さなアップダウンがあるが、今回に限って地形図不携帯で、どこを歩いているのかつかめないし、道標もない。
登山地図は持っているが、残念ながら登山地図では等高線が読めない。
少し歩いていると、瞬間ガスが切れた。振り返って見るあのピークが西農鳥岳?
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岩稜地帯なので花はぐっと少なくなったが、所どころ狭い岩の隙間に力いっぱい花を咲かせている。
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視界のないガレ場をひたすら歩いていると、久しぶりに人の話し声が流れてきた。
お話をすると、道標がないがこのピークの上が西農鳥岳、と教えていただく。
昨日会った人で、農鳥岳まで来て引き返されるそうだ。間ノ岳でUターンする人がほとんどだが、さすが彼は若い。
教えられたように登って見るが、山頂は狭く、視界ゼロの世界が広がっているだけだった。
少し進むと瞬間ガスが晴れたので振り返ってみるが、西農鳥岳は左のピークあたりだったのかな?
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どうやら前方の平らなあたりが農鳥岳のような気がする。手前のコブから少し右の小さな岩のふくらみあたりでは?
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山頂が見えた。
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12時ジャスト、ついに農鳥岳頂上を踏む。ここは200名山で、三角点は二等で点名は山名と同じだ。
お昼にするが、ついにガスは晴れず、期待した展望は得られなかった。
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12:30 さこれで3000mの雲上散策ともお別れだ。いよいよ恐怖?の長大な尾根下りが待っている。
岩場が続くのでお花畑は見られず、わずかな空間に力いっぱいはなを付けている。
チングルマ
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ツガザクラ
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アオノツガザクラ
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イワカガミ 春のイメージだが、高山は夏がシーズンだ。
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タカネヤハズハハコ
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ちょっとしたお花畑のハクサンイチゲ
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シナノキンバイ
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タカネツメクサ
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13:00大門下降点。ここで尾根から離れ、左折して大門沢小屋への急斜を下る。
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ここには鐘を吊した鉄製の遭難碑が建てられている。これは遭難者の両親が安全登山を願って建てられたそうだ。
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13:30しばらく休憩して13:30出発。ハイマツの中の急降下が始まる。ロープが何か所か設置されている。
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所どころにお花畑が
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ハクサンフウロ
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キタダケトリカブトのつぼみ。まだ咲いているのにはお目にかかっていない。
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タカネグンナイフウロ
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ハクサンシャクナゲ
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かなり下ったはずだが、まだ所どころに雪渓が残っている。ダケカンバの白い花は緑の中でひときは目を引く存在だ。
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シモツケソウにタカネナデシコ
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灌木地帯から高度を下げるにつれダケカンバの林に入る。
大門沢下降点からは早川町設置の道標が現れた。標高のみ記入されているが、目標となる地点までの時間の記入があれば、
ペース配分にありがたいのだが・・・始めて単独の女性が登ってこられた。何時間かぶりに出会った人だ。間ノ岳以南は極端に登山者が減ってしまう。
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急降下の登山道は長時間歩いた足には結構疲れる。
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先ほどの道標より300m程下るのに40分かかっている。大きな岩や木の根が多く、思うようにピッチが上がらない。
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どこまで行っても同じような景色が続き、退屈してきた頃、はるか下の方から沢の流れが聞こえてきた。
しかし一向に沢の音との距離が縮まらない。うんざりしてきた頃、右から落ちてくる沢にかかった新しい木橋に出た。
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さらに木橋を渡る。
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少し傾斜が緩くなってきた頃、前方の木立の間から赤い屋根が見えてきた。
16:10 大門沢小屋にやっと到着だ。大勢の人でベンチは賑わっている。
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失礼ながら大門沢小屋をひと目見た時、ひと昔前の山小屋に戻ったような錯覚を覚え、懐かしくなる。
今は新しく立て替えられた山小屋が多いが、昔の山小屋はこんなものだったなあ。
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ところで今日もTさんは体調不良でかなりのローペース。一本道だし、ベテランさんが付いているので問題はないだろうが、とりあえず受付を済ませ、空荷でUターンし迎えに行く。食事は17時からなので、出来るだけそれまでに・・・とのことだが、何とかギリギリで間に会うだろう。という事で全員17時には揃って夕食をいただく。

[参考タイム]

北岳山荘5:30→中津峰6:10~6:20→中白根山6:50~7:05→間ノ岳7:45~8:25→農鳥小屋9:40~10:00→西農鳥岳10:55~11:05→農鳥岳12:00~12:30→大門沢下降点13:00~13:30→大門沢小屋16:10

(歩行距離 約10.8キロ 累積標高差 約790m)
 
by hotaka443 | 2012-08-23 17:00

二日目 北岳から北岳山荘へ

(2日目)北岳~北岳山荘 山梨県南アルプス市 2012・8・1 (水) 天気・快晴後ガス一時雨

宿泊者少なく、ゆっくり安眠できたので快適な朝を迎える。5時からの朝食をいただき5:40出発だ。
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登山道は山荘横から始まる。
大樺沢に沿った樹林帯の道を登って行くと、20分ほどで白根御池小屋から肩ノ小屋への分岐に着く。
私たちは直進、大樺沢のコースを進む。
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ダケカンバ等の林の中からガレ場を横切ると、八本歯の頭から八本歯のコル、そして北岳が顔をのぞかせた。
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再び視界が閉ざされた林の中を抜けると、雪渓に出た。この時期なのに雪渓は大樺沢の上部まで続いている。アイゼンは持参していないが、必要なさそうだ。
今冬は雪が多く雪融けが遅れてるのか・・・予定していて北アの雪倉岳~朝日岳間の水平歩道も7月下旬で残雪多く通行止めだった。
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8:05 仮設トイレが設置されている二俣に着いた。大勢の人が一休みされている。
ここで肩ノ小屋経由の右俣コースと、大樺沢を詰めて八本歯のコルに出る左俣コースが分岐するが、振り返るとT・Kさんはまだ雪渓のかなり下で、ペースがかなり落ちている。Tさンは体調がすぐれないようだ。
まだ先が長いので無理はできない。急登があるが北岳まで少し時間の短い八本歯に出る左俣コースにしよう。
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8:25 2人の到着を待って少し休んでもらい、体調確認後二俣を出発。振り返ると、鳳凰三山とその向こうに八ケ岳が望める。見下ろす雪渓の高度感はすごい!
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雪渓上部で左岸へ、長かった雪渓登りは終わる。あと北岳山頂へ1時間40分の道標通過。
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急登のジグザグ道は、やがて八本歯名物の長いハシゴの下に出た。
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右手には高さ600mからの有名な北岳バットレス。2010年大規模な崩壊があり、落石で登山者が死亡、登攀中の登山者が動けなくなり、ヘリで救出されたとか。
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次々と現れる急な階段を登る。
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これだけの階段登りも大変だが、工事をされた方はもっと大変だ。感謝しなければ・・・
高度を上げるにつれガスが駆け登ってきた。
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11:25八本歯ノコルに着いたが、残念!完全に視界はガスに閉ざされてしまった。
正面の山は八本歯の頭。道標にはボーコン沢の頭から池山小屋(避難小屋)とあるが、バスが広河原に入る前は池山吊尾根コースとして、北岳へのメインルートだった。
今は登山者も少なく、地図上では難路になってしまった。そういえば広河原のインフォメーションセンターに行方不明者の掲示があったが、男性の単独登山者2名がこのコースで消息不明となっている。
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見下ろす大樺沢
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岩場や急な階段登りは続く。瞬間、目先のガスは切れるが、見えるはずの富士山など遠望は望めず。
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イワオウギとイワベンケイ。
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階段・岩場はさらに続く
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イワギキョウ
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キンロバイ
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イブキジャコウソウ
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ミヤマオダマキ
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絶滅危惧種のタカネマンテマ。南アルプスの3000mあたりの岩場に見られたが、盗掘により、現在は北岳のごく限られた岩場に残っているだけとなった。
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途中で食事を済ませ12:45吊尾根分岐に着く。相変わらずガスの世界だ。
ここに思いザックを置いて北岳を往復する事にしよう。道標は北岳山頂20分で、反対方向の北岳山荘50分とある。
今夜は個人的にあまりいい印象を持っていない北岳肩ノ小屋を避け、北岳山荘泊まりにする。
それに縦走には北岳山荘の方が便利だから。
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ハクサンイチゲとハハコヨモギ
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ミヤマシオガマ
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ガスの切れ間から北岳山頂が見えた。
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13:35北岳山頂に着いた。標高の3193mの文字のみはっきりしているが、これは登山者からもっと高い所がある、との声で2004年に再測量、南南西方向28mの岩盤が80㎝高い事がわかり、3192mから書き換えられたものである。
尚逆に低くなった山が3003mの剱岳が、現在は2999mである。
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三角点は三等で点名は白根岳。一等はすぐ北の甲斐駒にある。昔は学校で白根岳と習ったように記憶しているが・・・
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人懐っこい鳥。イワヒバリ?尚 親子の雷鳥がいたそうだが、私は見逃した。
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素晴らしい大展望を期待していたがガスは晴れず、あきらめて14:00下山開始する。
北岳山荘に向かう稜線。登りには見えていた山荘も、深くなるガスに隠されてしまった。
東側から登ってきたガスは、なかなか稜線を越えらなかったが、今は稜線を乗り越えようとしており、西側からもガスが湧いてきた。雨近しか・・・
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14:15ザックを置いている吊尾根分岐に降りて来る。ガスはますます濃くなってきた。急がなくっちゃ。
やがて雨が降り出してきた。まだ山荘まで時間がかかるので雨具を付るが、15分ばかり歩くと小降りになってきて、やがて雨は上がる。
山荘が見えてきた。
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15:10 北岳山荘に着いた。大勢の人で賑わっている。部屋に案内されるが、布団一枚は確保できそう。一枚に2人の経験が何度もあるだけにヤレヤレだ。
山荘の夕食
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夕食後外に出るとガスも晴れ、富士山がとっても美しい。左上にはお月さん。
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南から見る北岳が一番美しいと思う。
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[参考データー]

広河原山荘5:40→白根御池小屋分岐6:00→二俣8:05~8:25→雪渓上部9:10~9:55→頂上1時間40分道標10:20→八本歯ノコル11:25→昼食12:00~12:30→吊尾根分岐12:50~13:00→北岳13:35~14:00→吊尾根分岐14:15~14:25→北岳山荘15:10
(累積標高差 約1670m 歩行距離 約5.2キロ)          

           3日目、北岳山荘~間ノ岳~農鳥岳~大門沢小屋に続く 

by hotaka443 | 2012-08-20 13:28

No233 南アルプス 白峰三山縦走

北岳(3193.2m)~間ノ岳(3189.3m)~農鳥山(3025.9m)長野県・山梨県 
2012.7.31(火)~8.3(金) メンバー・4人



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(1日目) 7月31日(火) 快晴 移動日

待ちに待った3泊4日での白峰三山縦走の日がやってきた。
北岳は何度も登っているが、三山縦走となるともう40数年前の独身の頃の話になる。
昔は東京まで出て中央線で甲府へ。そこからバスで広河原に入ったように記憶している。
車のない遠い昔の思い出で、もちろん山の記憶は全くない。

5:30自宅を出発、6日前の別山に続き、今回も平日夜間割引を利用する。
信州など遠距離になるとついつい飛ばすクセがついているが、今回は日程と山小屋の位置関係から、時間をタップリ取ってあるので、ノンビリモードで走る事にした。

中央道伊那ICで降り、東に走ってR153・361・152と走って、道の駅(南アルプスむら長谷)でのんびり食事をとる。
食後、芝生を張り詰めた庭のベンチでのんびり湯を沸かし、コーヒーをいただいて時間調整。
それでも北沢峠に入るバス停のある戸台の仙流荘には12:30に着いた。
これから先の南アルプス林道は一般車は入れない。

この写真は下山時のものだが、第一駐車場はまだ数台分のスペースがあり、下の河原の方はガラガラだ。
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バスは14:10なので時間はタップリある。往復のキップを買って、仙流荘の方へブラブラ歩く。
これまで何度もお世話になっているだけに懐かしいが、最近では平成18年と19年に泊まっているので、それでももう5年前になる。

今日は快晴、遠くに甲斐駒に続く鋸岳がクッキリ青空に浮かんでいる。
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バスの待合室に戻ると、臨時便が出るとのこと。行列のできる早朝便と違い、登山者は私たちを除くと数人程度。
何故臨時便?と思ったが、これは北沢峠からの下山者が多いので、14:10発の折り返し便だけでは乗りきれないので、下山者用の臨時便になるのだろう。
しかし北沢峠までは入れても、広河原に向かう南アルプ市バスが定刻の15:30だと時間があまってしまう。
が、同じ待つなら北沢峠の方が涼しくていいだろう、と空席の方が多い臨時便は発車。

標高差1070m、約23キロの南アルプス林道を、1時間かけてバスは登って行く。

途中の車窓から見る上級者コースの鋸岳。右端は甲斐駒ケ岳。
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甲斐駒・千丈岳の登山口北沢峠は、長野・山梨の県境で、大勢の登山者で賑わっている。バックは長衛荘。個人的にはいろいろ思い出のある山荘だ。
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北沢峠から北岳登山口の広河原に向かう南アルプス市バスは15:30発の定期便しかなく、あたりをブラブラして時間をつぶし、15:55広河原に着いた。
こちらも大勢の登山者で賑わっており、甲府方面行きの乗り合いタクシーが何台も止まっている。バス停前には立派なインフォメーションがある。
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今夜は広河原の広河原山荘泊まりだ。バス停を少しバックし、ゲート横を抜けると野呂川にかかる吊橋を渡る。正面には北岳と八本歯のコルあたりが見える。よく見ると、大華沢の雪渓上部も確認できる。
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吊橋を渡ると右手に広河原山荘だ。今夜はここでお世話になる。
夕食はさすがブドウの県山梨だ。ワインとステーキがふるまわれた。
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by hotaka443 | 2012-08-14 22:22

白山山系・展望とお花畑の別山へ(その2)

二日目南竜山荘~別山~平瀬登山口 2012・7・26(木) 天気・晴れ

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朝食はお弁当にしていただき 5:30出発。今日はロングコースだ。山荘前の流れを渡ると南龍ケ馬場の湿原を木道で歩く。
静かな朝、空気がとっても美味しい。池塘と岩のまわりを高山植物がうめつくし、庭園のように美しい光景だ。
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クロユリがおはようさん
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湿原が終わると急な下りになり、沢を渡ると油坂の急登が待っている。
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身体が完全に目覚めていない急登はこたえるが、登るにつれ左の視界が開け、御嶽が姿を現した。
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御嶽に続き乗鞍が、そして北へ穂高からキレット、槍が連なっている。
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さらに北へ、穂から槍の続きに薬師、立山、劍までがクッキリと青空に浮かび上がっている。
素晴らしい展望に、感激!
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アップにすると・・・・
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立山方向
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すぐ北には白山・御前峰。①はエコーライン②はトンビ岩コース(残雪多く危険、通行止)写真②のすぐ下の雪の部分。
③が展望歩道。歩道にしては険しいコースだ。
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雄大な展望を楽しみながら 南へ。高い山は御舎利山。別山はその向こうで見えない。
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小さなピークを越すと、小さな池が現れた。お花畑に囲まれた小さな天池だ。
絵に描いたような なんと素晴らしい景色なんだろう・・・まさに雲上の楽園だ。
ただこの光景から想像がつかないが、すぐ左は鋭い崖になっている。
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6:45食事場所を探していたが、ここをおいて他にはないだろう。
平成15年の同じ日にここを歩いているが、花が多かった事は覚えていても、この池は記憶に残っていない。
7:15去りがたいとはこのことか・・・ロングコースなので出発しよう。
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クガイソウと大屏風。
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大屏風の向こうに御舎利山。
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やっと御舎利山の後方に別山がのぞいた。
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ハクサンコザクラ。場所によって花の色もわずかに違うようだ。
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たまには空を見上げよう。流れゆく雲は大空で 魔法使いのようにたえず変化していく。
ひとひらの塊に穴が二つ空いたとおもったら、その後細い筋状に変わり、やがて消えていった。
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お花畑
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振り返ると、白山はずいぶん遠くなったものだ。
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御舎利山の登りにかかる。別山はもうすぐだ。
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御舎利山下の分岐に着く。ここから市ノ瀬に下る道、チブリ尾根コースを分ける。前回は市ノ瀬に車を停め、別当出合~砂防新道~白山~別山~市ノ瀬と歩いたが、この長いチブリ尾根を下る頃は、もうヘトヘトになった記憶がある。
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ついに別山が見えてきた。
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8:50二等三角点別山の頂上に着いた。食事や花の観賞のため標準時間をかなりオーバーしたが、それだけの価値があるコースだ。
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遮るもののない360度の大展望だ。まず南に視線をやると、三の峰と避難小屋(矢印)が見える。
5年ほど前の5月末、大野側から三の峰に登った時、真っ白な別山を見上げて登りたくなり、残雪の中をノーアイゼンで冷や汗を流しながら登ったものである。
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パノラマ写真。伊吹山や若狭の山々等は残念ながら霞んで見えない。
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別山神社と白山。右端遠くにに剱岳が見える。
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南東方向には美しい裾野を引く大日ケ岳。長大な白山連峰も大日ケ岳で終わりを告げる。
左後方は位置関係から、南アルプス南部の光岳、聖岳、赤石岳あたりだろうか・・・
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北東方向は登山口のある白水湖と三方崩山が。そして乗鞍から剱まで、北アルプスの長大な山々が峰を連ねている。
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見飽きない大展望だが、帰りの道のりは長い。もう一度槍~穂をアップで撮り、Uターンしよう。
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無事下山できますように別山神社手を合わす
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狭い神社石垣に頼もしく咲く花。
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9:10下山開始。10分ほどでチブリ尾根分岐に着く。
コースから外れているがすぐなので、御舎利山の頂を踏んでおこう。
御舎利山からの白山。
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今年はウラ年か、コバイケソウは一輪も咲いていない。
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チングルマと白山シャクナゲ、シモツケソウ
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10:40油坂の頭まで戻ってきた。赤い屋根の南竜山荘が見える。
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南龍ケ馬場の湿原に戻ってきた。
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満開のチングルマの横では、一足早く穂をなびかせている。
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11:40 6時間余りをかけ,再び南竜山荘に帰ってきた。ここでお昼にしよう。
12:30 ゆっくり食事をとり、さあ出発だ。展望歩道の標高差約400mの急坂を思うとしんどくなるが、頑張らねば帰れない。
ガスが流れてきた。13:10アルプス展望台は昨日と同じくガスの世界だ。
13:45室堂分岐着。日程に余裕があれば室堂に泊まり、白山に登れるのだが、またの機会にしよう。
雪渓から流れ出る冷たい水を一口、さあ最後の下りだ。しかし6.4キロか、長いなあ~
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14:25 雪渓横断箇所に着く。まだ多くの人が登ってこられるが、室堂泊まりだろう。
登ってくる人を待つ2人のヤマガールは名古屋のお嬢さんで、白山日帰りだ。
話しかけた何人かは東海地方の人で、日帰りの人が結構多いが、さすが関西人はこのコースは歩かないようだ。
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15:00大倉小屋で15分ほど休憩する。とにかく暑く全身汗だらけ。早く温泉に飛び込みたい。
長い下りは会話もなくなり、展望のない同じような景色の中をひたすら歩く。
やっと白水湖が樹木の切れ間から覗いた。しかし湖面ははるか下だ。
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17:05室堂分岐から3時間、ようやく登山口に着いた。出発から11時間半、よく頑張ったな~
とにかく温泉だ。靴だけ履き替えて急げ。白水湖畔ロッジで300円を支払う。ロッジからすぐだ。
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温泉は無人で、露天風呂のみ。脱衣場は小さな建物でロッカーもわずかだ。
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露天風呂の下は白水湖だ。のんびり湯に浸かり、素晴らしかった景色の数々を思い出す。
温泉あがりは白水湖畔ロッジで休憩し18:10駐車場をあとにする。

R156に出るとほどなく御母衣ダムの巨大な堰堤にぶつかる。御母衣湖の水量を利用した御母衣発電所だが、高さ131m、長さ405mの巨大なロックフイルダムである。
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このあたりは断層が多く地質が脆弱なため、重力式コンクリートダムは困難で、土と粘土で固めるロックフイルダムに変更して建設された。
しかし立ち退き問題で長期間こじれたが、230戸、1200人が最終的には移転に応じた。

ところで湖底に沈むお寺にあった樹齢400年を越すアズマヒガンザクラ2本をどうするか、1本約35トンもある。
湖底に沈むのは忍びない、何とかならないか、と専門家などが検討を重ねた結果、移植することになり、200mの高さの山腹に引き上げられ、1500m移動、湖畔に植えられた。
桜の移植はできないと言われているが、2本の桜は見事に開花。
荘川の地名をとり、荘川桜と命名され、現在もシーズンには多くの人で賑わっている。
この世紀の桜大移動は、かってのNHKの人気番組「プロジェクトX」でも放映された。

巨大な御母衣ダムの御母衣湖。ロックフィルダムでは総貯水量第2位、湖の表面積は第3位を誇る。
ちなみにそのベスト3はいずれも岐阜県にあり、冠山に行く時に走る新しく完成した徳山ダム、そして九頭竜ダムである。
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荘川ICより高速に入り、混雑もなく23時姫路に帰ってきた。
山の常で午後はガスに包まれたが、素晴らしい大展望と数々の高山植物に接し、満足な山行でした。

[参考データー]

7月25日 晴れ後ガス
山陽姫路東IC4:40⇒(山陽・中国・名神・東海北陸)荘川IC⇒R158・156⇒県道451・大白川駐車場9:00

出発9:20→大倉山避難小屋11:55→途中で食事休憩30分→カンクラ雪渓道標11:55→室堂・南龍ケ馬場分岐14:10~14:20→アルプス展望台14:50→南竜山荘15:30

7月26日 晴れ後ガス
山荘出発5:30→油坂の頭6:30→天池6:45~7:15→別山8:50~9:10→御舎利山9:25→油坂の頭10:40→南竜山荘11:40~12:30→アルプス展望台13:10→室堂分岐13:45~14:00大倉山避難小屋15:00~15:15→登山口17:05

駐車場出発18:10⇒往路引き返し 姫路東IC22:50

(走行距離 約750キロ 歩行距離 約26.8キロ 累積標高差 約2720m)

by hotaka443 | 2012-08-10 17:01

No232 白山山系・別山の花を訪ねて(その1)

一日目 平瀬登山口~南竜山荘(岐阜県白川村・石川県白山市)2012・7・25(水)
天気・晴れのちガス メンバー3名
 



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今年は梅雨が明けても山の天気はなかなか安定してくれない。
唐松~不帰嶮~白馬~雪倉~朝日~蓮華温泉の計画を立てたが、岩場の不帰嶮は天気のいい日に歩きたいので天気の回復待ちをしていたら、とうとう日程の都合で中止になってしまった。

その不安定な山の天気もようやく25日頃から回復傾向なので、残る2日間の行き先を考えた末、高山植物も多く今が見頃の別山に決めた。
私は何度か登っているが、メンバーさんは始めての山だ。

白山・別山は関西からだとほとんどが市ノ瀬側から登るが、私の好きな岐阜県側の平瀬道コースを登ることにした。

深夜割引の次に安い4~6時の平日夜間割引適用のため 4:40 姫路東ICより山陽道に入る。
途中で朝食をとり、名神から東海北陸道へ。

荘川ICからR158~156で大白川橋を渡り、県道451の白山公園線に入る。
大白川の流れに沿った曲がりくねった道は細いが、完全舗装されており、途中で白山が望めるポイントがある。左が御前峰で右が剣ケ峰だ。
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約13キロで終点の大駐車場に着くが、少し手前に登山口があり、傍にも10台ほどの駐車場があるが、すでに満車だ。しかし大駐車場にはまだ10台ほどとガラガラだ。赤い屋根の建物は白水湖畔ロッジで、食堂・売店と宿泊もできる。
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4時間半程かかると話していたが、9:00ジャストに到着、ピッタリだ。
支度を済ませ、林の中を少し登り、上の駐車場横にある休憩所で登山届を提出する。
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登山口は休憩所の上にある。9:20出発だ。
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段差の低い木の階段が結構多い。
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9:55登山口からのキロポスト。登山口から室堂まで6.9キロだ。
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ブナ林の間から尾根が覗く。別山に延びる尾根のようだ。
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11:15倒れかかった登山口より3キロポスト通過。
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先ほどから右側に大きな山がついてくるが、大きなガレ場を持った2058.8mの三方崩山だ。
その名前に魅かれて是非登りたい山の一つだが、最近ツアーにも登場しだしたアルプス展望台の山で、往復8時間ほどの行程だ。登山口は大白川橋のすぐ北にある。
もう一日余裕があれば麓の平瀬温泉に泊まり、登れるのだが・・・・
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振り返ると、ニッコウキスゲとエメラルドグリーンの白水湖が見える。白水湖は駐車場の突き当たりにある。

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そろそろ登山道脇に花が見られるようになってきた。オオバギボウシ、ニッコウキスゲ、ヒヨドリソウ。
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ハクサンオオバコ
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キヌガサソウ
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樹間から見え隠れしていた白山、全容が見える場所で撮りたいと思っていたら、ガスがあっと言う間に山を包む。
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大倉山直下の道標。登山道のすぐ右を登った所に三角点があるはず、と踏み跡を追うが、ササが茂り三角点わからず。
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11:55 すぐに大倉山避難小屋がある。最近建て替えられたのか、中の写真を一枚と覗くと、数人がお食事中だ。バックの白山はガスの中。素晴らしい撮影ポイントなのに、残念。!
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ミヤマキンポウゲ
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ウズラバハクサンチドリ

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12:20適当な所で食事をとり、コーヒーをいただいて12:50出発。この平瀬道は名古屋以東の人がよく利用するが、名古屋の人の白山日帰りが結構多い。
シシウド
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ハクサンフウロとカラマツソウ
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テガタチドリとグンナイフウロ
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イワオウギ
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キンコウカの蜜を吸う蝶。名前は?
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クルマユリ
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雪渓を横切る
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13:25万年雪のカンクラ雪渓道標通過。
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崩れた斜面。足を滑らすと、はるか下の地獄谷までノンストップだ。
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カンクラ雪渓に接近する唯一の場所。休憩する人が多い。
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ハクサンコザクラとイワカガミ。
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クロユリが現れた。
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きつかった登りも終わり、ほぼ平坦なハイマツ地帯に入る。賽の河原通過。
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14:15室堂と南竜ケ馬場の分岐に着く。登山口から6.4キロ、正面の雪渓を横切って室堂までわずか0.5キロ地点だ。私たちはここから南に方向転換、ハイマツの中を南竜ケ馬場に向かう。まだ2.6キロ先だ。相変わらずのガスで、白山は見えない。
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所どころハイマツの中にお花畑がある。ミヤマダイコンソウ
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チシマキキョウ
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チングルマ
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分岐からは緩い下りだったが、ハイマツが切れると一転急な下りに変わる。
14:50アルプス展望台に着くが、ガスで視界なし。
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小さな流れの柳谷を渡る。このあたりも花が多い。ひときわ大きく目立つサンカヨウ。
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急な下りも終わり南竜ケ馬場の湿原に入る。南竜山荘はもうすぐだ。
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15:30南竜山荘に到着
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一番下の建物に受付があり、手続きを済ませ上の建物へ。
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完全予約制になっており、平日のせいもあってゆったりしている。安心して眠れそうだ。第一日目は終わった。
夕食の献立
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by hotaka443 | 2012-08-05 10:06