みちくさおじさん山を歩く

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No68 兵庫 首切地蔵尊~高山~猿藪(うっかりミスでパス)

首切り地蔵から高山(659.9m) 兵庫県丹波市・西脇市 2010・5・30 (日) 天気 快晴 メンバー1人


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朝早くから遠方に出かける用事が、昨夜急に延期になった。天気はいいし、さてどうしょう・・・
家にいると用事はあれこれあるが、この空は絶好の山日和だ、山に行くか!            
ただ心の準備が出来ていないので近くの山にしよう・・・・で思いついたのが高山だ。もう何年も前に計画を立てたが、なかなか行く機会がなく、そのままになっている。

これまでの予定では西脇側の住吉神社から登り、高山,猿藪、そしてこの地形図から外れるが、さらに東に消防山という変わった名前の三角点の山があり、これを縦走するというものだった。
今日は準備もしていないし、北側丹波市の首切地蔵からに変更、地蔵茶屋の名物おばさんに一度会ってみよう、という気になった。
webを見ていると、下山後茶店に立ち寄り、おばさんと話をしたり写真をとって帰る人も多く、すっかり名物おばさんになっている。


7:05 自宅を出発、播但道から中国道に乗り換え、滝野・社ICで降りてR175へ。北に走ると右手快晴の空に三角点がひときは高く聳えている。
船町交差点を右折、加古川を渡り県道138に。丹波市の山南支所前を通り、山田川の小さな橋を渡り右折。交差点には小さな首切地蔵の看板があり、途中にも何か所か立っている。
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交差点より3キロ少し走ると山裾が広がり、地蔵の森公園に着く。よく整備され広々として気持ちのいい所だ。
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さらに200m程進むと広い駐車場に着く。先客はいない。8:10 自宅から1時間ほど、のんびり走ったが思ったより早い。地蔵茶屋はまだ閉まっている。まだ早いからか、それともお休みかな?
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8:15 支度をして左手の坂道を上がる。まず首切地蔵さんにお参りをしておこう。ご奉納品のよだれかけって?
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首切地蔵尊
平安時代、源氏に追われた平家が最後の砦だった京都宇治川の合戦で敗れ、神戸福原にたてこもって再起を図ったが、一の谷合戦にも敗れた。平家一門に連なる公卿や姫達は丹波路に逃れようとしたが、しかし落人狩に捕まり、奥山深い首切沢で悲運の最期を遂げた。
これを伝え聞いた里人が、人の世のはかなさを嘆き、哀れみ碑を建て野花をたむけ、後生を弔ったのが始まりといわれ、いつしか首切地蔵と呼ばれるようになった。
今では首から上のない7体の前垂れをしたお地蔵さんが祭られ、春秋の大祭には修験者による大護摩炊や奉納されたよだれかけの供養がおこなわれる。
合格祈願や病気回復、首から上の願い事がかなうといわれ、参拝者が多い。  
  
        
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お参りを済ませ駐車場から続く奥山林道に降りるとゲートがあり、真新しい標柱が立っている。
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ヘアピンカーブをすぎ少し行くと、右に大樅峠への登山道がある。地形図にもあるが、道と言うより荒れた沢筋と言った感じだ。
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8:50 高山登山口に着いた。ここから林道から別れまず大呂峠に登る。
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植林の中のジメジメした急登だが、ヒルがいそうな気がしてピッチが上がる。すぐ左に鉄塔がある。NO73鉄塔で、高山がのぞいている。
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9:15 急な坂を登っていくと展望のない尾根に出た。私設の道標に右大呂峠、左高山とある。大呂峠はすぐなのでどんなところか、行ってみよう。
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少し下り5分も歩かないうちに大呂峠に着く。南に下ると住吉町だ。すぐそばに南向き地蔵が祀ってある。南を向いているから?
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写真を撮りUターン、登ってきた分岐を過ぎ少し進むとNO74鉄塔の下を通過。
9:35 P510のピークに着く。ここで北寄りに方向転換だが、うっかりすると直進して住吉町に降りてしまう。
赤い道標を見逃さない事だ。
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尾根は左が植林や自然林が入り混じっているが、右は自然林で、見晴らしは全くない。はじめて立派な道標が現れる。
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頂上が近づいた所にある赤い道標。高山40分、けやき峠100分とある。
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10:15 高山頂上に着いた。
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山頂は狭く南側のわずかな一角のみ切り開かれている。620mのとんがり山と、その右が646.2mの西寺山だろうか。1月19日にとんがり山~白髪岳を縦走をしたが、とんがり山は南側の四斗谷からが美しい。
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四等三角点高山はいたずらだろうか、削られて小さくなっている。困ったことをする人がいるものだ。
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10:25 猿藪にむけスタート。しかしここで大きなミスをする。200m少し先で分岐点があったはずだが、ちょっと考え事をしていたので見落とした様だ。しかしその時はまだその事に気付いていない。

道なりに進むと やがて激下りになる。枝をつかみながら慎重に足場を選ぶが、厚く積もった枯れ葉に足をとられ、ものの見事に滑ってドス~ンと尻もちをついた。ちょうど枯れ葉の下に岩があったので、その痛いこと痛いこと。

立ちあがってお尻をさすりながら、うん?とその時我にかえった。
この道間違っているのでは?あわてて地形図とコンパスを見る。東方向の猿藪に行くはずがなんと北に向かっているのだ。激下りに気をとられ方向確認ミスをしてしまった。
しかしもう標高差150mは降りてしまっている。この急登をもう一度登るのは地獄だ。猿藪はヤ~メた。帰ろう、こういう時は一人は気が楽だ。
11:00 けやき峠に降りてきた。
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ここから林道までの植林の中の道はわかりづらい個所もあり、あまり手入れはされていないようだ。
11:10 高山林道に降りる。
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ちょっとした小広場になっている。ここで食事にしよう。
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高山は兵庫100山にも入っていないが、頂上の一部しか展望はなく、選定モレもわかるような気がする。最近やっと登山道が整備されたようだが、まだ道標には未整備と書かれており、どちらかというとマイナーな山で一般的ではないようだ。それだけに登山者も少なく、自然が残された貴重な山になるかもわからない。
地形図の猿藪の等高線に魅かれ、登ってみたかったが、またの機会にしよう。

おにぎりとうどんの昼食を済ませ11:40出発する。
1キロあまり歩いて地蔵の森公園 入口に着く。山の斜面は広々とした公園に整備されている。     
少し先の地蔵茶屋の店先では黄色の回転灯が回っている。店は開店しているようだ。

11:55 広い駐車場は私の車だけ。参拝者も登山客もなし。
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12:00 恋人に会いにいくようにドキドキしながら「こんにちは」 店の中は誰もいないが、おばさんが裏口から店に入ってこられた。食事を済ませたところだが、力うどんを注文する。

「今年93歳になりましたが、お地蔵さんに見守られ、美味しい空気と美味しい山水、そして多くのお客さん達との会話のお陰で病気知らずでここまでやってきました」 まずご自分から年齢を話されたので驚く。
とても93歳には見えない元気そのものである。大祭など忙しい時をのぞいて、いつもは一人でお店をやっておられるそうだ。

力うどん¥600を注文する。運ばれたうどんはいかにも美味しそうな盛り付けだ。いいダシでとっても美味しい。「ダシはカツオ、昆布、サバ、イワシなど7種類から取っており、金儲けするつもりならとても合わないが、ここまで元気でやってこられた感謝の気持ちでやっています」
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他にお客さんがいないので話好きなおばさん、「長くなってもよろしいですか」と断ってから、いろいろ話を聞かせていただく。60歳を過ぎた頃身内の人がちょっとした病気を患い、ここのお地蔵さんに助けていただいた。
そこで恩返しに参拝に来られた人に美味しいお茶を差し上げるために、60を越した歳も考えずに店を構えた。
最初は5年位と思っていたが、とうとう30年あまり経ってしまった。

家は車で15分くらいの所なので、車の免許をとりに行ったが、歳が歳なので・・・といわれてあきらめた。今は子供さんに送り迎えをしてもらっている。長い人生を振り返った楽しいお話をきかせていただく。
「木曜が定休で、それ以外はだいたい8時から5時まで店は開けているので、また来てください。それからここのお地蔵様は願い事をよくきいていただけるので、困ったことがあれば是非おいでなさい。東京や九州からもこられますよ」 声に張りがありとても93歳には見えない元気なおばさんだ。

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「人生振り返ったり後悔したりらダメ。いつも前向きで感謝の気持ちを忘れずに」 
はい、人生の大先輩のありがたいお言葉、ありがとうございます。 時計を見ると13時、ちょうど1時間お邪魔してしまった。手を振ってのお見送りを受けさようならをする。心にほのぼのとした余韻が残っている。
帰り道の途中から振り返ってみる高山。
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西脇のへその湯¥600でゆっくりと汗を流し、15時過ぎ帰宅する。

(所要データー)
自宅7:05⇒播但道・中国道滝野・社IC⇒175⇒県道138⇒山田川沿いに首切地蔵尊駐車場8:10
スタート8:15→首切地蔵尊8:18→ゲート8:20→登山口8:50→NO72鉄塔9:05→尾根9:15→大呂峠
9:23→高山10:15~1025→けやき峠11:00→高山林道11:10~11:40→駐車場11:55
出発13:00⇒往路引き返し 西脇へその湯へ立ち寄る13:20~14:30⇒自宅15:15着。
(走行距離 約120キロ 歩行距離 約7.5キロ 累積標高差 約620m)           
   
                 
by hotaka443 | 2010-05-30 17:54

津山市・矢筈山と矢筈城址& 旧国鉄美作河井駅転車場跡

矢筈山(756.4m) 岡山県津山市 2010・5・21 (金) 天気・快晴 メンバー2人


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矢筈岳や矢筈山と名のつく山は全国で30座程あるらしい。津山市の矢筈山は標高756.4mで、ここに 草刈衡継が天文元年(1532年)に矢筈城(高山城)を築いたが、東西1600m、南北500mの規模を誇る全国でも指折りの高地にある規模の大きな山城で、下を流れる加茂川から標高差430m~480mあり、城としては結構厳しい要害の地だった。        

草刈氏は戦国大名の毛利氏に属していたため、たびたび秀吉等の軍政から攻撃を受けたが、その都度撃退し、天正12年(1584年)毛利輝元や吉川元春からの要請を受け退城するまでの52年間、一度も落城しなかった難攻不落の堅城だった。 


8:30 自宅出発、中国道は山崎~津山を利用、津山からはR53・県道6を走り、矢筈山西の登山口、千磐神社横の広い駐車場に着く。10:25 平日でもあり他に車はいない。
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支度をして10:35出発する。手前にもう一つ小さな駐車場があり、ここには姫路ナンバーが一台止まっている。車内に道路地図が広げてあるので、登山者だろうか。県道沿いにある千磐神社。
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その横に小さな矢筈神社がある。
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境内には臥龍藤と杉の大木があるが、デカすぎてとても写真には入らない。
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神社横の舗装道路から⇒の登山道に入る。
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マムシ注意の看板がある。急な道を登るとすぐに植林に入り、堀切があり、その上の狭い平地に櫓台がある。
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わかりやすい道標が要所要所に立てられている。
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夫婦が降りてこられた。姫路ナンバーの車の人だ。書写にお住まいで、7時に登られて下山中とのこと。書写だとこんな遠方で会ったのだからご近所みたいなものだ。またどこかでお会いしましょう、と言って別れる。
2枚目のマムシ注意の看板あり。この山は多いのかな?マムシが・・・
450mあたりでうっとうしい植林が切れ、自然林に変わる。ここは吹きだまりになっているのか、分厚い枯れ葉の絨毯だ。その時ふとマムシ注意の看板が頭に浮かんできた。噛まれた時多少は違うだろう、用心のためにスパッツを付けるか、とザックを降ろそうとした時、Yさんに後ろから突き飛ばされた。すぐ横にマムシがいる!その声にマムシのほうが逃げ去った。危ないところだった。その後わずかな距離に2匹のマムシを見つける。看板どうりここは危険地帯だ。やがて枯れ葉の絨毯が切れ、深緑がまぶしい気持ちのいい道に変わる。3枚目のマムシ注意の看板通過。
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名前負けの大岩を通過。
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標高630mあたりまで登ると急坂は終わり、台地状の平坦地に変わる。ちょうど中間地点だ。
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すぐに狼煙(のろし)場。昔は今のように樹木はなく見晴らしがよかったのだろう。ここで火をたいて煙を上げたのだ。
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虎口の看板。虎口って?
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郭跡
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石垣段
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今は埋もれてしまっているが、ここに三重の掘が切ってあった所。 
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次々と現れる遺構にも、今では深い緑に覆われてしまい、過去の繁栄も想像しがたい・・・
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三の丸跡に着いた。
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ここからまっすぐ北に向かって降りると、JR河井駅に出る。距離は短いがかなりの急坂だ。
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少し段を上がると二の丸跡だ。
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本丸跡への登りから二の丸跡を見る。
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12:05 矢筈山山頂に着いた。折りたたみの旗竿に布がからまっているので、汚らしいいこの布は何だろうと竿を引っ張り上げ布を伸ばすとると、立派な旗だ。
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四等三角点矢筈山。
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かっての城址の想像図。
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ゆっくり2時間のコースを1時間半で着いたが、昔ハイキング程度なら経験アリのYさん、すっかりバテバテだ。日陰を選んでお昼にする。余り食欲なさそうだが、何とかカレーうどんを流し込み、デザートをとるとすっかり元気になった。ヤレヤレだ。

加茂川をはさんで北東方面に聳える桜尾山(957.1m)の三角錐が美しい。
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南東には那岐連山が。
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西は後方に泉ケ山。
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12:50 ゆっくり景色を楽しみ下山にかかる。心配していたYさんも下山はピッチが上がり、13:45 駐車場に降りてきた。

13:50 県道6をさらに北に向け出発、美作河合駅に向かう。レールファンとして是非見ておきたい駅構内にあるかっての転車場跡だ。(関心のない人にはつまらない内容です)

13:55 県道横の加茂川にかかる橋を渡り、坂を登ると突き当たりが美作河井駅。周辺にパラパラと民家が点在しているだけでひっそりと静まりかっている。
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津山~鳥取を結ぶ因美線・美作河井駅のダイヤは上下合わせて12本。日中3時間半も列車が走らない時間帯がある典型的なローカル線だ。小さな無人の駅舎の前を通り直接線路に出る。このホームの右側から線路を横切りると登山口があるが、かなりの急登の連続らしい。
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大きな矢筈城址の看板。
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これがターンテーブル。両端に取っ手が付いているが、車両を乗せ数人がかりで回転させていた。転車台の向こうの道が矢筈山登山道。写真右端の看板の若宮神社の文字半分が切れているが、登山道は若宮神社を通っている。
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美作河井駅は岡山県の北東の端で、県境の物見トンネルを抜けると鳥取県の那岐駅に着く。
この県境あたりは雪が多く、昔のラッセル車は片運転台のため、鳥取側からきたラッセル車はこのターンテーブルで向きを変えていた。
ターンテーブルは手動式と電動機式があるが、直径で12・4mだから小型で手動式だ。
かっての姫路第一機関区・第二機関区にあったターンテーブルは、数十トンの蒸気機関車をターンさせていたので、電動式の大きなものだった。
ちなみに蒸気機関車全盛時代は姫路の二つの機関区に、実に51台のC11・C59・D52・D62等の蒸気機関車を保有し、山陽本線の一大機関区だった。

*写真の右下にあるプレート「近代化産業遺産」 
これは経済産業省が平成19年に我が国産業の近代化に大きく貢献した遺産群を認定したもので、近くではダイセル科学工業の「網干異人館」、「男山貯水池」,「龍野うすくち醤油資料館」などがある。

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人の気配の全くない田舎の駅とレールが広がる風景、このレールが稚内から鹿児島までつながっている・・・子供心にかえって、そう思うと、夢がある・・・新幹線もいいが、列車の途絶えた山の中のローカル線も、またいいものだ・・・
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14:05 無関心のYさんが車で待っているのでそこそこにして、旧阿波村の(もえぎの里あば温泉)に向かう。県道6から118に入り北へ。どんどん山奥に入るので、こんな奥に温泉?と思っていたら、約4キロ、ちょっとした盆地が開け、大きなに集落に出た。津山市に編入される前の阿波村の中心で、温泉はすぐにわかった。500円と安い。
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ほぼ貸し切り状態で、なかなかいい露天風呂だった。
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15:10 温泉を出発。県道6に出る手前に矢筈山の全景が入るポイントがあったが、まだあるだろうと走ってみるが、ない。かといってもう一度戻るのも大変。千磐神社の登山口を過ぎたあたりから、山容がよくわからな写真を一枚だけ撮る。この山頂に1.6キロの長大な城跡がある。
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(所要データー )
自宅 8:30⇒R29⇒山崎IC(中国道)~津山IC⇒R53⇒県道6⇒千磐神社駐車場10:25 
駐車場スタート10:35→中間地点11:25→矢筈山山頂12:05~12:50→ 駐車場13:45
駐車場13:50⇒県道6⇒美作河井駅13:55~14:05⇒県道6・118⇒あば温泉14:15~15:15⇒往路引き返し津山でみちくさ、自宅19:30帰宅。
(走行距離約230キロ  歩行距離約5キロ  累積標高差約490m)  
    

by hotaka443 | 2010-05-21 20:05

11年ぶりの大山・甲ケ山

矢筈山(1358・4m)~甲ケ山(1338m) 鳥取県大山町・琴浦町 2010・5・16 天気 快晴 メンバー3人
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矢筈山から見た(左)甲ケ山と(右)小矢筈  少し霞んでいるがバックは日本海


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東面に切り立った崖を持つ甲ケ山は、アプローチの長い山である。
北側の船上山、東側の一向平(いっこうがなる)キャンプ場から、そして一番距離の短い北西側の川床からの3コースがある。もうひとつユートピア避難小屋から下りてくるコースもあるが、これは一般的でない。
甲ケ山は最短の川床からでも約4時間かかるので、往復するとなると時間的余裕が必要となってくる。

11年前、初めて登った時は船上から甲を越え、さらに1時間余り先の矢筈まで足を伸ばしたが、残念ながら記録は残っていない。
3年前には同じく船上から甲を目指したが、手前のゴジラ岩上で5名のうち2名が強風のせいもありリタイア。川床からは何度も矢筈山までは来ているが、最近では昨年11月、甲を目標に来たものの、矢筈でガスと強風でやむなく撤退している。              
ちょうど半年後の今日は天気も最高、甲まで縦走する意気込みでやってきた。
           

6:00 自宅をスタート、R29から中国道山崎ICに入り、米子道の鳥居トンネルを抜けると大山の美しい山容
がいきなり目に飛び込んでくる。
溝口ICで降り、川床の駐車地点に8:10到着する。先客の車1台と、マイクロバスの10人ほどのパーテイが下車するところだ。
登山口のすぐ前の空き地は4台分程のスペースしかなく、時間が遅いと駐車場所を探すのが大変だ。
8:20 支度を済ませ出発する。登山口にある看板。これは裏大山ともいわれる、川床から一向平まで9キロのハイキングコースの説明だ。
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道路から阿弥陀川まで一度下り、急流にかかる阿弥陀橋で対岸に渡る。最初は少し急な道登りだが、やがてのんびりした登りのブナ林の道に変わる。30分余りで香取分岐に着く。案内図によると距離からして岩伏別れだが、地形図には載っていない道だ。
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ブナの深緑が蒼い空に映えてとっても美しい。
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ミヤマカタバミがとってもかわいいので思わずパチリ。
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ブナの大木の中の道はほぼ等高線沿いに緩やかで、途中から歴史を感じさせるコケむした石畳に変わる。
石畳みが終わるとやがて大休峠避難小屋が見えてくる。四方から登山道が集まる大休峠だ。
10:00 避難小屋着。周りはマイクロバスの一行も休んでおり、賑やかに話がはずんでいる。         
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小屋の傍の道標。左野田ケ山方面はユートピア小屋へ、目的地の矢筈・甲は右の船上山方面に行く。
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10:15 出発。ここから1300mの標高点まで約180mの急登だ。
一部ササに覆われてわかりずらい所もあるが踏み跡はしっかりしている。樹木が切れ素晴らしい展望が開ける場所に出た。烏ケ山だ。烏を北側からみる機会がほとんどないだけに、すごく新鮮だ。
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振子山の後に大山がのぞいている。天狗ケ峰から左槍ケ峰にかけての岩峰のようだ。ユートピア避難小屋も見える。右は三鈷峰。
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岩肌の急斜面を直登すると,ほどなく1300m標高点の尾根に出る。このあたりまで登ると、木々はようやく冬から目覚めたといったところだ。足元にはマイズルソウがびっしりと地面を覆い、延々と続いている。あとしばらくすると花のシーズン、これだけの群生が一気に花を付けるとすごいだろうな。
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サンカヨウ
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なだらかな尾根も矢筈ケ山の登りで傾斜を増し、11:20山頂に着いた。360度、遮るもののない素晴らしい展望が広がっている。一等三角点二子山がある。東側から見るとすぐ北の小矢筈のピークと二つ並んで見えるところから、地元では双子山と呼んでいるとか。点名の二子山もそこからきているのかな?
△点標柱の温度計は23度で、風もなく汗ばむ陽気だ。
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狭い山頂はマイクロバス御一行が食事中なので、お腹も空いたが甲ケ山までガマンすることにして出発。次に向かう小矢筈の岩峰。始めてきた人なら、これどうやって登るの?と思うほど尖がっている。
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小矢筈の向こうにはきれいな円錐形をした甲ケ山の岩峰。
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矢筈と小矢筈のコルまでは激下りだ。地形図から読むと小矢筈頂上は1310mほど。コルが1290mあたりだから、正味小矢筈の登りは20m程だが、迫力あるな~
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足場はしっかりしており、注意して登れば問題はない。
11:35 大きな岩からなる狭い小矢筈頂上に着くが、すぐ北にもう一つピークガある。標示がないのでどちらが頂上かわからないが、向こうの方が高そうだ。
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こちらも定員数名の大岩の頂上だ。すぐ目の前にそびえる甲ケ山。
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矢筈ケ山を振り返る。後方には烏ケ山が。
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小矢筈からの下りも激下りだ。尾根筋はタムシバが満開で、タムシバロードといった感じだ。雪国だけあり、かなり花期は遅い。
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タムシバは背が高く、見上げるもの、とのイメージがあるが、ここは背丈ほどの高さだ。冬季は風雪が強いので背丈が伸びないのだろう。タムシバの花ビラを目の前でゆっくり観察する。そういえば昨年登った雪国福井
の平家岳も背丈ほどの低木だったなあ。
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南側から見た甲ケ山の岩峰。
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               切り立った岩場の下を巻く。
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いよいよ最後の急斜面に取りつく。
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ちょっとしたアルプス級の岩場に心がはずむ。
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12:20 甲ケ山頂上に着いた。バックは大山、素晴らしい展望だ。頂上は狭く、三角点はない。
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振り返ると左に小矢筈、中央が矢筈、その後方に烏がのぞく。小矢筈は矢筈からの眺めが一番いいと思う。
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残念ながらすぐ北の日本海方面はモヤっており、見通しは悪い。
360度の大展望を楽しみながらお昼にする。単独の男性が食事中で、北側の船上山から登られて、矢筈には行かずにここから引き返されるそうだ。
食後、甲の北側船上山へ下る道にある恨みのゴジラ岩を見に行くが、もう少し下らないと見えないようだ。3年前、船上山からはるばるやってきたが、あと一息のゴジラ岩が越せなかった記憶がよみがえる。
13:10 十分展望を楽しんで下山にかかる。頂上から見下ろす登山道。結構な高度感だ。
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14:05 小矢筈通過。 14:25 誰もいない矢筈ケ山に戻ってきた。15分程休憩し14:40スタート。
15:20 大休峠避難小屋着、時間が遅いので誰もいない。20分程休憩し15:40出発。ここからはハイキングコースだ。ブナの深緑の中、小鳥のさえずりを聞きながら17:00ジャストに駐車地点に戻ってきた。
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登山者の車は私の一台だけ。過去何度かここに駐車しているが、横の看板を眺めた事がなかった・・・・
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17:10 約9時間の山旅を終え、帰りはおなじみ(やつか温泉快湯館)で汗を流し、山崎IC降りてから美味しいラーメンでお腹を満たして、21:10帰宅する。
11年ぶりの甲ケ山、好天に恵まれ素晴らしい展望、ちょっとしたアルペンムードの味わえる矢筈ケ山~甲ケ山間、楽しい一日でした。
なお個人的の感想では、矢筈ケ山~甲ケ山~ゴジラ岩間がこのルートのハイライトだと思う。

(所要データー)
姫路・自宅6:00⇒R29⇒山崎ICより中国道~米子道・溝口IC⇒県道45・158・30→川床駐車地点8:10
出発8:20→香取分岐8:55→大休峠避難小屋10:00~10:15→矢筈ケ山11:20→小矢筈11:35→甲ケ山12:20~13:10→小矢筈14:05→矢筈ケ山14:25~14:40大休峠避難小屋15:20~15:40→駐車地点17:00
出発17:10⇒県道30・158・45⇒溝口ICより米子道・蒜山IC⇒R482⇒快湯館18:00~19:00⇒R482
⇒湯原ICより米子道~中国道山崎IC⇒R29⇒自宅21:10
(走行距離 約360キロ 歩行距離約14キロ 累積標高差 約880m)


[前回2009・11・15矢筈ケ山あり]                  
by hotaka443 | 2010-05-17 07:40

ゴールデンウイークは四国 塔丸・三嶺~天狗塚・赤星山へ

その1 塔丸(1713m) 徳島県三好市 2010・5・2 (日) 天気 快晴 メンバー4人


塔丸(とうのまる)と聞いても関西人にはほとんどなじみのない山だが、剣山の西北西、眼下の祖谷川を挟んだ向こう側に東西に連なる笹原の美しい山で、剣山に登るたびに一度は登らねば、と思っていた山でもある。ただ塔丸だけでは物足りないので、どうしてもついでの時になるが、そのついでの日がやってきた。

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昨年2009年4月 剣山・西島神社あたりから望む(右)塔丸、(左)三嶺


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2月頃、突然の体調不良に見舞われ、腕は曲がらない、股関節は痛い、それでも意地の四苦八苦の山行が3カ月程続いたが、まだ左肩の痛みは残るものの、連休に合わせるようにほぼ回復、ヤレヤレだ。

占い?好きな知人曰く。「去年の2月頃、人に恨まれるような事しなかった?」 「1年たって忘れかけた頃、突然本人が一番困るところに症状が出る。これが人の恨みや。治ったという事は、もう許してやろう、と相手が思ったんや」 ホンマかいな・・・

それはさておき7時に姫路を出発、淡路島に渡り、板野ICで下車,藍住ICで徳島道に乗り換える。早朝なので混雑もなく美馬ICからR438へ。 10:40 剣山・見ノ越手前の夫婦池近くの駐車地点に着く。このあたりは県民の森になっており、左折すれば入浴可のラ・フォーレつるぎ山がある。
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10:55 支度をして出発。登山口には新しい道標が立てられた。
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しばらくは1549のピークを巻く樹林帯の退屈な道だが、30分たらずで視界がパッと開け、思わずキレイ!と
叫んでしまう。塔丸と明日登る三嶺が大きく聳えている。
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左後方には剣山(左)と次郎笈 が どっしりと構えている。
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笹原の道はまさに雲上の庭園だ。
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12:35 三等三角点のある塔丸山頂に着く。バックは剣山と次郎笈。360度の展望は圧巻だ。
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北西方向には黒笠山、矢筈山、そして福寿草の寒峰まで続く山並みが連なっている。
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展望を楽しみながら、三嶺をバックに昼食だ。
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歩いてきた道を振り返る。剣山はこれといった特徴がなくどこにでもある山だが、次郎笈の尖った円錐形はやはり美しい。ただ塔丸もそうだが、ササ枯れが残念だ。
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13:20 ササ原で寝ころんで、のんびりと流れる雲でも見つめていたい、そんな気持ちにさせる塔丸とも、そろそろお別れだ。
きた道を引き返し14:50駐車場に戻ってきた。
15:00 スタート。R438を剣山登山口の見ノ越まで走り、ここからカーブが連続する細いR439で今夜の宿泊地(丸石パークランド)に向かう。他府県ナンバーの車が次から次に走ってくる。
15:20 丸石パークランドに到着。Pは二重かずら橋見学用と兼ねており満車状態だ。
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まだ時間が早いので先に橋を渡ることにする。私は何度も来ているが、500円を払って祖谷川に降りると、まず「男橋」を渡る。足元は木を横に間を開けて並べているので、下が丸見え。足がすくんで立ち止まってしまう人や、走るように渡る人、さまざまだ。高さ20m、昔の生活道だった。

かずら橋は高山に自生している「シラクチカズラ」を利用、かっての平家一族が、平家の馬場での訓練に通うため架設したといわれており、また平家の落人が追っ手が現れた時、切り落として逃げるために架けられたとともいわれている。
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少し上流の「女橋」は「男橋」より小さく、低い位置にかかっている。高さ3mで枝越しに男橋が見える。
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名物の「野猿」やえん。自分でロープを手繰り寄せ前に進むので、そこそこ腕力が必要だ。両岸で順番を待っているので、恥をかかないように頑張らなきゃ。前に来た時は夕方、係員がいなくなってから貸し切りで両岸を行ったり来たり、腕が痛くなるまで乗りまわったものだ。これも昔は谷を渡る交通手段だった。
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夜、宴会場を兼ねた大広間で食事中、隣の広島から来たという夫婦連れの男性がいろいろ話しかけてこられた。明日はピストンで三嶺に登るというと、もったいないから是非天狗塚まで縦走し、タクシーで戻ってきたらいい。4~5千円位だから4人だと安いもんだ。私たちも今日歩いてきたけど素晴らしかった。
アルコールが入った口調は、なんとしても天狗塚まで行かすぞ、と熱がこもっている。

天狗塚は三嶺の西2時間半程の所にある山で、コメツツジが有名だ。また天狗塚に至るまでのササ原の尾根縦走は素晴らしく、歩いてみたい道だが、車までの交通手段を考えこれまで二の足を踏んでいたのだ。
しかし熱弁をふるうおじさんの迫力に、この際だから行ってみるか、遅くなっても もう一晩ここに泊まるのだから気持ちにゆとりがある・・・・よし、予定変更で明日は縦走だ。 珍しく7時間グッスリ眠る。
                     
(所要データー)
姫路7:00⇒姫路・加古川BP・第二神明・第二神明北線⇒神戸淡路鳴門自動車道⇒高松道・板野IC⇒県道229⇒藍住ICより徳島道⇒美馬IC9:30⇒R438⇒徳島県民の森・塔丸登山口駐車場10:40
スタート10:55→塔丸12:35~13:20→駐車場14:50
駐車場15:00⇒丸石パークランド15:20(走行距離 約235キロ 歩行距離 約8キロ  累積標高差 約400m) 
                

その2 三嶺(1893.4m)~天狗塚(1812m) 高知県香美町・徳島県三好市 2010・5・3(月・祭日) 天気快晴 メンバー4人
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家では5時間前後の慢性睡眠不足気味だが、グッスリ7時間でスッキリしたお目覚めだ。今日は約16キロ、歩行のみで8時間程の長丁場なので、気合が入っている。
朝食堂で昨夜のおじさんに会ったので、縦走してきます、と挨拶。しかしアルコールの抜けたせいか、昨夜の熱弁はいずこに、ずいぶんおとなしくされている。
今日も天気はいいが、モヤっているようだ。宿の前から見える三嶺もボンヤリしている。
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7:00 3キロたらずの所にある三嶺登山口の「名頃駐車場」に向かう。新しく整備された駐車場は広く、トイレも設置されている。以前は7キロほど先の林道終点まで車で入れたが、自然環境を守るため林道は通行止めになった。
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7:40 準備をしてスタート。 しばらくは林道を歩くが、カーブしながら登る林道をカットして沢沿いの道を歩き再び林道に出てしばらくすると、8:20 平尾谷登山口に着く。
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最初は緩やかな登りで階段があったりする。
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やがてブナの混じった背の高い自然林の急登になる。
9:15 ダケモミの丘とよばれる 平坦地に着いた。右は平尾登山口からさらに上に向かって延びる林道の終点への分岐点で、最短で三嶺に登るコースだったが、今は林道通行止めになったので利用価値がなくなった。8年前、初めて来た時利用した道である。
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しばらくすると左手の視界が広がり急坂になる。古いガイドブックには笹原にモミ・ツガが林立・・・とあるが、笹は鹿に食べ尽くされてしまった。聞くところによると三嶺も鹿害で困っているそうだ。

やがて低木地帯に入り、石のゴロゴロした道に変わる。
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間もなく頂上から遥か下までミヤマクマササに覆われた急斜面が広がってくる。素晴らしい光景だ。ただ足を滑らすと、はるか下まで止まらない。

高度を上げていくと、やがて頂上の岩壁が迫ってくる。
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最後の急坂を登りきると池の畔に飛び出す。一面笹原の別天地だ。新しく立て替えられた40人収容の無人の三嶺ヒュッテがある。笹が緑色だと景色はさらに引き立つのだが・・・・
濃茶色はコメツツジで、見頃は7月上旬あたりで紅葉が10月下旬で2度楽しめる。
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あとすこしで三嶺頂上だ。まるで雲上のサンゴ礁のようなコメツツジの群落。ミヤマクマザサと共に天然記念物に指定されている。
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10:35 2等三角点 三嶺頂上に着いた。360度眺望はまさに絶景だ。ただ少しモヤっているのが惜しまれる。
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西宮から来られた賑やかな3人組と少しお話をする。頂上から南の高知県側に2時間半程下った堂床にテントを張っておられるそうだ。三嶺は高知県側の方がコースが多い。北方に連なる山稜の一番高い矢筈山1848・5mを指さし、来年の連休は矢筈やなと言っておられるので、じゃ来年は矢筈でお会いしましょう、なんて冗談を言いあう。多分右端が矢筈山だと思うが・・・
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東方面を振り返ると、台地状の上に建つ三嶺ヒュッテから塔丸、丸笹山、剣山、次郎笈の山並みが連なっている。
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西方にはアップダウンの尾根の遥か彼方に最終目標の天狗塚の三角錐が見える。ずいぶん遠いな~
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有名な山だけあり次々と登山者が登ってくる。少し早いがお昼にしよう。今朝宿からタクシー会社に、天狗塚から下った西山林道登山口に17時の予約を入れたので、十分余裕はあるがやはり気になるもので11:05 名残惜しいが天狗塚に向かい出発だ。30分ばかり歩いて三嶺を振り返る。元気な3人組が迫ってきた。若いからピッチは早い。
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前方に標高差150m程の西熊山の急登が待っている。西宮の3人組にまた会いましょう、と言って追い抜かれた。
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12:15 三等三角点1815・9mの西熊山に到着。休んでいる西宮組と再会する。
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天狗塚がのぞいている。あと1時間半程だ。しかし手前に天狗峠への登りが控えている。
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1時間10分を要した三嶺を振り返る。
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一月ほど前に登った福寿草の寒峰が祖谷川の向こうに。
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12:40 天狗塚に向かってスタート。
13:00 お亀岩のコルに着いた。亀の形をした大岩があるが、確認忘れ。看板の後ろの岩かな?その看板の文字は禿げて読みにくいが、徳島県と高知県が水の味を競い合っている。どちらが美味しいかな?
左堂床方面に少し下ったところにお亀岩避難小屋がある。西宮組は天狗塚に登り、ここを下った堂床のテント場に帰られるそうだ。
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ここから天狗峠まで高度140m程の登りになり、笹原から一転して岩のゴツゴツした雑木林に入る。急斜面にはロープが固定されている
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13:25 天狗峠着。網附森という山と、途中分岐で堂床に下れる。
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いよいよ天狗塚が近ずいてきた。
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10分足らずで名前のない峠西山分岐に。帰りはここを下る。たいていの場合峠には名前があるが、地形図にも書かれていない。気になったので国土地理院でいろいろ調べてみたら、いざり躄(いざり)峠と判明。
足が悪くて尻を地につけながら進む、という意味らしい。
昔の人達は山の向こうの村に行くため1800mの峠まで登ってきたが、ここでバテてしまったのだろう。
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あと15分ほどでいよいよゴールだ。
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山頂でこちらに向かって手を振っている。西宮の人達だ。最後の急坂を登りきり13:50 ついに天狗塚の頂上を踏む。三角点はない。
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はるか彼方に三嶺、その右に剣山と次郎笈が霞んで見える。三嶺から約5キロ、実働2時間15分だ。三嶺に負けず劣らず素晴らしい展望が広がっている。
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北方には左に富士山のような中津山から前寒峰、寒峰、前烏帽子、落禿などの山々が山脈を形成している。
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西に延びる牛ノ背。のんびり歩いてみたい尾根だ。雨が降ると池になる窪地があるそうだ。
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西宮組がお先に、と言って帰られる。展望を楽しみ14:15我々も下山にかかる。
躄峠の西山分岐まで戻り、あとは笹原からブナ林に、そして雑木林をひたすら下り、16:00ちょうどに舗装された西山林道登山口にたどり着いた。イザリ峠登山口というらしい。                       
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縦走路のあちこちで見られるコメツツジの群落。写真のこげ茶色はすべてコメツツジ。これほどの群落はここだけだという。
また笹原の斜面には縦横に小道が走っているが、鹿の道らしい。ガイドブックによると、何か所か背丈程の笹をかき分けて、とあるが、鹿が食べ尽くしたのだろう、そんなところは全くない。
天然記念物のミヤマクマザサが鹿害の危機に直面しているそうだ。

登山口に1時間早く着きすぎたが、タクシーは17:05に登ってきてくれる。近くの三嶺タクシーは予約でいっぱいで、はるばるかずら橋から、かずら橋タクシーが27キロほどの道のりをかけて山を登って迎えに来てくださったのには感謝感激だ。27キロといえば、JRで行くと姫路から明石の大久保あたりの距離になる。名頃の駐車場には17:45着。40分かけて4380円だったか・・・・
またかずら橋まで帰ってもらう事を思うと、気の毒になってしまう。5千円札があれば「おつりはいらないよ」と、かっこよくいきたいところだが・・・・1万円札ではね。車を乗り換え、宿には18時に着いた。

好天に恵まれ、美しい景色の中の8時間半、約16キロ、累積標高差 実に2200m 結構ハードな山歩きに充実感いっぱいの一日でした。

(所要データー)                  
丸石パークランド出発7:00⇒名頃駐車場7:10               
スタート7:40→平尾登山口8:20→ダケモミの丘9:15→三嶺頂上10:35~11:05→西熊山12:15~12:40→お亀岩13:00→天狗峠13:25→西山分岐13:35→天狗塚13:50~14:15→西山分岐14:35
→1476ピーク15:20~15:30→イザリ峠登山口16:00
タクシー17:05⇒名頃駐車場17:45~16:50⇒丸石パークランド17:00
(走行距離 5.5キロ  歩行距離  約16キロ  累積標高差 約2200m) 


その3 赤星山 (1453.2m) 愛媛県四国中央市  2010・5・4 (火・祭日) 天気 晴れ メンバー 4人



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赤星山は四国でも最も手近に登れる山なので、過去何度も登っているが(最近では昨年11月3日雪と時間切れで途中で撤退)いずれも北側瀬戸内側の皇子渓谷沿いのコースばかり。アプローチは松山道土居ICからすぐで、皇子渓谷の急流にかかる多くの滝が見ごたえがある。ただ植林が多く、展望はほとんど得られない。
こで今回は南側の中尾登山口から挑戦することにした。但し南側のアプローチは三島川之江ICから約26キロ程の距離がある。しかし2日間の疲れが出る頃だろうし、北側はひたすら急登の標高差約1150mに対し、南側は約700mで楽に登れると思ったのだが・・・・


7:00 2泊お世話になった丸石パークランド(一泊2食付8400円)を出発、R439を西に向け祖谷川に沿った細く曲がりくねった道を走る。昨日天狗塚から下りてきた道を見送り、県道32へ。
途中でかずら橋に降りるが、早朝にかかわらずさすが連休、大勢の人でにぎわっている。個人的には奥祖谷の二重かずら橋の方がいいと思う。
道沿いにある かずら橋タクシーの前を通ると、昨日お世話になった運転手さんの姿が見えた。

県道45に分岐しR32へ。ようやく細い山道から解放される。
8:00 道の駅大歩危で休憩後、井川池田ICで徳島道に乗る。松山道に合流、三島川之江ICで降りR11・R319から県道6へ。6キロ先の右折中尾の標識に入る。カーブの連続の狭い林道を登ること約6キロ、登山口の手前の膨らみに駐車する。タイムは9:55だ。
ちょうど畑仕事をしていたおじさんに確認すると、そこでもいいし、下の公民館でもいいとの事だった。

10:15 支度をしてスタート。林道の突き当たりの民家の横に登山口はある。山からの冷たい流れにはワサビが、そしてクリンソウも満開だ。もっともこれは栽培されているのだろうが・・・・・
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しばらくは植林の道を歩く。高圧線が2本走っており、巡視路を兼ねた四国電力の案内板が随所に見られる。
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やがて気持ちのいい自然林に入る。ヤマシャクが多いが蕾は見られない。
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途中に一か所、花は咲いていないがイチリンソウらしき密生地がある。しかし地元の人がこれはシコクブシだと教えていただく。写真に撮っておくべきだった、と後悔する。

登山道は急登の連続でなんとなく身体が重い。2日間で24キロほど歩いているし、展望があればまた気持ちも変わるのだが、視界は全くない。
急登が終わりホッとすると尾根に出た。ここからはシャクナゲ街道だ。道の両側はシャクナゲで覆いつくされている。しかし一輪の花もなければ蕾も見られない。今年は裏年のようだ。しかし裏年でも数輪の花を付けている木があるものが・・・
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シャクナゲ街道が終わると赤い星のマークが刻まれた、赤星の祠の前に出た。

赤星山のいわれ
養老4年(720年)伊予の国司が 大山つみ の神をお迎えした時、土居(赤星山北側ま下の町、四国中央市)の沖で南風が吹き、船が転覆しそうになった。そこで国司が赤星山の東にある豊受山向かって祈ると、豊受山の西となりの山頂に火が現れ、赤い星のように海を照らすと、風が収まったという。
それ以後赤い星の現れた山を赤星山と呼ぶようになり、海を火映灘(現在の燧灘)と呼ぶようになった。

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この祠を過ぎると道の両側にカタクリの花が現れる。
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道の両側の笹原の中もカタクリで満開だが、ロープで入らないようにしてある。
カタクリロードの先は二等三角点の赤星山山頂だ。12:15 広い山上にも点々とカタクリがあるが、哀れにも踏みにじられている。
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今日はモヤっており、眼下の瀬戸内海も確認できず、南西隣の二つ岳がかろうじて見える程度。晴れていればその先には東赤石等も見えるのだが・・・・
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お昼をいただき12:40下山にかかる。白いカタクリがどこかに咲いているのだが、これだけ広範囲だと探す事は困難だ。山口県の寂地山で一度だけ白いカタクリを見かけたが、珍しいだけでやはりカタクリはこのピンクが美しい・・・・
14:25 ピストンで無事下山する。こんな標高の高い所に数軒の民家があるのには驚きだが、茶畑が多い。
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14:40 3日間の予定は終った。後はお風呂だ。
15:15 伊予三島駅にほど近い三島の湯¥550に。6種類ほどの各種浴槽がある。
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ゆっくり汗を流したあと16:30帰路に着く。
予想では今日が一番混むとのことだったがズバリその通りで、本州に入ると水島IC手前で渋滞が始まった。

山陽道に合流ししばらくすると渋滞から解放され、18:45 吉備SAで食事休憩をとる。高速100キロ余りに2時間あまりかかった。

19:10 出発。次はどこで渋滞かな?と走っていると、電光表示板には不吉な標示が・・・・姫路西から事故通行止で、渋滞が赤穂ICにかかっている。手前の備前で降りると距離が長いので、赤穂まで走れますように、と祈る。その甲斐があり赤穂で降りられたが、その先のトンネルの中から渋滞だ。
一般道も降りた車で混雑。相生からはR2の渋滞を避け脇道を走り、21:30頃ようやく姫路にたどり着いた。天気も良く、楽しい三日間だった。

翌日、姫路西~姫路東間の御立トンネル内の渋滞の列の中、トラックで1人、乗用車で2人が死亡2人が軽傷の多重衝突事故があったと知る。
(5月11日の新聞に死因と身元が判明、トラックの運転手は失血死、乗用車の2人は焼死だった)
                 
[所要データー]

丸石パークランド7:00⇒R438⇒県道32⇒かずら橋⇒県道45⇒R32⇒道の駅大歩危8:00~8:10⇒井川池田ICより徳島道⇒松山道三島川之江IC⇒R11⇒R319⇒県道6⇒中尾より林道・中尾登山口手前駐車地点 9:55
スタート10:15→赤星山12:15~12:40→駐車地点14:25
出発 14:40⇒中尾林道⇒県道6⇒R319⇒R11⇒三島の湯15:15~16:30⇒R11⇒三島川之江ICより松山道⇒高松道⇒瀬戸中央道⇒山陽道・吉備SA18:45~19:10・山陽道赤穂IC⇒R250⇒相生より渋滞のR2を避けて迂回、姫路着21:30頃
(走行距離 332キロ  歩行距離約7キロ 累積標高差 約840m)
                     




            
by hotaka443 | 2010-05-05 22:42