みちくさおじさん山を歩く

<   2010年 04月 ( 3 )   > この月の画像一覧

No64 但馬・快晴の九斗三山縦走と余部鉄橋

蓮台山ーカサハ九斗山九斗山三角点 兵庫県香美町・新温泉町 2010・4・25 (日) 天気・快晴 メンバー8名

工事中の余部鉄橋
b0185573_701971.jpg

よく見るとトンネルから出て渡る最初の橋梁(右側)は手前側に緩やかに曲げられており、2番目の橋梁は向こう側に曲げられている。つまり最終工事では最初の橋梁を回転させて接合、トンネルからでると緩やかにカーブし、現鉄橋の南側に付けかえられた鉄橋を渡るようだ。


(2010年度末開通予定の余部道路の位置は、正確ではありません)
b0185573_18484121.jpg

        
登山の対象にならなかったヤブ山だが、近年地元の人の努力で整備され、九斗三山の縦走が可能となった。そこでブナの深緑と、8月12日開通の余部鉄橋の様子を見に、8人車2台で出かける事にした。  

6:30 姫路駅に集まり、播但道で和田山へ。ここから信号が少なくよく空いている円山川右岸の県道104・2号を走りR312に出る。ふと開港16年になるが、豊岡に来る用事がないので、まだ見たことのない(コウノトリ但馬空港)に寄ろうとわがままを言う。
午前中出発2便、午後到着2便しかなく、(ずれも大阪伊丹空港発着)閑散としている。
b0185573_10412148.jpg

ターミナル横に展示してある飛行機。レールファンだが、同じ乗り物でも飛行機にはサッパリ関心がない
b0185573_10505057.jpg
b0185573_1051765.jpg

みちくさで少々時間をとられたが、九斗山に向けスタート、R178は信号・車とも少なく快適だ。海岸沿いを曲がりくねって走っていた部分はバイパスでカットして香住に着く。
この先バイパスの余部道路は工事中で一般道を走るが、通行量が少なく走りよい。
余部の手前、工事中の余部道路ICのすぐ先を左折して市午橋を渡り、登山口に向かう細い舗装道路を走る。

余部道路終点の出口。向こうの電柱に沿って登山口に入る道路が延びている。
b0185573_11192269.jpg
 
舗装はすぐに終わり、地道になる。底をこすりそうなので登山口までの進入をあきらめUターン、舗装部分まで戻り駐車。1台を2キロほど離れた下山口に回送する。

登山口の甌穴公園はちょっとした広場で、木製のベンチがあるが、ジメジメした所で、公園の名にはふさわしくない場所だ。簡易トイレが設置されている。どこに甌穴ガあるのか・・・それらしき案内が見当たらない。
b0185573_11352967.jpg
    
ふとそばの草むらを見ると白い花がいっぱい咲いている。イチリンソウ?
b0185573_11373379.jpg

少し歩くと林道は二股に分かれている。さてどちらを歩くのかな? よ~く見ると二股の間に道標が見える。
10:10 林道に挟まれた狭い尾根に取りつく。
b0185573_11405744.jpg

植林から自然林に変わり、若葉がすがすがしいが尾根道は直登で傾斜はきつくなり、濡れた足元はツルツルよく滑る。何か所かロープが設置されている。
b0185573_1331143.jpg

b0185573_12295985.jpg

ヤブレカサ?
b0185573_12341232.jpg

ちょっとしたイワカガミの群生地が急斜面に点在、滑らないように足元に注意して頑張ってや、と励ましてくれる。
b0185573_12343623.jpg

シャクナゲの群生地に着く。シャクナゲも裏年があるというが、花を付けている枝は少ない。
b0185573_1234558.jpg
b0185573_123519100.jpg

標高400mあたりからとブナの純木地帯に入り、青空にブナの新緑が映え、目にまぶしい。腹いっぱい美味しい空気を吸い込む。
b0185573_1301928.jpg

11:45 550mあたりで尾滝尾根に出て、西から南に方向を変える。
b0185573_1361011.jpg

ここから濃於美山までは低い笹の茂った尾根道になる。5分程歩くと熊岩(おおかみいわ)という大岩が現れる。人間一人は入れそうな空間はある。
b0185573_13122438.jpg

b0185573_13144586.jpg

12:05 やっと蓮台山に着いた。足を取られる急登で悪戦苦闘、皆さんお疲れだ。時間はお昼だが、杉の木立で見晴らしもなく、陰気な雰囲気なのであとしばらくお預けだ。
b0185573_132085.jpg

平坦な山頂にはかっては八幡神社元屋敷があったのだろう。ツルツルした丸い石は蓮台石というらしい。
b0185573_13225476.jpg

掲示板がある。
b0185573_14271383.jpg

12:15 食事場所を求めてスタート。少し高度が上がっただけなのに尾根筋のブナはまだ新芽が出たところだ。背の低いササが茂った尾根筋は快適だ。
b0185573_13392239.jpg

ピンボケのミヤマカタバミと忘れた草。
b0185573_13413387.jpg
b0185573_1344516.jpg

12:30 地形図P629が展望台になっており、南側か開けている。平地はないがここで食事にしよう。メニューは例によりうどんとおにぎりで変化がない。食べ物には全く無関心である。
お腹がふくれたところで景色を楽しむ。残雪に輝く、右は裾野を広げた扇ノ山、中央が仏の尾、左は氷ノ山。
b0185573_13531975.jpg

13:10 九斗山に向かって出発。570mあたりのコルまで下った所から九斗山(カサハ九斗山」)を見る。
b0185573_1418842.jpg

80m程の急登で13:35 カサハ九斗山650mに着く。自然林の中で視界はない。
b0185573_14215452.jpg

ここから北にまっすぐ甌穴公園に降りる道を分岐している。しゃくなげの多いコースだ。
b0185573_1424411.jpg

ビユーポイントガある。景色は食事場所とほとんど変わらない。
b0185573_14285198.jpg

14:20 2等三角点九斗山670.9mに着く。地形図は無名峰だ。ポストには記帳ノートがある。ここも見晴らしはない。
b0185573_14324454.jpg

一休みして14:30 出発。しばらくして北側が少し開け、待望の余部鉄橋が見るポイントに着いた。しかし残念ながら南側に新しい橋梁が出来、朱色の鉄橋は見えなくなっている。
b0185573_14392767.jpg

14:50 濃於美山に着く。ここも樹木が茂り見晴らしはないので、いよいよ尾根から別れて下山にかかる。
b0185573_14434836.jpg

最初は気持ちのいいブナ林だが、下るにつれ雑木林や植林帯になり、所々道も荒れてくる。570mの濃於美山から登山口の100mまで、標高差470mを一気に下り、1時間後の15:50 車の待つ林道に降りてきた。
b0185573_1454380.jpg

登山口の車を回収、ストレッチの後、5分ほど走って余部鉄橋の下に着く。
b0185573_1524228.jpg

南側から見る新しい橋梁。
b0185573_1535938.jpg

北側の海岸から見る朱色の懐かしい橋脚。あと3ケ月程で解体される。
b0185573_154221.jpg

余部海岸。工事の土砂で美しい海岸も台無しだ。
b0185573_1551933.jpg

列車転落事故で犠牲になった人を祀る聖観音菩薩。毎年事故発生の12月28日には法要が営まれる。
b0185573_1555240.jpg

16:45 余部鉄橋に別れを告げ帰途に着く。途中から見る九斗三山。一番高い山がカサハ九斗山、その左が九斗三角点。蓮台山は右の山の向こうに隠れている。前方、道路上の横断幕は「ありがとう余部鉄橋、さようなら余部鉄橋」と書かれている。
b0185573_1562889.jpg

帰りは香住から県道4を南下、17:05 途中にある「かすみ矢田川温泉」¥600で疲れをほぐす。
b0185573_1565033.jpg
b0185573_157937.jpg


※ 余部鉄橋列車転落事故              

1986・12・28 PM1:25頃 香住から浜坂に向けDD51機関車に引かれて回送中の、団体臨時お座敷列車「みやび」7両編成が突風にあおられ、機関車を残して転落、橋下にあったカニ加工工場を直撃、工場内の5人の女性と車掌が即死、列車内の食堂従業員の女性1名と工場内にいた女性5人が重軽傷を負った痛ましい事故。この列車は福知山から174人のお買いものツアー客を乗せ香住で下車、浜坂へ回送中だった。

DD51は重量があるので転落しなかったが、機関車と客車をつなぐブレーキホースが切断されたため、非常ブレーキがかかり、異常に気付いた運転手が振り返ると、客車の姿がなかったという。

風速規制は風速25mとされているのに、列車を停止させなかった指令所の人為的ミスとも言われ、また一緒に乗務していた運転手の上司は、責任を感じて自殺している。


※ 余部鉄橋

1912年開通。
長さ310.59m、高さ41.45mで、鋼材をやぐら状に組んだ11基の橋脚はトレッスル橋いわれ、国内最大の規模。アメリカ人の技師の設計だが、重機もコンピユーターもない時代だけに、驚きである。

100年近くを経て老朽化も進み、まともに日本海の潮風を受けるため,数年ごとに防錆処理を施さねばならず、また列車転落事故で風速規制も強化。

風速20mで運転見合わせとしたため、特に冬季は運休や遅延が続出し、ついに新しい橋を立て替える事になったようだ。 独特の構造と鮮やかな朱色がもたらす風景、そして明治の構築物が消えるのは、なんとも寂しい限りだ。 なお切り替え工事は7月17より始まり、8月12日朝開通とのこと。


(所要データー)
姫路駅6:30⇒姫路BP⇒播但道⇒和田山より県道104⇒2⇒R312⇒県道50・コウノトリ但馬空港⇒県道713⇒R178・建設中のR178余部道路のICすぐ先の市午橋を左折、甌穴公園方面に入り、舗装道路終点に駐車9:25 下山口に車回送
スタート9:45→甌穴公園9:50~10:05→登山口10:10→尾根11:45~11:50→蓮台山12:05~12:15→P629m食事12:30~13:10→カサハ九斗山13:35→九斗山三角点14:20~14:30→濃於美山14:45~14:50→濃於美登山口15:50
16:10スタート⇒余部鉄橋16:15~16:45⇒矢田川温泉17:05~18:05⇒県道4⇒R9⇒県道272⇒県道6⇒県道70⇒朝来ICより播但道⇒姫路BP⇒姫路駅20:15
(走行距離 295キロ 歩行距離 約7キロ 累積標高差約720m)                

by hotaka443 | 2010-04-26 07:09

二つの天然記念物・みずめ桜と樽見の大桜 ・そしてヤマヒルお目覚め

御祓山[みはらいやま] (773.1m) 兵庫県養父市 2010・4・13 (火) 天気晴れたり曇ったり・下山後雨 メンバー4人

みずめ桜
b0185573_1701518.jpg

樽見の大桜
b0185573_1792619.jpg



b0185573_622170.jpg
             
みずめ桜は裏年があると聞く。過去に何回か、昨年も4月10日に登ったがお目にかかれず。
どうも相性が良くないようだが、Nさんから「行かない?」とお声がかかり、ネットで調べてみると、4日に何人か登られており、まだ蕾だった、と書かれている。

蕾があるという事は今年は花を付ける年で、日にち的にもちょうど見頃のような気がする。
ただ昨日は姫路でも100ミリを越す雨が降っており、大屋町のアメダスでも同様で、ちょっと気がかりだが・・・

ところでまだ腕の状態がよくないので、Mさんに車を出していただき、7時に出発する。


                   みずめ桜と御祓山の巻き

R29を安積橋手前で別れて右折、県道6に入る。途端に揖保川に沿った道は、昨年8月の佐用町・宍粟市の集中豪雨により護岸が削り取られ、至る所で一方通行で工事がおこなわれているが、状況から判断すると、全面復旧はまだ先になりそうだ。

富士野峠のトンネルを抜け、明延の町に入ると、道沿いは桜が満開だ。
少し走り、みずめ桜の看板を右折、100mはど走ると駐車場に着く。9:00 広い駐車場は車はなく先客はゼロだ。
b0185573_9351693.jpg

御祓山はみずめ桜のほかに、ミツバツツジの群生地として特に有名だ。
登山口入口にある案内板。
b0185573_942279.jpg

準備をして9:20スタート。沢沿いの道を進むと南コースとの分岐に着くが、南コースは登山道の崩壊があったらしく通行止めになっている。10分余りで東屋に着く。
b0185573_944675.jpg

東屋からはいよいよミツバツツジの咲き乱れる花街道の登りになる。
b0185573_1004966.jpg
b0185573_1054574.jpg

b0185573_955578.jpg

b0185573_95107.jpg

途中から見える、雲に頂上を隠された氷ノ山。中央の白い線は天滝。雨上がりなのでよく見えるが、水流が少ない時は確認出来るのだろうか?
b0185573_10113875.jpg

地形図のP512にある見晴らし台分岐。30分余りのつつじ回廊は、ほぼここで終わる。
b0185573_10271919.jpg

緩い坂を下り、植林の中の登りにかかると、行く手に白いものが見えてきた。、待望のみずめ桜だ。急にピッチが早くなる。急斜面にただ一本、樹高15mが天高く聳えている。
b0185573_1118571.jpg

10:30 過去何度も振られっぱなしだっただけに、ようやく満開にお目にかかれ、感激だ。
b0185573_11341580.jpg

これは昨年4月10日の写真。UPで花を探したが見当たらない。昨年は裏年だった?それとも蕾が付いているのかな?
b0185573_11365627.jpg

みずめ桜の枝ごしに氷ノ山と天滝を見る。青空だったら氷ノ山もクッキリ見えるのだが・・・・
b0185573_1251740.jpg

みずめ桜の解説案内板。
b0185573_12532576.jpg

ゆっくりとみずめ桜を堪能し、ラストの御祓山に向かう。すぐに南コース分岐に着くが、少し先に通行止めの標識がある。南ルートからは、谷を挟んだ北ルートのつつじ回廊の素晴らしい景色が見られるのだが、残念だ。
b0185573_1325724.jpg

いきなりロープの張られた急登になる。地面を這う黒いパイプは、以前山腹にあったTVの共同アンテナのケーブル用パイプだ。
b0185573_1313046.jpg

気持ちのいい道も頂上直下は激登になる。見晴らし台あたりまでのつつじも、全く見られない。極端な植生の違いだ。
b0185573_1315134.jpg

11:05 御祓山頂上に着いた。773.1m 三等三角点糸原があるが、まわりは樹木に遮られほとんど展望はきかない。
b0185573_13301091.jpg

少し早いがおにぎりとラーメンの食事にする。お腹がふくれると景色は見えないし、空も暗くなってきたので11:35 下山にかかる。

今にも降りそうな空の下、みずめ桜まで帰ってきた。もう1枚写真を撮っておこう。ところでみずめ桜のすぐ下で、Nさんが見てはならないものを発見!ヤマヒルだ。よ~く見ると、すぐ傍にもう一匹いる。と言う事は探せばうようよいるかもわからない。

見晴らし台からみずめ桜あたりまでは日あたりの悪い植林帯になるので、ヤマヒルの居住地になっているのだろう。しかし冬眠から覚めたばかりか、動作はいたって鈍い。すぐそばにエサがいるというのに・・・

但馬もヒルは多いが、今まで御祓山での噂は聞かなかった。しかし南に尾根続きの須留ケ峰あたりにはいるのだから、ここにいても不思議ではない。写真を撮ろうとしたが、美しい桜とは似合わないのでヤメた。
b0185573_13575426.jpg

途中で左大杉山・右須留ケ峰(1053m)を見る。
b0185573_13371865.jpg

登りとはまた違った景色が広がる下り道。つつじ観賞には下りの方がいい。
b0185573_149182.jpg

山桜も今が満開だ。
b0185573_14115776.jpg

12:45 幸い雨に会わずに駐車場に戻ってきた。桜ついでに時間はまだ早いので、樽見の大桜を見に行こう、という話になった。4人のうち2人はまだ見ていないので。

                  樽見の大桜の巻き

12:55 駐車場を出て県道6を北に走り、大屋の町で県道48に乗る。途中から県道と分かれグングン山を登り、約6キロ、15分程で樽見の大桜駐車場に着いた。地形図ではまだ駐車場までの道はなく、途中でストップしている。13:10 駐車場着。

みずめ桜は山道を1時間程歩くので、あまり人が入らないが、こちらは車が入るので平日にかかわらず、大勢の人だ。
b0185573_14515081.jpg
 
b0185573_1504034.jpg

石のごろごろした雨上がりの歩きにくい道を15分ばかり登ると、大桜が見えてくる。
b0185573_1455407.jpg

すでに満開を過ぎ若葉をかなり見かける様になった。どっしりと台地に腰を落とし、堂々とした大木である。ただ支えが多く、痛々しい感じがしないでもない。人間と同じで、歳を重ねると自立するのは困難になり 杖がいるのだ。
県最大のエドヒガン桜で幹周り5.15m 高さ13.8m、樹齢1000年と言われる。みずめ桜が600年だから、かなりのお年寄りだ。
b0185573_14591228.jpg

みつまたの木も結構目につく。
b0185573_152470.jpg

40分ばかり費やし13:50帰路に着く。途中道沿いの(まほろばの湯)に立ち寄ったが、あいにく火曜日が定休日だ。じゃいっそのこと林田町の(ゆたりん)にしようと姫路に向かう。
1時間ほどのんびりし17時過ぎ、姫路に帰ってきた。二つの大桜とみつばつつじ、はな花で大満足の一日だった。
               
by hotaka443 | 2010-04-14 06:58

No62 福寿草を求めて四国・寒峰(かんぽう)へ

寒峰(1604.6m) 徳島県三好市(旧東祖谷村) 2010・4・4(日) 天気 曇り後晴れ メンバー2人

b0185573_20415375.jpg


b0185573_8412393.jpg


先日三倉岳でYさんが、福寿草を見たいがもう遅い?という話がでた。4月になるから遅いけど、私のように奥手の人間がいるから、花も奥手が咲いているのでは・・・なんて話から、それじゃ行こう、ということになった。
                       
さて行先だが、関西人はどうしても霊仙か藤原岳になってしまうが、何度も足を運んでいるので新鮮味がない。そこで思い切って少し遠いが四国の寒峰に決め、早速調べてみると、3月10日あたりから2週間位が見頃で、今年は雪が少なく雪融けも早かったたそうだ。まあ行けば少しは残っているだろう、と決行する事にした。


ところが朝起きようとすると左腕が痛く、使用不可状態。最近調子よくなってきたな、と安心していたのに・・・・
医者知らずでここまできたので、長引く故障には泣きたくなる。
車のハンドルはとっさの時に不安なのでまたまたYさん頼みで、ザックはほとんどカラ荷のラクチン登山だ。


5:05出発。山陽道・瀬戸中央道・高松道・徳島道を走り、井川池田ICで下車、R32に入る。道沿いの桜は満開だ。早朝の小歩危・大歩危の渓谷沿いの道は、通行量はほとんどなく快適だ。7:15 大歩危の道の駅で一休みする。写真はレストラン・ホテル、そして大歩危の遊覧船(川下り)の発着場になっている「まんなか」 渓谷上を鯉のぼりがゆらゆら泳いでいる。
b0185573_1812780.jpg

県道45から山越えして32に入ると、おなじみ「かずら橋」がある。時間が早いので観光客は一人もいない。
b0185573_18222066.jpg

祖谷川に沿った曲がりくねった道は未改修の部分は極端に狭い。R439に合流して少し走ると、八幡神社への道標があり、ここを左折する。
b0185573_1827435.jpg

八幡神社の位置が分からないが、登山口の住吉神社はわかっているので、地形図を見ながら慎重に走る。急勾配の細い道には枝道が多いので、注意がいる。栗枝渡(くりしど)から奥ノ井にかけての、絵のような集落風景は飽きる事を知らない素晴らしい光景だ。国道から最上部の家まで、標高差は200mはある。大きな車は走りずらいだろう。
b0185573_1843278.jpg

8:40 住吉神社横のPに着く。シーズン中はすごい混雑らしいが、やはり見頃は終わったのか、先客の車は3台だけだ。
b0185573_1854420.jpg

8:50 準備をし登山口のある住吉神社の階段を上がる。階段横には案内板がある。
b0185573_1856646.jpg
b0185573_18562177.jpg

スタートは竹林の中からだが、道はすぐに植林に変わる。手入れがされているので日差しが届き、明るい雰囲気だ。
b0185573_1952824.jpg

20分ほどで新しい舗装林道に出た。登山口の標識が立っている。後でわかったことだが、駐車場の道を進み、寒峰大橋手前を左折すればここに着くようだ。展望のない植林歩きより少しは時間短縮になる。
b0185573_5124974.jpg

9:20 植林から自然林に変わり、少し登ると、右斜面に黄色い花が点々と・・・待っていてくれた、待望の福寿草が!第一群生地である。20分ばかり福寿草を楽しむ。
b0185573_85023100.jpg

b0185573_5194746.jpg
b0185573_5201015.jpg

さらに15分程登ると案内看板のある第二群生地に着く。すごい!思わず叫ぶ。広範囲に福寿草がいっぱい咲いている。霊仙山や藤原岳にくらべても、この群生の規模はこちらに軍配があがるだろう。はるばる来た甲斐があるというものだ。
b0185573_10115984.jpg

b0185573_10122641.jpg

b0185573_10125189.jpg

案内板によると、雪融け頃に短い茎に一輪の花を付け、徐々に茎を伸ばして次々に花を咲かせ、最後には茎は30センチくらいになるとか。今で10~15センチ、まだ蕾をもっているので後しばらくは楽しませてくれそうだ。20分ばかり観賞して、名残惜しいが出発する。
b0185573_10131131.jpg

ほぼ北に向かっていた道は、高度1200mを越すあたりで西に方向転換、植林の中の急な登りになる。「やった、まだ咲いてるよ」下から女性の声が風に乗って上がってくる。
傾斜が緩くなり自然林に変わり、再び北に緩やかに登ると、小ピーク1415.1mに四等三角点栗枝渡(くりしど)がある。金属板が埋め込まれており、古い地図には載っていないので、比較的新しい△点で、地形図では無名峰になっている。
b0185573_5383490.jpg
b0185573_5385226.jpg

気持ちのいい自然林の向こうに、東側が急斜面の西寒峰が見えてくる。登山道は登りを避けてトラーバスしながら逆に下り始める。前方に黄色が点々と見えてくる、福寿草だ。第三の群生地、と言いたいところだが、何分西寒峰が谷に落ち込む急斜面。雪融けなどで流されて根がつかないのだろう。それでも頑張ってあちこちで花を付けている。少し登り返して西寒峰と寒峰のコルに着く。一面カヤ原だ。ここで始めて寒峰がその姿を見せてくれる。
b0185573_13414995.jpg

いよいよ最後の高度160mの登りだ。8人ほどの男女のグループが降りてきた。「どこからですか?」と尋ねてこられたので、姫路からと答えると「石鎚や劍山ならわかるけど、よくこんな山知ってますね」高知から来られたそうだ。グングン寒峰が迫ってくる。
b0185573_13524483.jpg

11:30 寒峰山頂に着いた。大パノラマを期待していたが、あいにく雲が低くモヤっている。風も冷たい。
北東方面に左に烏帽子山1669.9mと落禿1683mが見える。
b0185573_13593183.jpg

二等三角点寒峰。
b0185573_17582658.jpg

下山コースの尾根と、後方は左矢筈山1848.5mと右サガリハゲ1722m。落禿は漢字なのにこちらはカタカナ。 おちはげにサガリハゲ、いわれがあるのだろうが、愉快な名前だ。矢筈まで5時間半程かかるが、歩いてみたい尾根だ。サガリハゲの右に剣山とジロウギュウがかろうじて確認できるが、すぐ近くの10キロほど南東にある三嶺は雲の中だ。
b0185573_1801537.jpg

b0185573_9141388.jpg

お昼をいただき12:05下山準備。もう一度福寿草を見るか、回遊コースにするか、百円玉で100面が出たら回遊として落とす。コロコロ転がって思わぬ方向の笹の中へ、あわてて探すが100が出ていた。回遊コースだ。快適な笹原の尾根はすぐに落合分岐に着く。落合峠は烏帽子山と矢筈山の中間で、ここからだと峠まで3時間程。林道が上がってきている。
b0185573_18172998.jpg

分岐から寒峰を振りかえる。
b0185573_20492899.jpg

分岐からは人工林に入り視界もなく、ただもくもくと歩くのみ。
b0185573_915123.jpg

30分ほど歩くとふいにモノレールのレールが現れた。あたりを見渡しても何もない。何故こんな所に?
b0185573_214887.jpg

登山道に沿ってレールは続く。20分以上も並行していたが、途中から登山道から外れ谷に向かって消えていった。レールに沿って下りた方が早そうだが・・・。やがて南から北に方向転換、行く手下の方に林道が見えてきた。工事中でトラックと重機が停まっている。今日は休日で工事は休みのようだ。
b0185573_2111990.jpg
 
13:20 工事中の林道に降りた。振り返るとすぐ先で行き止まりで、これから山を削るところだ。
b0185573_2112213.jpg

舗装された道を下っていくと,真新しい寒峰大橋がある。
b0185573_21154738.jpg

その左手にモノレールの終点がある。シートでくるんでいるので、乗り物の中味は見えないが、工事用資材か何かだろう。
b0185573_21174548.jpg
 
橋を渡ると二股になり、右手の山にこの舗装林道は登っていく。多分この道が登りに出会った登山口に続いているはずだ。標識はないが、下に向かう地道を歩く。この道は駐車場に出るはずだ。途中に展望のきく場所があり、高い山がのぞいている。右側がどうやら三嶺の西にある、コメツツジで有名な天狗塚1812mらしい。一度天狗峠に下り、高度を上げ西熊山1815.9mに、その先が三嶺になるが、樹木に隠されている。
b0185573_21311023.jpg
 
13:40 駐車場に着いた。停まっていた3台は帰り、新しく1台が停まっている。約5時間の山旅は終わった。次に来る機会があれば、迷わずに福寿草の咲くピストンコースにしよう。
b0185573_21332023.jpg
 
13:55 駐車場出発。往路を引き返し、R32沿いの大歩危温泉「ホテルサンリバー大歩危」で入浴休憩する。大歩危渓谷に面して建てられたれた7階建てのホテルで、入浴のみは500円と安い。男性風呂は5階、窓の下は大歩危渓谷だ。露天風呂は川面を渡る風が吹き抜け、なんと寒いこと。
b0185573_2021187.jpg
   
15:25 ひと汗流して帰途につく。往路を引き返し、山陽道に入ると通行量は増えるが、渋滞するほどでもなく19時過ぎに姫路に帰ってきた。

先週の三倉の600キロに続き、520キロの運転、そして荷物持ちのYさん、ありがとう。

6月から高速道路の通行料金が変わり、1000円の瀬戸大橋が3000円にUPするとか。宇高フエリーとの兼ね合いとの事だが、私の大好きな四国の山が近くなったと喜んでいたのに、再び遠くなるようで残念だ。

(所要データー)
自宅5:05⇒山陽姫路西ICより山陽道・瀬戸中央道・高松道・徳島道 井川池田IC⇒R32⇒県道45⇒32⇒
R438⇒バス停「下瀬」横の八幡神社標識へ⇒住吉神社駐車場8:40
スタート8:50→新登山口9:10→第一群生地9:20~9:40→第二群生地9:55~10:15→栗枝渡三角点
10:35→西寒峰と寒峰のコル10:55~11:05→寒峰山頂11:30~12:05→落合分岐12:10→林道に降りる13:20→駐車場13:40
出発 13:55⇒ホテルサンリバー14:40~15:25⇒往路自宅19:00
(走行距離 約520キロ 歩行距離 約10キロ 累積標高差 約920m)

                
by hotaka443 | 2010-04-04 20:44