No501四国善通寺 四度目の五岳連山縦走
思うように家を空けられないので山もご無沙汰。そこでたまっている古い記録をアップします。
前回の和気アルプスに続いて四国善通寺市の五岳です。文字通り五つの低山の縦走ですが、低山といえかなりのハード。今日のメンバーさんは初めてなので、先輩としてイマイチの体調に鞭うって、頑張るぞ!
6:50山陽道姫路西IC に入り高松道善通寺 IC下ります。10分ほどで西国七十五番札所善通寺の広い駐車場に着きました。
時刻はは8:30、早朝のためガラ~ンとしています。今回で4度目の五岳縦走ですが、五岳とは文字通り五つの山頂を踏みます。
お遍路さんが二人、善通寺境内に入る橋を渡られています。
8:45支度を済ませ出発、駐車場脇の案内図。最初に登る香色山のミニ八十八か所参拝の案内です。実際に歩いて回れない人にはご利益は別として、いいアイデアですね。
駐車場から道路を挟んだ向こう側にある登山口。
つづら折れの広い遊歩道を歩きます。
途中からのぞく琴平の街並みと讃岐富士の大野山。手前は観音寺。
9:05香色山山頂に着きました。
左不動明王と右愛染明王。
15分ほど山頂を散策、次の筆ノ山に向かいます。右筆ノ山左我拝師山。コース中一番の激登です。
坂道を下ると香色山太子堂があります。すぐ近くまで車道が上がってきており、年輩のご夫婦がお参りに来ておられます。
階段を降りるとその車道で、反対側の筆ノ山登山口に9:25に入ります。
林の中の登山道をゆっくり登ります。山頂まで高度250mほどになります。
15分ほどで分岐です。筆ノ山は一度縦走路から離れ北に向かいます
分岐から少し登ると視界が広がりから、振り返ると左に我拝師山とその横に山頂が隠されている中山、そして右に火上山が連なっています。
視線を少し右に振ると、右から城址のある天霧山、弥谷山、黒戸山と続き、弥谷山の麓には七十一番札所弥谷寺があります。
9:50狭い筆ノ山山頂着です。三角点は四等筆之山。
香色山より140mほど高い位置からの善通寺の街並みと讃岐富士。
10:05次の我拝師山に向かいます。一度コルに向かって高度160mほど下ると大坂峠で、南北を結ぶ道路が走っています。左後方は大麻山。
さあ、コース最大標高差350mの激登我拝師山に挑戦です。
展望のない林の中を黙々と登ります。
30分ほど登った所に一か所東側の展望が開けたところがあります。ここでひと休しましょう。
手前筆ノ山で右は香色山。讃岐富士はモヤの中にかろうじて確認できます。
筆ノ山と瀬戸内海。肉眼では瀬戸大橋が確認できるのですが・・・中央を横切る線は高松自動車道。
11:20激登に耐え我拝師山に着きました。三角点は三等禅定山。
樹木に遮られて展望はききませんが、わずかに北側の隙間から天霧山がのぞきます。削り取られた山肌が痛々しいです。
その天霧山方面からこちらを撮った写真。我拝師山の左斜面の激登区間は45度ほどあります。
お昼には少し早いので先を急ぎます。少し歩くと崖の上に出ました。西側の視界が開け、中山とその向こうの火上山が望めます。眼下は西国七十三番札所出釈迦時の奥の院です。麓の出釈迦寺から車道が上がってきています。
右には瀬戸内海をバックに右から天霧山、弥谷山、黒戸山が並んでいます。
急な岩場を慎重に下っていくと、崖のあちこちにお地蔵さまが祀ってあります。
弘法大師空海のご誕生の地は善通寺と言われており、空海がまだ幼少の頃に「わが身を以て諸仏を供養する」と念じて断崖より飛び降りた、という伝説が残されており、捨身ケ岳、とも呼ばれています。
クサリ場です。
出釈迦寺奥の院が見えてきました。
降り立ったところはお寺の裏側で、建物の下をくぐります。
くぐってきたとトンネルを振り返ると、御行場入口となっています。
11:35出釈迦寺奥の院です。
15分ほど時間を過ごし正面の中山に向かいましょう。まだ新しい参道を下の道路まで下ります。
立派な山門。
中山の登山口は山門を出たところからです。
振り返る出釈迦寺奥の院と我拝師山。
南方にはアンテナが林立した大麻山(616.3m)が。展望は抜群で山頂まで車道が通じていますが、やはり金毘羅さんの奥社まで1368段の階段を登り、2キロほど歩いて登るのが一般的です。
高度90mほどを登ると中山です。五岳のうち三角点がないのは香色山と中山の2座です。
ここも樹木に遮られ展望はありませんが、12時ジャストです。ここでお昼にしましょう。
12:45最終工程の火上山に向かいます。
火上山までは高度150mほど下り100mほど登り返します。アップダウンの連続は体力勝負です。
途中の高~い鉄塔。
鉄塔下のルート案内板と道標。
13:15火上山に着きました。ここも展望はありません。三角点は四等火上山。
何もすることがない山頂なので休憩なしで下山します。
うす暗い林の中の急坂をどんどん下ると、送電線ではない鉄塔が見えてきました。
鉄塔の横を通ると北に向かって簡易舗装の道が真っすぐ下っています。
振り返る鉄塔。何の目的の鉄塔か、わかりません。
少し広い道に出ました。電柱の下に 左火上山 と書かれた小さな道標。この山域はしっかりいた道標が設置されていますが、ここはお粗末です。
下山地は三豊市になりますが、善通寺との市境鳥坂峠まで400mほどを国道歩きです。
峠を越した善通寺市側には 鳥坂まんじゅう の小さなお店があります。時刻はちょうど14時です。ここでおやつにしましょう。
調理場ではご家族?が忙しそうに働いておられます。私たちも呼んだタクシーが来る間できたてのまんじゅうをただきます。有名なお店で次から次にお客さんさんが入ってこられます。
このお店、現役時代営業でこのあたりを通るたびに立ち寄った、思い出の懐かしい味です。
タクシーでで善通寺の駐車場に帰り、14:40駐車場を後にします。
帰りは丸亀市の(丸亀ぽかぽか温泉)で5時間ほどの山旅の汗を流します。
16時温泉を出発、17:30姫路に帰ってきました。
今日のデーター 走行距離 約320キロ 歩行距離 約7キロ 累積標高差 約910mでした