No474振られ振られて福井越前富士の日野山へ
昨日は銀杏峰に登り一泊。今日は予定では平家岳でしたが、このところの集中豪雨でこの辺りもかなりの雨。
平家岳へ入る林道はかなりの悪路ですが、さらに荒れていることが想像され、どうも気が進みません。
そこで仲間にどこにしょうか と山名をあげて相談します。すると3人とも経ケ岳はまだとの事。
これで決まりました。今日は経ケ岳に登りましょう。
朝食をいただき、6:20宿を出発です。R158を西にむかって少し走り、県道239から県道26に入ります。県道26から南を見ると、山すそを一直線に伸びた雲の帯がとってもきれいです。
中央やや左が昨日登った銀杏峰で尾根続きの右が部子山、右端は飯降山です。
同じく北東方面を見ます。あれが経ケ岳?残念ながらよくわかりません。
R158から約7キロ余り走ると、県道26から分かれて右に入る道路があります。林道法恩寺線です。
登山口は林道をかなり登った銚子ケ口展望台にあります。ところが林道に入ってすぐに通行止めの看板があるではないですか。なんちゅうこっちゃ!
登山口まで登られたらいいのですが、残念ながら状況がわかりません。
今年は各地で集中豪雨があったので、その影響でしょう。
この林道の反対側の勝山市側から入ってもいいのですが、どこまで入られるのかわかりません。
この山に最初に訪れた10数年前はメインルートの六呂師スキー場から登っているので、スキー場へ走ります。但しスキー場から林道登山口まで1時間ほど時間がかかります。
ところがスキー場にきてみると当時とはまるっきり様子が変わってスキーリフトはなく、跡地にブルがとまって何かの工事中のようです。どういやらスキー場は廃止されたようです。
工事中のため登山口がよくわかりません。こりゃあダメだ、経ケ岳は諦め退散!
さてどうしょう、この近くだと越前大日山(越前甲)1319.6m が近いので、話し合いの結果、皆さん聞いたこともない山、とおっしゃるので、県道26を西へ走り、R157,県道217からR416に入り北上します。
センターラインの入った国道はやがて狭い一車線の道路となり、山に入って行きます。
どんどん山奥に入っていくと、途中に通行止めの看板が。う~ん 参ったな、ここも通行止めか。
しばらく考えます。この国道は現在行き止まり国道ですが、石川県に入り小松市でやはり行き止まりになっている箇所までつなぐ工事をやっているはずです。
うまくすれば登山口まで入れるかも、の期待をもって車を走らせます。ところがいくつかのカーブを回ったとたん工事中で、作業員に尋ねるとこの先は車は入れないとのこと。
通行止めの看板あたりまで戻って歩くとしても、登山口まで、以前の記憶ではまだ3キロちかくあるような気がします。こりゃダメだ、ついてないな。
このまま帰るのはもったいないしどうするか・・・この近くだと取立,赤兎、大長、浄法寺,冠山などがありますが、何度も登っているし・・・残念だけど今回は諦めて帰ろうか・・・・
仕方なく勝山から中部縦貫に乗り、福井北から北陸道を南下しますが、ふとひらめいたのが日野山です。
北陸道で長い日野山トンネルに吸い込まれるたびに、機会があれば登ってもいいな、と思っている山です。
ただ標高がわずか800mの里山なので、ここだけに来るのはもったいないので、何かのついでに登る山の位置づけでした。
さて日野山は福井から南下する場合武生ICで降りますが、地図は用意していません。どこに登山口があるのかさっぱりわからないので、山の位置を見ながら適当に走ります。
まずR8に出てから南下、4キロほど走ると日野川に架かる大きな橋が見えたので橋の手前を左に折れ、左手に日野山を見ながら川沿いを南に下ります。
この道沿いに登山口があるはずだ、との期待を込めて・・するとなんとラッキー、2キロ余り走った所に登山口と駐車場があるではないですか。
トイレも設けられた広い駐車場には4~5台が駐車、時刻は8:20です。宿を出発してからちょうど2時間が経過しています。支度を済ませ8:30スタートです。ちょうど先に駐車されていた男女2人ずれと同時出発です。
しばらくお話ししながら歩きます。ここと同じ福井県の方ですが、嶺南にお住まいでこの山は初めてとのこと。敦賀市を境に嶺南と嶺北に分かれている福井県ですが、私から見れば嶺北と嶺南は全く違う県に思え、若狭湾沿いの嶺南地方はどちらかというと関西圏とつながりがあります。
さて駐車場から東に5分あまり歩くと大きな鳥居の建つ日野神社です。
今日の登山無事の無事をお祈りします。
境内を左に進み舗装された林道を歩きます。
道標は日野山まで3.1キロ、地形図も予備知識も全くない登山のスタート、楽しみです。
獣除けネットです。
自然林の中をゆっくり登って行きます。
大きな岩が現れ,焼餅石の説明が書いてありますが、パスして通過します。
登山道側から見る焼餅石。
9:20弁慶の3枚切の大岩を通過。
登山道の右に並行して朽ちかけた階段があります。あとで知ったのですがこの日野山は信仰の山で、古来からある古道と登山道、そして林道がほぼ並行して頂上に至っており、この階段は古道のようです。
スタートから1時間余りの9:35、小屋が見えてきました。
室堂です。
横を流れる小沢に(御嶽の滝)と書かれた水飲み場があります。
室堂が5合目です。
少し休憩して出発します。傾斜もだんだん急になり、濡れた道はよく滑ります。
数回林道を横断しますが、どこをどう歩いているのか・・・道はしっかりしているので迷う心配はありませんが、地形図のない登山は落ち着かないものです。道標です。左山頂、右日丘尼転がし経由の山とありますが、登山道は結構きつかったので左の林道を選びます。
林道は等高線の緩い所を走っているのでかなり遠回りなので、途中で登山道と交差するところからまた登山道に入ります。
全体的に赤土で、傾斜もきつくよく滑るので要所要所にロープが設置されています。
スタートから2時間、10:20に山頂着です。立派な鳥居があり、奥に祠が祀ってあります。
日野神社奥の院です。
祠の右は小広場になっており、日野山山頂795mの石柱があります。
三角点は少し南に行った南峰に、二等三角点日野山があります。
神社のある山頂に戻り、食事をしましょう。
有名な山らしく次々と登山者が登ってこられます。のんびりと時間を過ごし11:15下山開始です。
下山も林道や登山道を交互に歩きますが、傾斜のきつい湿った赤土には苦労します。ロープは至る所に設置されていますが、地面を這うように位置が低く手にする目的ではないようです。
11:55やっと室堂まで下りてきました。きつい傾斜はここまでだったように記憶しています。ヤレヤレ、御嶽の滝の冷たい水でうがいをします。
弁慶の三枚切、焼餅岩を通過、やっと登山口の獣除けフエンスに着きました。12:40です。
日野神社で無事下山を報告駐車場に向かいます。
12:50駐車場に無事帰ってきました。地形図不携帯予備知識なしのぶっつけ本番の日野山登山、無事終了しましたが、山頂からの展望写真は一枚も撮っていとに気が付きました。
もっとも見晴らしはあまりよくなかったように記憶していますが・・・
13:00日野山を後に、下山後の温泉に向かいます。山頂で登山者に教えていただいた(しぶき温泉湯楽里)は一度R8に出てすぐのところにある宿泊施設を備えた大きな温泉(¥600)です。
13:15 玄関にはいると舞台があり、専属のセミプロによる歌謡ショーをやっていました。
14:45 広々とした温泉でゆっくり山の汗を流し、帰途に着きます。
R8に出ると武生ICに向かって引き返します。途中からR365を南下今庄ICから北陸道に入った方が近道ですが、堂々とした日野山を仰ぎながら日野山トンネルを抜けたくて、武生ICまで戻ります。
日野山は見慣れた北側からの雄姿がやはりいいですね。
あとは敦賀から舞鶴若狭道~中国道~播但道を走り18時ジャスト姫路に帰ってきました。
なかなか登る機会がなかった日野山ですが、経ケ岳と越前大日山に振られたおかげ?で、やっと登ることができました。低山ですがなかなか登りごたえのある変化に飛んだいい山でした。
[データー]
日野山駐車場出発 8:30→三枚切9:20→室堂9:35→日野山10:20~11:15→室堂11:55→駐車場12:50 (歩行距離 約7キロ 累積標高差 約800m)