No464 兵庫篠山市・雨石山はヒカゲツツジ満開
毘沙門山~雨石山~櫃ケ嶽 兵庫篠山市・京都京丹波町 2017・4・22(土)天気・晴れ メンバー・4人
4月下旬が近づくとヒカゲツツジが山を白っぽく染める季節です。兵庫県では丹波地方に多く群生していますが、今日は私にとって初めての山で兵庫篠山市と京都府の県境に位置する毘沙門山~雨石山~櫃ケ嶽縦走します。
ヒカゲツツジのシーズンだというのにこの辺りの山はまだ知名度は低く、今日は単独の男性一人に出会っただけでした。
姫路を7時に出発、播但・中国・舞鶴若狭道を走り、丹南篠山ICでおります。あとは県道306~77~702を経由、R173に出ます。北に4ほどキロ走った福井交差点を右折、再び県道702に入り1.2キロほど走ると左に入る細い道があります。分岐から約500mほど走ると左に小さな神社があり、横の広場に駐車します。道路反対側は小倉地区の公民館の建物があります。時刻は8:15、姫路から1時間15分です。
8:30出発です。この道路は少し北に入った集落で行き止まりですが、神社の少し北に左の山に向かう細い道があるので、左折。右の山は竹林ですが、道端にタケノコがニョキリ。そばに誰かが掘り起こした2本が転がっています。
すぐに獣除けフエンスがあり、扉を開け中に入ります。谷と山に挟まれた林の中を西へ歩きます。
小さな峠に倒木が2本。高い位置なので問題なく通れます。
峠を下ると小倉地区から小原地区に入り、田畑が広がります。西に進むと小さな藤坂川に出るので、橋を渡り、川に沿って右岸を北上します。
300mほど歩くと毘沙門橋があるので右折して橋を渡り東へ進みます。すぐに小原自然公園に入りますが、周りの広場は駐車可能です。ここに駐車して登る人が多いようですが、縦走する場合は下山後の歩行距離が長くなるので、小倉に駐車した方がいいかと思います。
林道を歩いているとそばの松の木に親切な案内板が。雨石山と櫃ケ嶽の中間にある小野峠からの下山道は倒木が多く歩行困難。ということは雨石山から引き返すか、櫃ケ嶽まで縦走するかのどちらかです。まあ歩いてみた状況により判断しましょう。
林道を公園から10分ほどで一ノ滝です。この上に二ノ滝・三ノ滝がありますが、三人ともパス。登ってみたい気もしますが多数決で諦めましょう。
滝の手前で山に取り付きます。ここが登山口になります。
警告版。3月下旬、ナタで幹にキズをつけたり、枝を切り取った人がいたそう。登山者でないことを願っています。
谷に沿った荒れ気味の道です。
すぐに斜面に取り付きます。ミチバツツジが斜面を彩っています。
岩場が現れます。
9:25毘沙門洞分岐に着きました。ここもパスかな、と思っていたら、寄ってみようということです。
4~5分で毘沙門洞です。
奥行は狭く、小さな洞窟で奥に毘沙門様が祀られています。
毘沙門洞から南方の眺め。
毘沙門様に手を合わせ雨石山に向かいます。斜面はツツジの花盛りです。
アセビも満開です。
ツツジとアセビの競演。
岩の向こうに今日初めてヒカゲツツジが姿を見せてくれました。
山頂を横切る2本の高圧線。向こうにもう一本の鉄塔が見えています。二本とも猪名川町の猪名川変電所から綾部市の新綾部変電所に至る丹後幹線の送電線です。
ヒカゲツツジが多くなってきました。アセビも頑張っています。
岩場が続き、切り立った場所もありますが、注意すれば問題はありません。
まわりはヒカゲツツジで一色です。おっと失礼、アセビも負けていないですよ。
岩場歩きも楽しいですね。
巡視路分岐。もちろん地形図には未記載です。
登山道をはさんでヒカゲツツジの大群落です。
正面は地形図標高点630の無名峰です。
岩の上から振り返ると、国道を挟んでわずか2・5キロ西の八ケ尾山(677.6m)が。アップしてみます。
ぼやけていますが、以前八ケ尾山から雨石山を撮った写真。
ヒカゲツツジのトンネルです。
アセビも混ざって登山道を埋め尽くしています。
10:35 P630峰です。
地元住民の親切な間違い看板。なるほどネットを見るとここを毘沙門山と記入している人が多いですね。
そういう私、どこに毘沙門山があったのか・・・記憶にありません。「登ってくる方向からだと、2本の鉄塔の手前に小さな私設道標があったよ」とKさん。見過ごしたようです。振り向いて確認すると、中央やや右に見える鉄塔のすぐ左のピークのようです。鉄塔の後方が八ケ尾山。よく見ると八ケ尾山の左肩に小金ケ嶽と三嶽が顔をのぞかせています。
アップすると、左の低い方が小金ケ嶽で右が三嶽です。
まだお昼には早いので雨石山に向かいます。ヒカゲツツジはまだ続きます。
ピークから遠ざかるにつれ、ようやくヒカゲツツジの木も少なくなってきました。
左の木陰に雨石山。中央がP595で、右の端正な三角峰が櫃ケ嶽。
岩場です。
ヒカゲツツジは姿を消しましたが、アセビはまだまだがんばっています。
傾斜が緩くなり丘のような雨石山到着です。Tさんが手にしている枝の上に小さな道標がありますが、
見逃すとどこが山頂かわからないまま通り過ぎたでしょう。
10:55 展望もなくお昼には不向きと正面のP595の無名峰に向かいます。右は櫃ケ嶽。
60mほど下り50mほど登り返すと595峰ですが、雨石山同様平らな地形で、ピークらしきところがわかりません。
平らな地形に枯葉がつもり登山道は不明瞭。適当に方向を決めて進みます。11:10になりました。この先どんな地形が待っているかわからないので、適当なところでお昼にしましょう。
11:50食事を終え出発です。ここから小野峠まで160mほどの激下りです。
12:05倒木や杉の枯葉で雑然とした小野峠に無事降りてきました。
結構足が疲れてきましたが、ここが思案のしどころです。この峠から下ると駐車場の小倉集落ですが、登りに親切な「倒木が非常に多く歩行注意困難」の注意書きがあった道。皆さんの意見を聞くと、櫃ケ嶽まで行こう、で決まりです。時刻はまだ早いので、出発進行!峠を後にします。
しかしここから標高差150mほどの激登です。急登を黙々と登るとP545を中心とする岩場の尾根に出ました。
12:55になりました。さあラストコースで櫃ケ嶽を目指しましょう。小尾根の先は高度差80mほどの激登りです。
13:20やっと櫃ケ嶽山頂です。三角点は二等櫃ケ岳です。
山頂は樹木に遮られ北側の一部が見える程度です。北西方向正面が歩いてきたP595でその左が雨石山。右の山は京都府の西山で西へ県境尾根が続いています。
北東方面、京都縦貫自動車道が見えます。
展望はないし先ほど休憩したのですぐに下山します。
峠までの80mほどの下りも急斜面ですが、5分ほどで無名の峠に降りてきました。
先ほどの小野峠と同様に倒木や枝が散乱、雑然とした峠です。
篠山方面に杉林の中を下ります。
13:50やがて林道に出ました。
ここが櫃ケ嶽の登山口です。ここからざっと駐車場まで2.5キロあります。
林道をゆっくり下ると獣除けの扉があります。
林道は宮代集落が近づくと舗装道路となりますが、舗装道路歩きは疲れます。
宮代集落の南に標高285mのツツジ満開の小高い山があり、頂上に東屋が見えます。登ってみたい気がしますが、皆さんお疲れの様子です。
周りの田んぼは水が張られ、田植えの準備完了です。
登山口から35分の14:25、駐車場に戻ってきました。お疲れさまでした。
15時、駐車場を出発温泉に向かいます。一番近いのは篠山市内の王地山公園ささやま荘の(まけぎらいの湯)¥600です。宿泊施設内の温泉なので入浴客もほんの数人です。
16:10 温泉出発、往路を引き返し17:30姫路に帰ってきました。
初めての山でしたが満開のヒカゲツツジに満足。所どころに岩場もあり楽しめましたが、ここまで足をのばす人が少ないのか、土曜日というのに登山者一人だけとは寂しい限りですね。
(走行距離:約200キロ 歩行距離:約9.8キロ 累積標高差:約870m)
このところ家庭の事情で時間がなくなり、山行回数も減りましたが「山は登れどブログは書けず」で、昨年末より未掲載がたまったまま。季節外れの内容になりますが、頑張ります。