No452 石鎚山系筒上山
5時姫路出発、四国は筒上山に向かいます。3年ぶりになりますが、今日のメンバーさんは初めてです。
高松道豊浜SAで朝食をとり、西条ICで降りてR11からR194で寒風山トンネルを抜け高知県に入りますます。
トンネル出口から少し坂を下ると鋭角で左折,バックする形で旧のR194に入り、ヘアピンカーブの急坂を登っていきます。標高差400mあまりを登りきると寒風山隧道入口南の駐車場につきます。寒風山や伊予富士の登山者の車がすでに10台ほど止まっています。
時刻は8:35 峠の茶店はまだ閉まっています。
駐車場の右側に寒風山・伊予富士の登山口があります。ここから西へ、冬季閉鎖の瓶ケ森林道に入ります。
石鎚山や筒上山の登山基地土小屋までは、よさこい峠よりさらに3キロちかく先になります。
9:35登山者や観光客の車がたくさん止まっている土小屋に着きました。今夜の宿泊地の白石ロッジです。
9:50出発です。登山口はロッジの右側です。
数分で分岐があります。直進は筒上山、左は岩黒山とありますが、行きは岩黒山経由にします。
樹林帯の中を抜けると笹原の気持ちのいい道に出ます。正面に筒上山がどっしりとかまえています。大きなドーム状の山容が特徴ですが、北から見ると全く違った山に見えます。
10:45岩黒山山頂です。残念ながらバックの石鎚山には雲がかかっています。
右はこれから登る筒上山。その下の矢印は丸瀧小屋。手前の尾根伝いに小屋まで下ります。左の一番高い峰が手箱山。
北東方面の展望。
写真撮影を終えると樹林帯の中を丸滝小屋に向かって下り,登山口から直進の道と合流します。11:10です。
合流地点に建つ丸瀧小屋。但し大峰宗覚心寺の丸瀧山修験道場で登山者は利用できません。
鳥居をくぐる道があり、数分で小屋で行き止まりになります。修行小屋でしょうか。小屋の向こうは断崖絶壁のはずです。
小屋前に戻ります。ここから望む石鎚山。
アップしてみると矢印に神社と鳥居が確認できます。
筒上山に向け出発します。ここからは筒上山の東側を巻くように比較的高低差のない道で、信者さんが作ったといわれる桟橋をいくつか渡ります。
ブナやミズナラなどが天を覆う自然林の中を歩くと11:30分岐です。以前は右筒上山と書かれた私設の道標がありましたが、今は立木にテープが巻いてあるだけです。右は直接筒上山へ、左は手箱山とクサリ場経由で筒上山ですが、道標がほしい場所です。先に手箱山に登る予定なので、左の道を直進します。
ブナやミズナラなどの樹々が鬱蒼と頭上を覆い、岩はコけむしています。かってはキレンゲショウマの群生地があったそうですが、今はその姿は見られなくなりました。ほぼ等高線に沿った道から登りにかかります。ところどこ石積み階段が現れました。
かなり急な階段を上り
二つに割れた大岩の間を通り抜けます。
少し進むと突然石垣が現れ、まるで城壁と見間違うほど高く積まれた石垣には圧倒されるでしょう。石垣の上は覚心寺道場で広場になっています。
12:20覚心寺道場前の広場、手箱越に着きました。筒上山は左の白い鳥居をくぐりクサリ場を登ります。手箱山は逆方向の東に向かいます。
広場の片隅に建てられた石碑には、寺壁回収記念・自昭和45年同48年、の文字が刻まれています。
盛夏とは思えない、まるで秋のように澄んだ空にうかぶ北東方面の大展望です。夏には珍しい日本海に中心を持つ乾いた高気圧に覆われているためです。(天気図参照)
左瓶ケ森と右西黒森のアップ。西黒森の裾のラインは瓶ケ森林道。
明日登る伊予富士アップ。
お昼にしましょう。おにぎりとそうめんをいただきます。ひと汗かいた後の冷たいそうめんは格別ですね。
食後の予定の手箱山は往復ゆっくり歩いても1時間半ほどですが、皆さん暑さで疲れたのでどちらでもいい・・・と消極的。それよりも早く宿についてひと風呂浴びたいのが本音のようです。
残念ですがそれほど特徴がある山でもないので、パスしましょう。
手箱山登山口。鳥居には手箱山大権現と書かれています。
12:55 さあ筒上山に向かって出発しましょう。鳥居をくぐり左の岩場の下がクサリ場です。
鳥居の手前はシコクフウロの群生しています。
石段を登ると鳥居です。
鳥居をくぐると約40mのクサリ場で、複数のロープも設置されています。
かなりの傾斜ですが、岩場には適当な足場もあり、注意すれば問題なく登られます。
クサリ場を登りきると気持ちのいいササ原に飛び出します。
すぐに登山道は分岐します。どちらも山頂に向かいますが、今回は右に入ってみます。こちらは信者さんが歩かれるようで、多くの祠が祀られています。
13:15山頂です。大山祇神社が狭い山頂を独占した感じです。
神社の裏に雑草に埋もれた三等三角点筒城山(1859.3m)があります。
筒上山は南峰と北峰に分かれていますが、三角点はこちらの南峰にあります。山頂が広場になっている北峰、祠が見えます。左の尖った山は石鎚山。
石鎚山から西へ、二の森(1929m)から堂ケ森(1689m)にのびる石鎚山系の山々。
この山系はまだ未登です。
北峰に続く気持ちのいいササ原の中を歩きます。
13:25北峰に着きました。南峰は休憩するスペースがありませんが、北峰は広場になっています。
祠が祀られています。倒れていた表示版を立てかけて写真を一枚。標高は南峰の三角点の高度です。祠の左は石鎚山で左へ西の冠岳、二の森と続きます。
三角点のある南峰を。地形図には北峰の高度は記入されていませんが、南峰の方が少し高いようです。
中央やや右のなだらかな山は今朝最初に登った岩黒山。左石鎚で右は瓶。
あとから登ってこられた単独登山者の後から下山開始です。バックした方が道は歩きよいですが、同じ道を歩くより一部不明瞭なヤブコギぎもある北に向かいます。
14:15深い樹林帯を抜けると、往路に歩いた道標のない分岐に飛び出しました。写真は2010・11に撮影したものですが、右の木の上に私設の道標があり,右筒上山と書いてあります。あとはのんびり歩きやすい往路を引き返します。
いくつかの桟橋を渡り少し歩くと行者小屋?下の断崖が樹々の間から瞬間的にのぞくところがあります。しかし樹木が茂りはっきりとは見えません。
下の写真は2010・11のものですが、切り立った絶壁の上に小屋らしき建物が見えます。
14:35大滝小屋着です。皆さんお疲れの様子、コーヒータイムとしましょう。
15分ほど休憩、あとは登山口までのんびりと、岩黒山の裾を巻く高低差の少ない道を歩きます。
15:40登山口に無事下山です。今夜お世話になる白石ロッジは登山口のすぐ横にあります。
展望のいい部屋から見る石鎚山。右下の白い建物の上のこんもりと茂った森の中に石鎚神社があります。
まずお風呂をいただきます。登山の後のお風呂は何よりのごちそうです。但し温泉ではありません。
19時の石鎚山の美しいシルエット。
西条市の海岸の工場地帯。平市島や比岐島などが浮かんでいます。そのバックの島々に しまなみ海道の橋が見えると、メンバーさんたち。しかし私には見えません。
今夜はゆっくり休み、明日の伊予富士にそなえましょう。
大滝小屋からの帰路途中の15時の天気図
[本日のデーター]
姫路5:00⇒姫路西(山陽・瀬戸中央・高松・松山道)西条IC⇒ R11⇒ R194寒風山トンネル⇒トンネルを出てすぐの交差点を左折、旧R194へ⇒寒風山隧道南口前の駐車場⇒瓶ケ森林道⇒土小屋P9:35
出発9:50岩黒山10:45→大瀧小屋11:10→筒上山直行道分岐11:30→手箱越12:20~12:55→筒上山南峰三角点13:15→北峰13:25→分岐14:15→土小屋登山口15:40
(走行距離 約310キロ 歩行距離 約8.2キロ 累積標高差 約820m)