No398 360度の大展望・徳島矢筈山
姫路6時出発、山陽道を西に走ります。今日は徳島県の矢筈山(阿波矢筈山)です。2000m以下の高山が狭い島内にひしめき合い、矢筈山は8番目の高さになります。
また南西15キロほどの所にも矢筈山(1507m)があり、こちらは一般に土佐矢筈山と呼ばれているようで、一面背の低いシコクザサに覆われた素晴らしい展望の山です。
徳島約道吉野川SA内にある吉野川スマートICからR192~県道44で山間部に入ります。
登山口の落合峠まで約30キロ、高度600mほどを登りきるとその絶景に、思わず歓声が上がります。
9:30落合峠に着きました。少し下に駐車場とトイレがありますが、広い路肩に駐車します。先客の車が2台、路肩に止まっています。
南方、祖谷川の向こうは三嶺から西に延びる尾根ですが,1800mあたりから上は雲がかかっています。
東は矢筈山登山口です。
西側の山は360度のパノラマが広がる落禿です。
9:45さあ出発しましょう。
しばらくはシコクザサの快適な登りです。振り向くと、三台の車が停まっている落合峠から、ササ原の中を落禿に向かう登山道が見えます。
ササ原の中の尾根上に四等三角点落合峠があります。2010年頃の地形図には未掲載で、新しく設置された三角点です。
景色はササ原から自然林に、そしてウラジロモミの林に代わります。
ところどころの急斜面にはロープが設置されています。やがてサガリハゲ山分岐に着きました。
以前は私設の道標がありましたが、枝に小さな赤テープがぶら下がっているのみで、薄い踏跡が延びています。登山地図は難路になっており、往復1時間半ほど。機会があれば登ってみたいところです。
白い小さな花が群生しています。よく見ると南に20キロほど離れた所にある石立山の固有種、イシダテクサタチバナのようです。この花も盗掘や植生の変化などで絶滅危惧種に指定されていますが、シカにとっては毒があるらしく、食べないそうです。
巨大な矢筈岩が見えてきました。
岩の間にイワキンバイが可憐な花をつけています。
樹林帯から再び快適なササ原にかわり、山頂が見えてきました。
11:45 矢筈山山頂に着きました。三角点は二等の矢筈山です。
山頂風景。北東側の樹木が成長し、少し視界を隠しています。
南西方向の雲は取れず、左剣山、右ジロウギュウは頭だけだしています。
剣山から西に延びる長大な縦走路はモヤっていますが輪郭はつかめます。
上の写真の右端の土佐矢筈山から、こちらの阿波矢筈山を撮った写真があります。
西の空には名峰が並んでいます。
寒峰と落禿アップ。
展望を楽しみながら食事をとりますが、ついに剣山とジロウギュウは雲隠れのままでした。
12:35 下山しましょう。前方の大きな矢筈岩。手前の人物と比べると大きさがわかります。
13:05サガリハゲ分岐、13:55三角点を通過します。落合峠が見えてきました。
右烏帽子山、尾根続きの左端は前烏帽子山です。
14:15落合峠に降りてきました。
県道からの矢筈山。三つ並んだピークの左端です。
時間があれば峠から西の落禿に登りたかったのですが、往復1時間ほどかかるのでパスすることにしました。
以前に撮った落禿から矢筈山の写真。
14:20開放感あふれる素晴らしい峠を後に、長い道のりの山を下ります。
徳島道吉野川SA内にある(美濃田の湯)で汗を流します。が、この温泉、高速道路から入るのは簡単ですが、一般道からも入れるようになっており、SA内の構造が非常に複雑です。
15:40から1時間ほどゆっくりと汗を流し、帰途に着きます。
姫路に帰る場合、淡路島経由の東回りと瀬戸大橋の西回りのどちらでも距離・高速代に大差はありませんが、渋滞のない西回りを走行、途中のSAで夕食をとり、19:20姫路に帰ってきました。
[今日のデーター]
姫路6:00⇒姫路西IC(山陽・瀬戸中央・高松・徳島道)吉野川スマートIC⇒R192⇒県道44 落合峠9:30
スタート9:45→落合峠三角点10:10→サガリハゲ分岐11:10→矢筈11:45~12:35→サガリハゲ分岐13:05→三角点13:55→登山口14:20
峠出発14:35⇒美濃田の湯15:40~15:50⇒往路引き返し姫路着19:20
(走行距離 約500キロ 歩行距離 約6.5キロ 累積標高差 約510m)